ハッピーエンドに向かうには   作:内海空洞

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今のところ筆が乗っているので、ある程度のストックはあります。

実は一度やってみたかった事をあとがきに書いてます。


決別の夜に咲く三つの花

奇跡を起こした優斗の手料理と、天才たちによる至高の錬金術と科学の融合。

最高の結果に終わったノーブルレッドの治療は、S.O.N.G.の装者たちをも我が事のように喜ばせた。

ついに後顧の憂いを完全に断ち切った優斗たちは、諸悪の根源であるアダムと対峙するための、本格的な反撃の狼煙を上げる時が来たのだ。

 

S.O.N.G.本部のブリーフィングルーム。周囲に集まったのは、司令官である弦十郎、了子、そして奏達装者全員。パヴァリア離反組からはサンジェルマンとカリオストロ。

 

そして、優斗とキャロル、本日のキャロルの護衛として付き従うオートスコアラーのレイアとガリィである。

 

プレラーティとエルフナインは、決戦に向けてパヴァリア組のファウストローブの最終調整にかかりきりのため研究室に残っている。

 

また、治療を終えたばかりのヴァネッサたち三人は念のため検査入院中であり、響と未来はそのお見舞いと話し相手として病室へと向かっていた。

 

「さて、まずは現状を説明するわ」

 

重々しい空気の中、了子がメインモニターに画像を映し出す。

 

そこに表示されたのは、黒いバイザーで目隠しをした少女の姿の『人形』が横たわっている画像だった。

肌の質感や球体関節などは作り物めいた材質に見えるが、頭部だけは異常なほど精巧で、まるで生きているかのようなアンバランスさを持っている。

 

「なんだこれ?」

 

クリスが眉をひそめ、素朴な疑問を口にした。

 

「そういえば、実物は見せたことがなかったわね。……これが『ティキ』よ。アダムが血眼になって求めている、特別なオートスコアラーだわ」

 

了子が画像を切り替えながら、クリスの問いに答える。

 

「これが、バルベルデでリークした内容にのオートスコアラー……?」

「そ。あーし達が本来、アダムに届けるはずだった納品物ってワケ」

 

セレナが過去の出来事と資料の内容を思い出し、カリオストロが肩をすくめながら肯定した。

 

「でもマスター?」

 

ふと、モニターを眺めていたガリィが、口元に手を当てて小悪魔のように微笑んだ。

 

「こいつ、私達と違って、やけに旧式ですねぇ……。肌の滑らかさも関節の作りも、こんなに綺麗で完璧なこっちと比べると、いかにマスターが私達を大事に作ってくれているかが分かります。ガリィちゃん、これは旦那様の愛に感激したほうがいいんでしょうかぁ?」

「……ふん。少なくとも400年前の古い作品だからな。オレが一から丹念に作り上げたお前たちと比べて、粗があって当然だ。そこは素直に感謝しておけ」

 

ガリィの言葉に、ギリギリでガリィのからかいに耐えたキャロルは、腕を組みながら誇らしげに、そして少しドヤ顔で言い放った。しかし、ガリィの口撃はここで終わらない。

 

「おやぁ〜? やけに素直ですねぇ、マスター? ……もしや、隣にいる愛しの旦那様の前だからって、自分の腕前をアピールして、『キャロルちゃんは凄いなぁ』って頭を撫でてほしいんでしょうかぁ〜?」

「や、やかましいッ!! 誰がそんなことっ……!!」

 

割と図星を突かれたのか、キャロルは顔を真っ赤にしてガリィを怒鳴りつけた。

 

緊迫した会議の場に急に始まった、キャロルとオートスコアラーによる身内コント。優斗は苦笑いしながら、怒るキャロルをまあまあと宥めている。

 

「……ゴホンッ!!」

 

弦十郎が、あえて大きめの咳払いをして、緩みかけた空気を会議の進行へと引き戻した。

 

「……どうやら、パヴァリアの局長はこのオートスコアラー『ティキ』を使って、神の力を掌握することが最終目的らしい。サンジェルマンくん、これで間違いないか?」

 

弦十郎の鋭い視線と問いかけに、サンジェルマンは深く頷き、真剣な表情で口を開いた。

 

「それで間違いない。正確には、ティキは局長アダム・ヴァイスハウプトの手により、惑星の運行を星図として記録する目的で作られた物だ」

『そして、天地のレイラインが一致する場所に集めた生命エネルギーを使って門を開くワケダ。その場所をティキが観測し、顕現した神の力を吸収するのが、パヴァリアの今作戦だったワケダ』

 

不意に、ブリーフィングルームのサブモニターが点灯し、別室の研究室で作業をしていたプレラーティが通信越しに会話に割り込んできた。

 

「プレラーティ。そちらのファウストローブの調整進行状況は、どうなっている?」

 

作戦の要となる装備についてサンジェルマンが尋ねると、プレラーティは隣にいるエルフナインと顔を見合わせてニッと笑った。

 

『エルフナインの神業的なサポートのおかげで、ついに完成にこぎつけたワケダ。これまでのラピスの代わりに聖遺物を動力源として組み込んだ、我々のための全く新しいファウストローブなワケダ』

『はい! 皆さんの新しい力として、絶対に役に立つはずです!』

「そうか……二人の尽力に心から感謝する」

 

頼もしい報告にサンジェルマンが微かに口角を上げると、プレラーティは再び表情を引き締め、本題へと話を戻した。

 

「それで、先ほどの話の続きだが……我々の計画は、始めからひどく難航していたのだ」

 

サンジェルマンの重々しい言葉に、円卓に座っていたマリアが訝しげに眉をひそめて尋ねる。

 

「一体、何に難航したというの?」

『フロンティアの起動なワケダ』

 

モニター越しのプレラーティが、少し苦々しそうに眉を曲げて説明を続けた。

 

『今も海底に眠る、古代アヌンナキが乗っていたとされる巨大な宇宙船……それが『フロンティア』。かつてマリアたちが所属していたアメリカの異端技術研究機関『F.I.S.』は、これを起動させることで聖遺物の神秘を扱う絶対的な地位と力を取得しようとしていたワケダ。パヴァリア光明結社がその裏のスポンサーとして莫大な融資を行っていた最大の理由こそが、そのフロンティアの内部に存在する『フォトスフィア』のデータなワケダ』

「フォトスフィア……それは地球上のエネルギーの流れ道を記録してるデータで、あーし達が欲しかったのは『レイラインマップ』の方よ」

 

カリオストロが呟くと、サンジェルマンが頷く。

 

「そうだ。我々はそのデータをキャロルに流し、彼女のチフォージュ・シャトーで『万象黙示録』を発動させるためのキーとして意図的に利用させたのだ」

「……なるほど。世界分解の観測データと、その時に使ったレイラインマップの情報を掛け合わせることで、『天のオリオン座』と完全に一致する『地のオリオン座』にあたる正確な位置を特定するためね」

 

了子が顎に手を当てて、アダムの遠大な計画の全貌を読み解く。

 

さらに、世界分解によって得られる莫大なデータは、ラピス・フィロソフィカス生成のデータにもそのまま流用される。パヴァリア光明結社にとって、まさに一石二鳥の無駄のない作戦だったと言える。

 

だが、裏で暗躍していたとはいえ、F.I.S.の蜂起からキャロルの世界分解計画に至るまで、そのほとんどの工程を『他者任せ』にしていた泥縄な計画であったことは否めない。

 

『だが、そこまでの我々の意図を……キャロルには完全に見透かされていたワケダ』

 

プレラーティが画面越しに肩をすくめて言うと、腕を組んで話を聞いていたキャロルが、鼻を鳴らして不敵に笑った。

 

「当たり前だろう。それくらい底の浅い思惑、容易く見破れないオレではない。仮にオレの計画の最終段階で、お前らパヴァリアの連中がノコノコと出しゃばってきたとしても……纏めて塵に還し、返り討ちにする気だったがな」

 

世界を相手取る覚悟をしていたと錬金術師としての圧倒的な自負と凄み。

キャロルの自信満々な言い回しに、サンジェルマンは「その通りだな」と苦笑するしかなかった。

 

「マムからフロンティアの事は聞いていたけど……まさかその裏で、そんな目的が動いていたなんて」

 

ナスターシャからある程度の事情を聞かされていたマリアも、F.I.S.の背後に潜んでいたパヴァリアの真の狙いと、フォトスフィアの存在には驚きを隠せなかった。

 

サンジェルマンの説明はさらに続く。

 

「結果として、目当てのフロンティアは完全に起動しないまま、君たちの活躍で事件は収束した。さらに頼みの綱であったキャロルが万象黙示録を放棄した上、我々から逃げ隠れしていると思っていたフィーネと組んで我々に敵対してきたことで、作戦はほとんど頓挫してしまったのだ」

 

だからこそ、キャロルとの一時的な停戦協定は、パヴァリア側にとっても立て直しを図る上で非常に都合が良かったのだという。少なくともその停戦の間に、計画の要である『ティキ』さえ無事に確保してしまえば、再び神の力を得る計画を進めることができると考えていたからだ。

 

しかし、それもサンジェルマンたちが月で『真実』を知り、パヴァリアを離反してS.O.N.G.と手を結んだ今となっては、すべてが無に帰した計画である。

 

「だが、アダムはまだ神の力を諦めてはいないだろう。……カリオストロ、アダムは今どう動いている?」

 

サンジェルマンが視線を向けると、カリオストロは艶やかな唇に指を当てて、ふふっと悪戯っぽく笑った。

 

「奴だけを孤立させるために、今、日本のとあるホテルに留まらせているわ。『フィーネの手引きあってS.O.N.G.からの監視が厳しくなっているから、バレない様に身を隠すならここがベストだ』って、上手く騙してね。最悪、そこで戦闘になったとしても、周囲への被害がほぼ出ないような場所を選んであるわ」

「ああ、それについてはこちらでも部隊を展開して確認済みだ。俺たちに掛け合って貸し切りにさせた郊外のホテルに泊まらせたのは、決戦の場として見繕ったためか」

 

弦十郎の鋭い確認に、カリオストロは「その通り」と満足げにコクリと頷いた。

 

「そうと決まれば、さっそくカチコミデース!」

「場所も特定済みなら、手っ取り早いね」

 

目標が定まり、両手を振り上げてやる気MAXの切歌と、拳を握り込んで静かに闘志を燃やす調。

 

「となると、決行の時間は……」

「郊外のホテルとはいえ、完全に人目を避けられるわけではないわ。……少なくとも、夜更けを待つべきね」

 

手のひらに拳を打ちつける奏に対し、翼が冷静に状況を分析して作戦のタイミングを図る。

 

「ああ。だがすまないが、一つ条件がある。……アダムは『生け捕り』にしてほしいのだ」

「生け捕り……? それは、そうしますが…どうしてですか?」

 

サンジェルマンからの追加の注文に、セレナが不思議そうに首を傾げた。

 

「しょーじき、パヴァリア光明結社って組織は、アダムの圧倒的な力で無理やりまとまっていたところがあるのよねぇ。あーしらみたいに一応の秩序を守る派閥より、アダムの傘に隠れて好き勝手やりたい連中も少なからずいたってワケ」

「うむ。サンジェルマンくんから渡された内部資料を確認したが、見る限りパヴァリアは局長であるアダムをトップとし、サンジェルマンくんたち三人が幹部として組織全体の舵取りを行っていたらしい。その幹部三人が離反した上、さらにトップまでがいきなり不在となれば……」

「組織の指揮系統は一気に崩壊する。そして、捕まりたくない後ろ暗い連中が、世界中で一斉に野に放たれることになるでしょうね」

 

カリオストロが語る内部の派閥事情と、弦十郎の組織図の分析を受け、了子が呆れたように結論を述べた。

つまり、世界規模の犯罪組織であるパヴァリアを安全に解体するためには、トップであるアダムを生け捕りにし、全権を掌握した上で内部情報を引き出す必要があるのだ。

 

「理由はそれだけではない」

 

サンジェルマンは厳しい顔つきのまま、さらに言葉を続けた。

 

「局長の実力は高い。私も全力での戦いは知らないが……奴は金を錬金する際に発生する核融合を引き起こし、それを直接相手にぶつける様を見たことがある。戦うなら、一瞬でケリをつけるべきだ」

「かくゆうごう……?」

「核融合だと……? 一体、威力はどの程度だ?」

 

聞き慣れない物騒な単語に切歌が目を丸くし、弦十郎が険しい表情で問いただす。

 

「あれは確か……昔、ロシアのシベリアでアダムが力を行使した時に、一度だけ見たことがあるのだが……」

「シベリア……まさか、ツングースカ大爆発か!?」

「ど、どんなデタラメだよそりゃあッ!?」

 

サンジェルマンの口から語られた恐るべき過去の出来事に、歴史的災害の真実を察した弦十郎が驚愕の声を上げ、クリスが信じられないといった様子で叫んだ。

 

ツングースカ大爆発をも引き起こしたというアダムの絶望的な脅威。

その恐るべき力を前にしても、S.O.N.G.とパヴァリア離反組、そしてキャロルたちという最強の布陣に怯む者はいない。いよいよ作戦会議は、最終的な決行の段取りへと移っていった。

 

「サンジェルマン。アダムとの接触の算段はどうなっている?」

「明日の夜だ。すでにアダムには、我々がS.O.N.G.からティキを奪還・確保できたと伝えてあり、明日の夜に引き渡す約束を取り付けてある」

 

サンジェルマンの報告に、弦十郎は腕を組みながら訝しげに眉をひそめた。

 

「しかし、バルベルデの件からすでに一週間以上が経過している。流石に局長とやらも、確保に時間がかかりすぎていると疑念を抱いているのではないか?」

「そこは、あーしが信念を曲げてまでやった嘘を吹き込んでおいたワケ」

 

カリオストロが、ふふんと得意げに胸を張って答える。

 

「バルベルデでのS.O.N.G.の動きが速すぎて大統領に干渉できず、ティキを含めた聖遺物は一度S.O.N.G.に確保されてしまった。だからあーしたちはS.O.N.G.ではなく、その協力者である『キャロル』に直接交渉を持ちかけた……ってね。追加の取引を呑むことでキャロルから情報をリークしてもらい、日本に潜伏していた部下たちを囮にして、時間をかけてS.O.N.G.本部に潜入し確保した……って筋書きよ」

「なるほど。筋は通っているな」

「ああ。局長は基本、何事も他人に任せきりで自分で裏付け調査を行わないからな。カリオストロのその報告を、微塵も疑うことなく素直に信じ切っていたよ」

 

サンジェルマンが呆れたように補足すると、円卓の空気が少しだけ安堵に緩んだ。

 

しかし――ただ一人、その嘘の報告内容にピキリと青筋を立てている人物がいた。

 

「……ほーう? お前たち、オレの名前を勝手にダシに使ったというわけか……?」

 

割と高いプライドを持つキャロルが、不機嫌極まりない低い声でカリオストロを睨みつける。一触即発の空気に、会議室の温度がスッと下がった。

 

その時だった。キャロルの背後に控えていたガリィが、そっと優斗の背後に回り込み、耳元で内緒話をするように囁いた。

 

(旦那様……ここは一つ、マスターのご機嫌を取るために、お隣にくっついて頭を撫でてあげてくださいな。じゃないと、この会議室が消し飛びますよぉ?)

(ええっ!? い、今ここで……?)

 

優斗は戸惑いながらも、キャロルの怒りでこの重要な作戦会議の空気を壊すわけにはいかないと判断し、意を決した。

 

「えっと……ごめんね、キャロルちゃん」

 

優斗はキャロルの隣にそっと歩み寄ると、謝罪の言葉と共に、その小さな頭をポンポンと優しく撫でた。

 

「っ……!?」

 

突然の優斗の行動に、キャロルは一瞬ビクッと肩を震わせて目を見開いた。

しかし、彼女は優斗の手を振り払うことはせず、不機嫌そうに腕を組んだポーズのまま、次第にふにゃりと力を抜き――まるで甘える猫のように、優斗の温かい手と身体にそっともたれかかったのだ。

 

「……ふんっ。今回だけは、優斗に免じて特別に許してやる。……もう少し、撫でろ」

「あはは……はいはい」

 

完全に毒気を抜かれ、目を細めて撫でられるキャロルと、苦笑いしながらそれに応える優斗。周りの皆も、猫のように甘えるキャロルほっこりする。

 

「ふふっ。やっぱり、キャロルがキレることを予見して、会議に優斗くんを呼んでおいて正解だったわぁ」

 

その微笑ましい見事な猛獣使いの光景を見て、カリオストロは「計画通り」とばかりに楽しげに笑うのだった。

 

 

 

――そして、決戦の火蓋が切られる明日の夜。

 

山々が黒々としたシルエットを描き、静寂が支配する郊外の山荘ホテル。

その一室の広いベランダで、一人の男が夜風に吹かれながらロッキングチェアに深く腰掛け、顔の上に帽子を乗せて悠然と揺られていた。

 

パヴァリア光明結社・統制局長、アダム・ヴァイスハウプト。彼は待ち遠しい気持ちを胸に秘め、一人静かに『その時』を待っていた。

 

「局長」

 

背後の暗がりから、静かな声がかけられる。

 

「遅かったじゃないか、君にしては。……待っていたよ、この時をね」

 

相変わらずの倒置法で、顔の上の帽子もどけずに飄々と答えるアダム。サンジェルマンは感情を押し殺し、冷徹に報告を返す。

 

「申し訳ありません。相手の出方が余りにも速く、手こずりました。ですが、無事に確保いたしました。あとは胸に『アンティキティラの歯車』を嵌めるだけです」

「さっそく取りかかり給えよ、サンジェルマン」

 

アダムは揺り椅子の上で微動だにせず、ただ己の悲願が達成される瞬間を待ちわびて指示を出す。

しかし、サンジェルマンは動かなかった。ただ一つ、彼に問いただすべきことがあったからだ。

 

「局長。……神の力で、バラルの呪詛は解けるとおっしゃっていましたね」

「だから励んできたんだろう? そうだとも。月の遺跡に通じるのさ、神の力はね」

「では――」

 

チャキ、と。冷たい金属音がベランダに響く。

 

サンジェルマンが具現化させた銃型のスペルキャスターが、アダムの頭部へ真っ直ぐに突きつけられていた。

 

「いったい『誰』が、その力を酷使するというのですか?」

「おや……?」

 

帽子の奥から覗くアダムの目が、ほんの一瞬だけ驚きに見開かれる。

 

しかし、自らの部下に明確な敵意と武器を突きつけられているというのに、彼の態度は全く変わらなかった。帽子をゆっくりと被り直し、ため息をつきながらロッキングチェアから立ち上がる。

 

「君ではないねぇ、少なくとも。……何処で知ったか分からないけれど」

 

明らかな裏切りの刃を向けられてもなお、アダムは絶対的な強者としての余裕を崩さず、サンジェルマンと真っ向から対峙する。

 

「ならば教えてください、統制局長。神の力を使えば本当に、人類は支配の天秤より解き放たれるのですか?」

 

正解を突きつけるように、一切の迷いのない清廉な瞳で、サンジェルマンはアダムを射抜いた。

 

「――できる」

 

アダムは薄く笑い、あっさりと肯定した。

 

「……んじゃないかなぁ」

「っ……!」

「ただ、僕にはそうするつもりがないのさ。最初からね」

 

あまりにも残酷で、無慈悲な答え。

それは、人類を解放するという理想のために、自らの手を血で染め、心を傷つけてでも生き続けることを選んできたサンジェルマンの人生と覚悟を、根底から嘲笑い、否定する言葉だった。

 

「そうですか、局長。……そうなのか! アダム・ヴァイスハウプト!!」

 

悲哀を怒りに変え、サンジェルマンが吼える。

彼女が構える銃型のスペルキャスター。それはただの武器ではない。銃の側面に弦が張られた、楽器としての機能を併せ持つ異形の銃。

 

――『エスコペターラ』

 

かつて暴力の象徴だったものを、平和を奏でる楽器へと作り変えた、彼女の理想を体現するスペルキャスターだ。

 

ジャンッ!!

 

サンジェルマンが力強く弦をかき鳴らすと、眩い光が夜の闇を切り裂き、新たなファウストローブが彼女の身体を包み込んでいく。

エルフナインとプレラーティの手により、聖遺物を動力源として組み込まれた全く新しい力。

理想に燃える過熱さを体現したような燃え上がる『赤色』に、清廉さを顕にする白銀の装甲。

 

「ファウストローブ――『ガーンデーヴァ』!!」

 

神の弓の名を冠した新たな装束を纏い、サンジェルマンの正義が今、漆黒の夜に赤々と燃え上がった。

 

 

 

新たなファウストローブ『ガーンデーヴァ』を纏ったサンジェルマンのスペルキャスターから、灼熱の弾丸が連続して放たれる。

だが、アダムも咄嗟に錬金術を展開し、六角形の半透明なバリアを幾重にも重ねてそれを防いだ。

飛び上がったサンジェルマンは、踵のブースターを全開にして一気に接敵。凄まじい推進力のまま、展開されたバリアごとアダムの身体を空高くへと押し出していく。

 

「力任せな攻撃だねぇ!」

 

空中に打ち上げられながらも、アダムはすぐさま反撃の術式を編もうとする。だが、その背後から巨大な鉄球が唸りを上げて迫った。

 

アダムは余裕の笑みを浮かべて空中で身を躱す。しかし次の瞬間、回避したはずの鉄球の死角から、ビームのような輝きを放つ糸で繋がれた『ヨーヨー』が飛び出し、アダムの四肢を瞬く間に拘束した。

 

「何!?」

 

驚きに頭だけを動かして眼下を見下ろしたアダムの視線の先。

そこには、シンフォギア『シュルシャガナ』を纏った月読調と、けん玉の鉄球を振り抜いたポーズのプレラーティが並び立っていた。

 

プレラーティの姿もまた、聖遺物による改修を受け大きく変貌している。

元のタイツのようなスーツそのままに、色が変わっている。深い黒を基調とし、そこに2種類のダークオレンジが差し色として走る。一番の変化は、以前の大きな頭巾のような被り物がなくなり、まるで黒いレースのヘッドスカーフのようなシックで可憐な装いへと変化していることだ。

 

新たなファウストローブ、その名は『フラガラッハ』。

 

そのイメージを構成する主な要素は、単なる「切れ味」ではない。己の「意志」、真の「真実」、そして仲間の声に「応えるもの」としての力。

 

「改修したファウスローブの味は如何なワケダ!?」

「今です!!」

 

プレラーティの挑発に重なるように、調が鋭い合図を放つ。

同時に、頭上から凄まじい風切り音が轟いた。

ホテルが小さく見えるほど離れた山の稜線。そこには、巨大なミサイルを撃ち放った体勢のまま、遠くからこちらを見据える雪音クリスの姿があった。

 

そして、アダムの頭上――クリスの放ったミサイルの推進力に乗り、そこから飛び出したカリオストロが、拳を固く握りしめて思い切り振りかぶっていたのだ。

 

「させるかい? 好き勝手に!」

 

危機を察知したアダムが、人外の腕力で強引にシュルシャガナの糸を引きちぎろうと力む。

しかし、それを嘲笑うかのように、別の角度から黄金に輝く弦のような糸が伸び、アダムの身体をさらに強固に拘束した。

 

弦の先、夜空から冷たく見下ろしているのは、自前のファウストローブ『ダウルダブラ』を纏い、不敵に笑うキャロル・マールス・ディーンハイムの姿。

 

「オオォォォォラアアァァァアアッ!!!」

 

キャロルの乱入に気を逸らしてしまったアダムの土手っ腹へ。

ミサイルの尋常ならざる推進力と、カリオストロのありったけの気合いを込めた渾身の拳が、容赦なく叩き込まれた。

 

「ゴハァッ……!?」

 

その圧倒的な威力は、拘束していたすべての糸を衝撃だけで引きちぎり、アダムの身体を一直線に地上へと叩き落とす。大地が激しく揺れ、ホテル周辺の森に隕石でも落ちたかのような大量の土煙が舞い上がった。

 

「〜ッッッ!! あーー!! スッキリしたっ!!」

 

憎きアダムを思い切りぶん殴れた喜びに、カリオストロが高らかに歓声を上げる。

彼女の纏うファウストローブもまた、劇的な進化を遂げていた。

 

以前の露出が激しかったクリーム色の装束とは打って変わり、今の彼女が纏っているのは桜のように華やかで美しいピンクのレオタード。その反面、手足や肩、胸の一部には重厚な金属のプロテクターが装着され、戦う者としての強烈な意思を反映させていた。

 

新たなファウストローブ、その名は『カエストス』。

 

それはカリオストロにとって「覚悟の象徴」。相手の攻撃を受けるリスクを承知で踏み込むその姿は、もう二度と自分にも仲間にも嘘を吐かないという、真っ向勝負のイメージそのものだった。

 

ズンッ、と重い音を立てて土煙の晴れゆく地面に降り立つカリオストロ。

その両脇に、空から舞い降りたサンジェルマンとプレラーティが静かに横へ並び立つ。

 

かつてのパヴァリアの幹部、三人の錬金術師が、今度は偽りなき「正義」を胸に、真の敵を見据えて並び立っていた。

 

 

 

土煙が晴れていく郊外のホテル跡。

 

そこには、先ほどアダムを叩きつけたカリオストロ、サンジェルマン、プレラーティの三人だけではなかった。

 

装甲音を立てて歩み寄るのは、シンフォギアを纏った装者たち。天羽奏、風鳴翼、雪音クリス、マリア・カデンツァヴナ・イヴ、セレナ・カデンツァヴナ・イヴ、暁切歌、月読調。

 

さらに、自前のファウストローブ『ダウルダブラ』を纏ったキャロル・マールス・ディーンハイムも不敵な笑みを浮かべて横に並ぶ。その背後には、万が一の事態に備えてオートスコアラーのミカとガリィの二人が控えていた。

 

尚、レイアは喫茶コモドで優斗とその護衛として待機、ファラはS.O.N.G.本部に対する不意打ちの可能性を吟味し、遊撃部隊として待機している

 

そして、了子を含めたS.O.N.G.のオペレーションメンバーは、戦場から少し離れた場所に、高度な機材を搭載した専用の大型トレーラーを展開し、遠隔で作戦のオペレートを行っていた。

 

神であるエンキは、今回の戦いには直接出ないスタンスを貫いていた。これはあくまで『人』の手で決着をつけなければならない戦いだ、と。

 

それに、と彼は言う。

 

『それに……子供の喧嘩に、親が出るものではないだろう?』

 

最近の現代文明のノリに慣れてきたのか、彼はトレーラーのモニター越しに、コメントと共にウィンクを交えてそう告げ、静かに戦いを見守ることに徹していた。

 

「きっつい一撃だったなー。アレは痛えぞ?」

 

土煙の中を凝視しながら、奏が水平にした手を額に持って覗くようなポーズで、カリオストロの先制攻撃の威力を高く評価した。

 

「いや、相手もさるものだな。……見ろ」

 

防人モードの翼が、土煙の先に揺らぐ人影をいち早く察知し、全員へ警戒を促す。

 

「ふむ……新しい服のおかげかい? やるじゃないか、その威力は」

 

凄まじいクレーターができるほどの、ミサイルの推進力を乗せた一撃を食らったはずなのに。

土埃をパンパンと叩きながら、こちらへと歩み寄ってくるアダムの姿は、まるでダメージを受けていないように見えた。

 

「無傷……っ!?」

「いや、そうとは言えないわ」

 

切歌が驚愕の声を上げるが、マリアが冷静にアダムの身体を観察して訂正した。

よく見ると、アダムの纏っていた白いタキシードの腹の部分の生地が、衝撃で完全に消し飛んでいる。そして、その露出した6つに割れた腹筋には、巨大な赤黒いあざができていた。

 

「お遊びで決められたつもりだったが……。まあいい、S.O.N.G.の犬たちもいなければ、君たち三人だけで終わらせる気だったがね」

「お遊びなのはお前だけだったワケダ」

 

アダムの小憎らしい言い草に、プレラーティが皮肉そうにフッと鼻を鳴らしてツッコミを入れる。

 

「だから聞くよ、一つだけ。……知っているのかい? 君たちは」

 

サンジェルマンがもし、目的を知ったなら、裏切ることはアダムには分かっていた。

長年、理想を追い求め、人類の支配者を憎んでいる彼女の姿を見てきたからだ。

 

何故なら、アダムが神の力を手にした暁には、その力を持って完全な統率者になり、無秩序な人類という群体を、一つの完全体へと到達させることができる。

 

すなわち、『究極の支配者』の誕生である。

 

「そうさ、僕こそがこの地上で唯一の『完全』になる!! 君たち弱く争うだけの、醜い種族を支配してねぇっ!!」

 

アダムは隠していた己の底知れぬ欲望を、抑えることなく漆黒の夜空へ向けて叫んだ。

 

「安いっ! 支配者だの何だの、そこらでバーゲンでもやってんのかっての!」

「支配を望み、世界を己の意のままにする……。何としても、ここで止めなくちゃねっ!」

 

クリスが呆れたようにツッコミを入れ、マリアが鋭い視線でアダムを射抜く。二人はアダムの発言を聞き、即座に戦闘モードへと意識を移行させ、ギアの出力を上げた。

 

「知っているのかい!? サンジェルマン! バラルの呪詛がある限り、人は分かり合えないのさッ!」

「支配による平和しか、この星には残されていないのだよ!」

 

支配こそが正義だと信じて疑わないアダムは、裏切った部下に哀れみすら込めて突きつける。

だが――。

 

「……知っていました」

 

サンジェルマンは、ポツリと、けれど確かな意志を込めてつぶやいた。

その予想外の返事に、アダムは一瞬、目を見開いて動きを止める。

 

「そう……私は、全てを知ったのだ。あの月の遺跡で、何もかもを。アヌンナキが人類を作ったことも、バラルの呪詛の正体も、そして……それを解くことが、どんな結果になる事も。そして……」

 

サンジェルマンは、少し俯きながら、己の独白を続ける。

 

「そしてアダム。……お前が、我々人類のプロトタイプ、失敗の烙印を押された者だということも」

「っ…ヒュッ……!?」

 

アダムは、己のアイデンティティの根底を揺るがす真実を突きつけられ、思わず息を呑んだ。

しかし、サンジェルマンは彼を無視して言葉を重ねる。

 

「ああそうさ。真実を知った私は、絶望したさ……。今まで奪ってきた、生きるはずだった多くの命を……無駄にした、哀れな女だと、己を呪ったさ……だとしても!!」

 

過去の罪と向き合い、それを振り切って『今』を見据えるために。

サンジェルマンは、俯くのを止めて前を、敵であるアダムを見つめた。

 

「だとしても……! バラルの呪詛があっても、人は繋がれることを私は知った! 支配の中でも諦めず、寄り欠き合い、支え合うことで……押しつぶされそうな絶望にも、立ち上がれることを私は知ったのだ!」

 

サンジェルマンは、隣に並ぶカリオストロとプレラーティを見て微笑み、さらに奏たち装者全員を見回す。

 

「アダム・ヴァイスハウプト!! お前が支配を持って未来を奪うなら!! 私は『革命』を持って、お前に抗おう!」

 

漆黒の夜空を貫くような、サンジェルマンの力強い宣戦布告。

 

彼女は啖呵を切ると同時に、スペルキャスター『エスコペターラ』をアダムへ真っ直ぐに向けた。

 

「そういうワケダ。……もう、騙されない!」

「あーしらの革命、その身で味わうがいいわけ!」

 

カリオストロとプレラーティも、闘志を張り切らせた不敵な笑みでサンジェルマンに続く。

 

カリオストロは桜色の金属プロテクターに覆われた拳を、プレラーティは小さくなったけん玉の鉄球を、アダムへ向けて突き出した。

 

奏たち装者、そしてトレーラーでサンジェルマンの言葉を聞いていたS.O.N.G.のメンバーもまた、彼女の覚悟に呼応するように、全身にやる気をみなぎらせ、アダム包囲網をさらに強固なものとするのだった。

 

 

 

自身の出自――『失敗作の人形』であるという最大のトラウマを突きつけられ、アダムは苛立ちと屈辱を隠しきれずに顔を歪めた。

 

しかし、その奥底で稼働する思考回路は、極めて冷静に状況を分析していた。

今の一当たりで痛感したのは、この美しく整った「人の姿」のままでは、眼前に並ぶ完全武装の装者と錬金術師の連合軍には勝てないということ。

 

サンジェルマン達が完全に離反したということは、神の力を手に入れるための唯一の鍵である『ティキ』は、完全に敵の手中にあるということ。

 

だが、今のアダムにとって一番気に食わないのは

 

――完全な存在であるはずの自分が、不完全で群れることしかできない下等な「人間」たちに後れを取ることだった。

 

異常なまでのプライドが、アダムから「撤退」という選択肢を完全に消し去った。故に、彼は決断する。

 

「知られたくなかった……僕が、人形だと」

「見せたくなかった……こんな、醜い姿を」

 

アダムは己の顔を両手で覆い、ギリギリと歯鳴りを響かせる。

 

「だけど……もう頭に角を頂くしかないじゃないかッ!!」

「僕も同じさ……絶対に負けられないのはッ!!!」

 

己の中に封じ込めていた「正体」を解放するしかないと、アダムが獣のような雄叫びを上げた。

その瞬間、アダムの身体を中心にして、夜の闇を吹き飛ばすほどの凄まじい光が爆発する。

 

「なっ……!?」

「なんだ、あいつの姿……ッ!」

 

爆風に煽られながら、装者たちが目を疑う。

光が収まった先に立っていたのは、端正なタキシード姿の男ではなかった。

 

月輪を思わせる巨大な黄金の角。

鳥のように鋭く禍々しい嘴。

全身を覆う漆黒の装甲と、不気味に脈打つ赤黒い筋肉。

それは、禍々しくも圧倒的に強靭な巨躯を持つ、異形の怪人だった。

 

これこそが、アダム・ヴァイスハウプトの本来の姿。

 

かつて古代アヌンナキによって作られたプロトタイプたる、真の姿である。

 

「アレでは、人と呼べるか分からんな。……まあいい、そうでなくては面白くない」

 

怪人の放つ絶望的なプレッシャーを前にしても、キャロルは全く動じなかった。

彼女が手に持った自前のファウストローブ『ダウルダブラ』の黄金の弦を、ポロンッ、と強くかき鳴らす。

 

すると、キャロルの華奢で幼い身体が眩い光に包まれ、みるみるうちに等身が伸び、豊満で成熟した「大人の女性」の姿へと変貌を遂げたのだ。

 

「キャ、キャロル!? それは……!」

 

隣にいたマリアが驚愕の声を上げる。

 

「幼体では、これから扱う錬金術の反動に耐えられないのでな」

 

大人の姿となったキャロルは、長い髪をかき上げながら涼しい顔で答えた。

初めて見る、成長したスタイルの良いキャロルの姿。

 

一同が目を丸くして驚く中、最も強烈なリアクションを見せたのはプレラーティだった。

 

「…………ッ!?」

 

プレラーティは目を限界まで見開き、パクパクと金魚のように口を開閉させながら、震える指でキャロルを指差して驚愕している。

 

その様子を見たキャロルは、これ見よがしに豊満な胸元を反らせて、ふふんと自慢げに笑った。

 

「まあ、錬金術の深淵に触れてすらいないようでは、こんな芸当はできないだろうがな」

「ぐぬぬッ……!!」

 

大人の余裕とスタイルの差を思い切り見せつけられ、プレラーティは悔しそうに歯ぎしりをして唸る。

 

「あはは……そういうのは、帰ってからお願いしますね」

「いくらなんでも、敵の前でやることじゃないデス!」

 

絶対的な脅威を前にして急に始まった錬金術師たちの張り合いに、セレナが苦笑いでたしなめ、切歌がビシッと常識的なツッコミを入れた。

 

「フッ……お前たちは、これくらいでいいのかもな」

 

強力な力を持った絶対的な支配者が、真の姿を現したというのに。

そのプレッシャーを笑い飛ばすかのように騒がしい彼女たちの姿を見て、サンジェルマンは憑き物が落ちたように、ひどく優しそうな声で呟いた。

 

「ああ。……負ける気なんて、これっぽっちもないからな!」

 

奏が、異形のアダムを真っ直ぐに睨みつけながら、ギラギラとした好戦的な笑みを浮かべて前を見据える。

頼もしすぎる仲間たちの言葉に、サンジェルマンは深く息を吸い込んだ。

 

迷いは、もうない。

 

「――いくぞッ!!」

 

サンジェルマンの力強い号令と共に、S.O.N.G.と錬金術師たちによる総攻撃が開始された。

 

 

 




本話にぶち込む技量がない作者のQ&A

Q、シベリアのツングースカはアダムのせい?
A、今作ではそうなってます。ロシアに聖遺物持って逃亡中の人物に対し、すべて薙ぎ払えばいいと考えなしの行動の結果です。

Q、キャロルがそんな簡単に情報すのか?
A、カリオストロ意趣返しが入っています。襲撃を受けたあの時は、証拠隠滅など後処理に奔走したので。

Q、サンジェルマン達に新装備が出来てるんですけど
A、今作ではラピスが未完成のままなので、核に聖遺物を使用しています。設定はまた次に。



次回予告

やめて!装者と錬金術師たちの波状攻撃で、真の姿を焼き払われたら、人に対するのコンプレックスを抱えてるアダムのプライドまで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないでアダム!
あんたが今ここで倒れたら、神の力を手に入れて究極の支配者になるっていう壮大な野望はどうなっちゃうの?
勝機はまだ残ってる。ここを耐えれば、サンジェルマンたちに勝てるんだから!

次回「アダム死す」。シンフォギアスタンバイ!
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