そうだ、キヴォトス曇らせよう(唐突) 作:音弧
と、言うわけで。やってきましたDU。
とはいえ並行作業もしながらだから他の学園も結構見て回ってたりはするんだけどね。
黒服くん♡には事情も説明してるし、自由行動を許可されてる。びっくりだよね、あの研究者がそんな許可出すなんて。
『おい。ちゃんと別れの挨拶はしたんだろうな?俺がついてなくてもそれぐらい出来るよな?』
「え?してないよ。錠前さんとか一刻も早く僕のこと遠ざけたいだろうし。お互いあんまり長く関わってもマダムに
『あの……ッさぁ!お前は……本当にッ……クソッ……もうッ!!』
うんうん、Cryちゃんにはちゃんと良識が根付いてるね。普通に考えて職場でも転勤だのなんだのがあれば周りの人に挨拶回りに行くのは当たり前だ。それをしていないんだからそりゃそうも言われるだろうさ。
あ、そういやせっかくCryちゃんがいるんだからアレ聞いとかないと。
「話は変わるけれど、ここから……連邦生徒会長が失踪するまでどれぐらいか調べてみてくれない?」
『え、そこまで分かってるのにやる必要あるのか……?まぁいいが。座標はここで良いな?計算減るし。それにそれ目的でここに来たんだろうし』
《『ラプラスの悪魔』の使用を申請》
「そうだね。承認」
パンドラの匣に幾何学的な模様が走ったかと思うと、小気味いい音を立てて排熱を行った。俺の手は焼けた。
手を離れ浮き上がった後に数分ほど演算を続け、再度排熱を終えて俺の手に戻ってきた。俺の手は再び焼けた。
『……ん、分かったぞ。あと1年4ヶ月と2日だ。日付で表すと488日だ』
「ありがとう、頼りになるね。……ふむ、それならかなり好きなことをやれるねぇ……トリニティに行こうか。あそこにも僕が関わらなきゃ行けない子が居てねぇ」
『絡まれる奴が不憫でならねぇよ』
「なんてこと言うの、僕の残り数少ない生きる理由の一つなんだよ?」
『……あっそ。あっそ!どんどん達成して行った結果最後のいっこだけ80年くらい見つからねぇといいな!』
「なんてこというの!?」
ざっくり500日かぁ……どうしよ。
そうと決まったら行くか。まだギリギリ間に合うはず……多分……。
【
クローン。いっぱい居る。シシラ本人も知らない奴がいたりする。
それぞれ別々の神秘を流し込まれているためちょっとずつ違う。
心臓を核に再生途中で神秘を混ぜることで自我の崩壊と引替えに神秘を得る。不死性も失うため使い捨て。
心臓がどうこう、というより悪魔の契約で心臓を求められようなもの。儀式的に心臓が最適。
というわけでやって来ましたー!
黒服さんのラボー!
いやなに、ちゃんとした理由があってだね。
「黒服さん、俺ですよー。ちょっと尋ねたいことができてしまって……アポなしですいませんね。今大丈夫ですか?」
「おや、シシラさんですか。えぇ、構いませんよ」
「ありがとうございます。それで本題なんですけど……」
「えぇ、百鬼夜行へと送り出した【
「合ってた……それじゃ、18番に僕が成ることって出来ますかね」
「……ふむ、どうでしょう。彼らの生まれ方から見れば理論上は可能ですが……一度こちらの余っている41番で試してみましょうか。初期ロットはそれぞれ独自の成長を遂げておりもう失うのは少々痛手ですのでね」
「はーい、お願いします」
黒服さん♡に言われるがまま俺はカプセルの様なものに入った。
……うーん?おかしいな、なんだろな
身体が端から凍っていくよ……?
オレサイセイデキナクナルヨ?
え待ってマジでやるつもりなのまだ曇らせたいのまってまってまってま───。
目が覚めれば普段の俺より少し目線が低く、髪が長くなっていた。
どういう理屈だこれ。あと目覚めれてよかった。
「どうやら成功のようです。運用も十分可能な範囲になりましたが早速18番を呼び寄せますか?」
「お願いします。あ、そしたらこの身体のままはアレっすかね?どしたら戻れます?」
「神秘が剥げるまで死に続ければ自ずと元に戻ると思いますよ。実験室で10回程度【
「うっす」
「【
ぱん。弾けた。多分感覚が戻った。
「【
ぱん。弾けた。どこ戻ったんだこれ?
「【
ぱん。弾けた。皮膚感覚が戻って鋭くなってる気がする。
「【
4~8回目。変化が(俺には)分からなかったため省略。
「【
せっかくだから最大出力でやってやった。実験室は焦げた。でも壊れなかった。
お、髪の長さがようやく戻った。
「【
……うし、これで完璧に元通りだな。身長も声音も全部治った。
となると【劣悪な複製】共に化けてバレずに居られるのは10死亡までかな。
検証おーわり、18番の確保……の前にブラックマーケットにおやつ食べいこ。*1
おやつってメインの曇らせの前の小腹満たしだと思った?残念、俺もちゃんと甘味が好きだったりするんだな。
たい焼きは……カスタード派です……
「見ろよ、あそこに丁度よさそうなやつか居るぜ」
「マジじゃん!弱そうだし丁度いいな」
「身なりも綺麗だし身代金とか分捕れるかも!?」
「行くしかねぇなこりゃ!」
なんか聞こえるなぁ。
うーん。
気が変わった。
やっぱりおやつ食べよ♡♡
肩がぶつかる。お相手はさっきのオコサマ達だ。
「ぐあっ!!痛ってェ!!クソッ、前見やがれよ!」
「おい!アッちゃんが痛がってんじゃねぇか!!謝罪の1つでもしろよ!」
「いや、謝罪の1つ程度じゃな。もしこれでアッちゃんの骨が折れててもう治んなかったらテメェ責任取れんのかよ?」
「誠意見せろよ誠意。それか……テメェ良いとこの坊ちゃんだろ?着いてきてくれればそれだけでもいぜ?」
(なぁちょっと思ったんだが)
(おう、多分私も思った)
(いやー、案外遠くからじゃ分からんもんだな)
(びっくらポンだぜ……)
((((こいつ男じゃね?))))
(まぁいいや。とっととキメるぞ!)
なんかこそこそ話してるねぇ。
一切の反論を与えない一方的な畳み掛け、見事だね。俺じゃなきゃやられてただろうさ。
俺じゃなきゃな。
「……なんだァ?テメェ……誰に喧嘩売ってンだ。やんのかコラ」
超猫背になりながらユラユラ揺れることで殺気を醸し出そう。雰囲気だけあればいいよ。
「動くんじゃねぇよ!誠意見せろっつってんだろうが!」
銃弾が耳をかすり、耳がちぎれる。だいぶ血がドバドバでるなぁ……痛くは無いけど。
「…………ぷっ」
「「「「ぷはははははは!!!」」」」
「え、何こいつ!こんな弱ぇ癖にイキってんの!?」
「初めて見たわたかがハンドガンで流血するやつwww雑魚すぎだろwww」
「生き恥じゃん生き恥www結果売っといて速攻怪我するとかwww」
「私だったら恥ずかしくて生きてけねーwww自殺しちまうかもwww」
うんうん、予想通りだ。いい子たちだ、実に扱いやすい。
「……はァ。自殺、自殺ねェ。死んだ方が恥晒すよりマシだってか?」
「そう言ってんだろww耳遠いのか?歳かぁ?www」
「あァ、うん。そうかもなァ、恥かもなァ……死んだ方がよっびどマシだわ。だからよォ」
リボルバーを取り出しカチャ、とリロード。咄嗟にスケバンABCDが構えるがもう遅い。
自分の頭に向かって発砲した。脳髄が溢れて後方へ飛び散った。
ピンク色の何かが漏れ出してる。返り血がスケバンに降り注ぐ。
「死んだほうがマシ、らしいからよ……テメェらが俺を殺してくれンのか?」
俺にしか見えない黒い霧が吹き出し俺の吹き飛んだ脳を直していく。
真っ赤に染まった顔で、真っ青に顔色変えて、
「ば……ばけも、の……!逃げなきゃ……ッ!!」「来るなぁ!!こっちに来るな!!!」「あ、え……うわ……え?」「……」
Aは走って逃げた、Bは気絶した。Cは錯乱してどっか行った、Dは腰抜かしてる。
「……なんだ、テメェらも所詮腰抜けか。殺してくれると思ったンだがなァ」
背を向けて立ち去る。
たまにはこういうのもいいよね。
何がいいって通りすがり相手なら適当にRPしても許されること。キャラを好きにやれるから楽しいんだなこれが。
親愛から来る曇らせも美味しいっつーか最高級の美味だけど恐怖や絶望に歪む顔もまた乙なものですよ。
ここで1句。
そ
れ
魅 ぞ
力 れ
空 と の
模 色
様 彩
ご馳走様でした。メインディッシュはまた後日。
いつも通り行くマイウェイ
クオリティも気にしないさマイウェイ
ダメかもしれない僕