前回のユニバース戦士は!!
世界に来て早々 誘拐事件に巻き込まれたハルト!ユニバース戦士の力で誘拐犯を倒して人質も無事に解放したが 子供達の関係者に狙われて大変な事に!間一髪 子供達の説得もあり場を納めたのであった
そして
「先ずは妹と友達を助けてくれてありがとう…私は月村しのぶ この子、すずかの姉です」
「俺は高町恭弥…その、さっきはすまなかった…」
「気にしてないさ…俺は常葉ハルト!異世界人だ」
「この人…頭のネジまでおかしいのね」
「ほんとだよ!えーと」
「アリサ、アリサ・バニングスよさっきは助けてくれてありがとう」
「どういたしまして!」
「異世界人?」
『私が代わりに説明しよう』
「そう言えばその喋る籠手?は何かしら?」
「ん?神様」
「は?」
『黙ってろハルト…失礼しのぶとやら、まずこの男を知る大前提としてこの世界には無数のもしも?の世界が沢山あると思ってほしい』
「??」
「そうだなぁ、この世界が一冊の本として見たら図書館みたいな場所があるって感じ?」
「マルチバースや並行世界って奴かしら?」
『その通りだ、そしてこのハルトは此処とは違う世界にいた人間だ』
「どうしてこの世界に?」
『それは「俺の願いの為」だな』
「願い?」
『ハルトのいた世界では以前、私…テガソードが主催した指輪を全て集めた者の願いを叶えるという壮絶な指輪争奪戦を行なったのだ』
「その時に俺とテガソードは契約して指輪争奪戦に参加したって訳 んで!」
『ハルトはその世界で指輪を全て集めたのだ』
「この指輪はスーパー戦隊のグッズ!それをコンプリートするのはファンの使命だぜ!他の奴等に渡してなるものか!」
『こいつはその戦いをファンがグッズを賭けて戦うイベントか何かと勘違いして参戦したようでな』
「そしたら何か世界を救っちゃったらしいんだよね!」
「何で!?」
「俺も分からない…その辺はよく覚えてないんだよ」
『そしてハルトは願いである数多の並行世界を旅しているのだ』
「何でよ?」
「俺の世界にはこの指輪の力になってるスーパー戦隊っていう地球を悪い奴等から守ってくれる凄いカッコいいヒーロー達がいるんだ…けど俺は本物に会った事ないんだ」
『まぁ指輪の力と本人は別だからな』
「だから俺は沢山ある並行世界を旅して本物のスーパー戦隊の皆に会いたい!サインが欲しい!写真撮りたい!と言う願いを叶えている最中なのさ!」
『だがハルト、この世界には残念ながらスーパー戦隊はいないようだ』
「そうかぁ…んじゃ次の世界に行かないと」
『それと続いて残念なお知らせだが…転移するのに必要なエネルギーチャージに一年かかる』
「はぁ!?一年間!何で!!今まですんなり移動出来たじゃん!」
『すまない…最近移動ばかりで疲れてしまってな』
「休憩期間長いのは神らしいな、しょうがない…そうかぁ一年もどうするか」
「その神様パワーで何とか出来ないの?」
「それが出来たら苦労はない!テガソードはぶっちゃけ今はただの変身アイテムだからな」
「今は?」
「指輪争奪戦の時は巨大ロボに変形したりしたんだよ…なーぜか今はこのままなんだがな」
さて困った
「あーあ戸籍が改竄出来る能力があればなぁそんな便利能力ないよね?テガソード?」
『ない!身も蓋もない話をするな』
「取り敢えず成せばなる!」
ハイテンションでいるハルトだったが
「それで貴方はこの子の事を何処まで聞いたのかしら?」
「ん?吸血鬼とか何とか」
「そう私達は夜の一族と呼ばれる吸血鬼…その……怖くないのかしら」
「いや全く、前に吸血鬼トピアに行った事あるけど皆良い吸血鬼達でしたから」
「吸血鬼トピア?」
『ハルトが行った世界の一つでその世界には太陽が登らない闇の世界 そこに吸血鬼がいる世界だ』
「どんな世界よ!」
「ビックリしたよ、あの世界ではニンニクは禁断の果実と呼ばれていたから吸血鬼達に言ってやったんだよ……ニンニクは野菜だ!って」
『その時の吸血鬼達の顔は今でも思い出せるぞ』
「アレは間違いなく革命が起こった顔だったな目を丸くしていたぞ」
『どちらかというと禁断の果実を食べた罰当たりのバカを見るような顔だった』
「え、そうだったか?」
「良かった…てっきり人間がピンチのディストピアかと思ったじゃない」
「他にもボクシングが大流行のボクシングトピアや体の至る所にキノコが生えるキノコトピア、年がら年中冬な氷トピアとか?」
「何かおかしい!?」
「他にもカシワモチ依存症になるカシワモチトピアや海賊トピアなんて世界もあるぞ」
「え、ちょっと怖い」
「俺にとっては聖地巡礼に等しいかったぜ」
『ハルトにとってはな』
「俺は色んな世界を旅して色んな奴と知り合いになったから別に吸血鬼だから何とかって事はないよ大事なのは中身でしょ?」
「…………」
「だから大丈夫、それに君には自分の事を受け入れてくれる友達がいるだろう?」
「あ…」
「それなら問題ないさ」
ははは!と笑うハルトに
「じゃあ貴方を受け入れてくれる人はいるんですか?」
すずかの言葉に笑いが止まると
「……いたよ」
そう困ったように笑いかけるのであった
そして まぁ知られると不味いので黙ってて欲しいと頼まれた そりゃ勿論 その代わりとして誘拐犯の記憶消去までしてくれると…いやマジで助かります!と感謝するが
「君は今何処に住んでいるのかしら?」
「近くのビジネスホテルに滞在してますが一年となると…」
『金がない』
「どうしよう…そうだ!賞金首を捕まえて…って難しいけど取り敢えず明日考えます!」
「でしたら今日はウチに泊まって行ったらどうでしょうか?」
「へ?」
「妹を助けて頂いたお礼をさせてください」
「えーと…良いんですか?」
「はい」
と言われたのでその日はお世話になる事にした
そして翌朝
「ありがとうございました!」
感謝は大事と伝えるのは当然の事と改めると
「気にしないでくださいな」
「いえいえ一宿一飯の恩は何があっても忘れるな俺の爺ちゃんの言葉です。何かお困りでしたら頼ってくださいな」
そう言ってハルトは答えて月村家を離れたのであった
「これも一期一会だな」
と満足していたが
「そうはいかないわよ」
「あれ?アリサちゃん?」
「パパに貴方の事を話したらお礼がしたいって」
「えーと…別に何かして欲しくて助けた訳じゃないんだが…」
「良いじゃない、ついてきなさいよね」
『ハルト』
「分かったよ、お願いします」
そしてバニングス家にも歓待されたハルトであったとさ
しかしまぁ一年どう過ごすかは悩ましい問題であり
「ネカフェに泊まるかなぁ」
と考えていたのだが、良ければとアリサのお父さんから渡されたのは
「これって確か、タイニーハウスって奴?」
端的に言えば家とキャンピングカーを足して2で割ったもの 家でありながら車で運べるのである
「貸してもらって良いんですか?」
「構わないよ娘の恩人なんだ、これくらいさせてくれ」
「ありがとうございます!」
そして拠点を手に入れたハルトは改めて
「さてテガソード、俺達の今後の方針を考えようと思う」
『そうだな』
「この世界に一年の長期滞在をする事になった今俺たちに不足しているのは…色々とだ!」
『あぁ』
「という訳なので真面目に働こうと思います」
『ほぉどうするつもりだ?』
「総理大臣になる!」
『お前まさか』
「前に戦ったドンモモタロウが総理大臣だったから…俺もワンチャン有りかなと目指せ支持率5000%!」
『それだけは辞めろ!国が滅茶苦茶になる!』
「おいマジか、そうなると俺のプランの99%が崩壊するぞ」
『どれだけ見通しが甘いんだ!』
「俺は大事な事は戦隊から学んだから、ヒントを得ようと思う」
そして戦隊を見て学んだ結果
「そうだ、王様になろう」
『キングオージャーで学ぶな!』
「いや俺さ、以外と邪悪の王適正は高いと思うんだよね?」
『そんな訳ない』
安心しろハルト、その適正は別のハルトが持っているぞ
「………?何か貶されたような」
『空耳だろう』
「よし!取り敢えずバイト…と思ったが戸籍がないからバイト出来ない!!」
『そうだったな』
「しまった!どうしようー!」
と頭を抱えたハルトは
「よし戦隊を見よう」
『現実逃避するな!!』
その夜 とある少女がフェレットが何かと戦う夢を見ていたのだが ハルトは
「うおおおおおおお!!テンション爆上げえええ!!」
『元気だな』
そんな感じで翌朝
「クソッ!何も進んでいない!俺のテンションが爆上げになっただけだった!!」
『夜通し戦隊ヒーローを見ていただけだったな』
「こうなったらモグリの車整備士として…」
と考えていたのだが
「ダメだ何も思いつかない!そうだ!京都に行こう!」
『真面目にやれ!』
流石にテガソードに怒られたのでハルトも真面目に考える
「どうするかなぁ」
ぼんやりと考えているのだが
「取り敢えずは情報収集だな俺はこの世界について無知だからな」
家に籠るより外に出ようと、取り敢えず散歩をしてみる事にしたのだが
「!!!」
ハルトはとある服屋のマネキンに飾られている
『忍なれども忍ばない!』
『派手に行くぜ!』
『気力転身!!』
と書かれている文字Tシャツを発見、なけなしの予算で買おうとしていた!おい此処でも文字Tシャツが好きか
「っ!!」
『待てハルト!あのダサいTシャツは直ぐに売れる事はない!金を貯めて買おう!』
「バッキャロウ!ニンニンジャー、ゴーカイジャー、ダイレンジャーのセリフTシャツなんて幾ら出しても俺は一向に構わない!」
『私が構うぞ!』
「止めるなテガソード!!」
『止めるに決まっているだろう!』
「嫌ダァ!!!!」
シュールに言い合いしていたハルトであったが何か奇妙な気配を感じたのある
「……ゾワゾワだ!」
と本能に従い その方向へ走り出すとそこには
「!!!!」
巨大な黒い化物がいたのである
『何だコレは!』
「未知との遭遇じゃん!ワクワク!初めてが止まらない!!」
『目を覚ませ!完全にアレは敵だぞ!』
「よっしゃあ!戦うか!全力全開のエンゲージ!!」
『戦隊リング!』
テガソードuniに戦隊リングを装填し深夜テンションで踊りながら手拍子 そして
「チェンジ全開!!」
『ゼンカイジャー!』
「秘密のパワー!ゼンカイザー!!」
赤ではない白を基調としたユニバース戦士 ゼンカイザーに変身したのだ
「っしゃあ!!」
ギアガトリンガーを呼び出す 流石に戦隊のギアは使えないので単純な飛び道具にはなるがシンプルに射撃武器としての有効性は高いものだ
「!!!」
「っしゃあ!効いてるぜ!」
『このまま続ければ倒れるぞ!』
とまぁ問屋が下さないのはお約束 煙が上がる中で
『やったか!』
「テガソードさん!?それはフラグなんですよぉ!」
「!!!」
「ちょっ!ぐ…」
慌てて防御姿勢に入るも貫通するように黒い獣は触手を伸ばして鞭のようにしならせ殴りつけゼンカイザーを近くの壁に叩きつけたのである
「ってて…やっぱりかぁ」
『すまん』
「良いって事よ…想像よりもタフだっただけだから…」
それなら大技で仕留めたい…が
炎のタテガミやレッドファイヤー、烈火大斬刀など炎系は高威力故に使う場所を間違えたら大変な事になる
「何でレッドは炎系が多いのだろう……なら物理的に攻めて行くぞ!」
となればだ
「インストール!メガレンジャー!!」
『戦隊リング!』
そしてゼンカイザーから新たな戦隊リングを使い姿を変える
「メガレッド!」
『メガレンジャーの力でどうするのだ?』
「まぁ見てな、ドリルセイバー!」
メガレッドの姿でドリルが刀身となった専用武器 ドリルセイバーを呼び出しそのまま走り出し近接戦を挑む 高く跳躍すると
「せやぁ!」
そのままドリルセイバーを相手の体に突き刺してセイバーを回転させるという 昨今のニチアサではお見せできない容赦ない攻撃をかますのであった
「大事な事は特撮から学んだ!困ったらドリルで攻撃すれば良いとなぁ!!お客さーん!痛かったら手をあげてくださーーーい!!」
これなら広範囲を巻き込まずに済む 後は奴が力尽きるまで攻撃するだけだ まぁ流石の獣も体力が落ちたので弱まっていった
それを見た必殺技で決めにかかる
「ドリルスナイパーカスタム!」
ドリルセイバーを射撃武器と専用アタッチメントと組み合わせて両手銃 ドリルスナイパーカスタムへと組み立て 敵へと構える ドリル部分が回転し前方にエネルギーが収束されて言った
「シュート!!」
回転したドリルは秒速3000回転に達し放たれたエネルギー波 ハイパーメカニックバスターが獣の体を貫き獣は爆破するのであった
「よっしゃ!……ん?」
その爆破の先には誰もいなかった…変わりに
「何だ、この石?」
綺麗な青い石が残っていたのである拾ってみると
『どうやら先程の獣はこの石から生まれたもののようだな』
「化物になる石か…けど何処となくマジレッドの力に通じる何かを感じる」
端的に言えば
『魔法の力という訳か…これは…ハルト!奴は完全に倒しきれていないぞ!』
「うっそぉ!それなら今度はバトルライザー使用の威力15倍のハイパーメカニックバスターで完全に粉砕してやるぜ!」
慌てるハルトは
「あーもう!どうしたら……ん?」
何か空の色が変わってるし…何だコレ?ピンク色の光?
「っ!のわあああ!」
その光が突然 復活しようとした獣に降り注いだのである、次は自分かもとメガレッドは慌てて背中を振り向くと同時にドリルスナイパーカスタムを構えた
「殺す気かぁ!!って…ん?子供?」
「あ…えーと…貴方は?」
この場合 メガレッドと名乗るのが筋だろうが俺は本物ではないから名乗るのも烏滸がましい変身時に名乗るのは様式美だが…
『ウルフはどうだ?』
「黙れテガソード、俺をその名で呼ぶな」
と話していると
「喋る籠手…まさかインテリジェントデバイス?あの…もしかして管理局の魔導士なんですか?」
「魔導士?いいや違う俺はユニバース戦士…ってイタチが喋ったああああ!!」
「え、そこですか!」
「当たり前だろ!白イタチが喋るとか何の悪夢だ!動物が喋るなんてありえない!」
『爆竜は喋るぞ』
「確かに!」
「ユーノ君はイタチじゃなくてフェレットだよ!」
「そ、そうか…喋る動物…初めて見たが何て面妖な…いや今更だが喋る籠手の方が面妖だな……」
『何セルフツッコミで納得している』
「俺の事はどうでも良い、取り敢えず逃げろこの石は化物に変わる不思議な石………ん?」
目線を石に戻すと その石は光だし ハルトにとって滅茶苦茶馴染みのある指輪へと姿を変えたのであった
「は?戦隊リング?」
「ジュエルシードが…形を変えた?」
「よく分からないが、あの石はジュエルシードって言うのか」
「あの!その…私達に石を渡してくれませんか?」
「え?」
「その石はユーノ君の大事なものなんです!」
「そうか!分かった!」
『素直すぎるぞ!』
「ただ、この石が何なのか、あと何でイタチ君は喋れるのか…あと…何で人が空を飛べるのか?どうしてこの世界から争いは消えないのかとか色々教えて貰うよ?」
『お前は子供相手に何を聞いている?』
「ジョークだよジョーク!これはギブアンドテイクだ勿論俺達の事もある程度は共有するよ」
「どうしよう?」
「今はあの人の話を聞くべきだと思うな なのは」
「分かりました」
「取引成立だね…んじゃ改めて自己紹介と行くか俺は常葉ハルト!異世界からやってきたユニバース戦士だ、よろしく!」
変身解除して朗らかに笑うと
「私は、なのは…高町なのはです」
「ん?高町?」
その名前 最近聞いた覚えが…あ
「まさか高町恭弥の身内?」
あのサムライの身内か、と警戒し懐にシンケンジャーの戦隊リングを忍ばせていた
「え、お兄ちゃんを知っているんですか!」
「あぁ最近知り合ってね、そっか妹ね世間は狭いな」
と笑うも話はそれ所ではないなと思う 派手に色々やったから安全な場所に行くか
そう思いハルトとなのはは現場から離れた公園に辿り着くと
「何か飲むかい?」
「あ、ありがとうございます」
自販機で飲み物を買い ベンチに腰掛ける
「んじゃ先ずはこの石の事からかな」
「じゃあその辺は僕から」
とイタチ…もといユーノの話はこんな感じである
この世界には地球の外にも人が住んでいる事
そしてユーノのいる世界は大昔の発展し過ぎて自滅した高度な文明の後に出来ており今は時空管理局なる組織があること
そして管理局は魔法を使える魔導士がいると言う事 等等
「ふむふむユーノ君は考古学者の一族で遺跡から危険な物を発掘、それを管理局って治安維持組織に届けようとした運送中に不慮の事故に遭い この地球にやって来たと」
「はい、そんな認識で大丈夫です…って信じてくれるんですか?」
「勿論だこの地球以外にも色んな人種がいるしのはキュウレンジャーで学んだし、SPDみたいな治安維持組織があるのも信じられる」
「SPD?」
「SPD!スペシャルポリスデカレンジャー!燃えるハートでクールに戦う彼らの仕事は!宇宙からやってくる犯罪者から人々の生活を守る事にあるって警察組織だよ!俺が宇宙一カッコ良いと思う警察官もそこにいるんだ!」
具体的には百鬼夜行をぶった斬る 『
「???」
『速い話がハルトのいた世界にも似たような話があるのだ』
「貴方のその籠手…インテリジェントデバイスではないんですよね?」
「デバイスってこの世界での魔法の杖だったか?あぁ違う違う、テガソードはそんなのじゃないよ」
『そうだ私には人のように心がある、物ではない』
「そうなんだ…じゃあハルトさんは…」
「俺か?俺はだなー
ここについては前回話したので再度要点を纏めると
ハルトは別世界でテガソードと契約し自分のいた世界で勃発した指輪争奪戦を勝ち抜き 自分の願いを叶える為に様々な世界を旅している事などを話した
「は……はぁ…とんでもないの」
「じゃあハルトさんは次元漂流者なんですね」
「君達側でそうカテゴライズされるなら、そうだと思うよ後はコレだな」
今は青い戦隊リングに変わった石を机の上に置くと
「そもそもコレはなんだよ」
「これはジェエルシード、さっき話した僕達が発掘した物で触れた人間の願いを歪んだ形で叶えるんです」
「何それ怖っ!」
「けど、このジェエルシードは封印状態と同じように魔力が安定しています…ハルトさんはこの石に触れた時、何か望みました?」
「んや、何も…」
『もしかしたら我々の力がこの世界に最適化されたのかもな』
「どう言う事?」
『ドンブラザーズでもあっただろう?センタイギアがアバタロウギアになった事が』
「システムの最適化って奴?まぁ考えても分からない事は速攻踏み出そうと言うからな、っと」
それならば!とハルトはテガソードuniにジュエルシードから生まれた戦隊リングを装填したのであるが
「あれ?何も起こらない…」
『単純にリングの形になっただけかも知れないな』
「んだよ残念だな…取り敢えずコレは君にあげるよ」
ジュエルシードをなのはに渡すと指輪から元の石の形に戻ったのである
「どうしてだろうな」
「さぁな……んで、一応確認だが…なのはちゃんこの事ってお兄さんには「内緒なの」了解」
「取り敢えずは俺にもジェエルシードを何とか出来る力があるなら協力しよう、スーパー戦隊の力を持つ者として放ってはおけないからね」
「スーパー戦隊?」
「俺の憧れのヒーロー達だよ、それにだお世話になった人もいる町をよく分からない物から守るんだ1人よりも2人、2人も3人ってね」
「はい。よろしくお願いします」
「これからよろしく」
とまぁ同盟締結!と安堵したのだが
その石が良からぬ輩を引き寄せたのである
「いきなり飛ばされたと思ったら…へぇ、アイツがこの世界の勝者か」
『テガソード…』
「話しは後、先ずは接触するよ」
『了解だ姉貴!』
その夜 図書館での情報収集を終えたハルトは帰り道 テガソードが探知した ジュエルシードの元へと走るのだったが
「どんな強さか期待したのにやっぱりただの獣じゃオレには構わないな」
「……」
「お、コレかぁ本当に石が指輪に変わったぞ」
そこには白いコートを羽織る女性、その右手に白いグローブ型のアイテム いやガントレット…それ以前に自分と同じようにジュエルシードが指輪になった と言う事は
「異世界人…」
それも俺と同じ指輪争奪戦の関係者の可能性が出てきた…だが顔に覚えがない 俺と当たる前に脱落したか 或いはどれでもないかだ
「お、来た来た」
まるで待ち合わせした友人が来たくらいの気軽さだが当然警戒でテガソードを持つと
「そんな怖い顔しないでくれよ、折角同郷のユニバース戦士に会えたんだからさぁ!」
「っ!!」
体の反射に合わせて顔面にテガソードを添えると待ってましたとばかりにガントレットで殴られたのである
「反射的に今の防ぐか…それに今のテガソードの色、あぁそう言う事か」
「………(嘘だろ、ただのパンチで手が痺れたぞオイ!化け物かよ!)」
「へぇ、今ので大体のは潰せるのに防ぐか…やっぱその辺のユニバース戦士とは違うな」
「テメェ、やっぱりテガソードの関係者か!」
「お前もだろう!」
「ちぃ!」
戦隊リングを取り出すと
『テガソード、お前との血縁……ここで断ち切る!!』
「おいテガソード…あの籠手はお前の関係者か?指輪争奪戦であんなの見たことないが…」
『俺もだあんな籠手のことなんか何も知らないぞ』
「だよな」
「ん?」
『ふざけるな!お前達が僕を生み出したんじゃないか!お前は僕の父親だろう!』
その言葉に沈黙が流れる
『は?』
その言葉にハルトは軽蔑する眼差しで右手の相棒を見ながら
「おいお前、息子を認知しないとかサイテーだな」
『おい待て!本当に身に覚えがないのだ!信じてくれハルト!!』
「……あぁそう言う事か」
この光景に疑問に思った女性は何か合点が行ったような顔で
「何だよ?」
「いいや…話しはアンタを倒して後にしてやるよ!」
「ふざっけんな!通り魔が!」
2人はアイテムを構えるが同時に両者の中間地点にエネルギー弾が着弾 その煙を見て我先にとハルトは撤退するのである
戦って勝てる勝てない以前に
『息子……俺の?』
テガソードのメンタルケアが優先すべきだからだ
『逃すか!』
「追う必要はない。指輪の持ち主は惹かれ合うものだからな」
と踵を返す女性だったが弾丸の発射した先を見ながら
「此処でも楽しめそうだな」
そう笑うのであった