それと、BF3要素をほんのちょっとだけ含んでいます。
「よし、時間になったな。これより、作戦会議を始める」
「ではまず…Lew,説明を」
「Sir, yes sir.私からは作戦について説明します」
「まず、事前の計画ではHI攻撃とニューギニア攻略を同時並行で行う予定でした」
※HI=Hawaii Islands, ハワイ諸島のこと
「しかし、先のトラック諸島空襲により、ハワイ攻撃は断念されました。よって―」
「我が艦隊は、総力を挙げてニューギニアを攻略します」
「次に、ニューギニアの現況についてですが―厳しいと言わざるを得ません」
「まず先日、レ号作戦が発令され、南海支隊が攻撃を開始しました」
「支隊はイスラバまで到達したものの、補給の欠乏によってそれ以上前進出来ていません」
「それどころか、敵の攻撃によってじりじりと後退しています」
「第八艦隊は海上からのポートモレスビー攻略も何度も試みていますが、いずれも撃退されています」
「そして昨日、ついに我々に出撃命令が下りました」
「今回の我が艦隊の目標は2つ。1つ目は―」
「南海支隊への補給、そして傷病者のラバウルへの後送です。2つ目は―」
「南海支隊と連携してのポートモレスビー攻略です」
「TFの編成については、事前に連絡した通りです」
「南海支隊の支援を任務とするTF-1は既に出撃しています」
「TF-2については、明朝出撃予定です」
「…最後に、ポートモレスビー攻略について説明します」
「まず、ポートモレスビー攻略は主に3つのphaseに分かれます」
「1st, ポートモレスビー攻略の障害となるものをすべて叩きます」
「Phase1はおよそ1日間実施する予定です」
「2nd, 先遣隊をポートモレスビーに送ります」
「Phase2はD+20hに行う予定です」
「lastly, 本隊をポートモレスビーに揚陸します」
「Phase3はD+24~30hに行う予定です」
「Phase3以降はヘリもCASに投入します」
「説明はこんなところでしょうか…」
「…ああ、それともう一つ。CAS任務を行う際は、誤爆を避けるため無誘導爆弾の使用を禁じます」
「また、攻撃の際は必ずJTACの許可を得てください」
「なお、GPS誘導が使用できないため、JDAM,LJDAM及びPaveway IVは使用できません」
「…説明は以上です。何か質問はありますか?」
「…ありませんね?ではadmiral, 私からは以上です」
「Lew, ありがとう。私から追加で説明することは特にない、かな…」
「先ほどLewが言っていた通り、君らは明朝5時に出てもらう。準備をしておくように」
「では、解散!」
********************
「エンジンスタート」
「エ、エンジンスタート」
『Shark1-2, 貴機はShark1-1の次に発艦する。用意せよ』
「Shark1-2, roger」
「Alex, フラップとエルロンの調子はどうだ?」
「絶好調です、スラットもバッチリですよ」
「尾翼はどうだ?」
「ラダー、エレベーターともに問題なしです」
「よし…HMDの調子は?」
「バッチリです。そっちは?」
「こっちも大丈夫だ。よし…Shark1-2, all green.発艦準備よし」
『Roger』
『Shark1-1, 発艦準備良し』
『Roger.Shark1-1, 発艦せよ』
『Roger』
『Max power…射出!』
「ウォ、1-1が飛んでいきましたね」
「そうだな、次は我々の番だ…」
『Shark1-2, 発艦せよ』
「Roger, full throttle…GO!」
ゴォォォォォ…
「ウォォ、すごいGだ…!」
「よし、速度正常…ギアアップ」
『Shark1-1and1-2, turn to HDG 340, do you copy?』
『Roger, I copy』
「I copy」
「HDG 340…ね」
『Shark1-3, 発艦せよ』
『Roger!』
「お、1-3も上がってくるか…」
「Alex, さっきからやけに静かだが…チビってないよな?」
「もちろんです…!」
「本当か…?まあいい、このまま130mi北上するぞ」
「R, roger!」
********************
『もうすぐポートモレスビー上空だ。2から6, 攻撃準備を』
『Roger』
『Roger』
『Roger』
「Roger」
『Roger』
「聞こえたかAlex, 攻撃準備だ」
「Roger…MasterArm ON, confirm?」
「Confirm」
『Shark1-4, Ready』
「ON…good light」
「よし…Shark1-2, Ready」
『Shark1-6, Ready』
『Shark1-3, Ready』
『1-5はどうだ?』
『1-5, Ready』
『よし、行くぞ!GOGO!』
「よし、降下するぞ!いつでも攻撃できるようにしとけよ!」
「分かってます!」
『雲に入るぞ!各機、衝突に注意!』
「『Roger!』」
「そろそろ見えるはずだが…」
『!見えた!全機、攻撃開始!』
「Alex, やってやれ!投下!投下!」
「R, roger, bombs away!」
「よし、引き起こすぞ!気絶するなよ!」
「分かってます!」
「Alex, 効果はどうだ!?」
「ちょ、ちょっと待ってください…うぉ、すごい爆発だ…!」
「とても2000lbとは思えません…!」
「そうだろう、これがFAEBの力だ!」
FAEB…?FAEBってなんだ?
「よし…反転するぞ!」
「え、反転!?」
「まだハイドラとM61が残ってるだろ、それを奴らのケツにぶち込んでやれ!」
「Ro, ger…!」
「位置に着いたぞ、ぶちかませ!」
「Roger, Fire!Fire!」シュォーンシュォーンシュォーン
ドカーンドカーンドカーン
シュォーンシュォーン
ドカーンドカーン
Brrrrrrrrrrrr…
「ビューティフォー…これで奴らは壊滅だ」
『Eagle1, こちらShark1-1.攻撃終了、帰投する』
『Shark1-1, roger』
『Shark隊、聞こえたな?帰投するぞ!作戦は大成功だ!』
『『『『「Roger!」』』』』
「Alex, よくやった。初めてにしては上出来だな」
「そういうことは帰ってから言ってくださいよ…」
「そうだな、すまんすまん」
用語解説その7
□無誘導爆弾
誘導しない爆弾のこと。Mk.80系統など。
□JDAM, LJDAM
無誘導爆弾に装着して誘導能力を付加することが出来る画期的なシステム。
Joint Direct Attack Munitionの略。
GPSとINS(慣性航法装置)を併用して誘導する。
LJDAMは、GPSとINSに加えレーザー誘導能力も追加した改良型。
□Paveway IV
誘導爆弾であるPavewayシリーズの最新型。
従来型ではレーザー誘導が主でGPS/INS誘導が補助だったが、IV型からGPS/INS誘導が主でレーザー誘導が補助になった。
LJDAMで良くね?と思ったそこの君、私もそう思う。
□JTAC(統合末端攻撃統制官)
Joint terminal attack controllerの略。
いつぞやの回で登場した前線航空管制を行う精鋭兵。
あのNavy Sealsの教育プログラムをクリアし、国防総省(戦争省)の認定を受けた者のみがなれる。
□フラップ、エルロン、スラット、ラダー、エレベーター
主翼やら尾翼やらでパタパタしてる奴らのこと。
説明すると長くなるので調べてくれ。
□HMD(ヘッドマウントディスプレイ)
文字通りヘッドにマウントがあるディスプレイのこと。
真面目に解説すると、ヘッドアップディスプレイ(HUD)の代替として主に西側諸国で使用されている、映像を目の前に投影するもの。
VRゴーグルみたいだなって思ったそこの君。そう、まさにVRゴーグルは民間向けのHMDなのである。
□FAEB(燃料気化爆弾)
通常の爆薬ではなく、BLEVEや蒸気雲爆発といった化学現象を利用する爆弾のこと。
燃料タンクや化学プラントが大爆発するのと原理は同じ。
高温の爆風を利用するため、非装甲目標や軟目標に非常に効果的。
今回の攻撃に使用したのは2000ld級のBLU-118。
□Hydra 70(ハイドラロケット)
直径70mmの小型ロケット弾。もちろん無誘導。
□M61
口径20mmのガトリング砲。めっちゃつよい。