建造開始から何時間か経って、妖精たちが誇らしげな顔をしながら僕を呼びに来た。
工廠に着くと、二人の艦娘が立っていた。
「司令、初めまして!あきづき型汎用護衛艦、一番艦の
「あさひ型汎用護衛艦、二番艦の
…あるぇ〜?丘people?汎用護衛艦って何だ?秋月型は聞いたことあるけど…新鋭艦じゃなかったっけぇ…?旭型に至っては聞いたこともないぞ…?不知火は確か陽炎型じゃなかったっけぇ…?んんー?どうなってるんだぁ〜?
「…あの、司令?」
「ああ、ごめんごめん…改めて、僕はパラオ泊地の司令官だ、これからよろしく」
「はい!よろしくお願いします!」
「よろしくです」
「とりあえず、執務室に行こうか」
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「…次は君たちの部屋についてだが…相部屋か一人部屋、どっちがいい?」
「しらぬいはどちらでも」
「私は…相部屋がいいです」
「分かった、じゃあ大きめな部屋を空けておくから、二人でそこを使ってくれ」
「了解です」
「ありがとうございます、司令!」
「感謝されるほどのことじゃないさ」
「最後に、君たちの装備を教えて欲しいんだが…まずは秋月からお願いできるか?」
「了解しました、司令!」
「あきづきは5インチ速射砲1基、
「さらに、SH-40Kを1機搭載し、
「対空、対艦、対潜、何でもこのあきづきにお任せください!」
「ほう…?ほう…」
情報の処理が追いつかないぞ…一つ一つ整理していこう。
まず5インチ速射砲ってのはまあ分からんでもない。5インチってことは12.7cm砲だろ?
文字通り速射できる12.7cm砲なんだろう、たぶん。
高性能20mm機関砲もまあ文字通り高性能な20mm機銃なんだろう。(思考停止)
SSM-1Bって何だ…?VLSって何だ…?SH-40Kって何だ…?
「じゃあ次は不知火、お願い」
「はい。しらぬい…つまり、あさひ型は、あきづき型の武装はそのままに、レーダーやソナーを新型に換装した、最新鋭の汎用護衛艦です。
「お、おう、そうか、ありがとう」
さて…疑問点は山ほどあるが…今は置いておこう。
もう日も沈もうとしているし、そろそろ夕飯の支度をせねばな。
「さて、早速出撃…と行きたいところだが、もう夕方だ。直に日も沈むだろう。出撃は明日にしよう。」
「今日はしっかり休んで、明日に備えてくれ。」
「あと、飯についてだが…どうやら備え付けのコンロが故障しているようでな。」
「次の補給船が来るまで残念ながら温食はお預けだ」
「食堂に糧食を置いておくから、好きなのを食べてくれ」
「了解です!」
「承知」
提督生活1日目は、こうして無事(?)幕を閉じた
登場人物紹介
□提督
パラオ泊地の司令官。
兵学校の卒業時に陛下から短剣を賜るほど優秀だったが、それが仇となり誰も行きたがらない最前線のパラオに派遣されてしまった。
持っている知識が1945年くらいまでのしか無いので、あきづきを秋月だと思っていたり、護衛艦という言葉自体が分からなかったりする。
□あきづき
あきづき型護衛艦(2代目)のネームシップ。
現世では第1護衛隊群第5護衛隊所属。
あきづきという艦名は、秋月型駆逐艦の秋月、護衛艦あきづき(初代)に続き、3代目。
最初に建造された艦娘その1。
□しらぬい
あさひ型護衛艦の2番艦。
現世では第3護衛隊群第7護衛隊所属。
しらぬいという艦名は、東雲型駆逐艦の不知火(初代)、陽炎型(不知火型)の不知火(2代)に続き、3代目。
最初に建造された艦娘その2。