元中卒の引きこもりゴミカス糞ニート、アカデミアに入学出来るので学校行きます。〜ニート転生とか言っといて欲しい〜   作:SOD

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 あの人は今? 丸藤亮バージョン。


デュエリストの価値観

 

 

 「……オレのターン、ドロー。

 魔法カード『パワー・ボンド』を発動。場と手札のサイバー・ドラゴン三体を融合し、サイバー・エンド・ドラゴンを融合召喚」

 

 

 サイバー・エンド・ドラゴン ATK8000

 

 

 「げえっ!? サイバー・エンド!?」

 

 

 「……バトルだ。サイバー・エンド・ドラゴンでエンシェント・クリムゾン・エイプに攻撃。

 エターナル・エヴォリューション・バースト!!」

 

 「わー!!」

 

 

 LP0 

 

 

 「くっそー! また負けたぜ。

 やっぱ丸藤は強いよな……流石はサイバー流でしゅぎようして来ただけあるぜ!」

 

 「そうだよなー。どっかの蛮族と違ってせーせーどーどーとデュエルしてるしな!」

 

 「攻撃力8000も出せるなんて、プロでもいないぜ!

 どっかの蛮族はせいぜい3000でイキってたもんなwww」

 

 

 「あ、ああ……」

 

 

 学校が終わり、公園に集まって友達とデュエルをする。

 小学生デュエリストたちの最高の青春の時間だ。

 友達と戦い、それで勝てればなお良い。

 

 だと言うのに、今デュエルに勝った小学生デュエリストー丸藤亮の表情は浮かないものだった。

 心がモヤモヤしている。いくらデュエルをしてもまるで晴れない。

 

 

 

 (対戦相手の全力を引き出して、相手をリスペクトして、最高のデュエルをすること。

 それが、サイバー流の教え。

 

 オレはそれが教えが好きでサイバー流の門を叩いた。そこに後悔は一切無い。サイバー・エンド・ドラゴンと共にデュエリストとしての道を歩むことはオレの人生の全てだ。

 

 だが…………)

 

 

 丸藤亮は思い出す。あの日以来全く学校に来ない荒川蛮里のことをクラスメイト達に聞いた時のことを。

 

 

 曰く、ゴブリン突撃部隊などの、守備表示になるから許されているような攻撃力のモンスターを最終突撃命令やスキルドレインを使って無視する『卑怯なやつ』。

 

 

 (そんなバカな言い方があるか…………自身のモンスターの特性を理解し、強みを活かし弱点を補助する。

 紛れもなくデュエリストの在り方そのものじゃないか)

 

 

 この学校特有の考えなのか? 否、違う。他にも荒川蛮里にデュエルで負けた学校の生徒に話を聞いても皆同じような事を言った。

 

 

 (カードの弱点を克服することを卑怯と言うことの意味が、オレには全く分からない……)

 

 

 弱点をそのままにカードを使うことを美徳と考えているのか? もちろんそう言う考えでデッキを汲む者もいるだろう。

 

 

 (だがソレはあくまでも、一つの選択肢に過ぎない。ソレは正解でも無ければ、ましてや他の選択をした者を非難するなんてオレには受け入れられない。

 

 荒川蛮里…………奴はデュエリストに対するリスペクトは欠けている。

 だが、自分のカードをリスペクトしていればこそのあのデッキと、あの強さなのではないのか?)

 

 

 考えれば考えるほど、亮は今の学校の友人との考え方の違いを見てしまう。

 

 ここは……この()()はーー

 

 

 

 (この『学校』は………………)

 

 

 

 

 

 『ーー亮、サイバー流の免許皆伝おめでとう。

 

 だがサイバー流の修業は一区切り付いても、お前のデュエリストとしての道は始まったばかりだ。

 

 もしも、お前が本当にデュエリストへの道を歩む決心が着いたならば……亮よーー』

 

 

 

 

 「『デュエルアカデミアへ行きなさい。そこには、オレと同じくデュエリストの道を志す同志が沢山いる』」

 

 

 「え? なんか言ったか丸藤?」

 

 

 「いいや、なんでもないよ。独り言だ」

 

 

 「? そっか。

 

 あ、やっべ。そろそろ家に帰らないと、かーちゃんに叱られる!」

 

 「そう言えば今日観たいアニメあるんだった!」

 

 「オレも帰ってゲームの続きするかな!」

 

 

 

 亮は空を見上げる。そろそろ日が暮れる頃だ。子供はお家に帰る時間だ。

 

 

 「………………………………」

 

 

 「「「「じゃあな! また()()()ぜ!!」」」」

 

 

 

 みんなが手を触り合って、それぞれの家へ帰っていく。

 これから家でみんな、デュエル以外の何かをして遊ぶのだろう。

 

 

 

 

 「………………オレも、ウチに帰るか。

 

 デッキの調整がしたいな」

 

 

 そうぽつりと呟いた時、丸藤亮は理解した。

 

 

 

 

 

 (ああ、そうか……オレは………………)

 

 

 

 「オレはデュエリスト。でもみんなは、デュエルは楽しいゲームの一つに過ぎないのか…………」

 

 

 

 見ている場所が違うんだ。

 

 見ている景色が違うんだ。

 

  

 

 (そうか。そうなんだ。

 

 だったら、心は決まっている…………)

 

 

 

 

 

 

 「アカデミアへ行こう。デュエルアカデミア。オレと同じ場所を見ているデュエリスト達が集う場所へ」

 

 

 

 そう口にした瞬間、亮の脳裏に一度デュエルしただけの相手の顔が浮かぶ。

 

   

 

 

 

 「…………荒川蛮里」

 

 

 

 自分の向かう場所を定めた亮の心のモヤはすっかり晴れていた。

 

 

 

 「もう一度デュエルがしたいな。

 

 今度はダイレクトアタックで、パワー・ボンドで強化したサイバー・エンド・ドラゴンのエターナル・エヴォリューション・バーストをリミッター解除のおまけ付きでお前に浴びせてやりたい。

 

 デュエルが終わったら、またデュエルをしよう。

 

 クラスメイトとの遊びではなく、一戦一戦が全力の本気のデュエルを」

 

 

 考えるだけで頬がゆるむ。

 強敵とのデュエルだ。

 

 ああ、もう間違いない。

 

 

 

 

 「…………荒川。

 オレの全力のサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃を容易く躱し、あまつさえ破壊まで同時に行ったデュエリスト。

 

 あのデュエルが忘れられない。

 

 あの全力のデュエルが。

 

 相手の全力を待つまでもなくこちらが全力で挑まなくてはならない、オレの好敵手(ライバル)

   

 

 

 亮がランドセルから一つの封筒を取り出した。サイバー流道場から帰る時に、師匠から受け取った推薦状。

 

 新しいデュエリストとしての道への、案内状。

 

 

 

 それが、『二つ』。

   

 

 

 もし、アカデミアへ行く前にライバルが見つかったなら誘うと良いとして貰った戦場へのチケット。

 

 迷いは無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「荒川蛮里。お前もアカデミアへ行こう。

 

 お前がいるべき場所は、ココではないのだから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明日、会いに行ってみよう。

 

 

 

 





 相手のことを気に入っていて仲間になりたい勝者と、相手の事を嫌っていてマジで憎んでいる敗者の関係性。

 勝者の方が敗者に重めの感情と仲間意識を向けてるの好き。
 敗者からするとマジでたまったもんじゃないw
 

今後のオリジナルストーリー展開を作るためのヒロインをどうするか考えています

  • 金髪天才歳下毒舌リアリスト(飛び級)
  • 黒髪薄幸歳上孤独庇護対象(留年)
  • ┌(┌^o^)┐ホモォ…
  • 第二の引き篭もり糞ニートエンド
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