生徒が居ない夜の駒王学園で、天使と堕天使に悪魔のトップが集まり会談をすることになったようだが、その会談に何故か俺も出てほしいとセシリアと支取にグレモリーから頼まれることになる。
新たな赤龍帝となったコカビエルと接触しただけではなく、赤龍帝の籠手の禁手にまで辿り着いたコカビエルを倒した俺に話を聞きたいと三勢力のトップ達は考えていたようだ。
特に実際にコカビエルから俺についての話を聞いたという堕天使のトップであるアザゼルが、俺と会って話してみたいと熱望していたらしい。
ヴァーリのカップラーメンを勝手に食べるような奴に熱望されてもな、と思った俺は駒王学園で行われる会談への参加は断っておくことにした。
会談への参加を断った理由として「食べるなと言われたものを我慢できずに食べちまうような堕天使総督は信用できない」とセシリアに言っておき、それをしっかりとアザゼルに伝えておくように頼んだ。
会談が迫るなか、駒王学園で授業参観があり、授業参観にはグレモリーの両親と兄が来ていたようだったが、グレモリーはかなり恥ずかしそうにしていたな。
その後、魔法少女の格好をした女性も駒王学園に現れて、実はそれが少女とは言えない年齢の支取の姉だったりもした結果、授業参観に来た姉がそんなのだったせいで支取は恥ずかしさが限界を越えたらしく、全力で逃げ出してしまう。
確かにいい歳した姉が魔法少女の格好をしていたら、妹の支取が恥ずかしくなっても仕方がない。
なんてことがあったりもしたが駒王学園の授業参観も終わり、生徒が帰る時間となったところで、さっさと学園を出た俺は家に帰宅。
夕食を食べてから自宅で授業の予習復習をしておき、勉強もしっかりと行っていると、夜中になって腹が空いてくる。
今日は疲れたのか家族全員が早めに寝ているようだから、料理をすればその音で起こしてしまうかと思った俺は、外食することに決めた。
眠っている家族を起こさないように静かに家を出て、何処で外食するかと考えながら歩いていると腹が空いているというヴァーリと出会う。
ラーメン好きなヴァーリを見て、屋台でラーメンも悪くないと思った俺は「屋台の美味いラーメン食べに行こうぜ」とヴァーリを誘ってみると「ああ、行こう!」とヴァーリもかなり乗り気だ。
ヴァーリと一緒に松本さんの屋台であるラーメンこずえに向かってみたが、席が2つ埋まっていて、逆立った髪をした体格がいい老人な男性と赤い髪をした女性が並んでラーメンを美味しそうに食べている。
「腕を上げたじゃねぇか大山。美味いぜこのラーメン」
「ガロウさんにそう言ってもらえたならおれの腕も捨てたもんじゃないね」
「ええ、本当にとっても美味しいわこのラーメン。大山のおじ様は料理も上手なのね」
「沢山食べてくれよアリーゼちゃん」
どうやら松本さんとラーメンを食べている2人は知り合いであるみたいだった。
「貸し切りなら出直すが、ラーメン食べてもいいなら注文していいか松本さん」
とりあえず松本さんにそう話しかけてみると「ああ、大丈夫だよ桐生くん。座って座って」と言ってきた松本さんは俺にもラーメンを食わせてくれるみたいだ。
「今日はもう1人居てな、ヴァーリって名前でラーメン好きなんだ」
そう言いながら俺の隣に座ったヴァーリを紹介しておくと「桐生くんの友達でラーメン好きか、じゃあサービスで玉子とチャーシュー追加しとくよ」と笑う松本さん。
「「いただきます」」
松本さんが作ってくれたラーメンが入ったどんぶりが目の前に置かれた時、俺とヴァーリは両手を合わせて合掌し、ラーメンを作った松本さんとラーメンとなった食材達への感謝をした。
割り箸を割って、食べ始めたラーメンは相変わらず美味しい。
こうして誰かが作ってくれた料理を食べるのも嫌いじゃない俺は、麺を啜り、具材を食べて、スープを飲み干すと「ラーメンもう1杯」と追加でラーメンを注文。
俺の隣で夢中になってラーメンを食べていたヴァーリもどんぶりを空にして「こっちももう1杯ラーメンをくれ」と追加でラーメンを頼む。
「食べ盛りだねえ」
なんて言いながら笑っていた松本さんは、手早くラーメンを用意してくれた。
「よし、アリーゼ。お前もあの2人に負けないように沢山食え」
「ガロウ先生、夜中にあんなに食べたら流石にわたしも太るわよ」
「太ったらそんだけ動けば痩せんだろうが」
「間違いなく腹筋がバキバキになるまで動かされるじゃない」
「筋肉がついていいじゃねぇかよ」
「乙女を何だと思ってるのガロウ先生!」
軽く言い争いをしているが、ガロウと呼ばれた老人とアリーゼという名前の女性は仲が悪い訳ではなさそうだ。
寧ろ気安いやり取りが出来る位に仲が良いように見える2人。
松本さんの知り合いであるあの2人は、どう見ても只者ではない。
只者ではない2人が何者なのか気になるところではあるが、今はラーメンに集中しておくとしよう。
そう考えているのは俺だけではないようで、ヴァーリも目の前のラーメンだけに集中していた。
俺とヴァーリはラーメンを食べていき、空腹だった腹をラーメンで満たす。
「「ごちそうさまでした」」
ラーメンを食べ終わった俺とヴァーリは再び合掌して、食への感謝を忘れることはない。
ラーメンこずえの屋台を出ようとした俺とヴァーリに「桐生とヴァーリだったか、お前らおれの弟子にならねえか?」と話しかけてきたガロウさん。
「何の弟子ですか?」
いきなり弟子にならないかと聞かれた俺は当然の疑問を口にする。
その疑問を予想していたのか、悪ガキみたいな顔で笑うガロウさんは「そりゃ、当然。おれの武術の弟子だ」と言った。
「試しに演武を見せてやるよ、特別だぜ」
「まずは、流水岩砕拳」
流麗な水の流れのような動きで、容易く岩をも砕く威力を秘めた拳を振るってみせたガロウさんの武術は、並みではない。
「次は、旋風鉄斬拳」
荒々しい風のようでありながらも、旋風の如く素早く動き、鉄をも呆気なく斬り裂く五指が空気を裂くという姿を見せたガロウさんは、流水岩砕拳とは種類の違う武術も身に付けているみたいだ。
「最後に、爆心解放拳」
心臓の鼓動に合わせて爆発的な動きを見せ、威力を解放した拳を放つガロウさんは、3種類の武術を完全に極めていた。
「ジジイの老体には爆心解放拳は、ちょっとこたえるぜ」
全く問題なさそうな顔でそう言っていたガロウさんは「で、おれの武術に、ちっとは興味が出たか?」と俺とヴァーリに聞いてくる。
かなり実戦的な磨かれた武術を教えてくれるというなら興味がある俺は、ガロウさんに先生になってもらうことを決めたが、ヴァーリは悩んでいるようだ。
結局答えを出せなかったヴァーリは「考えさせてくれ」とだけ言って立ち去っていく。
「悩む時間があるのも若者の特権か、おれもジジイになったもんだぜ」
そんなことを言っていたガロウさんは「桐生だったか、下の名前は何て言うんだ?」と俺の名前を聞いてきた。
「一馬だ」
「そうか、一馬。お前には間違いなく才能がある。おれが演武で見せた武術も全て身に付けることが出来るだろう。だが、間違った武術の使い方をするようになったなら、師匠として命懸けでお前をおれが止めると覚えておけ」
「わかった、覚えておくぜガロウ先生」
「先生呼びだとアリーゼと被るから、師匠と呼びな」
「わかったわかった、ガロウ師匠」
その日から、俺の日課にガロウ師匠との鍛練が新たに加わったが、かなりハードな鍛練なのは間違いない。
新たな技術を身に付けるのは楽しいから苦ではないけどな。
ガロウ(ジジイの姿)
村田版ワンパンマンの世界でカミから力を没収されながらも、サイタマに武術の奥義を託したが塩と化して死んだ分岐世界のガロウ
選んだ特典は、サイタマが不吉な未来を必ず打ち砕くこと
ジジイになったガロウの外見はワンパンマンのシルバーファングことバングに結構似ている
身に付けた武術はそのままにハイスクールD×D世界に生まれ変わったガロウは、精神的に落ち着いていた為に身体を鍛え直してからは暴れることなく、世界を巡って様々な相手と出会う
長く旅を続けている内にジジイになったガロウは、自分の武術の師匠だったバングと同じように、弟子を育ててみたいと思うようになった
アリーゼ・ローウェル
ダンまち世界で正義の神の眷族であるアストレア・ファミリアの団長だったが、ジャガーノートというモンスターの動きを決死で止めて、モンスターごと仲間であるリュー・リオンの魔法を受けて死んだアリーゼ本人
選んだ特典は、リュー・リオンが生きて幸せになること
外見はダンまち世界のアリーゼと変わっていない
ちなみに炎系の神器を宿しており、炎を纏いながら戦う姿はかつてと変わらない
今生ではガロウの1番弟子であり、流水岩砕拳を重点的に身に付けている
原作と違う行動をしたキャラ
ヴァーリ・ルシファー
会談は襲撃されたが三勢力を裏切ることもなく、禍の団に参加することもなかった
襲撃の後処理はアザゼルに任せて夜の駒王町を腹を空かしながら歩いていたら桐生ちゃんに誘われて屋台の美味いラーメンを食べることになる
強くなったからどうだというのだと悩んでおり、原作と違って強くなることに意欲的ではない為、ガロウに弟子入りするかどうかで更に頭を悩ませているようだ
ちなみに桐生ちゃんのことは友人だと思っているらしい