安眠求めて旅に出たクズが伝説巻き起こす話   作:がしやま

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第7話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあ。あーあ!

 結局待ってくれなかったよあの金髪男!! 待ってくれると思ったのに!」

 

 

 「せっかちな野郎だぜ」と悪態を吐きながら舌打ちを一つ。

 結構すぐ戻ったつもりだったんだけどなー俺! 悲しかったなー俺! 折角手がかりが見つかったかと思えばなんだよもう!!

 

 

 

 前回、偶然夏油傑の知り合いっぽい奴見つけて一時は喜びまくった俺だが、なんかどっか行った。 こういうワンチャンあったけどあと少しのところで惜しくも取り逃がすこの感じ、マジ最悪。でも人前で吐くのだけは嫌だったんだよホントに……。

 

 

 色々諦めきれず、あの後近くの高校を片っ端から調べてみたりもしたが金髪男どころか、アイツが着てた制服の高校すら見つからないからもどかしさのあまり今年一番と言っていいほどむしゃくしゃした。

 

 渦巻模様の結構クセあるボタンしてたしすぐ見つかると思ったがどこもかしこも全滅。聞き込みを行おうも皆口を揃えて「そんな学生服知らない」とのこと。幽霊か?

 いや、幽霊より地元民じゃない説が濃厚だな。遠足とか?

 

 

「……でも遠足にしちゃあ、場所選びのセンス壊滅的すぎるんだよなぁ」

 

 

 ギャラドスの背中にゴロリと寝転がる。鱗が背中のツボを突いて良い感じになってるのは一旦置いといて、俺はボンヤリと空を眺めながら思考を巡らせた。

 

 今日の聞き込みであの金髪男の情報は何一つ得られなかった。だがその代わりといってはなんだが、あの森に関する奇妙な話を聞いた。

 あそこは地元でも有名な心霊スポットらしく、あの森で死んだやべー霊たちが彷徨っているのだとかなんとか。

 

 普段の俺なら「妄想と現実の区別付けろやバーカ」って感じで馬鹿にして笑い飛ばしてただろうけど、実際にいたんだよなぁ目ん玉だらけのバリキショスライムが。

 でもちゃーんと秒でお祓いしといてやったぜ、正確にはギャラドスが。代償に俺たちは地球温暖化の促進という超罪深き業を成してしまったわけだが命には代えられん。許せ神様。

 

 

 

 それはさておき、やっぱり学校側がこんなヤベー所を遠足の場所に選ぶのかっていうこと。弁当持って昼食しようとしたら首吊り死体発見とかクソ笑えんし、倫理的に考えてこんなとこ選ぶべきではない。

 まあそもそもの話、あそこにいたのは金髪男一人だけだったから遠足の可能性も低いんだけどな。

 

 となると残る可能性は――

 

 

 

「金髪男オカルトマニア説……」

 

 

 

 

 金髪男オカルトマニア説、これが今のところいっちゃん可能性高いんだよな。昆虫マニア説も考えたがすぐに違うと思って候補から外した。

 

 だってわざわざあんな不気味な噂が立ってるような場所に一人で行くか? 肝っ玉が据わってると考えたうえでも俺はアイツを昆虫マニアだとは認めん。昆虫マニアは心霊スポットで鉈なんて構えません。せめてそこは虫網であれ。

 

 

 吐き気が酷すぎてあの時のことはよく覚えていないが、なんか鉈のことだけは印象的でよく覚えている。

 だって呪文の書かれた包帯でグルグル巻きにされた鉈よ? それ持って心霊スポットうろちょろしてたんよ?

 

 

 

 オカルトマニアしかおらんやろ、怪しい道具持って心霊スポット徘徊するとか、それはもうオカルトマニアなんよ。それ以外だったら逆に何があるのって話だよね。

 

 てことで今後の方針はもう決まったようなもんだよな。

 

 

 

「心霊スポット探しまくればワンチャン見つかる説」

 

 

 

 説あるコアトル。

 ムクリと上半身だけを起こし、懐かしのガラケーを使って掲示板サイトへとアクセス。そこからオカルト掲示板へと移り、一つ一つ目を通す。

 

 

 えーっと、最近有名な心霊スポットは――

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