超能力世界の転生者と脳を焼かれる仲間たち   作:テムテムLvMAX

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二話 変わるのは世界か俺か。

 立て籠もり事件からしばらくして、俺も一つ学年が上がって2年生になった。

 

 そんな2年生な俺たちは、やっぱり休み時間にいつもの三人で教室で集まっておしゃべりしてるわけだ、グラウンドで遊びたいお年頃なのに俺に合わせて二人が教室に居させてしまっている、正直申し訳ない。

 

 まぁ……あの日以降、学校中の小学生が俺をすごいすごいと集まってきて何処に居ても休み時間は休み時間じゃ無くなった、それはもう落ち着いてきたんだがまだ続いている、今度は担任の先生からも名目上だけど監視されている……俺が無謀なことをしないようにな、無茶では無かったんだがそこを説明するには俺が転生者であることも明かさないと行けなくなるから監視は甘んじて受け入れている。

 

 今だって他クラスや下級生や上級生の子供達が俺を見てる、もう1年経つのに……子供って飽き性だと思ってたんだが意外にまだ続いている……それに理由をつけるとしたら、小学生たちのメンタルケアに警察関係者が来ているのが理由かな、メンタルケアが終わるまでは子供たちにとってあの日の続きなんだろうね。

 

 

 それよりも……そんな事よりも……! おーちゃんとありまちゃんが……たった1年で……変わってしまった! 

 

 

「オレ、アルについてく! んで、将来の夢は超能力警察だ! お前みたいに悪いやつをぶっ飛ばすんだ!」

 

 

 なんか、舎弟じみた態度になっちゃった……ガキは分からせ無くていい……今まで通りで良かったのに……でも、警察になるって言う夢を見つけられたから良いんじゃないかな……俺はならん。

 で、おーちゃん、警察になったら犯人ぶっ飛ばしちゃいけないよ? 

 

 まぁおーちゃん本人はそれで良いみたいだし、警察になるために今まで以上に真面目に勉強しているし、少しだけ大人っぽくなった、今までガキ大将みたいな態度だったやつが真面目で落ち着いたもんだからギャップにやられたボーイ&ガールがうちのクラスで多発した、一気に人気者さ、本人はその事をあまり気にしてないのがもったい無い……人を惹きつけるのは才能だぜ? 

 

 で、おーちゃんがこんな感じだからありまちゃんも変わっちまった。

 

 

「私もアルくんについていく! そしてね……奥さんになるのよっ! 覚悟しなさいよね!」

 

 

 ううーん、どこで間違ったのか……俺は幼馴染コンビがそうなって欲しかったのに……でも俺が思うにおーちゃんとありまちゃんは相性が良いから高校生になったら付き合うしそのまま結婚まで行きそうなんだよなぁ、俺が好きって言うのは気の迷いさ。

 

 気の迷いだと言い切れる理由はいくつかあるが、一番の原因はおーちゃんのお姉さんだ、お姉さんは俺達より6つ上の中学生なんだが……俺の知る限り恋愛脳と言うか……サブカルに染まっていると言うか……ありまちゃんの俺への態度を見て余計なこと吹き込んだっぽいんだ、それも漫画のヒロインの言うような甘い言葉とかそんなのを。

 

 この間なんてありまちゃんに「浮気なんてしたら婚約破棄ですわ!」なんて言われてな……こんなの絶対おーちゃんの姉が余計なこと吹き込んだに決まっている、そもそも付き合ってすら無いのに婚約破棄とは……一体何を吹き込んだんだ。

 

 

 あと、この二人以外にも俺に関わってくる奴がいる……ひと癖あるが。

 

 

「アルくん!」

 

 

 げぇ……噂をすればきた……! ちなみにアルは俺の名前で上川(かみかわ)アルフレッドが本名だ、俺イギリスと日本のクォーターだからね! 魂が日本人だからクォーター日本濃いめだけども。

 

 そんな事より飛び込んできた爆弾のような厄介者はあの日の俺を見て、俺に弟子入りしたいとか言うとんでも少年だ。

 

 

「弟子入り!」

 

「嫌ぁ!」

 

「おねがい!」

 

「いやぁッ!」

 

「ダメ! おねがいだからぁぁぁ!!!」

 

 

 と、言うようなやりとりをほぼ毎日している、子供の叫び声毎日聞かされてみろ、頭割れるでしかし。

 で、お決まりのパターンは叫びすぎたコイツを注意しに来る先生の一声で引き返していくわけだな。

 

 

「クロくん、教室で叫んじゃダメよって毎日言ってるわよね?」

 

「だってアルフレッドくんがでしにしてくれないもん!!!」

 

「……ん〜〜アルフレッドくん、弟子にしてあげたら? 先生からもお願いしていい?」

 

 

 ……先生が心折れたような目で俺に助けを求めるように後押しの言葉を言うと、弟子入り志願者のクロくんは目を輝かせて俺を見る。

 

 はぁ……この日がきてしまったか……先生が根負けして俺の方に助けを求める展開が……しかし分かっていて俺が折れるわけがないだろ! 師匠なんて面倒な事するか! 

 

 これが俺の切り札だぁぁぁ! 

 

 

「良いよ、弟子にしてあげる」

 

「うぉぉぉやったぁぁぁぁぁ!!!」

 

「じゃあクロくん、友達じゃなくていいんだね?」

 

「えっ?」

 

 

 揺らいだ! さっきまで弟子になれるぞヤッターと叫んでいた目が揺らいだ! 

 そうだろうそうだろう、このお年頃で弟子入りなんて言うやつは言葉の意味をちゃんと分かってないだろう! 弟子になれば友達にはなれない! そのことを示唆すれば動揺するだろうと思ったぞフハハハ! 

 

 

「でしになるってともだちになれないのか……むむ……」

 

 

 悩んでいるなぁ? そのまま弟子入りは諦めて帰ってくれれば良いんだが……我ながら結構畜生だな……いやでも面倒は面倒だしな……。

 

 

「じゃあでしはいいや! ともだちにして!」

 

「アルフレッドくん……」

 

 

 無敵か……? こいつ……! 

 

 やはり……子供は飽き性なんだな。

 

 と言うことで今日からクロくんこと、羽黒九郎(はぐろくろう)は俺の友達になったのかもしれない。

 

 




キャラ紹介

大村大我(おおむらたいが)

黒髪短髪の元気な小僧、やりたいことをやって周りに遠慮しないガキ大将タイプだったが、事件をきっかけに大人びた……しかし根っこにあるやりたいことをやる精神は生きている。

超能力は【念力】


有馬佑美(ありまゆうみ)

赤茶色の長髪のしっかり者。幼馴染のおーちゃんとはいつも一緒にいる、あの日の事件をきっかけに主人公に積極的なアプローチをするようになった。
なお、おーちゃんの姉の真似をしている節があるのでどこか漫画じみた言動が混じることがある。

超能力は【透視】 


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