元中卒の引きこもりゴミカス糞ニート、アカデミアに入学出来るので学校行きます。〜ニート転生とか言っといて欲しい〜   作:SOD

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 不登校になったあとどうなったのかの話。


カードの価値

 

 

 ペルソナを着けた金持ちたちが、スーツやドレスを身に纏い娯楽に興じる場所がある。その名は『地下デュエル』。

 

 

 

 

 「ハァ……!! ハァ……!! ハァ……!!

 

 く、クソったれ……!! どうしてこんなことに……どうして、どこで間違えたんだ!?」

 

 

 「ギャハハハハ!! ブザマブザマぁ!!

 

 ついさっきまでガキ相手に粋がってた元気はどこ行ったー?」

 

 

 

 このデュエルでは、ライフポイントが減ると共に身体に着けた衝撃増幅装置が電撃を流し身体に激痛を与える。

 行き場も無く、金もなく、明日もないようなデュエリストが最後に辿り着く墓場がここだ。

 

 

 「ん〜っ。

 荒川蛮里(あらかわばんり)……最初にここに辿り着いてきた時は何の冗談かと思ったものですが。実に良い。これほどスター性のあるデュエリストがわざわざウチを訪ねて来てくれるとは。ツキが回って来ましたかねえ?」

 

 

 「くそっ……くそっ……!! モンスターをセットしてターンエンドだ!!」

 

 「オレ様のターン、ドロー」

 

 

 筋骨隆々な対戦相手が恐怖と涙目で表情を彩りながらエンドを宣言すると、蛮里は下卑た笑みでカードをドローする。

 まるでゴブリン。まるで蛮族。自分より弱い生き物を甚振ることに愉しみと悦びを感じる下劣な悪魔。

 

 

 「行くぜ。

 

 ゴブリン突撃部隊を召喚!」

 

 

 ゴブリン突撃部隊 ATK2300

 

 

 「ぐううううーーっっ!!!!」

 

 

 圧倒的な攻撃力を持つモンスターの召喚に、対戦相手が歯噛みする。だが、絶望の唄は止まらない。  

 

 

 「()()()()()()。ゴブリン突撃部隊を()()!!」

 

 

 「何故だ……何故だああああああーーー!!!!? 何故一ターンに二回もモンスターの召喚が行える!?

 

 おいジャッジ!! こんなのイカサマじゃないか!! こんなの、デュエルじゃねえ!!

 

 出せ!! ここから出せよおおおおおーーーー!!!!!」

 

 

 

 「んふふふふ。何を言ってるのやら。どんな手を使っても構いませんがデュエルそのものへの細工だけはご法度。ゆえにデュエルディスクは全てコチラからの貸し出し品。イカサマは出来ません。

 

 そしてもうひとつ。

 檻から出られる勝者は一人だけ。当然知っているでしょう?

 

 地下デュエルチャンピオン……いや、これからは元チャンピオンですか?」

 

 「キサマァ……!! キサマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーー!!!!!」

 

 

 「栄枯盛衰(えいこせいすい)盛者必衰(しょうじゃひっすい)

 

 因果応報(いんがおうほう)の効きがヌルいのは浮世の常ではありますが……戦いに身を置く者は、剣を携えたまま安息は得られません。

 どうぞ、安心して因果に焼かれて眠りなさい。

 貴方の後釜は、貴方よりずっとここのスターに相応しい彼が担ってくれるでしょう……」

 

 

 

 「バトル。

 

 ゴブリン突撃部隊で、セットモンスターに攻撃!!」

 

 

 ビッグシールドガードナー DEF2600

 

   

 「オレ様の場の最終突撃命令の効果。

 全てのモンスターは場で表側表示である限り攻撃表示となる。

 それは攻撃によって裏側守備表示から表側表示に変わった瞬間であっても例外じゃない」

 

 「くそ……くそっ……!!」

 

 

 ビッグシールドガードナー ATK100

 

 

 

 「さあ、獲物をいたぶれ」

 

 

 ゴブリン突撃部隊 ATK2300

 

 ゴブリン突撃部隊 ATK2300

 

  

 

 「あ、ああ……アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……………!!!!!!!!」

 

 

 酷い音が聞こえる。

 殴る音。軋む音。折れる音。潰れる音。そして何より……。

 

 

 

 

 

 「「「「「アハハハハハハハーーー!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 ソレを見て心底から愉しそうに嗤う観客たち。

 

 

 ココに響く全ての音が、下卑ている………………。

 

 

 

 

 

 「ああ、やっぱりオレ様は強い」

 

 

 

 

 ココにいる、全ての『生命』が下卑ている。

 

 

 

 

 

 

 

 「フフフフフ…………!! 

 新たなスター。【穢れ子鬼の支配者(ゴブリン・ロード)】。地下から産まれた穢れの子鬼。

 

 

 フフフフフ、フフハハハハハハハ!!!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 「いらっしゃーー!!」

 

 「()()()()だ」

 

 「……まいどあり」

 

 

 

 地下デュエルで違法デュエルを行い、賞金を受け取り、カードショップのレジに札束を置いて家に帰る。

 これが、小学校を不登校になった元糞ニート引き篭もり転生者、荒川蛮里のルーティン。

 

 購入するのはいつも同じ。『最新のカードパック』をカートンで十箱。

 現世のコレクター目線で見ても気が狂っていると言えるだろう物量を宅配便で家に届けさせる。これは転生者として横暴なチカラを振るっているわけではなく、単に札束で殴られた店が『特別サービス』しているものだ。(利益だけ見ればカートンを十箱なんて非常識な売上をわざわざ逃す手は無いだろう)

  

 では何故わざわざパックでもボックスでもカートンで購入するのか?

 答えは単純。この世界のカードパックは、最新のカードが販売される度に過去に出したカードがそのままラインナップとして残っているからだ。

 

 カードパックが更新される度に既存のパックに混ぜて封入されると言う、宝くじも真っ青の仁義無き極悪闇鍋パックー極みー。

 

 ソシャゲガチャで言えば常に水着や特別衣装が出る可能性が残されている良心がギリギリ見えるような気分になるが、こちらでは常に『カスレアを引く確率』と『強力なカードがノーマルでも揃えられないイラつき』と『狙ったカードを引くのが天文学的確率』と言うカードゲーマーブチ切れトライフォースが常に付き纏う控えめに言っても『ブッ殺す』なゴミカス糞仕様である。

 

 

 ではここで、カードショップの品揃えを見てみましょう。

 

 

 ストレージは当然カス。小学生とは言え『はにわ』なんてカードがデッキに採用されている時点でお察し。

 

 

 ショーケース。

 

 

 『デーモンの召喚』¥1.000.000

 

 『暗黒騎士ガイア』¥200.000

 

 『ジャッジマン』¥10.000

 

 

 舐めてんのか。

 

 なお、これでも取り扱っているだけマシである。

 

 『極悪闇鍋パックー極みー』が公式からお出しされる唯一の一恒常般供給ラインであるこの世界。レアの封入率はウルトラレアのカードなどボックスに一枚か二枚。スーパーレアなら三枚である。

 現実と違ってウルトラやスーパーに説得力こそあるが、誰がそこまでしろと言ったのか?

 

 

 閑話休題。

 

 

 つまるところ、この世界で強いカードが欲しいなら。運命力で引き当てるか、金庫で殴るしかないのだ。

 

 

 

 「丸藤亮……オレ様に勝った不届き者。必ず跪かせてやる……!!」

 

 

 

 

 荒川蛮里は金を稼ぐ。今より強いカードを手に入れて、丸藤亮を倒す為。

 

 その過程で……一体どれほどの屍を積み上げることになろうとも。

 

 復讐の子鬼(ゴブリン)は、止まらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 





コイツ、本当にアカデミア入学出来るんですかね? 今のところ半分くらい犯罪者なんですが。

まあ、踏み台らしいっちゃらしいかもしれない。




あと、アンケートに投票願います。

今後のオリジナルストーリー展開を作るためのヒロインをどうするか考えています

  • 金髪天才歳下毒舌リアリスト(飛び級)
  • 黒髪薄幸歳上孤独庇護対象(留年)
  • ┌(┌^o^)┐ホモォ…
  • 第二の引き篭もり糞ニートエンド
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