応龍が如く   作:色々残念

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思い付いたので更新します


誓ってウコチャヌプコロはしていません

「そこの桐生ちゃん、止まりなさい」

 

登校中にいきなりそんなことを言われたので振り返ると、警察官の格好をした沖田の兄さんが居た。

 

「手荷物を調べます」と言ってきた沖田の兄さんに鞄を渡しておくと中身を確認した沖田の兄さんは「学生の持ち物やな。危険なものは持っとらんから行ってええで」と珍しく喧嘩を売られることもなく普通に解放される。

 

今回は警察官の格好をしていたからなのか、危険なものを俺が持っていないなら沖田の兄さんは戦う気はなかったようだ。

 

なんてことがあったことをセシリアに伝えておくと「桐生ちゃんプレゼントですわよ」と言いながらドスを差し出してきたセシリア。

 

「いやこんな物騒なプレゼントはいらねぇよ」

 

「残念ですわ」

 

ドスを受け取らない俺に残念そうな顔をしていたセシリアは、俺が帰りも沖田の兄さんに手荷物検査されると思っていたのかもしれない。

 

朝からそんなやり取りがあったりもしたが、駒王学園での授業も終わり、セシリアと一緒に下校していると「杉元!ウコチャヌプコロするぞ!」と言って息を荒げた興奮状態で杉元を追いかけるアシリパを名乗る少女を発見。

 

「ウコチャヌプコロって何!?何なの!?」と言いながらも逃げることは止めない杉元。

 

「あの変態はアシリパさん本人じゃねぇですわね」と納得したように頷くセシリア。

 

「杉元、大丈夫だから、大好きだから」

 

「大丈夫じゃないよ、怖い怖い怖い」

 

迫るアシリパに怯えて逃げる杉元は会話しながら走り去っていった。

 

「ウコチャヌプコロって結局何なんだ?」

 

疑問を口にした俺にセシリアは「淑女なわたくしの口からは説明できねぇですわね。女性に聞いたらセクハラになるかもしれないので、男性に聞くのがよろしいと思いますわよ」と言っていたな。

 

とりあえずウコチャヌプコロについて八木さんに聞きに行ってみて、ウコチャヌプコロという言葉を知った経緯についても説明してみると頭を抱えていた八木さん。

 

「杉元青年」と杉元に同情しているようだった八木さんはウコチャヌプコロについて知っているようだ。

 

「それで、結局どんな意味が」

 

「ああ、うん、ウコチャヌプコロはだね。お互いを知る。覚える。等の意味を持つ言葉とされているようだが、性交を表す言葉でもあるんだ。だから男性に聞いた方がいいとセシリア少女も言ったんだろう」

 

物知りな八木さんはしっかりと教えてくれたが、確かにそういう意味を持つ言葉だったなら女性に聞いたらセクハラになっていただろう。

 

それはそれとしてそういう意味があると理解してウコチャヌプコロしようと杉元に迫っていたアシリパを名乗る少女は、杉元のことを性的に狙っているのは間違いない。

 

追われていた杉元が大丈夫なのかちょっと心配になってきた俺は、杉元のことを探してみる。

 

駒王町からは出ていないと想定して、杉元が居そうなところを探してみたが、上着を剥ぎ取られたのか上半身裸の杉元がプルプル震えながら廃教会に身を隠していた。

 

上半身裸のままじゃ杉元が風邪をひくかと考えて、一応用意していた着替えを杉元に渡して上着を着てもらう。

 

「あのアシリパって名乗ってた子はヤバい子」と怯えた様子で言っていた杉元に同意しておき、廃教会から出た俺と杉元を囲うように現れた集団。

 

「そっちの杉元って男を寄越しな。そうすりゃあ無傷で帰れるぜ」

 

先頭に立つ男が杉元を指差して言うが、どうやら目的は杉元であるみたいだ。

 

「杉元は、どうなるんだ?」

 

「死にはしねえ」

 

「死ぬ以外の何かがあるって言ってるみてぇなもんだな。下がってな杉元」

 

「杉元を庇うんなら容赦しねえ、殺されても文句言うんじゃねえぞ」

 

先頭の男のその言葉に続くように、それぞれが得物を取り出して構えた集団。

 

戦いが始まりかけたその時「危険なものを所持している人はボコボコにします」と言いながら現れたのは警察官の格好をした沖田の兄さん。

 

そんな沖田の兄さんが本物の警察官だと勘違いしたのか動揺していた集団。

 

しかし「こうなりゃやるしかねえだろ」と言った先頭の男の言葉で動揺が治まり、戦いが始まる。

 

警棒やナイフ等の凶器を振るう集団を相手に、凶器を持つ腕を掴んで動きを止めて拳を叩き込んで一撃で倒していったが、数はまだ多い。

 

はりきっている沖田の兄さんと一緒に戦っていくと「死ねや!」と言いながら拳銃を取り出して構えた男が此方に銃口を向けてきた。

 

一瞬で間合いを詰め、銃を持つ相手の腕を掴み、此方に弾丸が当たらない方向に銃を逸らし、銃を持つ相手の顔面に拳を叩き込む。

 

銃まで持っているとなると、この集団は単なるチンピラとは違うのかもしれない。

 

そんなことを考えながら拳を振るい、物騒な集団を沈めていく。

 

奪った警棒2本を巧みに振るう沖田の兄さんは、ドス以外の武器の扱いにも慣れているようだ。

 

襲いかかってきた集団を倒し、杉元を狙う理由を聞いてみたが、本命は杉元ではなくアシリパと名乗っていた少女であったらしい。

 

捕らえた杉元をエサとしてアシリパを名乗る少女を操ることを計画していたようだが、何故アシリパ本人を直接狙わなかったのかというと、アシリパの護衛として影の中に潜んでいる存在には勝てないと理解しているからだと語る集団。

 

どうやらアシリパの影の中には、レタラと呼ばれる青い狼のような存在が潜んでいるようである。

 

とりあえず杉元を1人にしておくと連れ去られてしまうかもしれないので、沖田の兄さんと一緒に杉元を守りながら襲撃者達を倒していったが、こいつらの最終的な目的はアシリパの一族だけが知る宝の在処を知ることみたいだ。

 

最終的には痺れを切らして現れた襲撃者達の親玉。

 

サングラスをかけた男がサングラスを外し特徴的な眼を晒した瞬間に、指2本で眼突きを行い眼を潰す。

 

「眼があぁぁぁ眼があぁぁぁ」と悶える男を手早く気絶させて倒し、親玉だった男を知っていたらしい沖田の兄さんに男の処理を任せた。

 

襲撃者達は親玉が持つ特殊な能力によって無理矢理従わされていたらしく、親玉が居なくなったことで杉元を狙うことも無くなったようである。

 

襲撃者達が情報を漏らしまくっていたのは、無理矢理従わせてきた親玉に対する忠誠心なんてものがなかったからみたいだ。

 

アシリパのせいで狙われていた杉元は可哀想ではあるが、杉元にも自衛の手段が必要かもしれない。




勝手にレタラと名付けられたオキクルミ
大神のゲームが大好きだったが餅を喉に詰まらせて亡くなる
選んだ特典はオキクルミになること
外見は大神のオキクルミで、基本は獣化している
宝の在処を知るアシリパと名乗る少女の一族をこれまで守ってきたが、今代のアシリパと名乗る少女には普通にドン引きしていたりもする
長生きしている為、様々な術を習得しており、影の中に潜む術もその1つ
杉元の貞操がなんとか無事だったのは、こっそりオキクルミが逃がしたから
同意なしでウコチャヌプコロしたら駄目だろ、とオキクルミは思っている

死亡した転生者
アシリパを狙っていた集団の親玉、ムスカ
部下に裏切られて殺された
選んだ特典は、他者を従わせる魔眼
それは一定時間眼を合わせた相手を従わせる能力となったが、一定時間を経過する前に眼が危険だと判断した桐生ちゃんによって魔眼は潰された
外見はラピュタのムスカ大佐
沖田の兄さんによってムスカに怨みを持つ人間に引き渡され、最終的には処理された
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