アベンジャーズ/クロス・アザーワークス・ネットワーキング・イベント 作:ウェイブロック
あるカフェがあってそこを訪れる人々が提供された料理を頬張りながら談笑している。
その中にある3人もいた――それは少年達の他愛ない雑談であるが……
「――それでね!!トニーさんが――!!」
そのうちの1人が熱っぽく話していた。
彼はピーター・パーカー。またの名をスパイダーマンという。
そんな彼が2人に対して敬愛するトニー・スタークに関して話していた。その情熱に2人も苦笑していた。
「ハハ……本当にピーターはトニーさんの事が好きなんだね……まぁ、僕もスティーブさんを尊敬しているから分かるけどね」
緑がかった癖毛とそばかす、大きく丸い目が特徴的な少年――ウッデンは苦笑しながらもそう言う。
実はピーターとトニーが師弟関係のようなものを築いたように彼もスティーブ・ロジャースと師弟関係のようなものを築いているのだ。
似た立場に立つ彼もまたスティーブの事を敬愛しているからこそ、その気持ちを理解していてそう言った。
「そうですね。ですが、ソーさんが勝ると思いますよ」
一方で秀麗な顔立ちで晴れ渡った夜空のような深い色の瞳を持つ少年――アルスラーンは堂々と言い張る。
その言葉から勘付くように彼はソーと師弟関係のようなものを築いている。もちろん彼もソーの事を敬愛しているからこそ、普段では謙虚でもその時は毅然とした様子でそう言い張ったのだ。
その断言にムッとしたピーターとウッデンは負けじと言い返そうとする――
「アベンジャーズ」を代表する3人の弟子とも新世代のヒーローともいえるこの3人だが――その時は年相応に雑談を楽しんでいた。
――その光景は確かに平和だった……
――だが、彼らはまだ知らない。それも束の間であるのを……
●
どこかの空間――
そこは数々の世界の狭間になっていた。
そういう環境な故に並の者が単に足を踏み入れるのが困難になっている場所だが――そこに何の事はなく留まる者が存在していた。
それはマゼンタのボディにバーコード状の縞々フェイス等、非常にエキセントリックな容姿を持つ者だった。
そんな彼は――驚愕していた。
「!……やられたか――征服者カーン」
その異変を勘付き、その詳細には驚きを隠せなかった。
「そして……「有り続ける者」……ついに死んだか――だが、その死は少々予想外だったようだな……」
そしてその事にも勘付くが……それ程に驚きをみせなかった。そっちの方はほとんど予測できていたからだ。
といえ、決して小さくはない異変が発生したのに変わりはない。これでここから何かが起ころうとするのを理解する彼は呟く。
「……当然ながらカーン評議会が動き始めているようだが――どうやら、他にも動く者がいるようだな?」
元々予測できる動きだけにあらず、知らない動きも発生した事態を受けて彼は結論付ける。
「……そろそろ動く時が来るな」
その者――ディケイドが自身の始動を予感した……
●
どこかの空間――
そこも数々の世界の狭間であるが、その場所には建物が所在されていた。それは古めかしくて――見た者を圧倒させる程の壮大な城であった。
その中にはもちろん王座が存在していて――そこに鎮座している者がいた……
「……最近、時空間が乱れているな?」
その彼がそう呟いた――感じ取れたのだ。「マルチバース」に発生した異変を……その詳細をも勘付いた彼は納得した。
「……なるほど――「有り続ける者」が殺され、征服者カーンも倒れたか」
確かにそれなら大きな異変が起こり得られる。だが、だとすれば――
「……カーン共が動き出したな……しかし、まさにゴキブリのように蠢いているわ」
カーン評議会の始動をも勘付いた彼だが、その姿勢を冷笑する。そして
「……そして【アース828】でも異変が起こったようだな」
他の大きな異変をも把握し、しばらく思案に耽る。やがて――
「……ゴキブリ如きにできる事業ではない――「マルチバース」の管理は……」
そう断言した彼は何か決意を固めたかのような姿勢で立ち上がる。
「この私――オーマジオウが「マルチバース」を修正する」
その彼――カラーリングはゴールド・マットブラックで額には「カメン」の文字とその周囲に顔の表面に「王」という文字が溝のディテールとなって刷り込まれ、複眼には赤く先端が尖った「ライダー」の文字、エングレーピングと鋭利な爪がデザインされ、背中には時計の短針と長針をモチーフにした白いプレートアパラージタが装着されている外見をしていた。
その禍々しくも神々しい者――オーマジオウがそう宣言する……
――新たな戦いが迫ろうとする……