不快になる人もいるかもしれませんが、どうか大きな気持ちで流してくださると嬉しいです。
ジル・ド・レェ。フランスの貴族にして軍の元帥に成り上がり、嘗てはジャンヌ=ダルクと共にオルレアンを解放したフランスの英雄。しかし、輝かしい経歴とは裏腹にジャンヌが火刑に処された後、フランソワ=プレラーティを始めとした詐欺師紛いの自称錬金術師達により黒魔術に没頭するよう唆され、ある悲惨で凄惨な虐殺に手を染める事になる。
今、修司の前で鼻を抑えて踞る男はそんな男の成れの果て。狂気に堕ち、殺戮に溺れ、命を弄ぶ怪物。人としての倫理観から外れてしまったジル・ド・レェに修司は何処までも冷たい視線を浴びせた。
「……三下、だと? 我が信念を、我が悲願を、取るに足らないと嘲笑ったか! 小僧!!」
「笑う価値すらねぇよ。人を、命を簡単に踏みつけにするお前ごときが信念なんて御大層な言葉を口にしてんじゃねぇよ」
「ゆ、許さん………許さない許さない許さない許さない許さない許さない断じて、許さなーーい!!」
瞬間、ジル・ド・レェの手にした本が開き怪しげに光る。人の皮で作られた表紙、バラバラと捲られていく頁が進むにつれてドス黒い光は強くなっていく。
修司は目を細めて静かに力を漲らせる。すると、立ち上がるジルの足下から幾つもの魔方陣が浮かび上がり、そこから無数の海魔が召喚されてくる。鋭い牙を持ち、その様相はイカやタコに似た海生軟体の造りをしていた。
全身をウネウネと蠢かせなながら襲ってくる。人によっては生理的恐怖すら覚えるおぞましい化け物、それが二十以上の数の暴力として修司一人に押し寄せる。
その海魔一匹で人間一人を喰い殺すには充分な力があったが、ジルの狙いはそうではなかった。修司の一撃で崩れた天蓋、その瓦礫の影で死角となった場所からもジルは海魔を召喚していたのだ。
瓦礫を吹き飛ばして背後から修司へ抱き付いた海魔は捕食しようとその牙を頭部に突き立てる。残った海魔達も一斉に飛び掛かり、修司の体を瞬く間に覆い尽くしていく。
「ふは、フハハハ! バカめが! 所詮は単身で殴り込む事しか出来ぬ猪よ! 我が親友からの贈り物に不可能はなく、また我が願いに障害はないのだ!────おっと、こうしてはいられない。早くジャンヌの元へ馳せ参じねば、待っていてくださいジャンヌ!」
修司を喰い殺そうと蠢く海魔を前に高らかに笑うジル、後は魔女である黒いジャンヌに駆け付け、共に邪魔者達を打ち倒すだけ。
「ハァァァァッ!!」
その時、突然海魔が弾け飛んだ。爆発に巻き込まれたかの様に、粉々に吹き飛び辺りに散っていく己の使い魔の無惨な姿にジルは固まった。何が起きて何をしたのか、疑問に思うジルに修司の代わりとして応えるならば───気合い、ただそれだけである。
自身から発する気の昂り、それを爆発的に高めて物理的に爆発させた文字通り気合いの爆発。そして当然の如く修司には傷一つ付いておらず、精々が海魔の体液があちこちに付着している程度。海魔の体液には毒性のある成分が含まれている様だが、その程度で修司が堪える筈もなかった。
「どうした? こんなものなのかよ、お前の信念って奴は」
「ぬ、ぬぅぅぅ!」
「お前は仮にも元帥だったんだろ? フランス軍の一部を率いて、この百年戦争の世界で生き抜いた
分かりやすい挑発、普通なら絶対に乗らないし、寧ろ鼻で笑って返されるだろうその挑発を、ジルは受け流す術を知らない。何故なら今の彼は生前の時とは違い精神が汚染されている。自ら行ったおぞましい儀式と惨劇により、既に彼の精神状態は破綻している。
しかし、そんな事など修司にはどうでも良かった。狂気? 精神が汚染されている? だからどうした。そんな
「この、この……図に乗るなよ匹夫めがぁぁっ!!」
駆け出し、振り上げた拳が修司に向けて振り下ろされる。現在この特異点の首謀者と思われるジル・ド・レェのクラスは
そんなジルの拳が修司の顔面に突き刺さる。鈍い音が辺りに響き、匹夫と蔑んでいたジルの顔に狂喜の笑みが溢れだす。手応えはあった、これで少しは気分も晴れたと笑みを浮かべるジルが次に感じたのは………自身の拳への痛みだった。
「あ、がぁ!? な、なんだこの固さは!? まるで……鋼の類いのような……」
「当たり前だ。昔からずっと師父に言われて続けてきた俺の功夫、そう簡単に破れると思うなよ」
自身の拳に伝わってくる鈍い痛み、サーヴァントの力で殴られても平然としている肉体。神性? 否、この男は自ら鍛え上げた自身の肉体のみでサーヴァントの攻撃を受け止めたのだ。
拳が砕かれて呻くジル・ド・レェ、これで一先ず大人しくなったと思った修司が、一旦気を納めて戦闘体勢を解く。
「………なぁアンタ、どうしてこんな事をしたんだ? 人を殺して街を焼いて、どうしてここまで非道な行いができる? どうして其処までしてジャンヌさんを貶める?」
「────あぁ?」
その言葉はジル・ド・レェにとって無視できないモノだった。瞬間、彼の内側から激情が溢れだす。なんという暴言、なんという侮辱、生前ですら経験のない嘲りにジル・ド・レェの怒りは限界を越えた。
「貴様は今、私がジャンヌを貶めていると、そう言ったのか?」
「そうだ」
「ふ、ふふふ………ふざけるなぁ!! 私が、このジル・ド・レェがジャンヌ=ダルクを貶めているだとぉ!? それは貴様達の方だろうがぁぁ!?」
ジャンヌは祖国の為に立ち上がった。神の啓示を受け、フランスを救う為に戦い、そして救って見せた。オルレアンを解放し、フランスに生きる人々を救い、自分達と共に戦ってくれた。
それを
恩人に牙を向ける唾棄すべき腐敗した国、それがこのフランスという国の正体だ。踏みにじって何が悪い、破壊し尽くして何が悪い。
「ジャンヌ=ダルクを殺した国、そんなものなど存在する価値すらない! 何故それが分からぬ!」
「………なら質問だ、何でアンタはそうしなかったんだよ」
「………は?」
「ジャンヌさんを殺されたのが許せないって言うなら、何で生前のアンタはそうしなかったんだ? フランスに反逆するって手段をよぉ」
「……!?」
「許せなかったのなら、悔しかったのなら、どうしてアンタは当時フランスに復讐しなかったんだ? すれば良かっただろうが、許さないと息巻いて、フランスという国に、シャルル七世という王様によぉ」
「そ、それ……は……」
否定の言葉は出なかった。一度はジャンヌを救出しようと彼女が囚われていたルーアンに攻撃を試みたが、彼女が処刑されてからは心と生活は荒み、ただ堕落的に生きてきた。
そう、ジル・ド・レェはジャンヌを殺された事を激怒し、フランスとその国王に報復する道を選ばずにショックで引きこもる方を選んだのだ。その後はプレラーティに唆され、黒魔術の材料にと非道という言葉ですら収まらない惨劇を行ってきた。
「許せない。憎い。自分もそうなのだからきっとジャンヌもそう思っている筈、だから彼女をそう
「う、うぅ………」
「今の自分じゃあフランスには歯が立たないから、だからサーヴァントになった後で黒幕の誘いに乗り事を起こした。全てはフランスという国を歴史から焼却する為に……と、大体こんな所か? 全く、随分と卑怯な手を使ってくるもんだよ」
修司の中で今回の特異点の経緯は大体察しが付いていた。全ては人理焼却を行った黒幕の掌の上、遠回しでありながら効果的な立ち振舞いをする黒幕の狡猾さに舌を巻きながら修司は卑怯と吐き捨てる。
ジル・ド・レェの気持ちも分からなくもない。修司もまた過去に理不尽に家族を奪われた事がある。それ故に大事な人を殺されて憤ったり、気落ちして塞ぎ込んだりするのもある程度理解できる。
だが、それを差し引いても彼の行いを肯定できやしない。何故なら彼は───。
「貴様に、貴様何ぞに、何がわかる! 我が敬愛するジャンヌを縛り、凌辱し、死に追いやったフランスへの怒りが! 悲しみが! 嘆きが! 苦しみがぁぁっ!!」
涙を流し、怒りのまま殴りかかってくるジル。その憤りは確かに人の性善に則ったモノで、その涙は正しくジャンヌへの哀悼を意味していた。
そんな彼の拳を修司は片手で受け止め───。
「だから、無関係な子供達を殺してきたと? ………ふざけるのも大概にしろよテメェ!!」
低い声だった。心の底から、腹の底から怒りを顕にした修司の顔を目の当たりにしたジルから短い悲鳴の様な声が漏れる。
ジル・ド・レェは嘗てプレラーティという友に黒魔術という怪しげな術を聞き入れた。ジャンヌ=ダルクが死に、自身の光を見失ったジルは、その友人の囁きに抗うことなく悉くその非道を行ってきた。
即ち、子供達の虐殺。年端もいかない少年達を拉致し、凌辱し、殺してきた。その数は千に迫ると言われており、フランスに於ける最もおぞましい猟奇的殺人鬼として語られていてあの青髭のモデルとなったとされている。
「ジャンヌさんを殺したフランスが許せないから? なら、何で無関係な子供達を殺した! お前がフランスに復讐するのと、子供達を殺すのとではまったく関係ないだろうが!」
「ヒッ、アガァッ!?」
「結局テメェは、怖かっただけだろうが! フランスに反逆するのが怖くて、無力な子供達を拉致して殺してきた! 自分が無力な癖にそれを隠して狂ったふりして、自分よりも弱い子供に手を掛けて快楽に逃げたんだろう!」
「ぶ。が ち、違う! 私は神へ冒涜したかっただけ、決しておのれの欲求の為では……がぁっ!?」
殴る。ジル・ド・レェに気を用いての技ではなく、純粋な己の腕力のみでサーヴァントであるジルを圧倒していく。ただ無造作に、乱雑に、容赦なく拳を叩き込んでいく。
「神への冒涜だぁ? 違うな、テメェはただ憂さを晴らしたかっただけだ。何も出来ない自分を誤魔化すために、自分よりも弱い子供を殺してきた根性なしの変態クソ野郎。それがジル・ド・レェ、お前という人間の正体……だ!!」
最後に血と涙でグシャグシャになった顔面に拳を叩き込む。宙を舞い、瓦礫の中へ落ちていくジルを見下ろしながら最後に修司は止めを刺していく。
「そして、アンタは侮り過ぎたんだよ。ジャンヌ=ダルクって人をさ」
修司にとってジャンヌは聖女ではない。優しくて気高く、時折ポンコツな彼女だがそれでも修司は知っている。ジャンヌ=ダルクという人間の強さを、そしてそれ故の寂しさを。
「アンタはさ、ジャンヌ=ダルクという光に憧れただけだ。本当に彼女を知りたかったら、彼女にもっと寄り添うべきだった。救国の英雄としてではなく、一人の人間としてな」
結局の所、ジル・ド・レェはジャンヌという少女を神聖視し過ぎたのだ。あの時代において正しい想いと信念を抱いて立ち上がったが故に、その眩しさに囚われて彼女を人間として見れていなかった。
もし、彼がジャンヌを一人の人間として接していたならば、悲劇に終わった歴史も少しは変わったかもしれない。
瓦礫の中に埋もれて動かなくなったジルを見つめ続けて数分、背後から聞こえてくる複数の足音に振り返ると、其処には件のジャンヌ達がいて、その後ろには魔女のジャンヌも一緒だった。
他にも辺りを見渡せば、他の翼竜や巨大海魔の姿も消えている。外から時折大きな音や振動もしていたから、恐らくはサーヴァントの皆が宝具等で蹴散らしてくれたのだろう。
「立香ちゃん、マシュちゃんにジャンヌさんも、その様子だと決着は付いたみたいだな」
「うん! 凄かったですよー二人の宝具! ジャンヌ・ブラックの炎を全く通さないんだもん!」
「待ちなさい、何ですかその固有名は!? 幾ら私が作り物だとしてもその様な呼び方は断固拒否しますわ!」
「えぇー? 格好いいのに……」
「何処が!?」
どうやら、こっちは此方でカタが付いたのだろう。黒ジャンヌからは既に戦意と敵意は消え失せ、あるのはただの虚無感だけ、しかも作り物と認識していることは恐らくは自身の出生も既に耳にしているのだろう。
視線をジャンヌに向ければ、悲しげに笑みを浮かべている。真実を突き付けられ、それでも正気を保っていられる黒ジャンヌに修司はある種の敬意を抱いていた。
「で、そっちのジャンヌさんは敗けを認めてくれるのか?」
「………認めるしか無いでしょう。ファヴニールは倒され、ワイバーンや海魔達も貴方達に付いたサーヴァントによって死に絶えた。既に此方に勝機はありません。ふふ、結局はこういう結末、偽者である私にはお似合いの末路ですね」
「ジャンヌさん……」
「さて、なら再び私を火刑に処しますか? 別に私は構いませんよ、記憶はあっても所詮は作り物、ここで本物の火刑に処されるのもまた一興でしょう」
力なく笑う黒ジャンヌの顔には以前のような苛烈さは無かった。弱く、自棄になった彼女に言葉を詰まらせていると、これ迄事態を静観していたロマニから通信が入る。
『ジル・ド・レェのいる瓦礫から急速に魔力反応が増大している! 修司君、止めを刺していなかったの!? いや、殆んど刺しているようなモノだったけど!』
「チッ、ジャンヌさんと最期に会わせてやるって仏心が裏目に出たか。悪い皆、これは俺の失態だ」
「うぅん、ならもう一度頑張るだけだよ! マシュ、いける?」
「勿論です!」
黒ジャンヌとの戦いで疲弊しているだろうに、それでも立ち向かう意思を見せる二人に修司は頼もしく思った。そして、蠢く瓦礫へ目をやると、そこから現れるのは幾つもの海魔を纏わせたジル・ド・レェが現れた。
「まだ、だ。まだ我が願いは成就されていない。我が悲願ははたされていないいぃぃぃ……!」
「ジル……」
「さぁジャンヌよ! 我が元に来たれ! 我が怒りは未だ此処にあり! どうか、どうか! 今一度貴方の憤怒の炎を!!」
血涙を流し、手を差し伸べる先にいるのは黒ジャンヌ。まだ自分達は終わってはいないと、まだ戦えると宣う男の叫びに……黒ジャンヌは応えるように前に出た。
「良いでしょう。それが、貴方の
立ち上がり、光となって消えていく彼女の内から黄金の杯が現れる。聖杯。願いを叶える曰く付きの万能器がジルの体へと吸い込まれていく。
やはり、と修司とジャンヌは確信した。黒いジャンヌ=ダルクは聖杯を手にしたもう一人のジャンヌではない。彼女の正体はジル・ド・レェが願い叶えたジル・ド・レェの望んだジャンヌ=ダルクだった。
ジャンヌ=ダルクはフランスを怨まない。仮にジルが彼女を召喚したとしてもジャンヌはフランスへの復讐を望まないだろう。故に彼は願った。フランスに復讐を抱くジャンヌを、憎しみと恨みを抱く魔女を、自身が望む形として聖杯に願った。
そんな彼の願いを叶えていた聖杯が本来の形となってジル・ド・レェに呑み込まれていく。聖杯は純粋な魔力リソースとして彼に呑み込まれ、ジルを覆っていた海魔達が一斉に活性化していく。
「も、目標巨大化していきます!」
「こ、これは流石にヤバイかも!?」
「一度、外へ退避します! マシュは立香を、修司君は……」
瞬く間に海魔は肥大化し、砦を呑み込んでいく。外へ逃げようとする立香達とは対称的に修司は膨れ上がる海魔へ足を進める。両手を突き出し、腰だめに構える彼の姿を見て、全員の足が一瞬止まった。
「悪いが、容赦はしないと事前に決めている。………ここで終わりだ」
相手が切り札を出そうと言うのなら、出す前に決着を付ける。本当の意味で圧倒するのなら自身の相棒を呼んで決戦に持ち込むべきだろうが、そんな事になればフランスに多大な被害が出てしまう。
故に、修司は此処で勝負に出た。両手にこれ迄で一番の光を集め、その体に白ではなく真紅に燃える炎を滾らせて……。
「行くぞ。これが最後の………かめはめ波だぁっ!!」
蒼白い閃光が膨れ上がる海魔を呑み込んでいく。聖杯を呑み込み、膨大な力の塊となったジル・ド・レェすらも呑み込んで………。
(あぁ、私ではやはり……成し得なかったか……)
口惜しい。だが、その感情すらも光へ呑み込まれていく。自身が完全に消滅していく中、ジルはふと彼女と目があった。
ジャンヌ=ダルク。祖国の為に立ち上がり、祖国に裏切られた哀れな聖女。そんな彼女の瞳は消え逝く自分を捉えて外さない。
(ふふ、こんな私にまで慈悲を向けるとは……やはり、貴方は優しい御方だ)
でも、そんな彼女にもっと自分を大事にして欲しかった。誰かの為に戦い、自分の正しさを通してきた彼女に目が眩んできた自分だが………それでも、普通の女性として生きて欲しい気持ちも無いわけではなかった。
フランスを滅ぼすと決めた男、ジル・ド・レェ。光へ消えていく彼の行動の原理は何時だって一人の女の為だった。
雑談:ある日の昼下がり。
「……なぁ修司、お前自分が強くなるのは良いけどさ、何時かはあの人にも挑戦したりするのか?」
「あの人?」
「お前の保護者兼上司だよ。ほら、あの人って全ての英雄の中でも頂点に位置する人だろ? お前としてはいつか挑んでみたいんじゃないかなぁって……」
「はぁ? 俺が王様に? 挑むわけないだろ。俺はあの人の臣下だ。王に臣下が挑むってそれクーデターじゃん。そんな不義理、俺がするわけないだろ」
「いやそう言うんじゃなくってさ、純粋に腕試しとしてさ、あの王様って人に試練と称して無茶ぶりするのが大好きだろ? だからいつかお前にもそう言う事を言うんじゃないかなぁって……」
「あー……そう言えば、前に似たような事を俺も聞いたなぁ。王様って実際どれくらい強いんだって」
「なんだ。やっぱりお前も気になってるんじゃないか」
「単なる好奇心だよ。で、返ってきたのが“お前の強さが我の強さでもある。我を失望させないよう、精々腕を磨けよ”だってさ。臣下としては王様の期待に応えなきゃなんねぇだろ?」
(逃げたな……)
それは、とある昼下がりの会話だったとか。
次回、第一特異点 修復
それでは次回もまた見てボッチノシ