無冠の王 トイボックス   作:カグ槌

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アビドス編2

 

 

「仮面ライダーエボル、マッドローグ、キルバスにして地球外生命体に取り憑かれてる普通の青年 常葉ハルトはいきなりエンジン、リモコンブロスの強襲を受けるのだった…」

 

 

『普通の人間って何だ?』

 

 

ーーーー

 

廃校対策委員会室にて

 

 

「は?ブロスに襲われた!?」

 

 

「そ、俺達の技術が漏洩してるかもって話」

 

 

現在俺はナツキに前回の出来事を報告しているエンジン、リモコンブロスに変身したロボ住民に襲われたって話をすると

 

 

「そんな…何で」

 

 

「一応確認だけど、お前ビルドドライバー関連のパーツって何処で調達してる?」

 

 

「それはミレニアムサイエンススクール、キヴォトス三大学校の一角で科学技術に長けてる場所だよ」

 

 

「そこにビルドドライバーの技術を?」

 

 

「ドライバーの図面は渡しただけで武器関連は今まで必要無かったから渡してないよ」

 

 

「良かったよ…もし戦兎さん達のライダーシステムをキヴォトスで軍事兵器化してたら……お前達を殺すしかなくなっちゃうからね」

 

 

「落ち着け過激派」

 

 

『ま、俺達の技術はボトルの方が重要だからな』

 

 

「確かに…ネビュラガスが無ければドライバーだけ渡しても意味ないか」

 

 

「けど犯人がブロスになったなら…お前側から漏れたとか?」

 

 

ハルトのネビュラスチームガンは確かにブロスへの変身が可能ではあるが

 

 

「もっとありえないない、俺達がこのキヴォトスに来て数日しか経ってないし、そんな短期間に俺の持ってるネビュラスチームガンを解析して複製する事なんて出来る訳がない現物が盗られたならまだしもな」

 

 

 

「なら誰が…」

 

 

『あれは複製じゃない作った人間にそもそもの図面が頭に入っていれば可能だ』

 

 

「え?」

 

 

『簡単な話だ俺達側から技術が漏れてないなら技術は最初から奴等の手にあるって事だな』

 

 

エボルトの言葉に2人は思案する、キルバスは興味ないと言った態度を取る

 

 

 

「え…エボルト、お前まさかこの世界の人がネビュラスチームガンを作ったと言いたいの?」

 

 

「そんな事『あり得ない事なんてあり得ない』…」

 

 

「ネビュラスチームガンを作れる技術力を持った人って言えば………っ!まさか!!」

 

『そう犯人はもが「サイボーグ内海さん!!」いや違うそうじゃない』

 

 

「いや何でそんなに冷静なのさエボルト!この世界に本物の仮面ライダーマッドローグがいるんだよ!俺もマッドローグに変身している身としては是非とも先輩として色々教えて欲しい」

 

 

「お前は本当に狂った悪党だけどな」

 

 

『落ち着け相棒、それと辞めろお前がこれ以上マッドになると疲れる』

 

 

「けど『もう1人いるだろ?』……え?いやいや…まさかだってあの人死んでるじゃん!!」

 

 

『目の前に殺した筈の人間が生きていたが?』

 

 

「だとしても、あの人はエグゼイドとビルドが倒してるじゃん!死人が生き返るなんて有り得ない!」

 

 

『いや、そうとは限らない』

 

 

その言葉をエボルトは否定する

 

 

「何だよオカルトでも信じてんの?」

 

 

『まぁ聞け、戦兎が成した新世界創造で俺のいない世界を作り上げた』

 

 

「そうだな、お前が介入した事で死んだ人間も新世界創造で生き返った訳だ」

 

 

 

『その戦兎の理屈が本当なら奴も生き帰ってもおかしくはない』

 

 

「まぁ確かに…そもそもエボルトのせいで死んだ人間が対象なら奴も対象になるか…」

 

 

『だとしたら厄介だねぇ』

 

 

「なぁそれって誰の事だよ?」

 

 

 

「最上魁星……その昔、バイカイザーとして並行世界をぶつける事で自分を神へと昇華しようとしたマッドサイエンティストだよ」

 

『そして俺の計画における完全な計算外でもあった』

 

 

「っ!」

 

 

ーーーー

 

 

???

 

 

「くくく、どうしましたか博士?」

 

 

それは顔がモヤの掛かっている男 強いて言えば 【黒服】と呼称すべきだろう

 

 

「やはりブロスの調整には時間が必要ですね、それにまさか…シャーレの先生以外にも計画の邪魔者が現れるとは…」

 

 

「あぁ…あのライダーですね、しかし博士が興味を示す程の存在ですか」

 

 

「アレの器よりもその中身に眠るものが厄介とだけ言っておきます」

 

 

「ほほぉ招かれざる客ですか」

 

 

「充分に警戒すべきです

 

 

「今度は貴方の思惑通りにはさせませんよ」

 

 

そう話す男の顔半分は機械化していたのである

 

 

ーーーー

 

 

 

「やばいなぁ…ふぅ…」

 

 

一通り最上魁星の行った事件を説明したハルトは水筒の中身を飲んで一息入れると

 

 

「悠長にしてる場合!?そんな危険人物がキヴォトスで野放しにしてるとか生徒が危ないよ!」

 

 

「まぁ慌てるなナツキ、柴関ラーメンのスープでも飲んで落ち着け」

 

 

「この状況でラーメンのスープを勧めるなぁ!てか何でそんなに冷静なんだよ!」

 

 

「そもそも奴等の思惑が何でアレ、今の俺たちに出来るのは場当たり的な対処か地力をつける事だ慌てふためくとか先生の名前が廃るよ」

 

 

「お、おう」

 

 

 

「しかしこの世界にエニグマがあるのかな…だとしたらそんな素晴らし…こほん……けしからんものは破壊すべきだ!」

 

 

ーそれに最上魁星のエニグマが起動して他所の並行世界へ行き来できるなら…戦兎さん達に会えるかもしれない!!!!ー

 

 

『と考えているな』

 

 

「エボルトおお!」

 

 

「折角の感心を返せ!」

 

 

そしてこの後の簡単な段取りを打ち合わせた

 

 

ナツキは引き続きアビドスの生徒と行動を共にする、ハルトは最上魁星?の関与やネビュラスチームガン、ブロス達の調査に向かう事になった

 

 

この時 ハルトが知らない所でキヴォトス1のアウトロー軍団が誕生していた事を彼はまだ知らない

 

 

「その件なら力になってくれそうな生徒達がいる、紹介状を書くから持っていって」

 

 

「了解」

 

 

そしてその紹介状の場所は

 

 

 

「此処がミレニアムサイエンススクールか」

 

 

三大校の一つ 科学技術に優れた学校である

 

『こりゃ良いな』

 

 

「一応言っておくけど今回は表に出ないでよエボルト」

 

『信用ないねぇ〜』

 

 

「科学の齎す未来は破滅って言っておきながらよく言うよ、その発言は此処だと地雷なんだって自覚してよ」

 

『まぁ…その持論は変わらないがな』

 

 

「そうだな…俺も賛同するよ」

 

 

ハルトも自分の世界をエボルトと滅ぼしたからこそだろう

 

 

それだけ言うと正面ゲートで手続きを済ませてミレニアムに入るのであった

 

 

「へぇ…何というか近未来的な学校だな」

 

 

「先生と同じ事を言ってますね」

 

 

「誠に遺憾だ」

 

 

「ははは」

 

 

「それでナツキ先生の疑問なんだが」

 

 

「それならエンジニア部が適任だと思います」

 

 

そう言うのはミレニアムの生徒会に当たるセミナーの会計 早瀬ユウカ 彼女に案内された先はエンジニア部 そこには

 

 

「凄いでしょ!最高でしょ!天才でしょー!」

 

 

「「わっふぅ!」」

 

 

発明品の完成を喜ぶ生徒の集団に思わず

 

 

「わーお…」

 

 

流石のハルトも絶句した全員が深夜テンションで弾けていれば誰でもドン引きするものだ

 

 

 

「試したい、この発明を試したいぞ!」

 

 

 

「え……えぇ…凄いデジャブ…」

 

 

『何か見慣れた光景だな』

 

エボルトはかつて利用し自分を倒した存在を思い出していた

 

 

「……ん?やぁ君が私達に調べて欲しいものがあるというシャーレの関係者かな?」

 

 

「う、うん…えーと…」

 

 

「失礼した私は白石ウタハ、エンジニア部の部長をしているよ」

 

 

「そうか俺は常葉ハルト、シャーレに赴任したばかりの教育実習生だよろしく」

 

 

「よろしく、それで?」

 

 

「これが何だか調べて欲しい」

 

 

と先日のロボ住民から持ち出したネビュラスチームガンを取り出すと

 

 

 

「ふむ、珍しい機構の拳銃かな?」

 

 

そして暫くネビュラスチームガンをマジマジと見ると何かに気づいたようで

 

 

「ほぉ、これは面白い研究だね…分かった調べてみるよ」

 

 

 

「お願いします」

 

 

それだけ言ってエンジニア部から出ると

 

 

 

「うわあああああ!なんでええええ!」

 

 

と突然の声にハルトも何事かと駆けつける、そこにいたのは

 

 

「あ、ハルト先生…すみませんビックリしましたよね」

 

 

「早瀬ユウカ、一体これは…」

 

 

「えーと誰か知りませんが助けてくださいい!」

 

 

ピンク色のツインテールガールは涙目で助けを求めていたがユウカは

 

 

「だったら怒られるような事をしないで頂戴!」

 

 

「えええ!私が何をしたって言うんですか!」

 

 

「またセミナーの予算勝手に使ったでしょ!」

 

 

「それ私じゃないですよー!!」

 

 

「黙らっしゃい!犯人が貴女なのは分かってるんだからねコユキ!」

 

 

「だから私じゃないですよーー!私だったらバレないようにしますからー!」

 

 

「その前に横領なんてしちゃダメでしょう!」

 

 

「うわああ!」

 

 

 

ふむふむ成る程成る程

 

 

 

「あの子…面白そうだな」

 

『何故だろうな、あの光景にそこはかとなくデジャブを覚える』

 

 

エボルトは何処ぞの世界にいる自分が同じような問題児に振り回されているの光景を幻視した

 

 

「ねぇ早瀬ユウカ」

 

 

「何でしょう?」

 

 

「その子、良かったらシャーレで面倒見ようか?」

 

 

「え!」「へ?」

 

 

「困ってるなら…だけど」

 

 

「いやダメですよ!ナツキ先生にこれは預けられません!」

 

 

「うわああああ!何でえええ!」

 

 

「そうか残念……だけど」

 

 

ハルトは笑顔でコユキと呼ばれた少女へ目線を合わせて

 

 

 

「気が向いたらシャーレに遊びにおいで、面白い人は大歓迎だよ」

 

 

「え、じゃあシャーレの予算でギャンブルして良いですか!」

 

 

「俺が許そう、それで困るのナツキだし」

 

『容赦ないな』

 

「やったー!」

 

 

「大事なのは熱だと偉い人は言っていたからギャンブルによる感情の昂りでハザードレベルを上げるのも一興」

 

『戦兎と万丈がギャンブルに目覚めてハザードレベルを上げるのは見たくないな…』

 

 

「まぁ面白い奴は大歓迎だ、お嬢ちゃん良かったら俺と一緒に夢を見ないか?」

 

 

「見たいです!」

 

 

「ダメです!!」

 

 

「そんなぁ!」

 

 

とこれが後に混ぜるな危険!と呼ばれるキヴォトス極悪トリオ その初めての出会いであった

 

 

そんな事を知らないナツキはキヴォトス1のアウトローを指揮して銀行を襲っていたのであった

 

 

そうしてそれぞれの動きをしていたハルトとナツキは一度合流して互いの情報共有をしていた

 

 

「つまりこの学校以外の土地は大半が担保でカイザーコーポレーションが持ってってるの?」

 

 

「そう言う事だよ……くそ…んじゃ…あの子達は…何の為に…」

 

 

『だとしたら妙だな』

 

 

「エボルト?」

 

 

「…あ、確かに!」

 

 

少し遅れてハルトも気づく

 

 

「ハルトまで…何か疑問なのか?」

 

 

「うん『カイザーコーポレーションとやらが何故アビドスに固執するかだ』って俺のセリフ取るなよエボルト」

 

 

「そりゃ金貸してる側だからきちんと借金を返して欲しいとかじゃないのか?」

 

 

「あのさナツキ、確かに普通ならそうだけど今のアビドスは大半が砂漠化してるんだよ?これと言った観光資源も名産もない、そんな土地を取っても資産価値ってあると思う?」

 

『あっても二束三文、しかも学校自体は廃校寸前で生徒も少ないと来た、そんな場所を買収した所で旨味なんて無い』

 

 

「………確かにそう考えるとおかしいけど」

 

 

「つまりカイザーコーポレーションはアビドスの土地そのものを取る事でそれ以上の旨味があるから邪魔な生徒を追い出そうとしてるって訳」

 

 

「じゃあ、それは何だ?」

 

 

「そこまでは分からないけど、この砂漠化した土地に何かがあるのは確かじゃない?カイザーコーポレーションって大企業様が態々、こんな周りくどい事してるくらいなんだからさ」

 

『埋まってるか隠してるか…ま、俺に任せておけ」

 

 

「さっすがエボルト」

 

 

『まぁ、相棒の意見を補足するなら後ろめたい何かを隠すなら、砂漠はうってつけの場所だからな』

 

 

「分かった、一回対策委員会の皆にその辺を確認してみるよ調べたら何か分かるかも知れないしそれがカイザーへの突破口になるかも」

 

 

「アビドス絡みは、そっちに任せた俺は引き続き最上魁星の行方を追う、アレの狙いが何であれ俺を狙った以上はエボルト絡みは確定だからな」

 

 

「無理はするなよ」

 

 

「何、心配するなブラックマーケットを火の海にするだけだから」

 

 

「それは辞めてね!」

 

 

とナツキからの警告も程々に外へ出ようとしたら

 

 

「………」

 

 

「どうした小鳥遊ホシノ?」

 

 

「何してるの?」

 

 

「ま、敵を知ろうとしてる所かな」

 

 

「敵…」

 

 

「丁度良いや手間が省ける、ねぇ…あの砂漠に何か埋まってるとか隠してるとか心当たりない?」

 

 

「さぁ?おじさんは分からないよー」

 

 

「そっか…ごめんねぇ、じゃあまた明日」

 

 

「うんバイバーイ!」

 

 

ホシノに見送られたハルトはアビドスの郊外でポツリと呟くように話しかける

 

 

「なぁエボルト」

 

『間違いなくあの砂漠には何かがあるな』

 

 

「それが埋まってるなら砂を取り除けば良いよね」

 

掃除機ボトルを取り出すが

 

『辞めておけ、そんな真似してたら終わらないぞ湖を桶で空にしようとするものだ』

 

 

「ならブラックホール作って砂を吸い込むかい?」

 

『それも悪くはないな』

 

「随分と悪ノリしてくれるね」

 

『仕方ないだろ最上魁星が関与している可能性があるなら俺だって相応の対策はする、それが突破口になるならな』

 

 

「ま、油断ならない相手だし打てる手は打っておくか…ユニクロン聞こえる?大至急バトルドロイドを投入出来る範囲でアビドス砂漠に投下、バトルドロイドの人海戦術で砂漠を探してもらうよ」

 

【了解した我が主】

 

 

そしてバトルドロイド が投下され大規模捜査が始まるのであった

 

 

 

「さてと俺はどうするかな」

 

『先ずは襲われた場所の近辺を洗いざらい調べてみるか、そうすれば奴の仲間が残っているかも知れないな』

 

 

「そうだな現状手掛かりはあの場所だけだしな、よし」

 

 

マッドローグに変身して空を飛ぶつもりだったが

 

 

突然やってきた銃撃の雨霰を回避して近くの遮蔽物に身を隠す

 

 

「っと、釣れたみたいだな」

 

反撃とばかりに懐に忍ばせたリボルバーを取り出そうとしたが

 

 

「残念ですが、そうはさせませんよ」

 

 

「っ!」

 

 

その犯人の動きが想定の一歩先を行っていた 霧に包まれるとハルトは消えていなくなったのであった

 

 

 

 

目を覚ますとそこは

 

 

「雪国でしたってか?」

 

 

 

まさかの雪原である これには思わず

 

 

「ウソダドンドコーン!!」

 

 

『やると思ったよ』

 

 

予想外の展開に思わず両膝ついて倒れるハルト、誰が砂漠から雪原に飛ばされるって予想するよ!と頭を抱えたのであった

 

 

「っ!そうだ雪原、そんなトキメキを覚えるシチュエーションならエボルト!」

 

『ん?』

 

 

「キルバスの擬態を解放してエボルとキルバスでノーガードの殴り合いをしよう!」

 

『落ち着け』

 

 

 

「はくしょい!…うぅ…寒い……そうだ!」

 

 

思い立ったが吉日とばかりにハルトは懐からフェニックスフルボトルを取り出すのであった

 

 

『おいまさか』

 

 

「これ使ったらローグの体が燃えてたから寒くなくなるかなと」

 

『落ち着け、そんな真似したら全身が黒焦げだぞ?』

 

 

「………そうだな、それなら振るだけにしておこう」

 

 

シャカシャカしながらでもボトルの力は使える体がポカポカしてきたのだ

 

 

「よし……取り敢えずスマホで連絡と」

 

 

 

スマホを取り出すが…当然、圏外

 

 

「………天は我を見放したぁ!」

 

 

どうやって帰れと言うんだ!と困り果てるが

 

 

「そうだ!海賊ボトルで変身すれば良いじゃん!」

 

 

あの海賊ボトルのハーフボディは位置情報を割り出したり航路を出すソナーがついているのだ

 

それか

 

 

「更にスマホボトルの力を借りるか」

 

今更ながらに、この辺のフルボトルの性能が完全に設定のみになっている仮面ライダーに悲しみを覚えるが…まぁ使える物なら使おうではないか

 

 

まぁ捨てる神あれば拾う神ありというもので

 

 

 

「えーと……何してるんだい?」

 

 

「へ?」

 

 

そこにいたのは青い羽織を着た金髪の女の子であった

 

 

 

「へぇ…シャーレって話には聞いてたが副担任がいたとは初耳だったな」

 

 

「まぁ最近できたばかりだから知らなくて当然だよ」

 

 

と談笑する 彼女はアヤメ 何でも探し物をする為にここに来ているらしい

 

 

「雪山で探し物?……っ!まさかこの雪山にはあの伝説に語られる殺人民族が封印されていると言うのかぁ!」

 

 

やはり雪山にはロマンがあるぜ!とハルトは小躍りしていると

 

 

「違うよ!そんな物騒なものは封印されてないよ!」

 

 

 

「ええ……まぁあんなの封印されてたらこの世の終わりだからなぁ…グロンギとか可能なら近くにいて欲しくないし」

 

 

並行世界ではマブダチなのに世界が違えば酷い言いようである

 

 

「そうだよ…で、ハルトさんは何でここに?」

 

 

「俺は人生の迷子なのさ」

 

『何言ってんだ?』

 

 

流石のエボルトも呆れている

 

「いやそんな哲学的な話じゃなくて」

 

 

「変な奴に霧を吹きかけられたら気づくと此処にいた」

 

 

「それ誘拐じゃないかな?」

 

 

「っ確かに!」

 

 

「はぁ……仕方ない、良かったら麓の村まで送りますので」

 

 

「っ!ありがとう……だけど良いの?」

 

 

「何がです?」

 

 

「君も遭難してるんだよね?麓まで帰れる?一緒に帰ろうか?」

 

 

「違いますよ!話聞いてました!?」

 

 

「いや今のはカッコつけじゃないの?」

 

 

「違うって!」

 

 

「まぁ任せんしゃい!俺の手にかかれば安全に帰れるから!」

 

 

「………何言ってるんですか?頭でも打ちましたか?れ

 

 

『残念、正確には浴びたらダメな光を全身に浴びた事だ』

 

 

「まぁとくと、ご覧あれ!」

 

『エボルドライバー』

 

 

そして取り出したボトルを装填する

 

 

『薔薇!ヘリコプター!エボルマッチ!!』

 

 

同時にレバーを回して力を解放する前後に装甲が形成される

 

 

『are you ready?』

 

 

「変身!」

 

 

『ローズコプター…フハハハ!』

 

 

とハルトは仮面ライダービルド・ローズコプターフォーム(エボルドライバーver)に変身完了したのであった 何故ビルドか?それは簡単だ

 

 

「俺の趣味だ良いだろう?」

 

『誰に言っている?』

 

 

「つかマッドローグとエボル以外でエボルドライバーとエボルマッチを使うとビルドになるんだよなぁ……ビルド以外の他のライダーにもなりたいよぉ」

 

 

まぁ憧れの姿になれている、それだけで幸せとしみじみ思う

 

 

まぁ余談だがアナザーオーマジオウに変身した何処ぞの魔王が並行世界を見渡す力でこの世界のハルトを見つけた時 《そんな事言うとは死にたいのか?》と変身出来ない故に下唇を噛みちぎるくらい食い縛り、その怒りは裏切った副官にぶつけられたのであった

 

 

「よし、アヤメちゃんも手を出してくれ麓まで送ろう」

 

 

「いや私は良いよ、ここで探し物を見つけてからにする」

 

 

「ふぅ……強がりもいい加減にしてくれアヤメちゃん、困ったら素直に人を頼るのも大事だぞ」

 

 

今だにハルトはアヤメを遭難してるのを自覚してない強がりを言っている女の子という感じであった

 

 

「だから違うって!私は!」

 

 

「つか、そんな疲れ切った目をしてたら見つかる物も見つからないでしょ…んな弱った目されたら放っておけないって」

 

 

「…………」

 

 

その言葉は、恐らく彼女が1番求めて止まなかったものだったのか少し止まってしまう

 

 

「ほら、一緒に帰ろう何か悪い事してるなら俺も一緒に謝ってあげる」

 

 

「どうして初対面の人にそこまで…」

 

 

「俺の憧れてるヒーローなら絶対にそうするから」

 

 

『いやぁ!堂々と褒められるとは恥ずかしいねぇ!嬉しいじゃないか相棒』

 

 

ー黙れ、お前じゃないー

 

 

『何ぃ!?』

 

 

ー兎に角!今は此処出る事だよー

 

 

「……うん」

 

 

そしてビルドはそのまま空を飛び麓の村に戻れる…筈だった

 

 

『スチームアタック!!』

 

 

「っ!!」

 

 

放たれた弾丸はビルドに直撃 それにより墜落する

 

 

「きゃああああ!!」

 

 

ビルドは冷静に落下したアヤメを抱き抱えると

 

 

『タカ!機関砲!エボルマッチ!』

 

 

再び姿を変える

 

 

『are you ready?』

 

 

「変身!」

 

 

『ホークガトリング…フハハハ!』

 

仮面ライダービルド・ホークガトリングフォーム(エボルドライバーver)に変身するとアヤメを抱き抱えて そのまま着陸すると

 

 

「大丈夫?怪我はない?」

 

 

「う……うん…」

 

 

ふむ、顔が赤いな、まぁ確かにあんな落下の恐怖に襲われたならビックリするわな

 

 

『このおバカ!』

 

「解せぬ」

 

 

武器を召喚して発射した方向へ乱射する タカ型エネルギー弾丸を放つと追撃とばかりにライフル弾がやってきたのだ

 

 

「さて……アヤメちゃん、巻き込んでごめんね…責任持ってアヤメちゃんは俺が守るから」

 

 

この状況 アヤメちゃんを守りながら戦うか…よし と思ったら

 

 

ダン!!

 

 

「………へ?」

 

 

目線を向けるとそこにはとんでもないエネルギー弾を放ったアヤメちゃんがいるではない

 

 

「今の何?」

 

 

「え?普通に撃っただけだよ?」

 

 

「嘘だ!あんな必殺技みたいな攻撃が通常攻撃な訳あるか!キヴォトス人ってこんなんばっかか!」

 

 

だがしかし予想外の反撃に下手人は面を食らったようだ よし

 

 

「一旦逃げよう」

 

『何?』

 

 

「守りながらだし雪原なんて慣れない場所で戦う方が危ないよ」

 

『それもそうだな』

 

 

「よし、捕まって飛ぶよーー!」

 

『ロケットパンダ!フハハハ!』

 

 

ロケットパンダに変身しアヤメを抱えるとそのままロケットの力で休息離脱したのである

 

「え、きゃああああ!」

 

 

迷わずアヤメを抱えて飛び去る、やはりというべきか追撃は止んだのであった

 

 

「…………」

 

 

 

狙撃手は現状を確認すると霧ワープで逃げたのであった…

 

 

そして麓の村に戻った2人は

 

 

「よっしコレで帰れる」

 

 

「そうか…もうお別れか…」

 

 

「ん?」

 

 

「私はもう一回あの山に戻るよ、私には帰る場所ないからさ」

 

 

「アヤメちゃん…」

 

 

何か悲しそうな顔をしている…きっと彼女は彼女で何か抱えていた それに耐えられなかったのだろう…なら

 

 

「ハルトさん…色々あったけど楽しかったよ…また会ったらよろし「アヤメちゃんさえ良かったら俺と一緒に来ない?」ふぇ!」

 

 

「居場所がないのは俺と同じだよ、ならアヤメちゃんが本当にやりたい事が見つかるまで一緒にフラフラするのも面白いかなぁって!」

 

実際 シャーレにいるのだってある意味で監視の側面が強いから何処となく息苦しいのもあるので自由奔放で行こうと思ったまで!

 

 

「そ、それって…」

 

 

「けど先ずは病院だな顔が赤いままだよ?」

 

 

「え?」

 

 

「ま、あんな寒空にいたんだから風邪引いてるかも知れないからな」

 

 

「………」

 

 

スン と顔色が戻る ふむどうやら落ち着いたようだな

 

 

『おいマジか…』

 

『この人間、見境なしか』

 

 

え?何が?と首を傾げるが取り敢えずは

 

 

「キヴォトス観光でもするか」

 

『何故だ?』

 

ーそりゃ到着と同時に事件に巻き込まれたからなー

 

『ほぉ』

 

 

ーお前のせいだよキルバス!!だから俺は全力で職務放棄する!ー

 

 

『全力でするな』

 

 

『ならば美味しいラーメン屋を探すぞ!!』

 

 

「よし」

 

『おい仕事は良いのか?』

 

 

 

「これも作戦だよ旅行しながら最上魁星の情報探しつつカイザーコーポレーションについて調べる…ターゲットだろう俺が動けば奴等もアビドス関連には手出し出来ないかある程度の戦力は分散出来てナツキ側も楽になる、そして」

 

『そして?』

 

 

「調査名目で遊んで使ったお金は経費としてシャーレに計上できる俺は最強無敵!」

 

『ははは!そりゃ良い』

 

 

「さぁアヤメちゃん、良かったら悪いお兄さんに乗せられてみない?」

 

 

と手を伸ばすと彼女は恐る恐る手を伸ばしハルトの手を取った

 

 

「うん!私も一緒に連れてって!」

 

 

そして2人を乗せたバイクで走り出したのである

 

 

これが別の問題を運ぶ事とも知らないで…

 

 

 

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