片田舎の剣聖 錬鉄の英霊   作:ナチュル志保

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そして、こちらが後編になります。
弓兵しているエミヤさんが好きで、止まりませんでした。


【伍章・第3話】『騎士たちとの一日(後編)』

午後のレベリオ騎士団修練場は、その姿を変えていた。

中央には木箱や樽が置かれ、所々には訓練用の柵。

簡易的な盾まで立て掛けられ、普段なら広々としている空間が、今は随分と入り組んでいる。

その最奥、十五人の騎士たちが、弓を手に並んでいた。

 

五人一組。

三つの班に分かれ、それぞれの足元には大量の訓練用の矢が用意されている。

対する反対側には、盾や木剣を手にした騎士たちが、何とも言えない表情で待機していた。

その中の一人が呟く。

 

「改めて見ると……嫌だな」

 

「何がだ?」

 

「いや、あれだよ」

 

視線の先には十五人の弓兵。

当然、全て訓練用の装備だ。

矢の先端も通常の鏃ではなく、布や柔らかな素材で覆われている。

 

当たったところで多少痛む程度。

命に関わることなどない。

分かっている。

分かっているのだが。

 

「十五人全員がこっちを狙ってるって、結構怖いぞ」

 

「……それは分かる」

 

仲間が同意した。

そんな彼らの様子を、少し離れた場所からエミヤが見ている。

 

「準備はいいかね?」

 

「一応!」

 

「随分と頼りない返事だな」

 

「エミヤ殿が混ざるって聞いたせいですよ!」

 

エミヤは気にすることなく続けた。

 

「改めて説明する」

 

騎士たちが静かになる。

 

「進行側の目的は単純だ。ここから出発し、反対側まで辿り着け」

 

修練場の端から端。

距離そのものは、それほど長くない。

普段なら走ればすぐだ。

だが今日は、その間に障害物があり。

何より。

 

「弓兵側は、それを妨害する」

 

十五人の騎士が弓を持ち上げた。

 

「五人一組。先ほど説明した通り、三班で順番に射ろ」

 

「はい!」

 

「威力は十分に落とせ。顔は狙うな。訓練だからといって怪我をさせては意味がない」

 

続いて進行側を見る。

 

「君たちは盾、障害物、仲間。使えるものは何でも使え」

 

「盾を持って走っても?」

 

「好きにしたまえ」

 

「障害物を動かすのは?」

 

「動かせるならな」

 

騎士たちが顔を見合わせる。

 

「ただし、矢を受けた場合は自己申告しろ。一本につき、訓練後の走り込みを追加する」

 

「……やっぱりやるんですね」

 

「当然だ」

 

「厳しいなぁ……」

 

「実戦なら走り込みでは済まんぞ」

 

何も言い返せなかった。

エミヤが片手を上げる。

 

「では、始めろ」

 

最初に動いたのは進行側だった。

十人ほどの騎士が、一斉に駆け出す。

 

「第一班!放て!」

 

五本の矢が飛ぶ。

 

「うおっ!」

 

先頭の騎士が盾を構える。

乾いた音が連続した。

一発。二発。

盾へ矢が当たる。

 

残りは地面へ落ちた。

 

「行け!」

 

「第二班!」

 

直後に次の五本。

 

「早いって!」

 

「止まるな!」

 

盾の陰へ二人が入り、そのまま進む。

別の騎士は横に置かれた木箱へ飛び込んだ。

矢が頭上を通過する。

 

「第三班!」

 

更に五本。

 

「これ、本当に途切れないぞ!」

 

「冷静になれ、攻略するぞ!」

 

そんな会話をしている間にも矢は飛ぶ。

第一班は、既に次の矢を番えていた。

 

「第一班、放て!」

 

「来るぞ!」

 

盾を持った騎士が前へ出る。

その背後、二人が身を低くして走る。

一人が木箱へ。

もう一人が柵の陰へ。

 

「おお」

 

エミヤが僅かに感心する。

最初は個々に走っていた。

だが、早くも連携が生まれ始めている。

 

盾を持つ者が前へ出る。

その陰を使って別の者が進む。

先へ辿り着いた者が障害物を利用して身を隠し、後続へ声を掛ける。

 

「第二班!」

 

再び矢。

 

「盾、右!」

 

「分かってる!」

 

「二人こっちへ来い!」

 

声が飛び交う。

そして。

 

「よし!」

 

一人が最奥へ辿り着いた。

続いて二人。

 

三人。

 

「抜けた!」

 

「俺も――」

 

最後の一人が障害物から飛び出す。

その時。

 

「甘い」

 

エミヤが弓を引いた。

 

「え?」

 

矢が放たれる。

騎士の横を通り過ぎた。

 

「外れ――」

 

反射的に、そう思った直後。

からん。

矢が木製の障害物へ当たり、軌道が変わる。

 

「は?」

 

跳ね返った矢が。

ぽすっ。

 

「一本だ。忘れるな」

 

「これはひどい!」

 

このやり取りに見学者の笑い声が起きた。

 

「ほら、まだ終わっていないぞ」

 

エミヤが次の矢を取る。

 

「うわっ、また構えた!」

 

「早く行け!」

 

「隠れろ!」

 

途端に騒がしくなる。

だが、今度は先ほどと違った。

 

「エミヤ殿も見ろ!」

 

「弓兵だけに集中するな!」

 

「右の障害物まで走るぞ!」

 

騎士たちが、周囲を見るようになっていた。

目の前から飛んでくる矢だけではない。

 

どこに射手がいるのか。

何を狙っているのか。

自分の周囲に何があるのか。

先ほど教えられたことを、少しずつ実践し始めている。

 

「……ふむ」

 

エミヤは彼らの工夫を感じながら、弓を下ろした。

 

 

 

一巡目が終わった。

 

「はぁ……」

 

「疲れた……」

 

「思ったより神経使うな、これ」

 

進行側だった騎士たちが、その場へ座り込む。

身体的な疲労よりも、常に飛んでくる矢へ意識を向け続けることの方が堪えるらしい。

 

「休憩は短めにするぞ」

 

「鬼だ……」

 

「何か言ったかね?」

 

「何でもありません!」

 

エミヤは弓兵側を見る。

 

「次は交代だ。今度は君たちが進め」

 

「我々もですか?」

 

「全員に経験してもらうと言ったはずだが」

 

「……ですよね」

 

「それに」

 

エミヤは弓を持ち直す。

 

「射る側を経験した後なら、先ほどより相手の考えも分かるだろう」

 

一同が顔を上げる。

 

「自分ならどこを狙うか。それを考えながら進め」

 

「なるほど……」

 

「射手の視点を知ることも、対策の一つだ」

 

納得した様子で、騎士たちが入れ替わっていく。

 

そして二巡目。

三巡目。

訓練は続いた。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

「――と、概ねそのような形で合同訓練を行った。使用した器具も、既に全て片付けてある」

 

夕刻。

騎士団本部の執務室で、エミヤは一日の訓練内容を簡潔に報告していた。

その向かいでは、アリューシアが机いっぱいに広げられた書類から顔を上げている。

 

「弓兵役を十五名。五人ずつ三班に分けて、交代で射撃を?」

 

「ああ。進行側には盾や障害物を自由に使わせた。射手へ接近するまでを一つの訓練としてね」

 

「なるほど……」

 

アリューシアは顎へ指を添え、少し考え込む。

 

「交友祭での襲撃を考えれば、良い訓練だったと思います。私たち騎士団も、どうしても近接戦闘を重視しがちですから」

 

「もっとも、元々は彼らから持ち掛けられた話だがね」

 

「騎士たちから?」

 

「ああ。交友祭での経験もあって、弓兵への対処を学びたいとな」

 

エミヤはそこで僅かに口元を緩めた。

 

「午後の実地訓練を提案したのも彼らだ。自分たちに足りないものを考え、常に学ぼうとする姿勢を見せるな」

 

「ふふ」

 

「何かね?」

 

「いえ」

 

アリューシアが小さく笑う。

 

「先生が聞いたら、喜びそうだと思いまして」

 

「……そうだな」

 

「はい。あの方も、騎士たちが自分で考えることを大切にされていますから」

 

それはエミヤにも分かる。

ベリルは、自分の剣をそのまま他者へ押し付けるような教え方をしない。

相手を見て、その者に合ったものを考える。

 

「ご協力、非常に助かります。エミヤさんには、エミヤさんにしか教えられないことがありますから」

 

「…………」

 

「今日の訓練も、その一つですね」

 

あまりにも自然に言われ、エミヤは僅かに目を細めた。

 

騎士団へ指南役として出入りするようになって、既にそれなりの時間が経つ。

それでも、自分はベリルの補佐に近い立場だと考えていた。

剣士として技を伝えるのであれば、ベリルの方が遥かに適任だ。

 

だが――弓兵として。

あるいは、様々な戦場を経験した者として。

自分だから伝えられるものも、確かにあるのだろう。

 

「……そうかもしれんな」

 

「はい」

 

アリューシアは嬉しそうに頷いた。

 

「騎士たちは皆、それぞれが思い描いた騎士を目指してここへ集まった者たちです。今日の経験も、きっと彼らの糧になります」

 

その言葉にエミヤは一瞬だけ、眩しいものを見るように目を細めた。

 

それぞれが理想を持ち、それを目指し、互いに剣を交え、支え合いながら進んでいく。

 

そんな彼らのように――。

 

「エミヤさん?」

 

「いや、何でもない」

 

そこで思考を切る。

エミヤは持参していた包みを机の端へ置いた。

 

「それより、こちらを」

 

「これは?」

 

「軽食だ。簡単なものだがね」

 

包みの中には、食べやすい大きさに切ったパンと具材、それに小さな焼き菓子が入っている。

 

「まだ仕事は残っているのだろう?」

 

「……お恥ずかしながら」

 

机に積み重なった書類が、何より雄弁に物語っていた。

 

「残っている事務方の者たちと分けるといい」

 

「ありがとうございます。皆も喜びます」

 

「君も忘れず食べたまえ。ベリルが戻ってきた時、君が疲労で倒れたとなれば笑い話にもならん」

 

「気を付けます」

 

苦笑しながら答えたアリューシアが、ふと思い出したように尋ねた。

 

「エミヤさんは、この後お店へ?」

 

「いや。そのつもりだったのだが……」

 

珍しく歯切れの悪い返事だった。

アリューシアが首を傾げる。

 

「何かご予定が?」

 

「予定というほどのものではない」

 

少しだけ言いづらそうにして。

 

「今日の反省会と称して、彼らに食事へ誘われてな」

 

「彼ら?」

 

「今日訓練に参加した騎士たちだ」

 

「ああ」

 

アリューシアの表情が明るくなる。

 

「それは良いですね」

 

「そうか?」

 

「はい」

 

「私は騎士ではない。ベリル不在の中で私のような外の者が同席していては、彼らも気を遣うのではないかね」

 

どうやら本気で言っているらしい。

アリューシアは一瞬だけ目を丸くして、それから笑みを浮かべた。

 

「大丈夫ですよ」

 

「何故そう言い切れる?」

 

「嫌な相手を、仕事が終わった後の酒席へわざわざ誘ったりしません」

 

「…………」

 

言われてみれば、その通りではある。

 

「騎士たちも、務めを終えた後に仲間と飲むのを楽しみにしています。今日の訓練は随分と盛り上がったようですし、話したいことも多いのでしょう」

 

「反省会という名目だったはずだが」

 

「最初の一杯までは、そうかもしれませんね」

 

「……なるほど」

 

その後どうなるのか、容易に想像出来た。

エミヤが小さく息を吐く。

 

「君まで行けと言うなら、仕方あるまい」

 

「はい。ぜひ付き合ってあげてください」

 

「分かった。では、私はそろそろ失礼する」

 

「今日はありがとうございました、エミヤさん」

 

「ああ。君も仕事は程々にな」

 

そう言い残して、エミヤは執務室を後にする。

閉じられた扉を見つめて。

 

「…………」

 

アリューシアは、少しだけ微笑んだ。

騎士たちの方から、彼を酒へ誘った。

そしてエミヤも、戸惑いながらではあるが、それを断らなかった。

彼女には、とても喜ばしいことだった。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

「――遅いですよ、エミヤ殿!」

 

酒場へ入った途端、そんな声が飛んできた。

 

「まだ約束の時間には遅れていないはずだがね」

 

「こういうのは早く来た者から飲んでいいんです!」

 

「それでは約束の時間を決めた意味がないだろう」

 

店の奥。

既にいくつかの卓を繋げ、十人ほどの騎士たちが陣取っていた。

今日の訓練に参加していた者たちだ。

 

鎧は脱ぎ、皆が簡素な私服姿。

机には料理が並び、何人かは既にエールの入った杯を手にしている。

 

「ほら、エミヤ殿。こちらへ!」

 

「本当に来たのか」

 

「お前、来ない方に賭けてただろ」

 

「賭け事の対象にされていたのか、私は?」

 

「い、いや、その」

 

「後で詳しく聞こう」

 

「余計なこと言うなよ!」

 

笑い声が上がる。

エミヤは呆れたように息を吐きながら、空けられていた席へ腰を下ろした。

すぐに杯が差し出される。

 

「どうぞ」

 

「……随分と手際がいいな」

 

「逃げられる前にと思いまして」

 

「君たちは私を何だと思っている」

 

「訓練後に平然と追加の走り込みを命じる人です」

 

「矢に当たった君たちが悪い」

 

「ほら、こういう人ですよ」

 

再び笑い声。

エミヤも否定せず、差し出された杯を受け取った。

 

「それで」

 

一口だけ喉を潤してから、周囲を見る。

 

「反省会ではなかったのかね?」

 

「ああ、そうでした」

 

一人の騎士が真面目な顔を作った。

 

「ではまず、本日の反省点から」

 

「うむ」

 

「エミヤ殿の跳弾は反則だと思います」

 

「却下だ」

 

「早い!」

 

笑いが起きる。

別の騎士が杯を置いた。

 

「でも、あれは本当に勉強になりましたよ」

 

「ほう?」

 

「最初は前しか見てませんでしたから。十五人も弓兵がいたら、それだけで精一杯で」

 

「俺なんて盾さえ持ってれば大丈夫だと思ってたぞ」

 

「お前、脚に三本当たってたもんな」

 

「走り込みがきつかった……」

 

「当然だ」

 

「そこは少しくらい同情してくださいよ!」

 

「実戦なら三本目を受ける前に倒れている。走れただけ幸運だと思いたまえ」

 

「やっぱり厳しい!」

 

だが、誰も嫌そうにはしていない。

むしろ今日の失敗すら酒の肴にして、楽しそうに笑っている。

 

「次はもっと上手くやりますよ」

 

一人の若い騎士が言った。

 

「次?」

 

「またやるでしょう?」

 

「…………」

 

エミヤは僅かに眉を上げる。

 

「もう嫌になったのかと思っていたが」

 

「まさか」

 

「次は俺たちも、もっと上手く盾を使います」

 

「弓兵役も面白かったですしね」

 

「今度は移動する射手も入れませんか?」

 

「それは良いな」

 

「あと、エミヤ殿も進行側をやってくださいよ」

 

その一言に、周囲が反応した。

 

「あ、それ見たい」

 

「十五人でエミヤ殿を止められるか?」

 

「流石に十五人いればいけるだろ」

 

「…………」

 

エミヤは杯を置いた。

 

「君たち」

 

「はい?」

 

「十五人で足りると思っているのかね?」

 

一瞬の静寂。

 

「……増やしましょう」

 

「二十人?」

 

「三十人だ」

 

「いや、騎士団全員でいいんじゃないか?」

 

「おい!話が大きくなってるぞ!」

 

「そこは指南役として十五人で十分と言ってくれませんかね!?」

 

「出来ない約束はしない主義でね」

 

「この人、本当に……!」

 

また、笑い声が響いた。

 

「まあまあ」

 

年嵩の騎士が料理の皿をエミヤの前へ寄せる。

 

「今日は訓練ありがとうございました」

 

「先ほども言ったが、礼を言われるほどのことではない」

 

「それでもですよ」

 

男は穏やかに笑った。

 

「ベリル殿の訓練とは、また違って面白かったです」

 

「…………」

 

「無論、比較するような話ではありません」

 

穏やかな声で付け加える。

 

「ベリル殿からは剣を教えていただけます。剣の振り方だけではなく、相手の見方とか、身体の使い方」

 

「ああ」

 

「でもエミヤ殿は、戦い方を教えてくれる、と言いますかね」

 

エミヤは黙って聞く。

 

「弓や盾、周囲にあるもの。今日もそうでしたけど、剣だけ見ていたら気付かないことを教えてくれる」

 

「私自身、純粋な剣士ではないのでね」

 

「だからですよ」

 

男は杯を持ち上げた。

 

「私たちには、どちらも必要です」

 

「…………」

 

あまりにも真っ直ぐな言葉だった。

エミヤは、ほんの僅かに目を細める。

 

「買い被りだと思うがね」

 

「またそれですか」

 

横から若い騎士が口を挟む。

 

「エミヤ殿、褒められると大体それ言いますよね」

 

「そうだったか?」

 

「言います」

 

「言うな」

 

「言いますね」

 

「満場一致じゃないか」

 

「……君たちは随分と酔っているようだな」

 

「まだ一杯目です!」

 

逃げ道を塞がれ、エミヤが小さく息を吐く。

その時。

 

「ほら、エミヤ殿」

 

隣から新しい杯が差し出された。

 

「もう一杯どうです?」

 

「…………」

 

エミヤはそれを見る。

 

明日も訓練がある。

店の仕込みもある。

飲み過ぎる理由などない。

普段なら、そこで断っていただろう。

 

だが。

 

「……いただこう」

 

杯を受け取る。

 

「よし!」

 

「何故そこで喜ぶ」

 

「いやあ、なんとなく!」

 

「意味が分からん」

 

言いながら。

エミヤは、その杯を拒まなかった。

 

誰かが今日の訓練について話す。

誰かが失敗を笑われる。

そして時折。

 

「エミヤ殿はどう思います?」

 

当然のように、話を振られる。

 

「そうだな――」

 

エミヤも、それに答える。

 

特別なことは何もない。

ただ指南役として一日を過ごし。

その終わりに誘われた酒席で、騎士たちと同じ卓を囲んでいる。

 

「エミヤ殿!次はこっちの料理もどうです?」

 

「分かったから少し落ち着きたまえ。料理は逃げん」

 

「酒は逃げますよ!」

 

「逃げる酒とは何だ」

 

「俺たちが飲み干します!」

 

「それは逃げるとは言わん」

 

また、笑い声が上がる。

 

 

 

その夜、エミヤは、騎士たちの輪の中にいた。

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