元中卒の引きこもりゴミカス糞ニート、アカデミアに入学出来るので学校行きます。〜ニート転生とか言っといて欲しい〜 作:SOD
始まります。
今日は日曜日。小学生は全国的に休みの日。最も自由に時間を使える日だ。
「まさかテメェがオレ様を呼び出してくるとはな……手間が省けたぜ。
なあ、丸藤亮」
ギラギラと復讐に燃える紫とピンクの異色の眼が睨む。
「呼び掛けに応じてくれて感謝している。そしてこの場所もな。
荒川蛮里。あの日のデュエル以来、ずっとお前に会いたかったんだ。アレから一年経った。それでももう一度お前と、全力で戦いたくてな。
しかし、どうして檻の中なんだ? それに、周りのテーブルに座る奇妙な仮面の人達は?」
子供が休日に集まる場所と言えば、公園だったり友達や自分の家だったりが普通だろう。
だが、友達と言うわけでもない二人が互いの家に行くこともなく。
まして、今から行うデュエルは誰にも邪魔されたくはない。となれば公園と言うわけにもいかない。
だから、荒川蛮里が指定した場所に集まった。
ココ『地下デュエル闘技場』に。
「ココはなぁ、本来バ金持ち共の娯楽のために命を賭けたデュエルを行う場所なんだよ。
オレ様はその場所で成り上がって、地下チャンピオンってわけだ……(パチン!)」
蛮里が指鳴らす。すると、スタッフがやって来て二人に衝撃増幅装置を取り付ける。
「…………? これは」
「衝撃増幅装置。
デュエルディスクのライフダメージを検知して、その数値に従った電撃がプレイヤーに走る!」
「何だと!?」
「フフフフフ。丸藤ィ……テメェはここで殺すぜ?」
「……………………荒川、これがデュエリストとして居場所を求めたお前の答えだと言うのか?」
「は? 何言ってんのお前ぇ?
ココはオレ様のサイフだよ。テメェをブッ殺すデッキを完成させる為の金そのものだ」
「その後、どうする?」
「その後ォ? テメェには関係ねえよ死ぬんだからなァ!!」
「……………………この衝撃増幅装置を着けてデュエルするなら、条件がある」
「条件ねえ……墓石でも買ってくれってかぁ〜?? ギャハハハハ!!」
「荒川蛮里! オレがこのデュエルに勝ったら、オレと共にデュエルアカデミアの中等部へ行くんだ!!」
「デュエルアカデミアだと!?」
「そうだ!! お前がいるべき場所は、あの学校でも無ければこの地下闘技場でもない!
お前のデュエリストとしての才能を、闇で潰すな!!」
「聞いたようなセリフ吠えてんじゃねえぞ!!
デュエルだぁ!!」
「来い!!」
「「ーー決闘《デュエル》!!!!」」
「前に勝ったのはオレだ。先行後攻は好きに選べ!」
「調子に乗ってんなよ!!
オレ様のターン、ドロー! モンスターをセット、ターンエンドだ!!」
「オレのターン、ドロー!!」
亮が引いたのは魔法カード『融合』。そして手札には三枚のサイバー・ドラゴン。
奇しくも状況は以前と似通っている。
(あの時は最初からサイバー・エンド・ドラゴンを召喚して破壊されてしまったことで不利なデュエルをすることになった。
リバースカードが無ければ安全に攻撃出来る、と考えれば同じ轍を踏むだろう。)
「ならば! 手札からサイバー・ドラゴンを特殊召喚」
サイバー・ドラゴン ATK2100
「更に、手札からサイバー・フェニックスを召喚」
サイバー・フェニックス ATK1200
「バトルだ! サイバー・ドラゴンで守備モンスターに攻撃。
エヴォリューション・バースト!!」
サイバー・ドラゴン ATK2100 vs ボマー・ドラゴン DEF0
「やはりボマー・ドラゴンか!」
「フン、一年で一つ学びましたってか?
ボマー・ドラゴンの効果でサイバー・ドラゴンを破壊!」
「だが今回はサイバー・フェニックスがいる!
ダイレクトアタック!」
サイバー・フェニックス ATK1200
荒川蛮里 LP2800
「グオオオオ……!!!!」
蛮里のライフが減ったことで衝撃増幅装置が起動。身体に赤い電流と激痛が走った。
(アレが衝撃増幅装置。どうやら虚仮威しでは無いようだな)
「カードを一枚伏せて、ターンエンドだ!」
「クカカカカ……!
この痛み、お前にも味あわせてやるよ。
オレ様のターン、ドロー! ゴブリン突撃部隊を召喚!!」
ゴブリン突撃部隊 ATK2300
(ゴブリン突撃部隊。強力なカードだが、攻撃したバトルフェイズが終了すれば守備表示になるデメリットがある。
純粋なモンスターでの殴り合いなら望むところだ!!)
「更に、オレ様はこの魔法カードを発動。『時を裂く
「見たことのない魔法カード。一体どんな効果があるんだ……?」
「フフフ」
身構える亮。しかし、なにもおこらない。効果エフェクトも起きず、何か効果処理をしている様子もない。
サイバー・フェニックスが破壊されているような様子もない。
「何だ……? 一体何をしたんだ……?」
「フフフフフ。
行くぜ。ゴブリン突撃部隊を召喚!!」
ゴブリン突撃部隊 ATK2300
「何!? モンスターの召喚は1ターンに一度のはず! 既にゴブリン突撃部隊を召喚している中、更に召喚するだと!?」
「ギャハハハハ!! オレ様がこうやって見せてやると、みんな同じようにはしゃいでやがったぜ!!
バトルだ! ゴブリン突撃部隊でサイバー・フェニックスに攻撃!」
ゴブリン突撃部隊 ATK2300 vs サイバー・フェニックス ATK1200
「くっ……!!」
丸藤亮 LP2900
亮のライフが減り、自分が蛮里にそうしたように衝撃増幅装置の電流をその身で受ける。
「グアアアアアアアアアーーーー!!?!!!?」
初めて受ける衝撃と痛みに、幼いカラダが悲鳴を上げる。
「ギャハハハハ!! ザマァねえなぁオイwww」
「ぐぅっ……うっ。せ、戦闘で破壊され、されたサイバー・フェニックスの効果発動。カードを一枚ドローする……」
(なんて激痛だ……!? サイバー流の修業で雪山登山などの体力向上をしていなかったら、とても耐えられなかった……)
「痛い? なあ痛い?
けど今度はその倍以上痛いから覚悟しろよなあああああwwwwww!!
二体目のゴブリン突撃部隊で攻撃ィ!!」
ゴブリン突撃部隊 ATK2300
「罠カード発動。『戦線復帰』!
墓地のモンスターを一体、守備表示で特殊召喚する。
甦れ、サイバー・フェニックス!」
サイバー・フェニックス DEF1600
「ブチ壊せ、ゴブリン突撃部隊!!」
蘇って早々に身を砕かれたサイバー・フェニックスは、再び墓地へ埋葬される。
「サイバー・フェニックスの効果。更にカードを引かせて貰うぞ……」
「クッハッハッハッハ! 苦しそうだなぁ? 辛いよなぁ?
オレ様に勝っちまったばっかりに、こんな痛みとはじめましてしちまって可哀想になぁ!!
ま、遅かれ早かれだったけどなぁ」
「遅かれ早かれ……?」
「ヒヒヒ……!!
バトルフェイズ終了時、二体のゴブリンは守備表示になる」
ゴブリン突撃部隊 DEF0 ×2
「カードを二伏せてターンエンドだ。さあ来いよ」
「ああ、もちろん……」
(相変わらず、全く対戦相手へのリスペクトが無い。
だが…………)
『そう言えば今日観たいアニメあるんだった!』
『オレも帰ってゲームの続きするかな!』
「オレは戦っている……競っている! デュエルで!!」
「あ、あぁ…………??」
蛮里には知る由もない。自身にとって屈辱の一戦。ドロを飲むされたようなあのデュエル以降、丸藤亮が心に渇きを感じていたことなど。
(ああ、やはりそうだ。そうなんだ。
オレは飢えている。渇いている。デュエリストに……デュエルに!)
「一年ぶりに、オレはデュエリストとデュエルをしているんだ!!
オレのターン、ドロー! 魔法カード『融合』を発動!
手札の二体のサイバー・ドラゴンを融合し、サイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚!!」
サイバー・ツイン・ドラゴン ATK2800
「ちっ、二回攻撃のサイバーか。だがオレ様のゴブリンは守備表示でーー」
「装備魔法『ジャンク・アタック』を発動!
このカードを装備したモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!!」
「ーーッッ!!」
「バトルフェイズだ!!
サイバー・ツイン・ドラゴンでゴブリン突撃部隊二体に攻撃!
エターナル・ツイン・バースト!!!!」
サイバー・ツイン・ドラゴン ATK2800 vs ゴブリン突撃部隊 DEF0 ×2
「ゴブリン突撃部隊の攻撃力は2300。それが二体。
喰らえ、2300のダメージをオオオオーー!!!!」
「グオオオオオオオオオオオオオオォォォォーーーー!!!!????」
荒川蛮里 LP500
「グ、ギ……ガアアアアアアアアアアアァァァァァーーーー!!!!!!」
ライフの大きな変動による衝撃と、衝撃増幅装置の電流が同時に襲いかかる。
これまでの地下デュエルでこれほどのダメージを受けたことの無い蛮里は、堪らず悲鳴を上げた。
「どうだ荒川!! お前のボマー・ドラゴンを見て、戦闘ダメージ対策への対策として用意した装備魔法だ!
お前と全力で戦うために、お前の為に用意した切り札だ!!」
「ぐ……て、テメェ…………ッッ!!」
「地下デュエルではどんなデュエリストがいたのか知らないが、これだけは言っておくぞ荒川!
オレはお前と戦うためにここに来た! 衝撃増幅装置など知らん!!
オレは……お前というデュエリストと、デュエルをするために来たんだーー!!
ハハハハハハハハ!! アーッハハハハハハハーーー!!!!」
「「「「………………」」」」
亮の心底から愉しそうな笑い声に、これまで悲鳴や痛みを観戦して笑っていた観客と地下のオーナーはドン引きしている。
これがもう喪うものの何も無い無敵の人だと言うのなら、から元気だと理解出来る。
だが、丸藤亮は小学生。明日も未来もある正真正銘の子供だ。
それが狂っている。デュエルに狂っている。
愉しんでいる。デュエルを愉しんでいる。
「ハハハハハハハハ。
決めたぞ荒川。オレはお前とのこのデュエル、全力で勝ちに行く!
リスペクトデュエルを信条とするサイバー流後継者、丸藤亮として全力で勝ちに行く。
リスペクトデュエルで勝ちに行く。
お前とのデュエルは……全力の全力を出すことこそが
魔法カード『タイムカプセル』を発動。デッキのカードを裏側で除外し、二ターン後に手札に加える!」
「なんだ……何なんだアイツ……? 原作と全然キャラが違ってやがるぞ…………小学生の内から電撃デスマッチやって壊れたのか????」
アニメも含めて全く見たことのないテンションの丸藤亮を見て、蛮里は困惑している。
これはもしやヘルカイザーになったのか? いや、ヘルカイザーでもこうはなるまい。
なら、目の前のコイツは何の丸藤亮なんだ?
「意味が分からねえ……なにが、どうなって………………」
カイザーでもなく、ヘルカイザーでもない丸藤亮が。
心から愉しそうな表情で自分と対峙している。
自分の転生者としての勝ち組ライフを台無しにした復讐相手のハズが……………………。
「カードを一枚伏せてターンエンドだ。
オレと
そしてオレと、デュエリストになろう!!」
「まるで全然意味が分からねえ……!?」
「さあ、お前のターンだぞ。生半可なことをすればパワー・ボンドとリミッター解除で強化したサイバー・エンド・ドラゴンをけしかけてやる!!
さあ。ドローすると良い。
さあ!! かかってこい!!
そして……オレと一緒にデュエル・アカデミアへ行くぞ!!
ーーまるで最高の友達でも見つけたかのような笑顔で、遠慮の無い殺意をぶつけて来ていた。
「友達料金は受験スルーのアカデミア裏口入学チケットだ」
エロティックウィッチの方もよろしこです
今後のオリジナルストーリー展開を作るためのヒロインをどうするか考えています
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第二の引き篭もり糞ニートエンド