『G』の異世界漂流日記   作:アゴン

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ムラマサも欲しいけどオリオンも欲しい。

どちらも狙いたいのがマスターの辛いところだよな。

覚悟は出来たか? 俺は出来てる!

行くぞ皆、諭吉の貯蔵は充分か!?


その12 第一特異点

 

 

 ────それは、過去の記憶と呼ぶには些か彩りに満ちた日々だった。あの血腥い聖杯戦争を終局させ、英雄王の気紛れによって生き長らえた一人の女性。

 

肉体を得て、普通の人間の様に暮らし始めた彼女との日々はとても充実し、楽しく、そして………波瀾万丈に満ちたモノだった。

 

彼女とは自分の付き人として共に過ごす時間の多い間柄だった。面倒見が良く、お人好しで、真面目で、何処か抜けた所のある…………修司にとってシドゥリに続くもう一人の姉貴分。

 

実際にそう呼んだことは無かったが、そう思える位の濃い時間が自分達にはあった。外国へ行けば現地でのイザコザに巻き込まれ、その度に共に戦い窮地を抜け出してきた。

 

修司にとっては姉貴分の一人であり、共に戦う頼もしい仲間。

 

しかし、そんな彼女も今はどうしているか分からない。元の世界に戻るまでは安否を確認する事は出来ないと、半ば諦めかけていたのだが………ここへ来て転機が訪れた。

 

 今、自分の目の前には嘗てと何ら変わりのないあの時のままの彼女がいる。相変わらず頼れそうに見えて何処か抜けていて、英雄王曰くポンコツ属性持ちの聖女、寸分違わず記憶の中の彼女と同じだった為に思わず感情のままに口走ってしまったが………この時の彼女の反応もまた、予想通りのモノだった。

 

「ジャンヌ=ダルク、この方が救国の英雄と言われる!」

 

「あれ? でもジャンヌ=ダルクって今は皆から竜の魔女って呼ばれていたんじゃ……」

 

『確かにそれも気になる所だ。でも、今はそれ以上に気掛かりがある』

 

 音声からしてDr.ロマンの懐疑的視線を向けられている気がした修司は、此処で自分の犯したやらかしに気付く。元の世界の自分と、今いるこの世界の自分とは色々と異なっている点がある。英雄王の臣下であるという点は共通だが、ここでは自分が彼の王を喚びだした事になっている。

 

加えて、此処ではジャンヌ=ダルクと自分が元の世界と同じ主人とその従者である可能性は低い。世界が焼却される前に一度軽くだがカルデアからネットを通じて調べてみたが、まるで手懸かりが得られなかったのだ。

 

まぁ、仮にもこの世界の自分は宇宙開発技術部門統括なんて大層な肩書きを持っているのだ。そんな人間の情報を少し調べただけで全容が明らかに出来るとは思わない。だからこそ何故そんな自分が英雄王を自ら召喚したと魔術側からは認知されているのだろう。

 

それとも、それすらも偽りの情報なのだろうか。そこまで考えた所で修司の思考は現実へと引き戻される。

 

「詳しい話は後程に致しましょう。先ずはここから離れるべきです。……その、あまり騒ぎにはしたくないので」

 

 言われて辺りを見渡せば、砦から顔を覗かせる複数人のフランス兵が此方の様子を伺っている。その困惑と怯えた表情からどうやらジャンヌがいることにも気付いているのだろう。

 

現在のフランスの人々にとってジャンヌ=ダルクは恐怖の象徴、あれでは話をしようにもパニックに陥れて却って危険な事になるかもしれない。諸々の可能性を考慮してこの場から離れる事にした一同は、近くの森で巣食っていた敵性エネミーを駆逐しながら進んでいった。

 

 ────そして夜。火を焚き、野宿の準備を終えた修司達は改めて自己紹介をしながらジャンヌからの話を聞くこととなった。と言っても、現在の彼女は聖杯からの基礎知識等のバックアップが施されていない為、自身がサーヴァントである自覚は薄いらしい。

 

ルーラーというクラス自体は修司の知るものと全く一致しているが、その概要を完全に把握している訳ではない。

 

「成る程、つまり今のジャンヌさんはサーヴァントとしてはピカピカの一年生なんですね!」

 

「せ、先輩。その認識はどうかと………」

 

「あ、あはは……」

 

時折そんな笑いを交えたりしながら話は淡々と進んでいった。オルレアン崩壊とシャルル七世の死去、フランスという国家の崩壊とそれによる世界への影響。

 

ワイバーンという竜種の召喚とそれに関わっていると思われる聖杯の有無、これまでに得た情報を掛け合わせ、今後の指針を改めて定めた所で、Dr.ロマンからその話は切り出される。

 

『さて、それじゃあさっきの続きだ。修司君、どうして君は彼女がジャンヌ=ダルクであると分かったんだ? 確かに君は公………と言っても魔術側だけにだが、英雄王を召喚したという事はあってもジャンヌ=ダルクまでもが召喚したという話はなかった筈だ。差し支えなければ、詳しく説明しては貰えないだろうか』

 

「え、えーーっと………」

 

 音声だけとはいえ少しばかり圧のあるロマニの言葉に修司はなんて答えるべきか悩んでいた。こうなったら正直に話そうか? 別に疚しい事などないし、黙っていた所で不信感を持たれる位なら全部話した方が皆との信頼関係を崩さずに済む。

 

問題はどう話したらいいのか、魔術というモノがどれ程のモノかは修司には分からないが、世界の壁を越える魔術というのは聞いたことがない。いや、実際に越えているのだからそう言う術があるのは判明しているが、それをどんな手段でどの様な目的で行われたのか、修司自身全く分かっていない。

 

知っていそうなのは送り出した英雄王位だが、その彼もここにはいない。カドックじゃなくてもツッコミ所満載な話をどう上手く話したらいいか分からない修司が悩んでいると、意外な所から助け船が出されてきた。

 

『まぁまぁロマニ、そう怖い顔するもんじゃあないぜ? 彼の何を疑っているのかは………まぁ大体予想は出来るが、それは今考える事じゃないだろ?』

 

『ダ・ヴィンチ……いや、でもさ』

 

『それとも君は、修司君がレフの奴等と同じ人類に仇なす存在だとでも言うつもりかい? それは幾らなんでも失礼ってモノじゃないか?』

 

「そ、そうですよ! 修司さんが敵だなんて、そんなこと有り得ませんよ!」

 

「先輩に同意します。修司さんはあの時、レフ教授とは明確に敵対していました。あれを演技と呼ぶには……少し無理があるかと」

 

「フォウフォーウ!」

 

『う、うぅ……これじゃあ僕の方が悪者みたいじゃないか! 分かった、分かったよ! この話はおしまい! 僕だって彼の事は信用してるんだ! こんなことを聞くつもりは無かったよ』

 

「ドクター、悪い。何て言ったら良いのか、俺も分からなくてさ……」

 

『はいはい。ロマニも修司君もそこまでにしようか、明日も早い。君達は早く休みたまえ、体調管理も君達の仕事だよ』

 

 そう言って一時カルデアとの通信は終了し、その後少し話をした後でダ・ヴィンチの言う通り、明日も早いと早急に休むことになった。

 

目下の目的はジャンヌ=ダルクと行動を共にし、魔女と呼ばれるもう一人のジャンヌの真相を暴くこと。その裏にはきっと特異点の元凶に繋がっていると信じて、修司とジャンヌも交代に見張りをしながら休むことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダ・ヴィンチ、どういうつもりだい?」

 

「どういうつもりって?」

 

「修司君の事だよ。彼の言動には時折引っ掛かる所があったけど、今回のは流石に無視できない。彼が何故初対面であるはずのジャンヌ=ダルクを知っていたのか、そこから彼の素性を少しでも明るみに出せたかもしれないのに………」

 

「別に知った所で意味はないんじゃないかな? 通信を切る間際に彼も言ってただろ? 自分でも何て言ったらいいか分からないって、それはつまり少なくとも彼自身には疚しい事なんてないって意味なんじゃないかな?」

 

「それは………そう、だけど……」

 

「それに、素性が怪しいのは彼に限った話ではないだろう? 嘗てのAチームにだって素性を明らかにしていない魔術師はいたさ、彼等に比べたら修司君は比較的分かりやすい」

 

「……………」

 

「それに、あの様子だとそう遠くないうちに彼自身から聞かされるんじゃないかな? アレは知られたら困るってモノじゃなく、教えて混乱させたらどうしようというこちらに配慮したものさ。まぁ、この万能たる私迄もが気を遣われていると思うと釈然としないがね」

 

「………はぁ、分かったよ。この件に関しては此方から追求はしない。それでいいだろ?」

 

「宜しい。なら、此方も少し休むとしよう。珈琲飲むだろ? 淹れてくるよ」

 

「ありがとう」

 

 未だに渋るロマニを説得し、何とか荒波たてずに終えた事に満足したダ・ヴィンチは一人食堂へと向かう。その途中、ダ・ヴィンチはふと思う。今の白河修司は写真や映像で見るより少しばかり若い姿であると。

 

(最初はただの若作りか魔術の類い、或いは英雄王の力によるものかと思っていたけど、事はもっと単純かもしれないな)

 

英雄王とはその伝承からありとあらゆる財宝を有している英雄達の中でも最上の力を持つとされる英雄だ。その彼の力を用いれば、他の英雄を呼び出す事や修司にある程度若返りをさせるなんて造作もないだろう。

 

当初、誰もがその仮説に行き渡り、誰もその事について指摘をしようとは思わなかった。けれど、あの時見た彼の態度から予想してダ・ヴィンチはもっと簡単な話ではないかと予想し始める。

 

(そう、例えば彼は此処とは別の次元、別の時空、別の世界からやって来た渡航者とか)

 

「なんて、流石にそれは飛躍しすぎか」

 

自分で言っておいてないわーと溢しながら珈琲を淹れたダ・ヴィンチは珈琲の入ったコップ二つを手に持ちロマニの待つ管制室へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────翌朝、森を抜けて近くの街や砦で情報収集をする事になった修司達は現在位置から最も近い街、ラ・シャリテへと向かう事になった。

 

「もうすぐラ・シャリテです。ここでオルレアンの情報が得られない場合、更にオルレアンへ近付かなければいけませんが───なるべく、そうならないように済ませたいですね」

 

現状、敵の本拠地であろうオルレアンに直接向かうには情報が不足すぎる。その為に少しでも手掛かりを得るために一行はオルレアンから近い位置にある街へ向かうようにしたのだが……Dr.ロマンからのサーヴァントの探知をしたと言う報告を受けてから事態は一変する事になる。

 

 街から煙が上がっている。煙の出所を見ると街からは大きな火の手が上がっているのを認識した瞬間、ジャンヌは走り出した。

 

修司達も慌てながら彼女を追う。街へ辿り着いた彼等が目にしたのは………破壊の限りを尽くされたと思われる惨劇の光景だった。

 

「まさか──」

 

「ドクター、生体反応は!?」

 

『────ダメだ。その街に命と呼べるものは残っていない』

 

「そんな───」

 

辺りにばら蒔かれる血の跡。燃え盛る街と瓦礫、その惨劇から凄まじい程の憎悪を感じ取ったジャンヌはその顔を悲痛なモノに歪める。

 

街には大人だけでなく子供もいた筈だ。それなのに意にも介さず蹂躙するのは正に魔女の所業と言えるだろう。

 

ふと、藤丸が道に落ちてた汚れた人形を手に取り、手ではたいて汚れを落としていく。恐らくはこの街に住む子供、それも女の子が持っていたものなのだろう。近くの壁に座らせ、悼むように手を合わせる彼女を偽善と口にするものはいない。

 

 生存者かと思われたモノは全てが生ける屍(リビングデッド)に変貌し、仕方なく蹴散らし、死体を食い漁るワイバーンには容赦なく拳を叩き込んだ。

 

「最後のワイバーンを仕留めました。周囲に敵影なし、戦闘終了です」

 

「…………」

 

「ジャンヌさん、大丈夫か?」

 

「これを行ったのは、恐らく“私”なのでしょうね」

 

 立ち尽くすジャンヌに修司は違うと言えなかった。

 

何せ、この破壊には深い憎しみが感じられた。フランスが憎い、自分にすがりつき、殺したこの国が憎い。憎くて憎くて堪らないと、だから悉くを殺したのだと、そう言われている気がしてならないからだ。

 

「一体、どれ程人を憎めばこのような所業を行えるのでしょう。私には、それが分からない」

 

「……………」

 

正直、修司にはジャンヌのこう言う所だけが少しだけ疑問だった。ジャンヌはこれ迄フランスの人々を救うために救国の旗を掲げて戦い、敵を討ち、血を浴びてきた。誰よりも自国の救済を望んでいたのに最後はその国に全てを奪われた。

 

誇りも、矜持も、純潔も、尊厳すらも踏みにじられ、それでも祈ることを止めなかった彼女に修司は一度だけ聞いたことがある。

 

フランスを、自分を死に追いやった全てを恨んだことはないのか、と。

 

彼女は即答で答えた『ありません』と。

 

何故なら、彼女は全てを受け入れていたからだ。凌辱を受けても、尊厳を踏みにじられても、死に追いやられ、火刑に処されても、彼女はフランスの事を想っていたからだ。

 

それが彼女の凄い所であり、同時に寂しく思える所でもあった。もっと彼女は報われてもいい筈だ。人並みの幸福があってもいい筈だ。あんな最期になって………怒っても、憎んでもいい筈だ。

 

けど、他ならぬジャンヌがそれを望まない。望まないからこそ、そう思わずにはいられない。

 

(………ん? 待てよ? そう思わずにはいられない?)

 

 ふと脳裏に浮かんだ違和感。件の魔女と二人のジャンヌの差異について修司が決定的な何かに気付きかけた時、ロマニから緊急の連絡が入った。

 

『待った! 先程立ち去ったサーヴァントが反転した! 不味いな、君達の存在を察知したらしい!』

 

「数は!?」

 

『おい、冗談だろ……!? 数は五騎! し、しかも……ワイバーンが次々に召喚されている!?』

 

「「!?」」

 

『数は……既に20を越えた! 総員退避! 今すぐ逃げるんだ! 数で勝てない以上逃げるしかない!』

 

「ですが、せめて真意を問い質さなければ!」

 

『数が同等だったらそれも選択肢に入ってたさ! でも圧倒的戦力差を前に無謀な戦いをさせる訳にはいかないだろ!』

 

「…………!」

 

Dr.ロマンの言う通り、ジャンヌも撤退するべきだと分かってはいた。空を見れば既にワイバーンの群れが此方に迫っており、その背にはそれぞれ恐るべき力を持ったサーヴァントが五騎も乗っている。

 

圧倒的力と数の前に自分達が戦える訳がない。真意を確かめたいが、自分の我が儘でマシュや藤丸達を危険な目に合わせる訳にはいかない。

 

決断の時が迫り遂にジャンヌが撤退を選択した時、修司が一歩前に出る。

 

「要は、数を減らせばいいんだろ?」

 

『し、修司君!? 何をするつも────まさか、冬木で見せたあのエクスカリバーを!?』

 

「エクスカリバー!? 聖剣の!? あの伝説の剣を彼が持っているのですか!?」

 

「あ、いやー……何て言いましょうか」

 

「エクスカリバーだけどエクスカリバーじゃないと言いますか」

 

「???」

 

 エクスカリバーと聞いて驚愕するジャンヌだが、マシュと藤丸の反応を見たジャンヌは混乱し首を傾げる。

 

「マシュちゃん、立香ちゃんを守ってくれ。ジャンヌさんは吹き飛ばされないように気を付けてくれ………久々だからな。上手く加減できるといいんだが」

 

そう言って、修司は己の内にある気を解放させる。爆発の様な解放の余波にマシュは盾を構えて踏みとどまり、藤丸は吹き飛ばされないようにマシュの腰にしがみつく。

 

山吹色の胴着を着ている修司はその体に白い炎を纏わせている。その異様な光景にジャンヌは目を大きく見開かせて驚きを露にしていた。

 

「ジャンヌさん。国のために命を捧げ、そして国に見捨てられたアンタに聞きたい。アンタはフランスを、人類を………今でも好きでいてくれるか?」

 

迫り来るワイバーンの群れを前に修司はジャンヌに問い掛ける。昨夜の自己紹介の時、彼女は聞いた。人理を焼却され、失った世界と未来を取り戻すために戦っていると。

 

人類はその歴史によって否定され、焼却された。歴史とは即ちその時代を生きてきた人々の繋いできた証そのもの。

 

だから修司は聞きたかった。ジャンヌに、フランスを想い、誰かを想い、誰かの為に戦ってきた彼女に………人類を、信じてくれるかを。

 

「そんなの、当たり前じゃないですか」

 

そしてやはり、彼女は即答で応えてくれた。世界が違っても変わらない彼女の想いが嬉しくて、修司は更に力を高めていく。

 

「なら、その想いに応えなきゃいけないよな! ドクター! 皆も! しっかり見ていろよ!」

 

『な、何を見せるって言うんだよ!?』

 

「可能性だ! 人を、命を、人類を信じてくれたジャンヌさんに俺が示せる可能性を見せてやるのさ!」

 

 昂った気を更に燃え上がらせて、修司はワイバーンの群れに向けて両手を前に突きだす。

 

「かぁ………」

 

そして両手を腰に持っていき、力を溜めるその姿に藤丸はまさかと両目を見開く。

 

「めぇ………」

 

光が灯り、収束されていく。世界中の誰もが知るその構えにモニター越しで見ていたロマニは立ち上がる。

 

「はぁ………」

 

最初は、ふざけている奴だと思っていたスタッフの多くがこの時“マジだ”と思い知る。

 

「めぇ………」

 

光が集い、溢れていく。誰もがその光景に目を奪われている中でムニエルだけは涙を流していた。

 

期待と可能性に胸を膨らませて────今。

 

「波ァァァァァァッ!!」

 

光は放たれる。空を覆うワイバーンを呑み込み、その巨大な蒼き閃光は空の彼方まで伸びていく。

 

その様子はフランスの各地で目撃されていた。天に昇る光の柱、天変地異の光景だ。しかし、その反面に人々の顔には恐怖の色はない。

 

「わー、きれー」

 

 何も知らない子供はその光に満面の笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モニター越しでその様子を見ていたロマニは腰が抜けた様に椅子に座り込む。

 

「まさか、これ程とは……」

 

「いやはや、ちょっと流石に予想外だねこれは。彼、本当に人間かい?」

 

モニターに映るのは空に風穴が穿たれた光景、空を覆っていた黒い影は吹き飛び、今は疎らに残っているものしかいない。

 

その様子に誰もが言葉を失っている中……。

 

「あぁ、ちくしょう。キリシュタリアにも見せてやりたかったなぁ」

 

眼鏡を外し、笑いながら涙を拭うムニエルの呟きだけが管制室に溶けていった。

 

 

 

 





Q.ジャンヌは生きてるの?

A.ワイバーンが死に物狂いで避けました。エライ

Q.邪竜は生きてるの?

A.この時、オルレアンに待機していた為に幸い無事です。




Q.もしもここにAチームがいたら?

A.

キリシュタリア:目をキラッキラさせて自分のサーヴァントに出来ないかねだっている。

カドック:呆然自失

オフェリア:呆然自失その2

ペペ:大爆笑

ベリル:大爆笑その2

ヒナコ:ドン引き

デイビット:どうやったら出るのか不思議に思いながら構えを真似している。



大体こんな感じかな(笑)

それでは次回もまた見てボッチノシ

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