応龍が如く   作:色々残念

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何か思い付いたので書いてみました



今生の名は桐生一馬

新たな世界に生まれ変わる時、どんな願いだろうと何でも1つ叶えてくれると言われたら、何を願うかは、それぞれ違うだろう。

 

俺は飢えることが嫌だったので、無限に卵を産める状態となったビリオンバードをパートナーアニマルとして連れていくことを選んだ。

 

無限に食える食材を得ることができたのは、とても幸せなことだろう。

 

捨て子で一龍会長に拾われた前世とは違い、一般的な家庭に生まれ変わることになった俺は、血の繋がった家族という初めての存在に戸惑いながらも日々を過ごす。

 

元美食屋兼料理人として、パートナーアニマルとなったビリオンバードが産んだ普通のビリオンバードを調理していき、作成した鶏肉料理を家族に振る舞ったりしながら料理人としての勘を取り戻していった。

 

今生の俺の名は桐生一馬という名前になるが、前世と同じ一馬という名前になったのは嬉しいことではある。

 

ビリオンバードを食べ続けていた俺の身体にグルメ細胞が宿り、肉体が頑強になって鍛え直していた頃、中学からの帰り道で龍に絡まれることになった。

 

返り討ちにして龍を倒したところで「貴様を認めてやろう」と言い出した龍が光輝いたかと思えば、倒した龍が俺の背中に刺青の如く宿っていたが普通に迷惑でしかない。

 

俺の背中に勝手に宿った応龍が言うには「普段は消しておくこともできる」みたいだが、あのままだとグルメヤクザでもないのに背中に刺青を入れている中学生だと思われてもおかしくはないからな。

 

そんなことがあった中学時代も過ぎ去り、入学する高校を選ぶことになったが、妹からの頼みもあって駒王学園に入学することを決めた俺。

 

学生服が似合わない俺は、3年間着ることになる服に袖を通し、数年前から共学となった駒王学園へと向かう。

 

自分で言うのもなんだが強面とも言える顔をしている俺に近付いてくるような女子生徒はいないだろうな、と思っていたんだが「桐生ちゃんですわ!完成度たっけぇですわよ!」と言いながら興味津々に近付いてきた女子生徒が1名居た。

 

「確かに桐生って名字だが、自己紹介はしてねぇよな」と言う俺に「まあ、声も桐生ちゃんですわね!黒田さんボイスですの!すんばらしいですわ!」と大興奮する女子生徒。

 

「いや黒田さんって誰だよ」と困惑する俺に「桐生ちゃんと黒田さんを知らない貴方は、わたくしと同じ存在ではないのかもしれませんわね。それでも貴方とは仲良くしたいところですわよ」と言ってきた女子生徒は笑う。

 

「わたくしは、セシリア・フェニックスと申しますわ」

 

「桐生一馬だ」

 

「やっぱりお名前まで桐生ちゃんですわね!これから1年間よろしくおねがいしますわ!」

 

軽い自己紹介を終えて握手までした俺とセシリアは、少しは仲が深まったのかもしれない。

 

その日からセシリアから「桐生ちゃん」と呼ばれるようになり、それに怒らない俺が粗暴ではないと考えたのか、他のクラスメイトも俺に話しかけてくるようになった。

 

駒王学園での1年が過ぎて、2年生に進級した俺は再びセシリアと同じクラスとなる。

 

セシリアと一緒に帰ったりすることも増えたが、変な連中に絡まれることも増えて、明らかにセシリアを狙っていた相手を殴り倒したり、俺に喧嘩を売ってきた相手を殴り飛ばしたりもする日々。

 

「やっぱり桐生ちゃんは強いですわね」と言っていたセシリアも弱い訳ではなく、絡んできた相手に天地魔闘の構えとやらを用いて戦っていたりもした。

 

「カラミティエンドですわ!」と言いながら手刀で剣を両断したりするセシリアは、決して弱くはない。

 

そんな激動の日々も過ぎ去り、絡んでくる相手が減ってきたところで駒王町を歩いていると、バイトをしながら1人暮らしをしているという駒王学園1年生の兵藤一誠が腹を空かせている姿を見かけた俺は、後輩に飯を食わせてやることにした。

 

俺の家まで兵藤一誠を連れてきて、普通のビリオンバードを使った料理を沢山用意して腹一杯食わせてやると、涙を流していた兵藤一誠。

 

常に双子の弟と比べられる日々に嫌気がさして家を出てから、満足な食事をしていなかった兵藤一誠は、久しぶりに腹一杯食べられたことで幸せな気持ちになれて、思わず涙が溢れたらしい。

 

一誠を泣き止ませてから「また腹一杯食いたくなったら、いつでも来い」と伝えた俺は料理人として、腹を空かせた奴にはいつでも飯を食わせてやるつもりだ。

 

そんな出来事があったことをセシリアにも伝えてみたが「そんなことになっていましたのね」と驚いていたが「そういえば、わたくしは桐生ちゃんの料理を食べたことがないですわね」と言いながらチラチラと期待するような眼差しを向けてきたセシリア。

 

「食べてみるか?」

 

「もちろんですわ!」

 

試しに料理を食べてみるかを誘ってみると、セシリアは食い気味に了承してきた。

 

普通のビリオンバードを使った鶏肉料理を用意して、セシリアに食べてもらうと「これめっちゃ美味いですわよ!」と相変わらずのエセお嬢様口調で喜んでいたな。

 

まあ、作った料理を美味いと言ってもらえるのは料理人として嬉しいもんだ。




桐生一馬
トリコ世界で捨て子だったが一龍に拾われて育てられ、美食屋兼料理人として育ち、グルメ細胞とその悪魔を宿していたが、ネオとアカシアとの戦いで瀕死の状態となり自身のグルメ細胞の悪魔に全てを託してトリコ世界から消え去った男
選んだ特典は無限に卵を産める状態となったビリオンバード
その外見は、完全に龍が如くの桐生一馬
とりあえず健康なので病気で死ぬことはない

セシリア・フェニックス
漫画やゲーム好きな女性だったが子どもを庇って亡くなった勇気ある女性
選んだ特典は真・大魔王バーンの能力
フェニックス家に産まれた、ライザーの妹にしてレイヴェルの姉
口調をお嬢様っぽくしようとしているが、向いていない為、完全にエセお嬢様みたいになっている
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