これはとある男性が大学生の頃のお話しです。 名前は仮名です
ーーー後ろから近付く車ーーー
「なぁ、今夜由布院のスポット行かね」
それは学食で当時同棲していた彼女…まぁ今の妻ですが、昼を食べていた時でした。
親友の雅人がそう言って声をかけてきました。
「いいけど、メンツは?」
私は雅人に誰が来るのか聞きました。
「京香と、そのダチの梓…車は俺が出すよ」
そして集合時間何かを決めて午後の講義へと別れました。
そして夜9時。
「待たせた」
雅人が京香とやって来た、
「さっき連絡あって梓、少し遅れるって」
どうやら最後の一人は遅れるらしい。
それから20分後、最後の一人である梓が、…やって来た、
「ごめん、出掛けに旦那が急な仕事って出掛けちゃってさ…子供連れてきちゃった」
彼女の腕には赤ん坊が抱かれていた。
「それじゃ行くぞ〜」
雅人が車に発進させた、そして夕食をファミレスで取り時間を潰すと、
「到着」
深夜2時、目的地である由布院幽霊ホテルに到着した。
「私は子供いるから残るよ」
梓が済まなそうにそう言った。
「となると…俺と美雪も」
俺も彼女と一緒に車に残る事を選択した。
「そうだねぇ、確かに赤ん坊連れた女の子だけ残すのは危険ね」
雅人の彼女である京香が同意した。
「じゃ俺は行くぜ」
雅人と京香がホテル内へと入っていった。
「真っ暗で不気味ね」
梓が美雪と後部座席で話していた。
「何か来る」
梓がバックミラー越しにライトの明かりに気が付いた。
「俺達みたいにスポット巡りかな?」
だが…事はそんな簡単な事ではなかったのでした。
当然季節は夏ですが窓を開けていれば涼しかったので、エアコンを止めて窓を開けていたのでした。
「車来るけど…」
美雪も何か異変に気がついた様子でした。
「…、…!!」
バックミラー越しに車の車種迄分かる位に迄近付いているのにエンジンの音がまったく聴こえないのでした。
「どうなっ…」
俺達はパニックになりかけていました。
「!!!!」
そしてその車は俺達の横を音もなく通り過ぎて行きました、
「今の…」
「そんな…」
「でも…」
俺や美雪、梓は顔面蒼白になりながら今の出来事を思い出していましたの
「いやぁ~何にもなかった」
雅人が程なくして京香と戻ってきました。
「いったい何があったんだよ」
車内で震える俺達を見て、雅人が聞いてきました。
「まじかよ…そんな事聞いたことなかったぞ!」
雅人がすぐにスマホで調べだした、結果はどうやら此処はホテルに出るのではなくて、その前の道路に死亡事故を起こしたカップルの霊が出るらしかった。
「S13シルビアに乗ったカップルの霊が出る…」
それは俺達が見たのと一致した。
「帰るか…」
帰ることにした。
「おい、あれ…」
俺はスクラップ置き場で錆だらけの姿を晒した1台の事故車を指差した。
「あれじゃ…」
それは恐らく横転したのだろか、屋根が完全に潰れたシルビアが置かれていた。
「色も同じだな…俺達が見たのと!!」
そして俺達は見てしまったんです、車内に座る2人のアレを…。