アベンジャーズ/クロス・アザーワークス・ネットワーキング・イベント   作:ウェイブロック

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プロローグ

「アメリカ合衆国ニューヨーク州」――

 

 そこはアメリカ最大級の都市の1つで世界の主要な商業、金融、文化等といった複数分野における中心地の1つだとしても知らされる地である……なんだが、それ程の地は今――混乱を極めていた。

 それもその筈。大きく広がっている上空には大きな穴……ワームホールを開けられていて、そこから怪物達が絶え間なく湧き出てきたのだから……

 ……そして、その怪物達が獣じみた様子で街々に猛攻撃を加えている――そんな悪夢の光景が展開されている「ニューヨーク」の運命はもはや絶望的だ――誰もが見てもそう思わざるを得ない程だ。

 

 ――だが、その運命を覆そうと怪物の艦隊に立ち向かう者達もまた存在していた。

 その存在に勘付いた怪物達が威嚇的に咆哮した。

 

それに対して負けじと咆哮し返す巨大な緑色の肌をした怪物――ハルク

 

前屈立ちを取るバッタを象徴する緑色のプロテクターとヘルメット等のスーツを装着した戦士――仮面ライダー

 

矢をつがえるベテランの風格漂う男――ホークアイ

 

刀型の長剣を構えるメタリックブルーと黒のツートーンのスーツを装着した戦士――デカマスター

 

左手で槍を構え右腕を肥大させるファーマフラーを首にかける等のロックファッションをしたあずき色の短髪で筋骨隆々な男――カタクリ

 

何やら威圧感があるハンマーを握り構える屈強で頑丈な肉体を持つ男――ソー

 

虎の構えを取る赤い虎を象徴するスーツを着用した戦士――ゲキレッド

 

銃を装着するクロゴケグモの背中の模様をモチーフにしたバックルのベルトのついた黒いスーツを着る女――ブラック・ウィドウ

 

サーベルを構えるロン毛に頭から角が伸びているスペインの闘牛士のような服装の青年――ペルディード・ビエン

 

杖を構えて人差し指を掲げる青く長い髪を1つの細い三つ編みに束ねる可憐ながら凛々しい顔立ちをした少年――アラジン

 

星条旗を模した円形型の盾を腕に装着する同じく星条旗を模したスーツを身に纏った戦士――キャプテン・アメリカ

 

踊るかのようにステップを踏む色黒の肌と上半身にタトゥーを多く彫られた陽気な男――ラヴィーニョ

 

空中から舞い降りた赤と金色の鋼鉄の鎧で身に纏った者――アイアンマン

 

 この13人から結成されたチーム――「アベンジャーズ」が暴虐の限りを尽くす怪物の艦隊に立ち向かおうとしていた……

 

        ●

 

 その戦いが発生する「ニューヨーク」だが、その中には――ある建物も設置されていた。

 そこにも怪物の魔手が迫っていたが、それから人知れず守る者がいた。

 それは独特な雰囲気を放つ剃髪した女――エンシェント・ワンが魔術で生成した扇子で襲い掛かってきた怪物達を切り付ける、投げ付ける事でその建物――「サンクタム・サンクトラム」を守っていたのだ。

 それでも懲りずに襲い掛かろうとする怪物の艦隊に対して彼女も扇子を構え――

 

「!」

 

 突如怪物達の動きが止められた――まるで時を止められたかのように……そしてその身体が呆気なく木っ端微塵にされていった。その様はまるで長い時を経た故に風化されたようだった……

 その光景にエンシェント・ワンは微笑み――

 

「――お久しぶりでございます……ユリウス様」

 

「やぁ、君も元気そうで良かったよ」

 

 頭を深々と下げる彼女の前に現れたその男は気さくにそう返した。

 金色の短髪に左側の額に星形の紋様が刻まれる少ししわはあれど笑顔が朗らかな気さくで飄々とした男――ユリウスは久しく目にしたエンシェント・ワンの元気な様子に喜ばしそうにする。

 そして戦いに視線を向ける。それにつられて彼女も視線を向ける。

 

「……いよいよ、これから本格的に始まるんですね」

 

「うん、そうだね……ただ気を付けなさい。敵は――」

 

 彼女が零した言葉に相槌を打ったユリウスが言葉を続けようとするところでエンシェント・ワンが口を開く。

 

「えぇ――この「アガモットの目」……「タイム・ストーン」での未来予知でむその姿が見えられない――すなわち、それ程の強大な力を持つ恐ろしい何者かに我々が挑むんですね……!」

 

「うん――その通りだよ……」

 

 今時点で把握している情報からその事実を悟り、険しい表情を浮かべざるを得ない彼女にユリウスも真面目な表情を浮かべながら頷く……

 

        ●

 

どこかの惑星――

 

 そこには地球と同じく文明が発達しており、広大で豊かな大都会に人々が暮らしている。その中にある少女がいたが……

 

「…!?」

 

 その彼女が何かに気付いたかのように驚愕の表情を浮かべる。

 

「……どうしましたか?フリーレン様?」

 

「……何でもないよ」

 

 その様子が気にかかったのかそばにいる者が彼女に問いかけを投げかけてみたが、その返答を受けた。

 その少女――否、見た目がツインテールと麻呂眉を特徴とする小柄な少女だが……その耳は尖っていた――そう、彼女は実はダーク・エルフであった。名はフリーレンという。

 そんな彼女が思案に耽る。

 

「…(さっき――「惑星直列」の時期が近付いているからそろそろ眠りから目覚める筈の父上……マキレスだと思ったんだけど……)」

 

 そこまで考えたフリーレンが首を傾げる。

 

「(……違うような?)」

 

 彼女的には自身の直感力が何かを掴み取れたまでは分かるが――それが何なのかまでは分からなかった……

 

        ●

 

さらに違う惑星――

 

 そこでは森林が広がっていて、多種多様な生物が生息していた。そんな地が――激しく揺れていた。

 実は――その地である2人が戦っていたが、その規模があまりにも凄まじくて尋常ではない衝撃が走らされていたのだ。

 それ程に戦っている2人――その片方は紫色の肌と傾斜した幅広の両肩、長い四肢等の外見的特徴を持つ大男で……もう片方は胸と腕と顔に大きな傷跡が残されているが、はち切れんばかりの筋肉と肉体を持つ緑がかった金髪の大男であった。

 そんな2人が――組み合い、力比べを試みていた。

 

「――強くなったな……ブロリーよ」

 

「――はい!これもあなたがオレを鍛えてくれたからですよ!サノスさん!!」

 

「……フハハハハ!!――嬉しい事を言ってくれる!!あの暴れん坊が!!」

 

「それは言わない話ですよ〜!」

 

 互いに負けじと力比べしながらも――そう談笑している2人だった……

 

「……ん!?」

 

「……?どうしましたか?」

 

 だが、そんな中でふと何かに気付いたサノスが険しい表情を浮かべた。その様子が気にかかったブロリーが問いかけるが――それに対して彼は何も言わずに黙り込む。

 

「…」

 

 ――ただ、その目は鋭くなっていた……

 

        ●

 

「ヴォーミア」――

 

 そこは宇宙の中心にある死の惑星である。

 上空は仄暗い太陽が照らす暗闇に包まれ、地上は砂丘と浅瀬に巨大な岩山だけが存在し、生物も確認できず、静寂に支配された虚無的な世界である。

 そんな中でのある岩山の頂上には祭壇が設置されていた。そこにはボロボロのケープコートを深々と着込んでいる者がただ留まっていた……ここに訪れる者を待ち続ける為に――

 

「……どうしたのかな?――「ソウル・ストーン」に選ばれし者よ……」

 

 そんな者が突如そう声を上げた――その途端に同じ様にケープコートを着込む者がその場に姿を現した。その者がその問いかけに答えるかのように声を出す。

 

「……感じるんだ……」

 

 彼が重々しく口を開きながら顔を上げる。そこは――碧眼と金髪の巻き毛をする端麗な顔立ちになっていて――その右目の瞼には傷があった……

 

「……今もって――「インフィニティ・ストーン」を巡る大きな戦いが……始まったんだ……!」

 

 彼は感じ取れたその事実を明確に宣する……

 

        ●

 

ある惑星――

 

 そこは溶岩流と火山灰が絶えず噴出しており、生物が生存するには過酷な環境になっている。そのような地に――ある者が何の事はないかのように堂々と立っていた。

 その風貌は鎧兜のようなマスクに全身黒ずくめの衣装を身体に着け黒いマントを羽織っているという異形であった。

 そんな巨漢が野太い声を出す――その宣言を口にする為に……

 

「――今こそ始まったのだ――「インフィニティ・ウォー」が……!」

 

「――全ての「インフィニティ・ストーン」を手にし、混沌とした宇宙を支配下に置き秩序をもたらすのだ!この――」

 

「ベイダーの元に!!」

 

 

――この暗黒郷がそう宣言した通りに「インフィニティ・ストーン」を巡る戦い――「インフィニティ・ウォー」が幕を上げる事になった……

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