こっちは日々の生活からネタをもらってティンときたら書き進めたいと思います。
俺は笠松大樹(かさまつ だいき)高校1年生。
ここ、公立南高校に入学する。
今日は入学式で、新しい友達ができるかどうか物凄く不安である。
と、いうのも両親の離婚が原因で、母と母の実家に住むことになった。
地元を離れた俺にはこの高校に中学時代仲の良かった友達などいるはずもなく、クラスで浮くのではという不安しかない。
そんな心配事で押しつぶされそうな俺を余所に、いつの間にかクラス全員の自己紹介となっていた。
「はい次、笠松大樹」
担任の先生に名前を呼ばれ、俺の番が来た。
「....はい。笠松大樹です。出身は○○中学校です。家庭の事情でこっちに来ました。趣味は....とくにありません。部活はバスケ部でした。と、とりあえず宜しくお願いします」
....普通だな。よし。これでなんとなーくクラスに溶け込んで、なんとなーく友達ができるだろう。
しかし、この俺の安堵は後ろの席の女に蹴散らされたのだった。
「次、桐島柑奈。....おい、桐島。お前の番だぞ」
「っせーなぁ。わかってるよ。おいお前、家庭の事情ってなんだ?親が離婚でもしたかぁ?ん?」
....俺は振り向かないぞ。絶対にだ。
「....おい無視かよ。ったく面白くねーなぁ。まーいーや。アタシは柑奈。よろぴー。はい終わり」
....なんてDQNだ!!....なんてDQNだぁ!!!!
何と言うか、桐島柑奈は凄かった。顔は可愛いし、声も女子っぽい。なのにDQNだ。
見るとロングヘアのその髪は色が軽く抜けて茶色っぽくなっている。
ゴッ
え?痛い?後頭部殴られた!?
「おい。てめぇ無視しやがったな。なんだよ家庭の事情って。吐けよ」
屈しない。俺は屈しないぞ!!
「おい桐島。いま清水が自己紹介してるから私語は慎め」
「....ちっ。はーい」
その後常に後ろからプレッシャーを感じた。
─────
「よーし今日はここまで。明日から授業のオリエンテーションに入る。遅刻しないように。それじゃ安藤、号令頼む」
「起立。気をつけ。礼。さよーならー」
「「さよーならー」」
皆がボチボチと帰り始めている頃、俺は桐島から問い詰められていた。
「んでおい。なんだよ。言えよ」
「....桐島の言う通りだよ。親の離婚だ」
「....すまね。お前あんまり辛気臭い顔してねーからよ。ただ親の転勤とかかと思ったんだよ。わるかった」
....え!?このDQN謝れたんだ....。
とりあえず俺は気にしてないと言っておく。
それにしてもこんなに圧をかけておいて謝るってちょっとどうかなって思った。
「そんな辛気臭い顔すんなよな」
「あ、あぁ。ごめん」
「ま、よろしくなー笠松くん。さよーならー」
....この人の前の席って物凄く不安だ。
俺がそんな不安を抱いていると、一人の生徒が声をかけてくれた。
確か名前は....
「三鷹 龍人(みたか たつと)だ。よろしくな。それにしても桐島に目をつけられるなんて、笠松お前ついてないな」
三鷹龍人。身長は165cmくらいで、小柄。
でもわりとガッシリとした身体つきをしているように見える。
俺がついてない....とはどういうことなのだろうか。
「あいつは中学でも名の知れた不良だよ。よくまぁ高校に入れたもんだぜ。笠松を気をつけろよ?バックに誰がいるかわからんぞ」
「....ご忠告どうも。でも俺は関わる気は無いよ」
「まーお前さんのような長身のイケメンに言い寄る女は多そうだが、まさか桐島に目をつけられるとはなぁ」
イケメン....見た目を褒めてくれるのは嬉しいが、あまり嬉しくない。
この見た目で痛い目を見たこともあるし。
「イケメンなんてやめてくれ。俺はそんなタイプじゃない。もっと根暗だよ」
「ははっ!素の顔は根暗かー。とりあえず気をつけろよ」
「....肝に銘じておくよ」
じゃあなーと三鷹は教室から出ていく。
さて、俺も帰るか。
しかしこの時。次の日に起きる事件のことなど俺は知るよしもなかった....
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