『G』の異世界漂流日記   作:アゴン

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コードヴェイン、面白くてついつい遊んじゃうんだ。


その41

 

 

────間桐桜にとって蟲蔵は地獄そのものだった。幼い頃から己を間桐の魔術師に改造する為に幾度となくその肉体を蹂躙され、嬲られ、貶められ、踏みにじられ、犯され尽くしてきた。

 

間桐桜の魔術師としての全てはここから始まった。身体中の全てを蟲に食い潰され、辱しめられてきた彼女にとって魔術師である事は苦痛でしかなかった。

 

何故、自分がこんな目に合わなければならないのだろう。蟲蔵へ放り込まれる度に繰り返される自問、答えは出ずただ桜は己の境遇といつしか自分以外の幸せそうな周囲を無意識の内に妬み、恨むようになっていった。

 

魔術師としての桜が誕生した蟲蔵は、正しく蠱毒の壺そのものだった。数多の命を喰らい、犯してなお貪ってきた呪いの空間。嘗ては叔父さんと呼ばれた人物もその蠱毒に呑まれて消えた。

 

───いつしか、桜は何も感じなくなっていた。反応する心は廃れ、ただ義務として蟲達に嬲られる日々。そんな時、間桐桜はふと遥か昔の記憶を思い出す。

 

それはまだ桜が遠坂の性を名乗っていた頃、母と姉から逸れて、一人とある公園にやって来たときの事。そこにあった遊具のブランコに一人の男の子が項垂れながら座り込んでいたのを目にした時だった。

 

その男の子は今にも泣きそうな顔だったから、何が悲しくて、どうしてそんな顔をしているのか、心配と好奇心の半々の心境で声を掛けて見ると───返ってきたのは凄まじいまでの怒気の嵐だった。

 

『何だよお前』

 

自分よりも一つ位年上の少年、その怒りに満ちた声に桜は恐怖で腰が抜けそうになった。でも、それでも何故か放って置けなかった。オズオズと、我ながら挙動不審になりながらも、半分涙目になりながらも桜は男の子に声を掛け続けた。

 

軈て根負けした少年は桜に謝罪し、どうして自分がここにいるのか、泣きそうになりながらブランコに座っていたのかをポツリポツリと話し始めた。

 

大好きだった祖母が死んだ。仕事で忙しい両親の代わりに育ててくれた祖母を失い、悲しくて苦しくて仕方がなかったと、祖母と良くこの公園で遊んでいたから、もしかしたらまた会えるのではないかと、少年は涙ながらに語った。

 

自分の好きな人がいなくなる。それは年端もいかない子供にはとても重く、苦しいもの、それを自分に話すまで決して涙を見せず耐えながら待ち続けた彼を桜は純粋に凄い人だと思った。

 

だから、という訳ではないが。桜は彼に手を差し伸べた。一緒に遊ぼうと、少年の怒気に触れ、震えながらも手を差し伸べる少女の手、少年は少しばかり躊躇し───その手を取った。

 

ほんの僅かな時間、桜の母と姉が迎えに来る十数分しかない短い時間、桜と少年は一緒になって遊び、そしてその僅かな時間の中で少年の心の疵は少女に対する初恋という恋心を抱く事で癒えた。

 

以降、その日から少年───白河修司にとってその公園での時間は何よりも勝る宝物となっていた。それが例え十数分の短い時間であろうとも。

 

あの公園は今はもうあの日の大災害の日によって消えてしまっているが、それでも思い出に残るあの時間は今も修司の脳に色鮮やかに刻まれている。

 

故に修司は決めた。いつか彼女の、桜の助けになれる時が来たら、迷いなく彼女に手を伸ばすと。手を伸ばし、掴み、絶対に助けて見せるとこの時誓った。

 

『おれ、頑張るから! 今はまだ小さくて弱いけど、大きくなったら絶対に強くなるから! 強くなって、いつかお前が困っていた時に助けられるように頑張るから!』

 

何故、今になってそんな事を思い出すのか。風穴を穿たれた蟲蔵の天井、そこから見える空を見て間桐桜はそんな事を考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───この世界に於いて、魔力とは魂を変換させたモノ。魔術師が魔術を行使する際に魔力回路なる器官を通して自身の魂のエネルギーを物質世界に干渉させる行いである。

 

つまり、魔術とは魔力回路が前提として置かれている条件であり、魔術師であることの最低限の条件でもある。魔力回路の有無で人は魔術師────即ち通常とは異なる事象を児戯の如く操る事が出来る。

 

炎を操る者、水銀を操る者、蟲を操る者、魔力回路に食い込み、相手の魔力回路を破壊する者、宝石等といった媒体を駆使して魔術を操る者。その様相は千差万別、魔術師の数だけ魔術は存在していて、その要となっているのが魂のエネルギーを抽出し、変換する魔力回路。

 

魔力回路が在る者だけが魔術師に成れる。それがこの世界における基本骨子であり、絶対とも呼べる理である。

 

────ならば、であるならば。

 

今、この場で、この瞬間彼等が目にしているのは一体なんなのか。

 

白河修司という少年は正しく唯の人間で、その身体に魔力回路は無く、魔術の知識なんて毛程すらない。聖杯戦争という非日常が行われるまで身体能力がずば抜けているだけ(・・)のチンケな小僧に過ぎない筈だ。

 

なのに、彼の纏う炎は何だ? 間桐の保有する蟲を悉く焼き尽くしておきながら近くにいた慎二に火傷一つ負わせていないあの炎は何だ?

 

誰もが困惑した。ライダーもアサシンも異形と化したランサーも慎二も、その光景に唖然としていた。唯一シドゥリだけは力を引き出した修司に満足そうに笑みを浮かべていた。

 

白河修司は魔術師だった? 否、それは違う。確かに修司は魔力回路など持ち合わせてはいないし、現在彼が内から溢れ出させている力も魔力ではない。魔力に似て異なる力、言い換えるなら魔力よりもより純度の高いエネルギー。

 

日本や中国に於ける体内エネルギー【気】。或いは魂のエネルギーそのもの。

 

魔力回路で抽出し変換させるそのエネルギーを修司という男は直に内から溢れ出させたのだ。

 

「まさか………自ら解き放ったと言うのか。魔力の源泉を、魂のエネルギーを、肉体を保有したまま、肉体を介して発現させたとでも言うのか!?」

 

羽虫となって炎から生き延びた臓硯は顎をキチキチと鳴らして驚嘆の声を挙げる。何せ目の前の修司という男は擬似的に、厳密には異なるとはいえ魂の物質化をやってのけているのである。

 

魂から内出るエネルギーを、自らの肉体に纏わせる。それがどれだけ埒外の理なのか、永い時の中で生きてきた臓硯だからこそ理解できた。目の前にいる小僧は感情だけで第三魔法に手を掛けた。

 

通常の魔術師ならば耳にしただけで発狂しそうになる事案、されど当の本人足る修司はそんな事など歯牙にも掛けず、シドゥリを縛るアサシンへ目を向ける。

 

「おい、そこの薄汚ぇ髑髏野郎、最後の警告だ。今すぐシドゥリさんを放せ、これを聞き入れなければその髑髏の面、顔ごと消し飛ぶと知れ」

 

それは何て事ない宣告、淡々と口を開く修司にアサシンは一瞬呆ける。目の前の少年は今、主人(マスター)でもないのに命じたのだ。今自分の手にある女性を放せ、さもなければ殺すと。

 

滑稽過ぎて笑いも出ない。だが、一蹴する事も出来ない。それだけの力が目の前の少年にあるのだと、英霊としての本能………いや、矜持がアサシンにそれが事実だと理解させられた。

 

故に、アサシンは行動に移る。暗殺者としてするべき事に殉じる為に、次に繋げる為に。

 

妄想(ザバー)───」

 

宝具の発動を使用、対象は眼前の女。修司の勢いを僅かでも削ぐ為に行われた死の一撃は、されど発動させる事なく、アサシンは修司の飛び回し蹴りによって頭部を破壊される。

 

余りにも呆気ない最期、断末魔も呪詛の言葉を吐く事も許されず、臓硯の裏技を用いて召喚された暗殺者は灰となって消滅した。

 

アサシンが消滅した事で拘束から解放されたシドゥリを、彼女が地に倒れるまでに修司が抱き抱える。パッと見て外傷はなく、頸に残った手の跡以外目立った所はない。暗殺者というから毒の類いも警戒していたが、その様子もない。

 

「シドゥリさんゴメン、遅くなった」

 

「いいえ、それよりも………良く其処まで己を鍛え上げました。同じ臣下として嬉しく思います」

 

口振りでは平静を装っているが、額に浮かぶ大粒の汗がシドゥリの憔悴さを物語っている。早い所安全な所へ預けた方がいい、そう判断しても状況がそれを許さなかった。

 

「女を抱えて逃げるか? 構わないが、果たしてそれが許されるかねぇ?」

 

背後から感じ取れる濃密な殺気、振り返るまでもない。今、修司の背後には朱色の槍を携えた異形のランサーが此方に狙いを定めている。

 

このまま逃げ出せば背後からあの槍が襲ってくる。対処を間違えば、それこそシドゥリ諸とも串刺しにされるだろう。

 

しかし、修司はシドゥリを抱えたまま立ち上がり───。

 

「───やってみろよ」

 

ただ一言、その言葉から滲み出てくる殺気でランサーの動きを封じ込めた。修司の殺気に充てられた訳ではない、これまで甘ちゃんと思っていた少年が、殺意を以て相対すると決めたのだ。

 

アインツベルンの城で戦った時から、ランサーはこの男を殺すのは自分なのだと決めていた。殺戮の機械と化し、矜持も誇りも無くなったランサーが懐いた僅かな感情。奇しくも、それはランサーが一番不要と断じていた拘りとして現れていた。

 

仕掛けてくる様子のないランサーに不思議に思いながらも、修司はシドゥリを抱えたまま慎二の下へ歩み寄る。アサシンを瞬殺したとはいえ、未だに二体のサーヴァントが此方を睨んでいる。

 

ライダーの方は桜を守るために様子見を決め込んでいる様だが、ランサーが相手だとシドゥリを抱えたまま戦う訳には分が悪い。

 

「慎二、少しの間だけでいい。シドゥリさんを守ってやってくれ」

 

「し、正気かよ。僕にそんな力なんてあるわけないだろ? 遠坂や衛宮みたいな魔術師でもないのに………」

 

「───頼む」

 

慎二の眼を見て真摯に頼んでくる修司に、慎二は何も言えなくなった。これ迄幾度と無く修司の前に敵として現れたのに、この男は結局慎二を敵として見ることはなかった。

 

修司にとって間桐慎二という男は昔から付き合いのある頼もしい友人、ただそれだけだった。それだけで充分だった。聖杯戦争の最中でもそれは変わらず、シドゥリを任せられるのは彼しかいないという確信を以ての判断。

 

自分よりも遥か上にいる強者が自分に心の底から頼み込んでいる。それがどこか可笑しくて、それ以上に………こんな自分を頼ってくれる事実が嬉しかった。

 

「分かったよ。でも期待するなよ、僕はお前らと違って普通の人間なんだ。出来ることなんてそれこそ逃げる事くらいだぞ」

 

「それでいい、俺が時間を稼ぐ。慎二はシドゥリさんと一緒に衛宮の家に向かってくれ、彼処には遠坂達もいる筈だから」

 

逃げるまでの時間稼ぎ、そう口にしながら修司の眼は勝つ気満々でいた。炎を纏い、腹の底から溢れる力と嘗て無い高揚感、そして全能感に修司は少しばかり酔いしれていた。

 

そんな修司を背に慎二はシドゥリを背負って蟲蔵からの脱出を図る。天井は穿たれ、今にも崩落しそうな頭上に注意しながら、慎二は出入り口の扉へと急ぐ。

 

『慎二、間桐を裏切るのか』

 

「裏切る? 今まで必要としなかった癖に、調子の良いこと言ってんじゃないよ」

 

何処からともなく聞こえてくる臓硯の言葉を慎二が切り捨てる。自分が何よりも恐れていた間桐の怪物、それに一矢報いる事が出来た慎二は恐怖と達成感に膝を震わせながら蟲蔵の扉へと手を掛ける。

 

「修司! お前の頼みは僕が責任を以て果たしてやる! その代わり僕の頼みも聞いて貰うぞ!」

 

「っ?」

 

「こんな家、跡形もなく消してしまってくれ!」

 

「───オーケー、承った」

 

最後に己の未練を完全に断って貰うために慎二は間桐家の完全なる破滅を頼み込む。もう間桐は自分で終わりなのだと、そう口にしながら今度こそ蟲蔵を後にする。

 

蟲蔵に残されたのは修司、ランサー、ライダー、桜、そして姿の見えない臓硯のみ。

 

『───恨めしい。よもや慎二にあれほど反旗を許してしまうとは、ワシも老いたか。それとも、間桐の恐怖に抗うほどお主という光は強いという訳か』

 

何処からともなく聞こえてくる蟲の声、耳を傾けず、何処に潜んでいるのか神経を集中させる。

 

『白河修司。お主が其処まで力を高めたことには素直に称賛しよう。超常の存在であるサーヴァントを瞬く間に屠っただけに留まらず。限定的にとはいえ、お主は第三魔法の領域に手を掛けた。魔術師でもない人間がその域まで踏み込んだのだ。他の魔術師が耳にすれば発狂程度では済まされぬだろう』

 

「───」

 

『だが、それでもお前は桜には勝てんよ。その気性の激しさの裏にある甘さもそうだが、何より桜は聖杯の【門】に至ろうとしている。魔法の領域ではなく、魔法───即ち天の杯に至らんとする桜には届かない』

 

「────テメェ、桜ちゃんに何をした」

 

修司には臓硯の言わんとしていることが何一つ理解できなかった。天の杯とは聖杯の事か? 何故桜ちゃんがそれになるという流れになる? 虚ろな様子の彼女と何か関係しているのか?

 

断片的な情報に内心戸惑う。が、それ以上に嫌な予感がした。10年前に引き起こされた聖杯による災害、あれがモノではなく、人として現れるのだとしたら、それが………自分が好意を寄せている人の成れの果てだとするならば。

 

「………まさか、桜ちゃんを」

 

『く、クカカカカ! やはりお主は聡いのう。只人の身でありながらモノの本質を見抜きおる。そうよ、お主の考え通り、間桐桜は間桐の聖杯として成り変わらせるのだ』

 

「っ!」

 

愉快そうに嗤う臓硯に修司の心中は驚愕で埋め尽くされる。

 

桜が聖杯になる。彼女が、初恋のあの子が10年前に引き起こされた災害その物に成ろうとしている。人として扱う処か、物として扱う人としてあるまじき所業に修司は魔術師の人で無しさを痛感した。

 

『聖杯の欠片を桜に埋め込んで10年、漸く此処まで漕ぎ着けた。蟲に犯させて間桐の魔術を刷り込み、他者と交わる事で魔力の受け皿となる』

 

これが、魔術師。これが本物の外道。人の倫理観なんて欠片も持ち合わせていない正真正銘の怪物。

 

『慎二にも桜と交じ合わせようとしたがな、あ奴は最後まで手を出そうとはしなかった。義理とはいえ妹に手を出すのは気が引けたのか、それとも単に度胸が無かったのか、いずれにせよ意気地の無いやつよ』

 

感情が沈んでいく。臓硯の言葉を耳にする度に修司の思考は凍てつき、固まっていく。

 

黙り、消沈した修司を見て臓硯は嗤う。どれだけ肉体を強くさせても所詮は成人に満たない子供、桜が抱えてきた衝撃的な事実に肉体ではなく精神が耐えられなかったか。

 

魔術という世界に踏み込んで初めて味わう悍しさに修司の精神は沈んでしまった。そう確信した臓硯が地を這い、修司の体を這って耳から侵入し、その肉体を得ようとして────。

 

「もう、いい」

 

瞬間、閉ざされた肉体の内から再び炎が吹き荒れる。

 

『っ!?』

 

蠢き、這いずり回っていた臓硯は今度こそその肉体を焼却させる。意識を他の蟲に移そうとも、その瞬間臓硯の肉体は修司の放つ白い炎によって灰すら残さず消えていく。

 

「お前はもう───喋るな」

 

臓硯は一つ、見誤った事がある。確かに修司は肉体は兎も角その精神は未だに一般人の領域に留まっている。だが、それは同時に当たり前の事で直ぐに激化する事も意味している。

 

大切な人。初めて恋して、守りたいと強く思った想い人、そんな彼女が陵辱の限りを尽くされたと聞いて修司は何を思ったか。

 

絶望、恐慌、自身の未熟さと察しの悪さ、その他諸々に罪悪感で押し潰されそうになり────そして、激怒した。

 

惚れた女を、好きな女性を、自身の目的の為だけに利用し、辱しめる。それを聞かされて、黙っていると思ったのか?

 

間桐臓硯は事ここに至って、未だ理解できていなかった。目の前の人間が何者なのか、その全貌を見極められていなかった。

 

今の修司を支配する感情は唯一つ────怒り

 

ただ、それだけである。

 

瞬間、ランサーの槍が迫る。修司の涌き出る炎と怒りの感情に刺激され、これは爆発させてはならないものだと察して、槍を修司へ突き立てる。

 

だが、その槍は届かなかった。朱色に鈍く煌めく槍の先端を手掴みで握り潰し(・・・・・・・・)、その力で作った拳をランサー目掛けて振り抜く。

 

胸元を叩かれ、抉られ、穿たれたランサーは勢いのまま蟲蔵の壁へと叩き付けられめり込んでいく。

 

その様子を目撃したライダーは桜を連れて即座にその場から離脱。外は薄暗く闇に乗じて消えていく様を修司は敢えて見送り、身に纏う炎を更に高める。

 

『ま、待て! お主、一体何をする気か!?』

 

「───こんなものがあるから、こんな所があるから、桜ちゃんは、あの子は、辛い目にあってきたのか」

 

間桐桜は、笑っていた。衛宮士郎と出会った事で人並みに笑い、楽しそうに生きていた。きっと、これからもそうなのだろうと、修司は少し寂しく思いながらもそれを嬉しく思っていた。

 

好きな人には幸せになって欲しい。当たり前で、ありふれた願いを、桜自身も願っていた細やかな幸福を、この悍しい蟲の巣が悉く踏みにじり、奪っていった。

 

────許せない。許せる訳がない。間桐臓硯、お前だけは、お前だけは……。

 

「もう、謝ったって許さねぇぞ。この、クソ野郎ォォォォッ!!」

 

修司が叫ぶ、凝縮された怒りの感情は魂のエネルギーとなって、体の内から炎が閃光となって溢れ、そして───。

 

間桐の家は冬木の地図から完全に消滅した。

 

 

 

 




Q.ボッチは何をやらかしたの?
A.体の内側からエネルギーを溢れさせて間桐邸を消滅させました。
※イメージは某魔人のアングリーエクスプロージョン。
???「お前なんかー嫌いだー!」でお馴染みの奴

Q.冬木は無事なの?
A.初めての行いなので被害は間桐邸だけで済みました(笑)




if修司のいるカルデアWithマイルーム。

アサシン(呪腕)の場合。

「修司殿か、あの御仁も中々に立派な方よな。大局を見据えながらそれでも目の前の事に全力で取り組む、小を捨て大を拾うのではなく、全霊をとして全を救おうとするその姿勢、まこと、見事なものよ」

「ただ、それだけに初対面の時は驚いたなぁ。顔を合わせるなり物凄い殺気を飛ばしてくるんだもの、正直ビビりました」

「今はもう謝ってくれたし、その後も私にも良くしてくれるから気にしてはおりませんが………ホント、何だったんだろう?」



太陽王の場合

「ほう、貴様が黄金めの新しい臣下か。成る程、奴が認めるだけの事はある。中々に良い面構えをしているな」

「して? その男が余に何の用か? ………なに? 太陽の力を借り受ける許可が欲しい?」

「人理を修復したのち、太陽光のエネルギーを利用したい? 一応玉藻の前やカルナ、太陽に関わりのある英霊には許可を貰った?」

「ほう。我が太陽の力を人類の礎に使わせて欲しいと? 大きく出たな」

「ならば、貴様の勇を以て示してみるがい。英雄王が認めし臣下の力、余が見定めてやろう!」

「───一応言っておくが、例の魔神は使うなよ? あくまで貴様自身の力で、だ」

「ではゆくぞ! 精々余を楽しませろよ!」




「────おい聞いたか? この間のシミュレーターでの話」

「聞いた聞いた! 何でもオジマンディアス王のピラミッドを修司さんが投げ飛ばしたんだって?」

「規模もそうだが世界最大級のお墓を投げ飛ばすとか、やっぱ頭おかしいよあの人」

「ニトクリスさんとクレオパトラさん、凄い顔してたなぁ、それでも不敬だと言い張れる辺り、流石だよ」

「不敬で済むの? それ」



それでは次回もまた見てボッチノシ


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