長かったし毎日忙しすぎて投稿出来ませんでした。チカレタ
とりあえずメチャクチャではありますが、最新話どうぞ
20XX年某日
東欧某国市街地 深夜
天候:雨
ザッザッ、バリッ…バキッ…
小雨が降り注ぎ、瓦礫の山と化した廃墟の街に付近の森林からゆっくりと慎重な足取りで現れた2人の人影があった。
あの隕石が発端で始まった戦争によって破壊し尽くされたゴーストタウンに現れたそれは、行く当てを失い徘徊する浮浪者や街を根城にする悪事を働くゴロツキ、無念の死を遂げて彷徨う幽霊とも違う。
暗闇でそれがはっきりと視認できることはないが、迷彩服と毛むくじゃらのフードらしき物を被りタクティカルベストを身に付け、銃を携えて街を歩くその出立ちから兵士であることを物語っていた。
⁇「もうすぐポイントだから気をつけろ。それにこの街だ。どんなトラップが仕掛けられているか分からん。それに瓦礫で怪我なんぞ笑いのネタにもならねえ」
先頭を行く兵士に顔に傷を負った冷徹な雰囲気を纏う兵士が言う。しかし、頭上のコンクリ片が彼の頭目掛けて落ちてくるのに気付かず進んだ結果…
⁇「分かってるよ相棒。ここは何をするにも絶好の場所だ。俺達がそれにまんまとハマるマヌケじゃねえ。お前は安心して後ろを警戒し…(ゴチン)いってぇ」
⁇「マヌケがなんだってアホ龍弥。早速自己紹介か?」
⁇改め龍弥「チガイマス…いてて」
コンクリ片の奇襲による戦闘外の負傷?を負った男、星野龍弥は愛用のキャップの上から頭を摩りながら弁明する。
どうやら当たりどころが悪かったらしくかなり痛そうだ。
⁇「ったく、言った側からこれかよ。先が思いやられるな…」
龍弥「言ってくれるじゃねぇか柊司。お前に関しては気張りすぎなんだよ。ただでさえ背デカくて顔に傷、そのドスの効いた声、常時スイッチオンでおっかない表情してたら女の子逃げるぜ?」
⁇改め柊司「テメェに関しては気が弛んでんだよ。だからさっきのようなしょーもねえ怪我すんだよボケ。あと、俺の体格と声は関係ねぇだろ?もしかして喧嘩売ってんのか?」
龍弥「(お〜怖い怖い。ターゲットよりも先に星にされちまうぜ…)」
警戒しながらも龍弥の茶化しに不機嫌そうに返す柊司。側から見ればその表情は目力だけで人を殺せそうな怪物、あるいは"その筋の者"そのものである。最も、ブーニーハットを被った状態でその表情ははっきりと見えないが、龍弥がそれを掘り返そうとしないのは優しさか、長年の付き合いでこれが茶化していると理解しているだろうという希望的観測か…
そんな2人は小雨降りしきるゴーストタウンをポイントに向けて前進していた。今回の任務はこの戦争___ユージア戦争の敵の重要人物"灰色の男達"と呼ばれる黒幕の支援人物の排除、所謂暗殺である。その為彼らは背中に背負った得物たる狙撃銃と共に目標の取引現場の目視できるポイントへと向かっているのだ。
龍弥「ポイントまであと10分。長ったるいお散歩はそろそろおしまいだ。今回もいつも通りにお前が頭ブチ抜いて俺がゴキブリとその他諸々を殺すだけ。あっという間に終わるさね。楽勝楽勝」
柊司「だといいんだがな…」
龍弥のあっけらかんとした物言いに呆れたように返す。その表情にどこか苦痛が浮かんでいるようにも見えた。
2人にとっては"この手の仕事"は慣れている任務であるため、今回も予定通りに目標とその取り巻きを血祭りにあげて早々に終える認識でいた。柊司を除いて…
柊司「クッ…いてぇ……」
龍弥「どうした柊司?もしかして"アレ"か?」
柊司「ああ、大丈夫だ。任務に支障はないから気にするな」
龍弥「…そうか、分かった」
突然苦痛に顔を歪め、こめかみの古傷を摩る柊司に気付いた龍弥が立ち止まり側に寄るも、柊司の一言に再度警戒姿勢をとりながら歩き始める。
しかし、内心では気が気ではなかった。龍弥が"アレ"と呼ぶ謎の頭痛は、柊司がかつて敵狙撃手によって受けたこめかみの古傷が痛み出す時に起き、必ずと言っていいほど何かが起きる前兆であるからだ。
憎み口を叩きながらも自分達を育てた上官の最期、不意の奇襲による混戦、そして、柊司の愛する人、妹のように可愛がっていた幼馴染の最期…
思えば、これら悲劇が起きる時必ず柊司にコレが起きていた。チラっと後ろを見るともしかしたら今回の任務でどちらかが死ぬか、2人揃って死ぬことになるのかと龍弥は不安に駆られていた。
一方の柊司も、リーダーとしての矜持からかこれ以上は不安を与えまいと平静を装うとしていた。
10分近く歩いただろうか。さっきまでしとしと降り続けていた雨は止み、どんよりとした雲が次第に晴れて満天の星空が夜空を照らした。
柊司「止んだな…」
龍弥「だな。予報では1時間は降るとか言ってたんだけど。ま、濡れ鼠にならずに済むんなら万々歳やな」
柊司「そうだが…だが嫌な予感がする。気引き締めていくぞ」
先程までの雰囲気が一変、引き締まった歴戦の兵士を思わせる表情へと変わった。
ふいに龍弥が左手を顔の横に上げ、停止のハンドサインを出す。それに応えるように柊司は龍弥の背後を守るように後方への警戒態勢を取る。
2人の前に現れたのは、砲撃が爆撃を受けたのか破断したレールと脱線し、道を塞ぐ様にして横倒しになった黒く煤けている電車だった。
そういえばこの街もかつては路面電車が走っていたな…龍弥は目の前の黒焦げの電車を見ながら思い出していた。
事前のブリーフィングでは聞かなかったが、道中、柊司の補足情報でこの街の建造物、交通網等々の情報は頭の中に叩き込まれていた。
龍弥「おい、電車が道を塞いでる。気が進まねぇけどこの中通って反対出るしかなさそうだ」
柊司「そうだな。それに廃墟通り抜けて迂回したいが時間のロスが大きい。俺がポイントにつく。離れるなよ」
龍弥「合点承知の助」
柊司「…お前歳いくつだよ」
龍弥の時代を感じさせる一言に困惑しながら前衛を交代し、列車へと進む。その途中も頭痛はキリキリと痛み、正常な感覚を奪いつつあった。
列車の中へ足を踏み入れると内部は当然の様に黒焦げ。幸にして"乗客だったもの"は無く、大仕事を前に神経をすり減らすことにならなさそうだと安堵するのだった。
ふと見上げると満点の星空の中に一筋の光跡が走った。
柊司「流れ星だ…」
龍弥「流れ星?見間違えじゃねえの?あっ、ほんとだ。まさかこんなところで見るとは。って、なんか多いな」
柊司に続いて空を見た龍弥が空を見ると一つ、また一つと空を切り裂くように流れでは消えていった。しかし、それにしては多い。流れ星はこんなにも流れるものなのか、それとも"あの日"のように隕石が降り注いでいるのだろうか…忌々しい思い出が蘇るが、幻想的な光景に2人は思わず足を止めて空を見上げていた。
ガキの頃はアレに叶うはずのない壮大な願いを込めて祈ったのだな…今願えば命に変えても守ると誓った2人に会えるのか…叶うはずのないそんなことを柊司は思っていた。
もしまた会えるのなら抱きしめてごめんなさいと…
その時だった。一際巨大な流星が昼間のような明かりで照らした瞬間…
柊司「なんだこれ、まさか…があっ⁈くっ…ううっ…」
龍弥「おい、柊司⁈どうした!しっかりし…な、なんだこれ…あがっ⁉︎」
頭が押し潰れんばかりの頭痛で2人は膝から崩れ落ちる。しかし、その頭の中には見覚えのない高く聳え立つ摩天楼、夜空を埋め尽くす星々、砂漠に埋もれた街、どこまでも続く青空、天使の輪のようなものを浮かべる銃を持つ少女達、まるでアニメや映画のような現実離れしていながらも、どこか透き通った蒼い世界が走馬灯のように駆け巡っていた。
そして、今にも意識を失いそうな柊司にはそんな世界にこちらに背を向けて立つ2人の美少女が見えていた。
柊司「は、ハル……ハル、エリ…なの…か?」
それは細身ながらも整ったプロポーションにさらさらと風に靡く銀髪の少女と、魔女帽子を被り赤のメッシュが入った三つ編みおさげの少女が呼びかけにこたえるかのように振り向きニコリと微笑む。この戦争で無念の最期を遂げたはずの柊司の恋人と幼馴染がそこにいた。
何故か頭の上には赤と金の模様が天使の輪のように浮いているのが気になるが…
とうとう幻覚まで見えてきた。天使の輪があるってことは2人は天国に行けたんだな…冷静にそして何故かそのことに安心した気分になったが、その姿は次第に透けてゆく。
柊司「ハル、エリ待ってくれ!俺を置いて…があっ⁈」
幻覚なのは分かっている。だが、愛した2人が今にも消えようとしている。手を伸ばし叫ぶが2人は寂しそうな笑みを浮かべ完全に消えてしまった。
柊司「クソッ!クソッ!クソォぉぉおおおおおお‼︎あっ、がぁぁぁぁぁああああああ‼︎‼︎」
悔しさと虚しさで叫ぶが、それが引き金になったのか痛みは最高潮に達し意識が薄れていく。
任務は失敗…龍弥は、龍弥は…視界の端でホルスターから抜いた拳銃で頭を撃ち抜こうとしている。
待て、早まるな…ここで死んだら元も子もないだろ。
死ぬ時は一緒だと誓っただろ…いや、俺もおそらく死ぬんだろう…こんな頭痛だ。任務もクソもない…
最強と恐れられた俺達がこんなにも呆気ない最期を迎えるなんてつまらないものだ。
俺も逝くとしよう。龍弥だけじゃ何しでかすか分からん。最後の力を振り絞り、俺もHK45を引き抜きこめかみに当てる。
済まないハル、エリ、クソジジイ…俺はお前達の無念晴らせなかった。父さん、母さん…俺は先に逝く。親不孝者の俺を許してくれ…チームのみんな、龍弥…済まない。こんな俺に付き従ってくれてありがとう。さらばだ…
さあ、龍弥一緒に地獄の旅に出よう。お前となら向こうでも退屈しなさそうだな…
暗転しだした視界に、これまた青い天使の輪を浮かべ軍服のような、俺達の制服に似た白い服に身を包んだ少女が微笑みを浮かべていたのが見えた。
ああ、天使の迎えが来たか。数えきれない命奪ってきた俺達も天国に行けるのか…神様とやらは随分と寛大なんだな。龍弥、良かったな。俺達揃って天国に行けるみたいだ。向こうでとびっきり可愛い恋人と幼馴染紹介してやる。そして先に逝った戦友達と楽しく過ごそうか…
さあ、終わらせるか。
残った力を右手人差し指に集中させ、引き金を引き絞ろうとした時、眩い光が俺と龍弥を包み込んだ。そして俺の視界は、幸か不幸か自分の意思で生命を終わらせることを免れたことに安堵し暗闇に包まれ、頭を潰さんばかりの頭痛からも解放されたのだった。
マジでつかれた…文章にするのホントに大変ですわ。でも軽く頭の体操になるし多少はね?って感じですかね?
ちなみに櫻井さんの恋人と幼馴染…ブルアカの先生方ならもう分かるかもしれませんね。
さて、物語の始発点はこんな感じになりましたが、この先どうなるのか…
更新頻度激遅ですが、暖かく見守ってもらえたら幸いです。
それでは次回もお楽しみに!