Weigh Anchor!   作:Bataillon

15 / 25
今回は陸サン視点です


第14話 - 死んでも帰れぬニューギニア(中編)

 

 

 

「よしっ、着岸まであと1分だ!お前ら、装備の最終点検をしろ!」

 

「特に九九式を入念に点検しておけよ!」

 

「九九式が故障すれば待つのは死のみだ!」

 

「まあ故障しなくても死が待ってるかもしれないがな!」

 

「着岸まで30秒!」

 

「着岸まで30秒ぉ!」

 

「鉄帽はちゃんと被ったな!?」

 

「降りたらとにかく前進せよ!いいな!?」

 

「「「「了解!」」」

 

「着岸まで10秒!」

 

「着岸まで10秒ぉ!」

 

「行くぞぉ!」

 

「「「うぉぉぉ!」」」

 

「…あれ?」

「…ん?」

 

「どうした!?早く進め!」

 

「しょ、小隊長殿…敵がおりません」

 

「何だと…?敵が居ない!?」

 

「は、はい…」

 

「そうか…小隊、散開しつつ浜に展開せよ。警戒を怠るなよ!」

 

「「「了解!」」」

 

「敵が居ない…?どういう事だ…」ボソッ

 

 

  ********************  

 

 

「余りにも順調で逆に恐ろしいですな」

 

「ああ、全くだ。このまま島を掌握出来れば良いが…」

 

「支隊長どの!」

 

「どうした?何かあったか?」

 

「ポポンデッタに送った大隊より連絡が!」

 

「読み上げろ」

 

「は!えー…」

 

『ポポンデッタノ北東4キロノ地点ニ敵永久陣地ヲ認ム。至急支援ヲ乞フ』

 

「以上です!」

 

「永久陣地だと…」

 

「…現有戦力でどうにか出来るか?」

 

「陣地の大きさにもよりますが…」

 

「現状使える火砲は機動九〇が2門と八九式重擲が6門のみです…正直厳しいかと」

 

「ふむ…では、海軍に連絡を」

 

「はっ!」

 

「海軍?海軍が援護してくれるのですか?」

 

「知らなかったのか?」

 

「ええ…どんな娘が来ているのですか?」

 

「私も詳しくは知らんが…パラオ泊地から来ているらしい」

 

「パラオ、ですか…」

 

「不満か?」

 

「いえ、私もパラオにはお世話になりましたし…ですが、十分な支援をしてもらえるのかと思いまして」

 

「まあ、私もそこは心配しているのだが…」

 

「海軍から返信です!」

 

「おお、読み上げてくれ」

 

『了解シタ。支援ハ8分後ニ到着。』

 

「以上です!」

 

「…随分簡潔な返信ですな」

 

「そうだな…まあ、支援を待つとしよう」

 

 

  ********************  

 

 

「まだ支援は来ないのか!?」ドガァァン

 

「もうすぐ来るはずです!」ドガァァン

 

「さっきからずっともうすぐ来るって言って「ドガァァァン!」

 

「「うおっ!」」

 

「あ、危なかったな」

 

「ええ、全くです…寿命が縮みましたよ!」ドガァァン

 

ボババババババ…

 

「な、何の音だ!?」バババ…

 

「!小隊長、後ろ!」バババババ…

 

「な、何だあれは!?」バババババ…

 

「え!?何て言いました!?」ババババ…

 

ボボボバババババ…シュオーンシュオーンシュオーン

 

ドカァァンドカァァンドカァァン…

 

ウィブrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrオオン…

 

ウィブrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrオン…

 

バババババババババ…シュオーンシュオーン

 

ドカァァンドカァァン…

 

ウィブrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrオオン…

 

シュオーンシュオーンシュオーンシュオーン…

        ドカァァンドカァァンドカァァンドカァァン…

 

ウィブrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrオン…

   ウィブrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrオオン…

 

バババババババババ

ウィブrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrオン…

 

ボバババババババババババババババ…

 

「「………」」

 

「「え?」」

 

「な、何が起こった…?」

 

「か、海軍は随分高性能な航空機を保有しているようですね…」

 

「高性能…高性能で済むものなのか…?」

 

「って、こんな事を話している場合ではないな。ポポンデッタに急がねば」

 

「ああ、そう言えばポートモレスビー攻略が主目標でしたね…」

 

「よし!小隊、散開しつつ敵陣地を制圧せよ!」

 

「「「了解!」」」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。