登場人物(オリジナル設定)
• 霞瀬 紫蓮(かせ しれん)
年齢:17歳 / 呼吸法:炎の呼吸・改「紫炎(しえん)の呼吸」
剣士としての階級:甲(かのえ)
かつて煉獄家と縁があり、「炎の呼吸」を継ごうとしたが才能の壁にぶつかり、独自の型へと昇華した少年。寡黙で理知的だが、心の奥底には燃えたぎる復讐心を抱いている。
• 胡蝶 カナエ
鬼に家族を奪われながらも、優しさと微笑みを絶やさぬ柱。紫蓮に対し、姉のような慈愛と淡い想いを抱く。
• 胡蝶 しのぶ
姉譲りの意志を持つ蟲柱。紫蓮の無表情な強がりを見抜き、少しずつ心を開かせていく。紫蓮の過去にどこかで触れたような記憶を持つ。
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第一章:紫の火と揺れる蝶
夜の森に、剣戟の音が響いた。
月明かりの下、紫蓮の刀が鬼の頸を正確に斬り落とす。燃えるような紫色の刃が、宙に弧を描いた。刀身から立ち上る残滓は、まるで炎と毒を混ぜたような異質な気配を放っている。
「……紫炎の壱ノ型、『焔走(ほむらばしり)』」
息をつき、血の匂いを振り払うように刀を納める。鬼の体が塵となって消える頃、背後から軽やかな足音が近づいてきた。
「ずいぶん派手にやってくれたわね」
振り返ると、そこには胡蝶しのぶの姿があった。やわらかく笑ってはいるが、その目は紫蓮の剣筋を見極めるように鋭い。
「蟲柱……また監視か」
「ふふ、監視なんて人聞きが悪いですよ。あなた、最近“任務のついでに”鬼を十体も仕留めてるんですもの。隊律違反ではないけれど、“やりすぎ”って報告が来てます」
「やりすぎ……か。なら、鬼がもっと早く消えればいい」
その一言に、しのぶの微笑がすこしだけ曇った。彼が過去に何を失ったのか。彼がなぜ「紫炎の呼吸」などという独自の型を編み出すに至ったのか。まだ知らないことばかりだ。
「……あなた、煉獄さんの知り合いだったのよね?」
紫蓮は答えない。ただ、炎のような瞳がわずかに揺れた。
「煉獄家の書物の中に、“紫の炎を纏う子がいた”って記録が残っていたの。……まさか、それがあなたじゃないでしょうね?」
そのとき、不意に風が吹いた。木々の葉がざわめき、紫蓮の背後からもう一つの気配が近づく。
「しのぶ、もう……やめてあげて。彼、きっと話したくないのよ」
夜の蝶のように優雅に現れたのは、胡蝶カナエだった。柔らかな微笑を湛えながらも、紫蓮の傷に触れないようにそっと寄り添う気配があった。
「紫蓮くん。あなたが“何か”を背負っていること、私たちは分かるわ。でも、それを一人で燃やし尽くそうとしないで」
カナエの声が、紫蓮の中の何かをわずかに溶かした。――まるで凍った炎が、少しずつ解けていくように。
鬼滅の刃の映画がやるということですごく楽しみな反面結末が悲しい展開になってしまうので自分でIFストーリーを書いてみようかなと思い初投稿しました。
駄文だと思いますがよかったら読んでいってください。
投稿頻度は不定期だと思います