元中卒の引きこもりゴミカス糞ニート、アカデミアに入学出来るので学校行きます。〜ニート転生とか言っといて欲しい〜 作:SOD
ここまでネームドがオリ主と丸藤亮しかいない。
もうこんなの二人の世界と言っても過言ではないかもしれ(ホモでは)ないですね。
ズルズルズルズル…………!!!!
人体が引きずられて行く。そしてそれに抵抗し踏ん張りを利かせることで、環境を証明する
「ふんぬうううううううーーー………………っっっっ!!!!」
歯を食いしばり、目玉が飛び出そうな程の力を込めて踏ん張るのは約束された負け犬ーー踏み台転生者としてこの世に生を受けた荒川蛮里。
そろそろウンコとか漏れそうである。
「フッ……フッ……フッ……!!」
そんな蛮里を荒縄で縛り上半身の自由を奪いながら連行していくのは未来のデュエルアカデミア帝王。丸藤亮。
小学六年生同士ながら鍛え方の違う肉体により、ただの一歩たりとも後退を許すことなくここまで15キロの道を引きずってきた猛者。デュエルマッスルは既に成っている。
「い……いい加減、にっ、しろよテメェ……っっ!! 靴底の寿命さんか終わっ、て……ちょいちょい足の裏まで擦り切れて来たじゃねえか、どうしてくれるんだ……!!」
「靴ならば……弁償しよう。だが、今オレたちが進むべき道行き。足を、止めるわけには、いかないんだ!!」
「いや、行くだろ……!! 足の裏擦り切れそうって言ってんじゃん……!! 血なまぐさいヘンゼルとグレーテル生み出そうとしてんじゃねえよオイ!!!」
現在、丸藤亮と荒川蛮里が向かう先はあの『海馬ランド』。将来的にはデュエルアカデミアの受験会場としても使用される採算度外視の夢の国。子供の入場料無料の最先端テーマパークである。
近辺の遊園地は絶滅した。
「良いか? もう一度言うぞ蛮里!
今日、海馬ランドではデュエルアカデミア中等部への受験を考えている小学生を対象にした体験入学会が開催される。
海馬コーポレーションが特許を独占している『デュエル・ディメンション・システム』により、半日の時間で一ヶ月間学園生活を疑似体験出来ると言う、時間と設定の整合性の限界を越えたイベントだ。
当然、日本全国から受験を考えている小学生デュエリスト。つまり、オレ達の将来的なライバルたちといち早く交流することが出来るチャンスなんだ!
分かるな? 分かれ!!」
「だからオレ関係ねえ!! お前ェ!! デュエル・アカデミア行くのお前ェェェェェェェェ!!!!」
「お前も行くんだ!!
不登校で学校にも行かず、デュエルの場だった地下デュエル闘技場はオレ達のデュエルで完全崩壊。警察の摘発により主催者も観客も検挙された今、お前が何処でデュエル出来ると言うんだ!」
「………………別にもういいんだよオレは……」
「………………」
「あんだけカード買い漁って、デッキ強化して……しかも突然の電流デスマッチデュエル。それでもオレはお前に勝てなかった。
今更デュエルアカデミアなんか行く気もねえよ……」
地下闘技場の電流デスマッチデュエル。それは双方納得の上で執り行われた。そこに強制も卑屈もない。
荒川蛮里は丸藤亮を殺してやるつもりで進んでやったし、丸藤亮は荒川蛮里とデュエル出来るなら電流だろうが火炎地獄だろうがどうでも良かった。
二人のデュエリストは、納得してデュエルしている。
だが、そのデュエルの勝敗に対する認識は真っ向からぶつかっていた。
「あのデュエルはお前の勝ちだと言っているだろう!!
オレはあの最後のターンに『パワー・ボンド』を使っているんだぞ。
順当に行けば、手札の無いオレはエンドフェイズにパワー・ボンドのリスクを受けてダメージを負う。
召喚した融合モンスターの元々の攻撃力分のダメージ。初期ライフと同じ4000ポイントを受けて敗北するんだ。
あのデュエルはお前の勝ちだ!!」
これが丸藤亮の主張。
デュエルはサイバー・エンド・ドラゴンと謎のモンスターの激突の衝撃で互いに意識を失い中断した。だが、中断しなかったとしてもその後どうやってもパワー・ボンドのリスクを回避出来ないのだから自身の敗北。
一見、正しいようにしか見えない。
だが…………。
「『相手が死んでデュエル続行が不可能になった場合、生き残っている方の不戦勝』。これは大会規定で定められたれっきとしたルールだ。
オレもお前もデュエル続行は不可能だった。
お前の勝ちとまでは言わなくても、あのデュエルは公平な視点で見れば引き分けなんだよ。
その上、オレは自分で有利な状況に引き込んでおいてあのザマだ。
アレでオレの勝ちなんてこと、あるわけねえだろが!!!!」
これが荒川蛮里の主張。
公式ルールにおいて勝利が認められるような状況ではなく、その上自分に有利……と言うよりも自分の土俵に引きずり込んでおいて勝ち切れなかったのだ。
あんなデュエルでお前の勝ちだなどと言われても、蛮里の極めて希少な『人に語り聞かせても恥ずかしく無い方のプライド』が許容出来ない。
「アレは大会ではなく、オレたち個人のデュエルだ!
大会規定なんて持ち出すようなものではない!!」
「オレ達は無意識でも大会レギュレーションを守ったデッキを構築してデュエルしてんだ!
出来るわけねえだろ! 都合の良い時だけ草デュエルでしたなんて言い訳が!!」
荒川蛮里のデュエリストとしては高潔とすら言える言葉に、丸藤亮は少しだけ口元が緩んだ。
「それだけの魂を持っていて、デュエリストとしての道を歩まず腐らせるのか!?
お前は分かっていない! デュエルの道から外れた世界で、お前がまともに生きられる場所なんてありはしないんだ!!」
「チッ……!」
思わず舌打ちする蛮里。亮の言っていることは正解だ。
事実、この男は前世で引き篭もりの糞ニート。腹が減れば床を踏み鳴らして母親に飯を要求するだけのゴミクズ。まともに生きていたなんて言えるわけがない。
そんな世界でも、この男は遊戯王カードだけは決して手放さなかった。母親が家に火を着けて葬ろうとした際にも、自分が構築したデッキだけは決して離さず窓から飛び降りこの世界に辿り着いた。
今だって、努力なんて何もしていない。デュエルのこと以外は。
「……………………」
「だからお前はオレと一緒にデュエルアカデミアへ行くんだ。
また地下デュエルに戻ったとしても、いつか摘発されて捕まるのがオチだ。あそこにいたヤツらは全員捕まったんだぞ?
幸い今はまだ未成年。反社認定される前に更生するんだ」
「……………………」
亮の話が分からない程、蛮里の知能は終わってはいなかった。
前世ではすることもなくカードとネットに齧りついていた屑だ。
反社認定されれば、ローンも出来ず、銀行の口座も作れなくなる。そのくらいは知っていた。
特に銀行の口座を持っていないのは致命的だ。国で最も信頼のある通貨を司る組織から『コイツは信用に値しない危険人物です』と太鼓判を押されると言うことなのだから。
そんなヤバイ奴を採用する人事など存在しない。
よって、努力も出来ない元ゴミカス糞ニートが最低限社会的信用にしがみついて生きていくのなら。
荒川蛮里はプロデュエリストになる以外に生存出来るルートは存在しないのだ。
「……………………ッッッッ!!」
苦虫を噛み潰したような表情の蛮里。
「丁度いい。着いたぞ、海馬ランドだ……」
亮は蛮里の縄を解いて仕舞う。
蛮里が顔を上げると、青眼の白竜が門番のように立つ門の前。
亮はその門の敷居を一歩踏み出し、振り返る。
「すぐ近くにバス停がある。
オレはこっちへ行く。ライバル達の居る、オレの望む世界へ……」
そう言うと、亮は両手を蛮里に突き出した。
「……………………お前は……どうする……?」
亮の両手には、それそれ別のものが差し出されている。
左手には紙幣。ここまで連れてきた彼のケジメ。どうしても嫌ならコレでバスに乗って帰れと言う意思。
右手にはデュエルディスク。蛮里を拘束するために早朝家に行った際に確保しておいた蛮里のデュエルディスク。この先へ行き戦うのなら必要になる物。
逃げるのか、闘うのか。2つの選択のカードが蛮里に決断を求めた。
「ハァ〜……」
蛮里はわざとらしく溜め息を吐いて、亮の左手に自身の手を伸ばして紙幣を取る。
「……………………」
「……………………」
紙幣を…………。
「いや、寄越せよ金」
「……………………」
引っ張る蛮里と握り締めて離さない亮。
「……………………」
「………………………………………………………………っ」
「おいコラ」
「………………帰りに受け取ればもう一枚増えるぞ」
「わぁお得〜って雰囲気出そうとしてるけど、既にオレの靴がお亡くなりにされてる事実を忘れんなよ?
いいから寄越せ!! こんな足の甲しか守ってくれない靴で体験会なんざ行けると思ってんのか!!!!」
「ーーーー!!!!(パアアアァァァ!!)」←エターナル・エヴォリューション・バーストより眩しい笑顔
「言っとくけど別にお前に言われて行くわけじゃねえからな!!
そもそも本来オレはデュエル・アカデミアに行くためにこの世に産まれてきたことを思い出しただけだ!!!!」
「ああ。そうだな。お前はデュエリストになるために生まれてきた男だ!
………………フフフフフ」
「その気持ち悪い笑いはなんじゃあああああああーーーー!!!!」
こうして、荒川蛮里と丸藤亮の二人のデュエリストは、将来アカデミアで会うことになるライバル達のいる体験入学会へ向かうのだった。
そして、ここでの邂逅は踏み台転生者ーー荒川蛮里の人生の行く先を決めることに……なったりならなかったりするかもしれない。
で、ヒロインとかメスとかVAGINAとか女の子とかまだですか先生?
今後のオリジナルストーリー展開を作るためのヒロインをどうするか考えています
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┌(┌^o^)┐ホモォ…
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第二の引き篭もり糞ニートエンド