元中卒の引きこもりゴミカス糞ニート、アカデミアに入学出来るので学校行きます。〜ニート転生とか言っといて欲しい〜 作:SOD
さあ、待ちに待ったヒロインの登場だーw
追記∶次回の話を纏めていたのですが、どうやら書くために残存しているハジケ力では不足しているようなので、ドンパッチエキスでのチャージ期間に入ります。
書きたい方向性と作者の属性が不一致なので、チャージに時間が掛かるかも知れません。イメージ的には雨下ソラビです。次の更新はいつになるやら……
バーチャルアカデミアから帰還した三人が受付へ入ると、そこは既に何人もの小学生がガヤガヤと待機する子供部屋になっていた。
「これは一体どういうことだろう? 仮想現実で選ばれていたのは、僕たち三人だけだと思っていたんだけど……」
「ここにいるのは全員、集められたデュエリストなのか? 一クラス分は人数が居そうだが……」
吹雪と亮が困惑している中、蛮里だけはつまらなそうに肩を降ろして口を開く。
「ハァ……。
仮想現実世界を作れます。現実時間の何百倍も早い時間経過を使用者の体感でバグなく演算処理させるシステムも盛り込みますた。皆さんどうも。冥界帰り、富嶽も真っ青な生きるスパコン、お馴染みわたしが海場瀬戸です……が、牛耳る海馬コーポレーションだぞ?
今更そんぐらいの事で驚くか?」
自身を負け犬、踏み台として格付けせざるを得ない心境にすっかり気落ちしている蛮里。
「「…………くっ」」
「悔しい、でも納得しちゃう」顔の亮と吹雪。
「つまり、別の日時にも僕たちのように仮想現実を過ごしていた小学生たちが居て、そこで選ばれたデュエリストがこれだけの人数居た。ということだね」
「フフフ。それなら、ここに居るのは全員が蛮里や吹雪と近い実力を持ちうるデュエリストと言うことか。
フフフフフ、まるでご馳走を見ている気分になってきたな……!!(闇黒微笑)」
「亮、キミってデュエルのことになると途端にキャラが変わったような雰囲気を出すよね……将来はプロになってもヒール役になりそう」
「何にしても、こんだけオモチャが居るならオレ様はもうお役御免だな。帰らせてもらう。そろそろ傷心な心を慰めてえ……」
「帰る……って何を言ってるんだい荒川!?」
吹雪に負けてすっかり『自分はメインキャラには勝てない』と諦めた蛮里は、既にアカデミアに入学する気など消え失せていた。
このまま入学に甘んじれば、学園生活が『間違っても』四位。順当に原作通りのシナリオで未来が進むならば、次席での卒業は固いだろう。
だが、蛮里はもうそんなことすら嫌になっている。
どうせ、踏み台なのだ……と。
「もう、オレにはアカデミアなんて必要ないんだよ……」
(嫌で仕方がない。こんな人生。また決められたレールの上を歩かされようとしてるじゃねえか。
オレの努力も、足掻きも、怒りも悲しみも何もかも無価値みてえに。舞台装置に使われる。
もう、ウンザリだ)
蛮里が踵を返して部屋から退出しようと歩を進める。
「………………」
「………………」
歩を進める……。
「…………」
「…………」
歩が………………一歩たりとも進まない。
「…………」
「……いや、離せよ丸藤」
帰ろうとした蛮里の首根っこを掴んで、宙に浮かす亮。その姿は、悪いことした猫。そして何より、亮の顔がおかしい。満面の笑みを浮かべているのだ。
「オレは帰るぞ。離せ丸藤」
「ダーメ。お前も一緒に来るの(♪)」
「口調が狂ってんぞ! 気持ちわりいな、何だその似合わねえ笑顔は!?」
「この一か月、真顔と冷笑だけだった亮が……満面の笑みを浮かべている。よほど嬉しいようだね。良いことじゃないか」
そう言いながら絶対に顔を合わせようとしない吹雪。
「フフフフフ。ここにいる全員がオレ達が全力をぶつけられるかもしれないんだぞ蛮里? さあ、デュエル・アカデミアに行くしかあるまい!!」
「行かねえつってんだろォ!?」
「……僕としても、キミに負けたまま勝ち逃げされるのは面白くないな。
亮、頭持って。僕は脚だ」
「何ガッチリ捕縛しようとしてんだ天上院!! つか勝ち逃げって何だ、勝ったのテメエだろうが!!」
「直接のデュエルはね! けど、記録に残るスコアであれだけ歴然の大差が付いていると、女の子の眼には僕がボロ負けしたように映ってしまうだろう? ブリザードプリンス天上院吹雪のそんな姿をレディー達が見たら、きっと悲しんでしまうよ。
それでは全世界のレディーを幸せにするという僕の人道に反するのだ、分かれ荒川!! ありがとう!」
「ありがとうじゃねえよ!? 何勝手に自己完結してやがんだ!! 知らねえよ、テメエの道なんざ!!? 逸れろ、コケろ、外れちまえ!!」
「さあ、亮。僕たちの未来の為に、この分からずやを縛り上げよう!!」
「ああ! キツく縛り上げるぞ吹雪!!」
「その姿を見たレディーが泣くとは思わねえのか、天上院この野郎!!?」
「大丈夫さ! きっとレディー達は分かってくれる!!」
「だったらスコア差の方を分かってもらえや!!
丸藤!! テメエもあんだけオモチャが有んだからもうオレ様は要らねえだろ!! 離せ!!」
「断る!! 吹雪は蛮里と同じ対等で競い合う戦友だ。そしてここにいるデュエリスト達もそうなりうるだろう。だが、それはそれとしてお前は『オレの初めてのエヴォリューション』だ。決して逃がしはしない。
--お前もデュエリストになれ蛮里!! お前の実力は至高の領域に近い。それでもまだまだ進化する! 限界なき果てを目指しつつ、生涯をオレとの
「『初めてのエヴォリューション』って何!? 雛鳥の刷り込みのことサイバー流では『初めてのエヴォリューション』って言うの!? ダッサ!!
あと人の生涯をテメエの自己満に捧げさせんな!!」
「本気でデュエルをした仲だ。骨は拾ってあげるよ、荒川」
「骨になる前に助けろくださいこの人でなしがああああああーーーー!!」
それから暫くして……。
「ええーお集りの皆様、先日はデュエル・アカデミア疑似体験プログラム体験会にお越しくださいまして誠にありがとうございます。
本日は、体験会の中でも特別に優秀な記録を残した方々に限定してのご招待をさせていただきました。
そして、内容について秘密とさせて頂きましたことをお詫び申し上げます。
申し遅れました。本日、皆様の案内役をさせて頂きます。海馬コーポレーションの磯野と申します」
会場のステージに上がりマイクを持って話すグラサンの男が一人。頭のクソほども似合わないウサギ耳と、バニーガール衣装と網タイツ姿が会場をザワつかせていた。
「え? 何あのオッサン?」
「変態?」
「趣味か?」
「ここは地獄か?」
犯罪者を見る目で見られる磯野は、それでも人としての尊厳と誇りを捨てずにその場に立ち、胸を張って職務を全うしている。目尻の涙はグラサンで隠れて誰にも見えてはいない。
「本日お越しいただいたのは他でもありません。
優秀なデュエリストの皆様の中で、更に選ばれしデュエリストの方に。我が海馬コーポレーションの経営するデュエル・アカデミア中等部へ進学する『特待生』の席をご用意させていただきました!!」
「「「「「--うおおおおおおおおおおおおおおおーーーー!!!!!」」」」」
『特待生』の言葉に、会場のボルテージが一気に上がる。もはや目の前のオッサンがバニーガールコスチュームであることは意識の外だ。二度と首から下を見るまいと誓おう。
「限られた席を確保する方法はもちろんデュエルです。そして、今回皆さまが戦う審査員をご紹介いたします。
海馬コーポレーションの厳しい審査基準を突破し、若干9歳ながら飛び級でアメリカの小学校を卒業し、既に特待生
ーーアナスタシア・R・アンダーソンです!」
磯野の紹介により袖から金髪で白いワンピースを着た可憐な少女が現れた。儚げな姿に反して凛とした立ち姿は己に誇りを持っていることを思わせる。
形容するならば、『美しく、凛々しく、可愛い』だ。
「うおっ!? 何だあの子、超かわいいぞ!?」
「アレがマジモンのパツキン姉ちゃんかぁ!」
「お前表現がオヤジ並みだぞ」
「でも実際滅茶苦茶可愛いな!」
「え。デュエル・アカデミアに入学出来たらもれなく彼女の吐いた息が吸えるんですか!?」
「なるほど、お前が変態か」
「幾ら払えば彼女の吐息の瓶詰が買えますか!?」
会場の男子たちのボルテージはマックスだ。
「な、なんて可憐な美少女なんだ! 男として、アレほど美しい女性を目に出来るなんて、僕たちは幸福だよ、亮、荒川! 是非お近づきになりたいね!!」
蛮里を逃げられないように荷造り用のヒモで縛っていた吹雪は、作業を全て捨ててアナスタシアに視線を向けていた。
「……だ、そうだぞ蛮里。デュエル・アカデミアに入れば彼女もクラスメイトだ。嬉しいな?(←別に興味無し)」
「顔に『興味ありません』って書いてあるぞオメエ………………まあ、正直オレ様も興味ねえなあ」(←好みのタイプは乳とケツがデカい女)
「キミたち!? 首の上に付いている頭と目は飾りかい!!? あんな美少女に興味が無いと言うなんて嘘だろう! 嘘と言ってくれ!!
--股の漢の証は飾りなのか!?」
「悪いが、オレにも好みがある」
「おいモテ王子。率先して下ネタに走んな」
「それでは、アナスタシアさん。会場の将来の特待生候補……すなわち、貴女の同士となるかもしれない皆さんに一言ご挨拶をお願いします」
アナスタシアがマイクを渡される。
彼女の声を聞けると思い、自分の心臓の鼓動も止める勢いで息を飲む男子達。
そうして可憐な少女の艷やかな唇から放たれた言葉は--。
「Good day, you ignorant little creatures who can’t even speak English. I am Anastasia Anderson.《ご機嫌用、
Ordinarily, I wouldn’t even consider dueling filthy little beings like you. However, I’ve been promised a reward from Mr. Kaiba once I graduate at the top of this academy.《本来なら、日本の小汚い猿とデュエルなんてする気にもならないけれど、日本のデュエル・アカデミアを首席で卒業した暁には、Mr海馬から報酬を貰えることになっているの》
In other words, you exist merely as stepping stones for me. Though, I suppose that’s far beyond your ability to comprehend.《つまり貴方たちは全員。私の
「ゑ????」
「ん????」
「へ????」
「ここではリントの言葉で喋れ……」
えげつねえ罵倒と差別がふんだんに使われた、英語のヒアリングだったとさ。
こんなレベルの英語が分かるやつ、当然居るわけもない。磯野もチンプンカンプンだ。
「な、ナチュラルな英語かぁ……僕もさっぱりだ。亮、わかるかい?」
「いいや。全くだ」
吹雪も亮も分かっていない。将来的にはアメリカ留学出来るほど語学が堪能になる二人も、小学生の今では形無しだ。
「蛮里、お前は分かるか?」
「え、荒川は英語が分かるのかい?」
誰にも理解出来はしない。ただ一人、踏み台として最高のスペックを持って生まれた転生者、荒川蛮里を除いては…………。
「………………なんだぁ、あのメスガキャァ……!(コメカミビッキビキ)」
分かって、