応龍が如く   作:色々残念

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思い付いたので更新します


兄貴の好きなケジメ

数日前に俺がコカビエルと駒王町で出会ったことは、駒王町を管理している者達にとってはとんでもないことだったようで、セシリアの知り合いである管理者と直接会ってもらいたいと頼まれることになった。

 

放課後セシリアに案内されて向かうのは、駒王学園の生徒会室。

 

生徒会室の中には生徒会長の支取と他の役員に、何故かリアス・グレモリーとオカルト研究部の面々が居る。

 

セシリアが言うには、どうやらこの場に居る俺以外の全員は悪魔という種族らしい。

 

まあ、堕天使が居るなら悪魔が居てもおかしくはないだろうな。

 

「お久しぶりですね桐生くん、こういう形で会いたくはなかったですが」

 

悪魔であると教えてくれたセシリアの次に口を開いたのは生徒会長の支取だったが、申し訳なさそうな顔をしていた。

 

「気にするな支取、そっちにも理由があるんだろう」

 

「そう言っていただけると助かります。それではお聞きしますが桐生くんがコカビエルを名乗る堕天使と遭遇したのは確かなことですか?」

 

「ああ、俺が出会った相手は堕天使コカビエルと名乗ってたぜ」

 

「コカビエルが神器の赤龍帝の籠手を手に入れていたことは事実でしょうか?」

 

「奪った神器の試運転とも言っていたがコカビエルが持っていたのは赤龍帝の籠手で間違いないぞ。ついでに籠手に、力を貸せドライグとも言っていたな」

 

「歴戦の堕天使が神滅具を手に入れてしまっていたのは間違いないようですね。最後にもう1つお聞きしますが桐生くんは、そんなコカビエルと殴り合いをして勝ったようですが、貴方は何者なんですか?」

 

「何者なのかと言われてもな、人間桐生一馬としか答えようがないんだが」

 

「まあ、桐生くんならそうでしょうね」

 

そう言って納得したように微笑んだ支取。

 

それからセシリアと一緒に帰ることになったが、セシリアが悪魔だろうとセシリアはセシリアだと思った俺は、セシリアと関わることを止めたりはしない。

 

翌日の放課後、今度はオカルト研究部の部室に呼び出されることになったが、セシリアも同行してくれた。

 

何やらオカルト研究部の部室内が騒がしく、激しく言い争う声が聞こえた為、扉を開けてセシリアと一緒に中を見てみると見知らぬ金髪の男性とリアス・グレモリーが激しく言い争っているようだ。

 

「身内の恥ですわ」と言いながら部室内に入っていったセシリアは、金髪の男性に容赦なくリバーブローを叩き込んでいたな。

 

「おぐっふっ」と声にならない声を漏らしながら床に倒れた金髪の男性に「正式に結婚が決まった訳でもないのにリアスを自由に出来る訳がないですわよ。勘違いしているようですわねライザーお兄様」と言いながら冷たい視線を向けているセシリア。

 

どうやら金髪の男性はライザーという名前で、セシリアの兄であるみたいだった。

 

正座の状態にさせられて叱られていたライザーだったが、ライザーが反論してもセシリアの方が上手で、腕っぷしも口喧嘩もセシリアに負けているライザーに兄の威厳はない。

 

何故かダミ声で「どこでもエンコセット」と言いながら台とドスを取り出したセシリアは「兄貴の好きなケジメですわ。当然男を見せてくださりますわよね」と言い出す。

 

明らかに怒っているセシリアに指を詰めろと言われているライザーが「いやこんなケジメを好きになった覚えはないぞ!」と困惑した様子で言った後、助けてと言わんばかりな顔で此方を見てきた。

 

流石に学生達の学舎でエンコを落とすのは、ちょっとやり過ぎな気がするので、セシリアを止めておく。

 

ほっとしていたライザーは今日のところは帰るつもりのようで、転移の魔法を用いて帰っていったようだ。

 

後日、俺の自宅にまでお高い菓子を手土産にお礼を言いに来たライザーは「それできみはセシリアとは、どんな関係なんだ?」と聞いてきた。

 

やはり兄として、妹と親しい異性がどんな関係なのかが気になるらしい。

 

とりあえず初対面で強面の此方を怖がることなく桐生ちゃんと呼んできたセシリアとの出会いから話していくと「ああ、距離を詰めていったのはセシリアの方からなんだな」とライザーは納得したように頷く。

 

「セシリアは変わり者だが、これからも仲良くしてやってくれ」

 

最後にそれだけ言って去っていったライザーは、妹を大切にしている兄のように見えた。

 

セシリアの家族関係はそこまで悪いものではないのかもしれない。

 

そんなことがあった日の翌日の休日、駒王町の廃教会が騒がしいなと思って近付いてみると剣と刀で斬り合っている男が2人居た。

 

銀色の長髪で長刀を持つ男性と、金髪で肉厚な剣を持つ男性が互いの得物をぶつけ合っている。

 

「エンサンシメジ!」

 

「いやセフィロスって言ってよクラウド、そっちの名前は本名だけど止めてね。気が抜けるから」

 

和やかな会話を繰り広げながら剣と刀を交える2人は、敵対している訳ではなく手合わせをしているようだ。

 

とりあえず殺し合いをしている訳では無さそうなので放置しておいて良さそうだな。

 

そう考えて廃教会から離れた俺は駒王町を歩いたが、アシリパと名乗っていた少女に追いかけ回されて半泣きになっている杉元を目撃することになった。

 

やっぱり杉元は、相棒を名乗る不審者な少女に狙われているみたいだ。




エンサンシメジ
ゲーム好きな少年だったが事故で亡くなる
選んだ特典は、セフィロスの身体能力
外見はFF7のセフィロスになったが、本名がセフィロスじゃないことに落ち込んでいたりする
刀剣創造という神器を宿していた為、自身の刀やクラウドの剣はエンサンシメジが作っている

クラウド
ゲーム好きなエンサンシメジの前世の友達で、同じ事故で亡くなった
選んだ特典は、クラウドの身体能力
外見はFF7のクラウドになっている
友人をセフィロスと呼ばずにエンサンシメジと呼ぶのはわざと
バイクの免許を手に入れたので、お金を貯めてバイクを買うつもりらしい

ハイスクールD×D原作とは変わっている登場人物
ライザー・フェニックス
変わり者な妹が生まれたことで振り回されることが増えて、口が悪くなった
定期的に結婚するかもしれない相手であるリアス・グレモリーに会いに行っているが口喧嘩になることが多い
それでも家族を大切に思う気持ちは強く、変わり者の妹が恋愛できるのか心配に思っている
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