Weigh Anchor!   作:Bataillon

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□各艦の装備しているミサイル
・ルイス・H・ウィルソン・ジュニア
SM-6×16セル(16発)
BGM-109 BlockVa×80セル(80発)

・コンステレーション及びコングレス
ESSM×6セル(24発)
SM-2MR BlockIIIC×8セル(8発)
BGM-109 BlockV×16セル(16発)
VLA×2セル(2発)

・あさひ及びしらぬい
ESSM×20セル(80発)
07式×12セル(12発)
SSM-1B×8発


第7話 - 東方打通作戦(後編)

 

 

 

「…さて、ここから一日半、か…」

 

「そうですね、司令。明後日の朝、6時半頃に攻撃開始地点に到達予定です」

 

「しかも攻撃開始地点までは無線封止を命じてあるからな…暇だ」

 

「まあ…連絡を待ちましょう、司令」

 

「ああ、そうだな」

 

 

  ********************  

 

 

二日後 〇六〇〇

 

 

「…れい…しれい…」

 

うーん…ムニャムニャ

 

「司令!」

 

「うぉっ!」

 

「朝ですよ!」

 

「びっくりした…あきづきか…おはよう。今何時だ…?」

 

「〇六〇〇です!あと、30分で攻撃が始まります!」

 

「おお、そうか…後で行くから、執務室で待っててくれ」

 

「了解しました、司令!失礼します!」

 

カチャッ

 

パタン…

 

「…元気だなあ」

 

 

  ********************  

 

 

〇六三二

 

 

「さて…そろそろだな」

 

「そうですね…いよいよです」

 

「…もうすぐ来るk」ガガッ

 

「!」

 

『攻撃部隊からパラオへ、聞こえますか?』

 

「ああ、聞こえる」

 

『トマホーク、全弾発射完了しました。ラバウルへはおよそ1時間10分程』

 

『ショートランド、ブインへはおよそ1時間45分ほどで到達します』

 

「了解…よくやった。対空、対潜警戒を厳に、帰投せよ」

 

『はっ、既に泊地に向け進路を取っています』

 

「そ、そうか。では通信終了」

 

『了』ガガッ

 

…まったく、よく出来た()達だ。

 

「司令、あさひちゃん達からはなんと?」

 

「攻撃完了、と。ラバウルにはあと1時間10分、ブインにはあと1時間45分で到達するそうだ」

 

「また待ち、ですね」

 

「ああ、そうだな…ところで、戦果確認はどうやってするんだ?」

 

「?MQ-4Cですればいいのでは?」

 

「…え?」

 

「え?」

 

「触接してるの?」

 

「?はい、12時間交代で」

 

「…えあれって24時間も飛べるの?」

 

「そうですけど…」

 

「まじか…知らなかった」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「…運用する兵器の性能くらいは知っておいた方が良いのでは?」

 

「面目ない」

 

 

  ********************  

 

 

「司令、偵察写真が届きました!」

 

「おお、見せてくれ」

 

「はい!」スッ

 

「どれどれ…?」

 

「こちらはラバウルの偵察写真になります」

 

「もの凄い燃えてるな…」

 

「はい、煙や残骸で非常に見にくいですが―」

 

「攻撃によって燃料貯蔵施設は壊滅、貯蔵してあった燃料に引火したようで、残骸が辛うじて残っているくらいです」

 

「また格納庫及びその他地上施設についても、ほとんどが損壊しているのが確認できます」

 

「ふむ…攻撃前の偵察写真は持ってるか?」

 

「はい、こちらに」

 

「ありがとう…ふむ、確かにそのようだな」

 

「それと、露天駐機してあったスペースについてですが―」

 

「こちらの写真をご覧ください」

 

「…本当にここに駐機してあったのか?」

 

「はい、間違いなく」

 

「まるでヴェルダンのようだな…」

 

「ヴェルダン?」

 

「いや、何でもない…続けてくれ」

 

「了解しました」

 

「事前の偵察で確認された敵機はすべて撃破、他の場所に保管されている機体がいる可能性はありますが…」

 

「まあ基地がこれじゃあ飛び立てないだろうな、可哀想に」

 

「…絶対思ってないですよね、司令」

 

「さて、どうだかね。それより、次を見せてくれ」

 

「あっ、はい。こちらはショートランドの写真です」

 

「…うーん、皆仲良く海の底だね」

 

「はい、停泊していた警備部隊全艦を撃沈しました。」

 

「最後に、ブインの偵察写真です」

 

「…こっちも大惨事だな」

 

「はい、こちらは引火した燃料が大爆発を起こしたようで、大きなクレーターが出来ています」

 

「航空機は?」

 

「こちらは横並びで駐機されていたので…」

 

「あっ(察し)」

 

「全機を地上撃破したようです」

 

「最終的な損害評価としては―」

 

・ラバウルが基地機能を喪失、航空機離発着不可能

 

・ブインも同様

 

・ショートランドは泊地機能を喪失、在泊艦艇全艦を撃沈

 

「…と言ったところでしょうか、司令」

 

「そうだな…これで、本隊の支障となるものはすべて排除したわけだ」

 

「ここまで御膳立てしたからには、勝ってもらわなくてはな」

 

「そうですね…本当に勝てるんでしょうか」

 

「まあ、なんとかなるだろう」

 

「ま、いざという時は我々が援護すればいいさ…そうすれば中央に恩も売れるしな」

 

「とにもかくにも、まずは報告をしなければな…面倒だなあ」




用語解説その4

□VLA(制式名称:RUM-139)
既存のRUR-5 アスロック米倉を基に、Mk.41などの垂直発射機からの発射に対応したタイプ。射程が2倍以上に延伸された。
海上自衛隊においては、後述の07式が配備されるまで、様々な護衛艦に配備されていた。

□07式(制式名称:07式垂直発射魚雷投射ロケット)
1999年より技術研究本部(現在の防衛装備庁)で開発が開始された、所謂日本版VLA。
飛翔速度の向上と射程距離の延伸を主眼に開発された…のだが。
性能は全く公開されておらず、分かっているのはミサイルの全長、直径、及び重量のみ。安定の特定秘密である。
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