そうだ、キヴォトス曇らせよう(唐突)   作:音弧

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お ま た せ

時系列としてはアリウス曇らせるぞー、出勤だー!のちょい前くらいです

遅くなってごめんなさい。あと書き方忘れ気味なんでギャグ混ざってます。雑です。


そうだ、たまには"暁のホルス"観察しよう

 

あの日から私はというと。

 

ただ、生きていた。

 

意味も目標も持たず、ただただ賞金首を無感情に倒して金を稼ぎ、支払い……随分と減った借金の裏に何が隠れてるか、それを噛み締めながら。

 

ユメ先輩は目を覚まさない。

 

しかし、回復の兆候は見えているようだ。近いうちに意識が戻るだろう、と言われた。

 

あぁ、クロのことはなんと説明しようか。

 

「正直に話す」?……正直、私はあまり乗り気ではない。ユメ先輩はお人好しだから……それを伝えた時にどう思うかなんて分かりきっている……なんてのは言い訳か。

 

怖い。

 

クロの事を話した時、なんと言われるだろうか。

 

なぜ引き止めなかったのだと激怒するのだろうか。

 

なぜ信じなかったと失望するのだろうか。

 

それとも、クロを探しに病み上がりの体で無茶をして行ってしまうのだろうか?

 

 

 

やっぱり私は自分のことしか考えていないクズなんだ。

 

だから、こんな時まで自分のことばっか……

 

それに比べて、クロは。

 

死ぬ気で人のために、()()()()()()()()()自分の命を燃やしている。

 

なぜ、彼がここに居ないのだろうか。

 

私が契約を受けておけば、こんなことにはならなかったんだろうか?

 

……きっとそうなんだろうな。

 

後の祭り、とはこのことだろう。

 

今更嘆いたってクロは帰ってこない。今更戻ってきたってクロの記憶に刻み込まれた苦痛は消えない。

 

私はやっぱり、なにもかも遅かったんだ。

 

そもそも、先輩がビナー?とか言うやつに襲われる原因になったのも私だし、それを守るためにクロが傷付いたのも私のせいだ。

 

なぁんだ、結局私だ。

 

全部私だ。

 

私のやる事、成すこと。なにもかも、大切な人を苦しませる結果になってるんだ。

 

 

 

もう、私なんて居なくなった方がいいんじゃないか?

 

 

 

 

……いや、まだダメだ。ユメ先輩が帰ってくるまでは、私がアビドスを守らないと。クロのやってくれた事が、全て無駄になってしまう。それだけはダメだ、絶対に。あってはならない。

 

私のせいで、こうなったんだから。自分のやったことの始末は自分でつけなければ。

 

……なんて、もう手遅れなのかな。

 

 

 

 

 

 

 

「黒服」から連絡が来たのは、それから二週間後の話だった。

 

どうやって私の連絡先を入手したのか、なんてのは……聞いても無駄だろう。

 

要件は、前来ていたものとは違った。

 

契約を持ちかけるでも、話をするために呼び出すでもなく……

 

ただ、「来い」と。そういう内容だった。

 

迂遠な言い回しや何が言いたいか分からない部分もあったが、記憶に残ったのは一文、たった一文だった。

 

 

 

 

「なるべく、早くお越しください。後悔することになってしまうかもしれませんよ」

 

 

 

 

 

 

「…………なんの用?私はお前と顔なんて合わせたくなかったんだけど」

 

「私と、はそうかもしれませんが……クロさん相手なら、そうでは無いのでしょう?」

 

「……クロに何をした」

 

「そのことは、この先で。一先ずクロさんの場所へ向かいましょう」

 

そんなことを口にしたこいつは、柄にもなく……少し焦っているようだった。

 

本当なら、今すぐにでも発砲してやりたい。クロを奪い取ってやりたい……けど、それほど私も幼稚ではない。

 

例えば、クロがコイツの処置が無いと生きていけないような体になっていたら?

 

例えば、コイツの手によってクロを何時でも殺せるような設備が出来ていたら?

 

例えば、コイツが……「クロを()()方法」を見つけていたとしたら?

 

迂闊には手を出せない。

 

実力行使に出るのは、もう少し結果が確実なものになってからだ。

 

そういうことは、クロに嫌になるほど仕込まれたから。

 

「どんな状況でも感情に振り回されるな」「全てが確実なものになってからしっかりと成功させろ」「本当に信頼できる人以外全てを疑え」ってさ。

 

そんなことを言ってた本人は今……いや、きっと全部分かってる上でこの契約をしたんだろう。クロは賢いけど、自分のことに呆れるほど無頓着だから。

 

「……着きましたよ、こちらです」

 

そこに居たのは、ピクリとも動かず転がっているクロだった。

 

しかし、よく見ると胸部が上下している。ただ寝ているだけのようだ。

 

「……寝てるの?じゃあ起こさなくてもいいんだけど。というか、なんで私を呼び出したのさ」

 

「いえ、少し事情がありまして。クロさんは先日、「新たな契約を結びたい」と仰りました。その内容にあなたも関係しておりまして。彼は私達だけの中で話を終わらせようとしていましたが、やることは三者間契約のようなもの。あなたにも伝えなければならないことなのです」

 

あと寝てるのはただ疲労が祟っただけです。疲れてるんでしょう、などと目の前の大人がほざく。

 

クロ、まだ私達のことを気にしてるんだ。自分の方がズタボロなのに。

 

「私の幸せ」なんてどうでもいいから、「自分の無事」を祈って欲しい。

 

クロが元気に笑えるなら、私はどうなったっていいのに。

 

クロが今日を私と共に歩めるなら、私はなんだってするのに。

 

「では、契約内容の確認に入ります」

 

「私が内容を聞いて受け入れるとは思えないけどね」

 

「……ククッ。それに関しては、私も同意です」

 

黒服が苦笑している。……黒服が、くしょうしている??

 

「ではまずこちらへ提示された対価ですが───」

 

 

 

 

「───「自分を殺す方法を教え、実験に取り入れる」です」

 

 

 

 

 

「…………………………は?」

 

「落ち着いてください。あなたがこの契約を受け入れるとは思っていませんので……あくまで形式上伝えているだけです」

 

「…………あぁ、そう……で、続きは?形式上必要なら早く終わらせて。気分が悪いよ」

 

「ええ、分かりました。こちらから差し出すもの、一つ目。「梔子ユメの回復のために尽力し、もし後遺症などが残れば全力で治療する」。二つ目、「今後自分以外の生徒への実験を行わないこと」「 要求した薬品を出来る限り提供すること」……これは、強力な睡眠薬や頭痛薬なとです。三つ目、「アビドス高等学校に対し可能な限りの支援を行うこと」。四つ目、「カイザーの所有するアビドスの土地を買い戻し、来るべき時にアビドスへ返却すること」」

 

「なにもかもあやふやで、契約としてはほぼ体を成していません……が、今回あなたを呼び出したのは最後の条件、「カイザーの所有するアビドスの土地を買い戻し、来るべき時にアビドスへ返却すること」についてです」

 

「……そもそも、アビドスの土地はアビドスのものでしょ」

 

「あなたがたより前の代の生徒会がカイザーへと売り飛ばしたようです。で、本題ですが」

 

「……うん、分かってるけど言ってみて」

 

もちろん契約しませんよね?

 

当たり前でしょ馬鹿じゃないの

 

「ですよね……要件はそれだけです」

 

「……なんか、お前も変わったね。前までのお前ならこっちになにも連絡せずに二人で終わらせてた話でしょ」

 

「まぁ、その……なんといいますか……私たちも世界を滅ぼしたい訳では無いので(遠い目)」

 

「……一体何があったんだ……」

 

「あなたがたのような言葉遣いで言うのならば……ネタバレを食らったといいますか。「そのキャラ死ぬよ」と言われるような

 

「俗っぽ!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、()()()()。普段って、どんな実験してるの?」

 

「本人から提示されたことを片っ端から。……なんですかその目は。記録は撮っておりますが見せませんよ、悪影響を及ぼしすぎます」

 

「どんなことやってんのさ……記録っていうと、映像?」

 

「そう、なりますが……ですから見せないと言ったでしょう、勝手に棚を見るのをやめてくださ「これかな」戻しなさい」

 

「……あのさ、黒服の人」

 

「……なんでしょう?戻していただけると助かりますが」

 

「私は、これを見なきゃダメだよ。クロの苦痛を変わってあげることは出来ない、ならせめて寄り添えるようにならないといけない」

 

「……私は止めましたからね」

 

 

 

 

 

 

画面の先で、クロが死ぬ。

 

時には失血して。

 

時にはなぜか破裂して。

 

時には何が起きたか、捩じ切れて。

 

何回吐いたかなんて分からない。胃の中身は空っぽだ。

 

何より耐えられないのが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

映像のクロは、こう言っていた。

 

「自分は不明の塊で、何が起きるか分からない。少しずつ自分のことを知れるのが嬉しい」、と。

 

自分が人と違うことからなる、自分への嫌悪感。他者への羨望。決して表に出さず今までを耐えきってきたのだろう。それが当たり前になっていたのだろう。

 

それが変わった。自分の何かを変えられるかもしれない。自分が何者なのかを知れるかもしれない。自分がこの先どう生きればいいのかを知れるかもしれない。

 

クロは狂ったように実験を続けていた。

 

どれくらいの力を込めれば刃物で肉体を切断できるかの実験。死亡回数、130回。

 

「普通の人」との耐久力の差を調べるための頭部への発砲の実験。死亡回数、10回。

 

解剖による人体との差異の確認、5回。なぜか本人の希望によって麻酔も使わずに。

 

どれだけ「神秘」とやらを取り込めば「神性」とやらに近づけるかの実験。死亡回数………2750回。

 

どれもおぞましく、悲痛で、惨い死に方だ。黒服の人も乗り気だったのは最初だけ、「一回データを取れば2回以上やる必要は無い」とクロを諭している。クロは聞く耳を持たず、自分の体を解剖(解析)し続ける。

 

これが、クロの抱えていたものなのか。

 

画面のクロは嬉しそうだ。クロだけが嬉しそうだ。

 

彼は、抱え込みすぎたのかもしれない。そしてもう、そうあるものとして出来上がってしまったのかもしれない。

 

私は、何も気づけなかった。

 

彼が自分の弱さを気にしていることを。

 

彼が他者をどれだけ羨んでいたかを。特に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()をどれだけ、妬んでいたのかを。

 

また画面の中でクロが死ぬ。グロテスクに血飛沫を撒き散らして。笑いながら。心底嬉しそうに。

 

クロをこうしたのは私だ。

 

寄り添えなかった私だ。

 

彼の心の底で潜む闇に気付くことが出来なかった。癒すことが出来なかった。彼が傷付くのを止めることが出来なかった。

 

なんて、傲慢なのかな。人の一生を、「不幸だ」って言って、どうにかしようとするのは。前、クロに怒られたっけ。

 

鋭い痛みが走って、「パキッ」って音が鳴った。

 

頭上を見上げてみれば、ヘイローが少しかけてる気がする。

 

……クロとお揃いだ。

 

 

 

 

「ホシノさん、やはり今日はここで辞めておきましょう。これ以上はあなたが「反転」しかねない」

 

「……そうなると、私は暴れ続けるようになっちゃうんだっけ。変だよね、キヴォトス人って。クロの体よりよっぽど変だよ」

 

「それもまた、神秘ですよ。不可解で不思議で、故に美しいのです」

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、ド鬼畜イカレ変態愉悦部野郎

 

「(脳を破壊される度に記憶を少しずつ失うって設定良くね!?最も大切な秘密は1番奥深くに置いといて、それが消えたってことは相当死んだって言うことに……!記憶喪失+超多数の死亡でいい曇らせが……!)」

 

なんも考えてなかった。これでこそ我らが変態である。

 

そういえばあの人の命日はそろそろだっけ?

時間感覚が薄れてきちゃった。でもそろそろのはず。

大丈夫、俺があの人を覚えている限りあの人は消えない。生きた証は残るんだよ

残るん、だよな?

消えちまうのかなぁ。俺が。俺を。俺でないと思うから。嫌だなぁ。




黒服:なんだか一般人っぽくなってきた人
シシラから本編のストーリーとバッドエンドを織り交ぜた未来を話された結果「いや別にそこまでしたかったわけじゃ……」となった。
地下生活者を殺そうかなと思った。
シシラは自分が()()()()()()()()ことを打ち明けた。メインヒロイン。

ホシノ:何があったか分からないけど苦労人みたいな雰囲気を晒し出してる上性格が変わった黒服を見て評価が「極悪非道最低な大人、殺したい」から「最低な大人、要警戒」になった。


期末テスト期間中にちまちまと書いていたのがこの俺……!悪名高きITオーナー音狐よ

期末終わりましたぁ
どう勉強法を変えても9教科平均が90超えない。どうしたらいいでしょ……おすすめの勉強法とかあります……?あったら教えてにぇ……
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