Weigh Anchor!   作:Bataillon

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第4話 - 敵襲

 

 

 

くにさき達の強行輸送によって、かなりの量の資源を得ることができた。

 

資源が溜まったら次は出撃ということで、深海棲艦に対する攻撃計画を練っていたところ、哨戒中のあさひから緊急電が入った。

 

…ガッ

 

「こちらあさひ、提督、聞こえますか?」

 

「ああ、聞こえている。どうした?」

 

「敵の大規模な航空機編隊を探知しました。数はおよそ100機前後です。どうやらパラオに向けて飛行しているようです」

 

「!遂に敵襲か…!了解した」

 

「しらぬい、あさひと合流できるか?」

 

「ええ、勿論可能です」

 

「よし、パラオ在泊の艦は直ちに出港、対空戦闘用意!」

 

「了解、緊急出港!」

 

「「Copy that!」」

 

 

  ********************  

 

 

「まもなく、目標が発展型シースパロー(E S S M)の射程圏内に入ります」

 

「了解…攻撃準備を」

 

「了解、ESSM、攻撃用意!」

 

「VLS1番セルから6番セルまで…用意!」

 

「目標捕捉…距離およそ26海里、射程圏内です」

 

「全艦、攻撃はじめ!」

 

「了解、セルハッチオープン!ESSM、発射!」

 

「Open fire!」

 

「よし…発射終了、到達まであと数十秒」

 

「頼むぞ…」

 

「まもなく交差…3…2…1…」

 

「…命中弾多数、されど討ち損じが少々…」

 

「Darn it!RIM-116(R A M)発射用意!」

 

「Stay calm, sis…まだ敵編隊との距離は27マイルある、ESSMで対処できる」

 

「7、8番セル用意…目標捕捉、fire!」

 

「あっ、ちょっと…まあいいか」

 

「あと10 seconds…」

 

「…よし、全弾命中」

 

「これで敵編隊壊滅、ですね」

 

「あさひからパラオへ、敵編隊を殲滅。この後はどうしますか?」

 

「おお、もう終わったのか…」

 

「そうだな、とりあえずあさひとしらぬいは哨戒を継続で」

 

「他の三隻は帰投してくれ。みんな、よくやった」

 

「了解しました!」

「了解」

「Copy that.」

 

ふう…無事に攻撃を撃退できたか。

 

今回はうまくいったが、防衛体制の見直しが必要かもな…

 

 

  ********************  

 

 

その後、大規模な空襲を受け、それを撃退した、と南西方面艦隊(G K F)に報告した。

 

あとついでに、アイライ飛行場の拡張のための資材と人員も要求しておいた。

 

返答は、資材は送るし人員も派遣するが、船団はお前らが護衛しろ、というものだった。

 

なので護衛のためにステラ達を派遣することにした。

 

 

あさひとしらぬいが哨戒から帰ってきた後に、臨時で会議を開いた。

 

「よし、全員いるな。では始めよう」

 

「今回集まってもらったのは、今後の戦力増強に関して、皆の意見を聞きたかったからだ」

 

「偵察能力の強化と、防空能力の強化を今のところ考えているのだが…」

 

「自由に発言してもらって構わない」

 

「偵察能力の強化ならば、RF-4EJはどうでしょうか?」

 

「あれはいささか古すぎるのでは…?」

 

「ならアメリカ海軍(ウチ)のMQ-4Cとかどお?」

 

「まだ運用開始から10年も経ってない新型だよー?」

 

「MQ-4、ですか…まあ、それが一番合理的かもしれませんね」

 

「でしょー?じゃあ決まりー」

 

またよく分からない装備が出てきたぞ?

 

RF-4EJ?MQ-4?うーむ、分からん!

 

「そのMQ-4ってのは何機あればいいんだ?」

 

「うーん、6機くらい?」

 

「6機か…分かった。じゃあ、防空能力の強化に関してだが…」

 

「防空と言えば…まあ早期警戒機(A E W)とイージス艦は外せませんね」

 

「まあ、そうですね」

 

「同意」

 

「そうだね~」

 

ふむ、AEWとイージス艦か…まったく聞いたことがないぞ!

 

「AEWならE-2CかE-2Dかな?ただ―」

 

「パラオから運用するとして、航続距離足りるのかな?」

 

「あれ、航続距離たぶん2500kmくらいだったよね?」

 

「…確かに、そうですね」

 

「なら、もっと足が長い機体がいいですかね?」

 

「…なら海上自衛隊(そっち)のJ-WACSとかどお?」

 

「ふむ」

 

「私はそれでいいと思います」

 

「賛成」

 

「じゃあAEWはE-767にするとして…イージス艦をどれにするか、ね」

 

アメリカ海軍(ウチ)のタイコンデロガclassが一番強いよぉ?」

 

「あれは運用コストが嵩むのでは?」

 

「ならガルベストン級とか…」

 

「古すぎじゃないですか?そもそもあれイージス艦じゃありませんし…」

 

 

…議論はとても白熱していた。言っていることが何一つ分からなかったが。

 

結局、アーレイバーク級というものに決まったようだった。

 

「で…E-767だっけか?はどれだけあればいいんだ?」

 

「3機あれば必要最低限、4~5機あれば十分という感じだと思います。」

 

「じゃあ~4機用意しておくよ」

 

「皆、意見を聞かせてくれてありがとう」

 

「今日はゆっくり休んでくれ」

 

 

明日、開発や建造が失敗しないことを祈りながら眠りについた。




用語解説

□発展型シースパロー(ESSM)
1960年ごろ、個艦防空用のミサイルを欲していた米海軍が、AIM-7 スパローを魔改造して艦載化した初期型のシースパロー(RIM-7E)…を改良したシースパロー(RIM-7F,RIF-7M,RIF-7P)…を更に改良したシースパロー(RIM-7T)…を基に開発されたのが発展型シースパロー(ESSM)である。(制式名称はRIM-162)
シースパローと同様に、主にMk.41 VLSから発射される。1セルにつき4発搭載することができる。
シースパローと比較して、若干最高速度が向上しているほか、射程が2倍弱まで延長されいている。

□RIM-116
1970年代中盤から開発が開始し、1980年代後半に量産が開始されたミサイルシステム。
近接防空システム(C I W S)と同様に、RIM-174、RIM-67、ESSMなどのミサイルによる迎撃をすり抜けた敵機・敵ミサイルから艦を守る、最後の砦である。
海上自衛隊にも、RIM-116とCIWSのキメラみたいなSeaRAMが配備されている。

□MQ-4C トライトン
主にアメリカ空軍に配備されているグローバルホーク(R Q - 4)を基に、アメリカ海軍向けに再設計した、無人偵察・哨戒機。
有人哨戒機たるP-8を補完する目的で運用されている。
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