やぁ皆さん初めまして。
俺の名はドラゴンボーン。
またの名をドヴァーキン。
いや、厳密には通り名で本名は別にあるんだけどね? でも、こっちの方で呼ばれる事が多いからそう名乗る事にしてんのよ。
そして、ここまで聞いた時点で分かる人は分かるだろう。
そう、俺は転生者。よくある(あってたまるか)アレである。
それも、かのベ◯スダの超大作シリーズであるThe Elder Scrollsの五作目を飾る神ゲー。
あのスカイリムの世界の主人公…同胞団の導き手だったり
勿論、俺は別にハルコンの誘いを受けて吸血鬼になんてなってないし暗殺者なんて血生臭い稼業にも手を出していない。
なんならアイツらに襲われた事も数知れずよ。 全員黒檀の剣で打首にしてやったり、ファイアストームでバーベキューにしてやったけど。あとたまにフスロダで崖から吹っ飛ばして遊んでた。
は?俺の方がよっぽど血生臭い?
うるせぇケツの穴にシャウラスの卵詰め込むぞ。
ただ、本編が開始してからはサブクエを消化しつつ大凡
いや、ほんと大変だったねあの時は。
お前ゲームと違って全然チートやんと文句言いたくなったわ。
俺が前世でプレイした時はドラゴンレンド当ててから三英雄とフルボッコにするだけの作業ゲーだったラスボス(笑)とは思えない強さだったよ。
なんなら普通のドラゴンの時点で大分無理ゲーだったわ。
火を吐く恐竜サイズの動物ってだけで誰でも裸足で逃げ出すわ。しかも鱗は鋼鉄並みで空も飛ぶとかふざけてんの?それに剣と弓で勝て?死ねやボケ。
なーんて文句を言ってたのも昔の話。
今はこれまでの冒険で貯めた金でホワイトランの家を買い、のんびり悠々自適に暮らしてます(例の如くゴリディアさんも居座ってタダ飯食ってるけど)。
ストームクロークと帝国の内戦も本編通り停戦に落ち着き、どちらもドラゴン騒ぎの被害から立ち直るのに必死で戦争どころじゃなくなってる。サルモールが暗躍してるみたいだから安心できないけど。
俺?どっちにも加担してないよ。
俺からすればドラゴンの足元にも及ばない
DLCイベントもとっくの昔に終わらせており、ハルコンやらミラークもぶち殺して本格的にやる事がなくなった俺は、ようやく訪れた平穏と自由を噛み締めながら自作の薬品とかをアルカディアで売り捌いたり山賊をぬっ殺して日銭を稼ぎ、夜はお腹いっぱいの蜂蜜酒をしっぽりとやる日々を過ごしていた。
満足している。
そう、満足…している筈なんだ。
ドラゴンの被害も時を追うごとに減っている。
アルドゥインの死によって統制を失い、スカイリムから散っているからだ。
人を襲いはするだろうが、これまでのように組織的に大々的な被害を齎すことはなくなるだろう。
なんからオダハ君とかダーネ君などの一部は俺の仲間にすらなっている。今でもたまに背中に乗って一緒に冒険したり、鱗を磨いたりしてやってる。
セラーナ、同胞団、グレイビアード、魔術師ギルド、リバーウッド、スコールとこれまで出会った仲間や友人達ともたまに会って酒を飲み交わしながら世間話に花を咲かせたりもしてる。
別に孤独というわけではない。
だが、何か満たされない。
痒いところに、あと少しだけ指が届かない。
そんなもどかしさを抱えながら一年を迎えようとしていた。
そんな中での、いつもと変わらない山賊狩りの帰り道。
山賊長の首片手に、今日はどれだけ貰えるか考えながら街へ降りる山道を下っていた真っ最中。
こんな日々が、ずっと続くのかと思った瞬間。
俺は無意識にスカイリムの澄み渡る空を見上げながら呟いていた。
「なんか起きねーかなー…」
誰だって予想だにしないだろう。
まさか、口にして1秒未満で願いが叶うなど。
気がつくと、炎と悲鳴に囲まれていた。
見知らぬ町が、燃えていた。
ドラゴンが、暴れていた。
人々が、逃げ惑っていた。
そして、妹であろう傷だらけの少女を抱えた金髪の少年が、打ちひしがれた様子で…しかし確かに口にしていた。
───たすけて
ドラゴンが二人に向けてブレスを放つのと、俺が動くのは同時だった。
少年は、驚いた目で
ドラゴンは、怪訝な目で
だが、どちらも俺にはどうでもいい。
そう、どうでもいいんだ。
片手でシールドスペルを張ることでブレスを防ぎ、もう片方の手で背後の二人に回復魔術をかける。
やがて、ブレスを防ぎ切った俺は徐に腰の剣に手を伸ばす。
心臓が高鳴る。
剣を抜く手に熱が宿る。
目の前の存在は、間違いなく強敵だ。
きっと、これまで倒したドラゴンなんかより、ずっと何倍も強い。
ここは、俺が知る
スカイリムで見てきたモノとはまた異なる脅威に溢れているのだろう。
誰の手によるものかは分からない。
エイドラか、はたまたデイドラの悪戯かもしれない。
だが、今はどちらでもいい。
今、確かなことは一つ。
「メインクエスト、更新って所だな」
ならばやる事は一つ。
呼吸し、吼えたてる。
慣れ親しんだ力の言葉を。
解放という歓喜と共に!
「フォス ロー ダー!!」
これは、伝説の始まり。
この世界のドラゴン達の間で、永遠に語り継がれる御伽話。
混沌、調和、傍観。
三つの陣営全てから敬意と羨望を、あるいは憎悪と畏怖を向けられる事となる英雄の物語。
その者、人の身でドラゴンに挑み屠る者。
その者、混沌にも調和にも属さぬ流れ者。
その者、ドラゴンのように火を吐き、ドラゴンのように吼え、天地を揺らす者。
その者、
ドラゴン達は、畏怖と敬意を込めて彼をこう呼ぶ。
ドラゴンボーン、又の名を───
ドヴァーキン
フスロダの辺りからPV風にテーマ曲が流れるイメージ
救われた少年…一体何ーザードなんだ…
それはそうとみんなオブリリメイク版やった?作者は金がないから買えない(憤死)