体の支配権はオールフォーワンに急速に奪われつつあり、あのままでは彼が勝っていただろう。
しかし、この得体の知れない何かを取り込んだことで動きが止まった。
『今、何をした?殺した後に、何を握ったものはなんだ?なぜ発光して入ってくる!?』
人ならば勝てない相手に勝つにはどうするか。
人ごときでは望むべきもない野望を抱いた時にはどうすべきか。
シンプルだ。まず人をやめることから始めよう。そこからスタートして色々と頑張ればいい。
そう思ってこれをやってみたのだが、思ったような劇的な変化は感じられない。
あれだけメンシスが追い求め、獣狩りの夜の中心にあったと聞いていたのに。自分は相変わらずの状態だ。
姉と同じ体で、ただそこにベッドに横たわっている。
連続で出産をさせられるなどの鬼畜イベントはないらしく、その点は本当に良かった。
「何か、変わったか?そんなに?」
『わからないのか?この異物が、いや。この視線に気付けないとでもいうのか!?それに、あれは一体なんだ?』
右手が勝手に周囲を指し示す。そこには使者たちがワラワラと湧いていて、まるでこちらを祝ってくれているようだ。
「可愛いだろ?ずっと視界に入ることになるだろうし、好きにならないと辛いと思うけど。でもそんなに視線が気になるもんか?」
『この見るからに無害な雑魚のことを言っているわけじゃない。上から見ている奴がいる。まるで僕を、いや僕らを自分のものだとでもいうような粘りつく視線についてだ』
なにそれ怖い。恐怖と同時に納得もする。ああ、これがみんなが経験していた感覚かと。
自分は感じ取れずに人が勝手に見えているという状況って怖いんだと客観視できて笑えてくる。
いや、でも心当たりはある。
聞いていた話だと、獣狩りの夜の終わりには多くの場合出会うことになる上位者がいるらしい。
そいつがどこにいるのか、いつ来るのかはわからない。
けれど、方向だけは知っている。本来白夜である南極からは見えない月が、今はまだ微かに赤く光っている。
月の方を見ていればきっと目が合う気がした。
『待て、そっちにいくな!!なぜ離れようとしない!?』
3歳の子を見守る母親のような魔王ってこれ狙ってるだろ。ふふふと笑いながら、まだ奪われていない足で立ち上がる。
左手で窓を開ける際に右手が必死に抵抗してくるが、今のところ力は弱く抑え込める範疇だ。
くっ!鎮まれ!俺の右手ともう一人の僕!
「右手に封じ込めている魔王が暴れるシチュだからな。燃えるぜ」
『やめろ!許可しない!!今すぐ逃げるために個性を使わせろ!!』
冗談を吐きながら、窓から身を乗り出すと。燃え上がるUAIの景色が見えた。
空の奥にはうっすらと、赤い月がまだそこにる。
それを眺めていると、少し気になる点を見つけた。
最初は塵かと思った。
月の縁に黒い点がひとつ。瞬きのたびに位置がずれる。気のせいではなく、点は確かにこちらへ向かって動いている。
『……来る。あれが来てしまう。目が合ってるぞ……。なんだ、あれは……』
右手から響くような感覚の同居人の声が低くなった。さっきまでの苛立ちとは質が違う。これは怯えだ。魔王ともあろう者が、初めて聞く種類の声を出している。
じいっと見ていると点はゆっくり膨らんでいく。近づいているのか、本体が広がっているのか、見ているだけでは分けられない。赤い月を背にして、輪郭の内側だけが黒い。光を吸って返さない色だ。発光はしていないくらいしかわからない。
また瞬きをすれば、今度はよく見えた。
縁に形ができてくる。翼に似ているが、羽はない。膜だ。左右に張り出しては畳まれ、また開く。飛ぶための動きには見えない。空に引っかかった布が風でめくれているだけ、と言われたほうがまだ納得できる。
膜の下から細いものが垂れていた。数本だと思ったのは間違いで、近づくにつれ何十本もあると分かる。
腕のようなものがある。例によって関節が多く、先へ向かって細り、爪のような鋭さが終わりにはあった。
中心のものを顔と呼ぶべきか迷う。縦に裂けた形があって、そこから何かが流れ落ちている。涙に見えた。泣いているのか、ただそういう造りなのか、表情は読めない。感情があったとして決して理解することはできないだろう。
『目だ。目を逸らすな。いや、見てはいけない。どっちだ、くそ。判断がつかない』
右手がでたらめに窓枠を掴んでは離す。
自分は逸らさなかった。敵から視線を切るのは悪手だと決まっているから。
向こうの中心に、こちらを見ているものがある。ひとつではない。さっき右手が粘りつくと言った視線が、ようやく形をとって降りてくる。
その姿に自然と集中していたが、ふと気づくとベランダの欄干ではなく。鉄製の柵を握っていた。
柵の冷たさで気づく。これはさっきまで握っていたものじゃない。
顔を上げると、燃えていたUAIがどこにもなかった。火は確かにあるのに、街じゃない。木造の小屋がひとつ、すぐそこで焼けている。炎の色だけが景色から浮いていて、そのくせ熱を寄越さない。煙の匂いもしないで燃え盛っている。
足元は花だった。白い小さな花が、見える限り敷き詰められている。畑というには整いすぎているし、自然に咲いたというには白すぎる。火の粉が落ちても焦げない。風が吹いても揺れない。
空には赤い月。さっき窓から見たものとは大きさが違う。あれは遠くの点だった。これは天井だ。空のほとんどを月が塞いでいて、見上げるというより、覆われているに近い。
『……ここはどこだ。なぜ移った。いつ移った。どうやって!?』
完全にリアクション要因と化した魔王はもはや、威厳も黒幕感もあったものではない。
右手から心に響く声が裏返っているように聞こえてしまう。同居人は移動に気づいていなかったらしい。自分も気づかなかったのだから、おあいこだ。
「ミギー。細かいことは気にするな。何があっても悪い夢のようなものさねって言うだろ」
そんなことは言わないというツッコミを待っていたが、無視されて悲しい。
聞いた話を思い出す。獣狩りの夜には辿り着く場所があるという。夢と呼ぶには触れすぎるし、現実と呼ぶには燃えても熱くない。たぶんここがそれだ。ゲールマンと人形が待ってくれている家のような狩人の工房がここなのだ。
そして月の魔物は、もう点ではなかった。
降りてきている。膜を畳んで、何十本の腕を体の前で揃えて、縦に裂けた顔をこちらへ向けて。月の縁にいたものが、今は花畑の上、ほんの数歩先に浮いている。
手を伸ばせば届く。向こうも同じことを考えているらしい。垂れた腕の一本が、ゆっくりこちらへ伸びてきた。
『やめろ!殺せ!戦って奪え!!』
「いいこと言う。土壇場で意見が合って良かった」
やはり俺たちは殺意と戦意で分かり合える。この化け物ともそうだろう。
タイミングよく地面に現れた使者たちはまたもや武器を渡してくれる。いつも通りのノコギリ鉈と短銃である。
あまりにしっくりするそれを前ステップで拾いながら、思いっきり振ってその抱きしめるような動きを拒絶する。
触手の先が千切れ、赤い血が吹き出した。
知っているどんな獣とも違う方向を発して、それが吠えて戦いが始まった。
・・- ・-・・-- ・・- ・・・・-
最初の数合はこちらが押していた。
ノコギリ鉈を開いて間合いを伸ばす。伸びてくる腕の付け根に短銃を撃ち込んで、ひるんだところを斬り込む。姉の体は軽くて速い。借り物にしては悪くない手応えだ。
『……なんだ、その動きは。戦い方を知っているのか。初めてではない?』
「聞いて覚えたのと、再現もしてもらってたから。獣狩りの夜の話なら、嫌になるほど聞かされたし」
けれど色々とおかしな点がある。聞いた話の通りなら、これで何とかなるはずだった。
月の魔物は、上位者の中でも殺意の薄いやつだと聞いていた。狩人を殺しに来るのではなく、狩人に殺されに降りてくる。血を交わして、こちらを別のものへ作り替えるのが目的で、だから攻撃は本気にならない。差し出すような戦い方をする。そういう話だったはずだ。
なのに、目の前のこれは違った。
腕を一本斬りつけると、残り全部が一斉にこちらを向く。差し出すどころじゃない。爪の角度が、喉と心臓をはっきり狙っている。浮いて待つのではなく、間合いを詰めてくる。一撃ごとに、殺す気しかない。触手が独立してこんなに動くなんて聞いてない。
あと、これは完全に自分のポカであるが大きすぎるミスをしていた。
これだけ集中していて、なぜさっきから一歩遅いなぁとかどうしてやりづらいんだろうなんて考えていた。
曖昧な意識は、次の一撃で目覚めさせられることになる。
これは自分もオールフォーワンも同じく叩き起こされた。
避けたつもりの一撃。いつもの体なら、この爪は鼻先を掠めて終わっていた。なのに胸を斜めに切り裂かれて、熱い線が走る。一拍遅れて、なぜ当たったのかを理解する。
そういや胸が、出ているからだ。
そうだった。姉の体だった。女になったまま戦っているのを、敵に集中しすぎて、非現実的な状況に飲まれて忘れていた。間合いの感覚が、自分の体の厚みと合っていない。夢心地だったのは魔物のせいだと思っていたが、血に酔っているのは自分だったらしい。
「……こっから仕切り直しだ。おい、いい加減にしゃんと起きろ。『目覚め』の個性を使えば精神はリセットできる。まずは俺を男に戻してくれ。あの個性あるだろ」
血で滑る柄を握り直す。笑っている場合じゃないのに、少し笑えた。
上位者との初邂逅にパニックになりながら、それでも『目覚め』を正しい順序で使ってくれた感覚がある。ようやく再起動ということでここからだ。
『まだ、この状況を飲み込んだわけではないのだけどね。冷静になったら体は動く。なるほど君たちはこうやって戦い続けていたわけだ』
「右手は俺にもどせ。カイリキー方式って言えば伝わるか?両面宿儺でもいいけど、この腕は全部俺に使わせろ」
『せめて阿修羅とかで例えたらどうだい。認知の低いもので例えるのは非効率だぞ』
至近で爆発した地雷の礫のような、鋭い硬質な爪が複数飛来する。
障子くんのような個性は搭載済みだ。新たに生えた腕が、独自の意識のもとで動き、爪と爪が火花を散らして相殺された。
「ナイス。でもなんで女の、ていうか雫月の腕なんだよ。お前もっと屈強な腕で殴り合うタイプだろ」
『……黙っていろ。攻撃が来るぞ』
その通りに来た。
魔物の腕の何本かが内側に折れて、自分の傷口をこじ開ける。そこから赤い霧が噴き出した。血飛沫が扇状に広がって、花畑ごとこちらを舐めるように届く。避ける場所がない、範囲攻撃だ。
『下がるな。受ける』
右手から生えた腕が、勝手に前へ出た。雫月の細い腕が何本も束になって、面を作るように開く。障子の個性で枝分かれした分も合わせて、ちょっとした壁になる。血の霧がそこに当たって弾け、後ろの自分には一滴も届かない。
「器用だな。さっきまでパニクってた幼女とは思えない」
『味方を煽る意味はなんだ?。手は足りている』
まぁ確かに。この数で足りないというのは嘘だろう。
血飛沫を面で受けながら、余った腕が横から伸びてくる触手を片端から掴んでいく。握り潰すのではなく、動きだけ止める。同時に襲ってくるはずだったものが、こちらに届く前で渋滞を起こしている。
おかげで前が綺麗に空いた。なら、やることは決まっている。
踏み込む。ノコギリ鉈を本体の腕の付け根へ叩き込んで、引き戻しざまにもう一撃。今まさに食らった一撃も、余波で傷ついた生傷も。殴られた直後に殴り返せば、損は損のまま終わらない。
つまり、攻めれば攻めるほど減らない。
おまけにこっちには超再生がある。なんなら殴らなくても回復するのだ。痛いのは一瞬で、傷は残らない。攻撃を捌く魔王と、攻撃を当てて取り返す狩人。役割が綺麗に割れて、噛み合っている。
冷静に考えて、これは負けようがない。
その上こちらにはいくつもの個性があり、それを任意で使えてしまう。
今までで、一番負けが見えない戦いだった。
でも油断なんてしない。使うべき個性と合わせるべきものを事前に考えていたから、その通りにやってみる。
「『宿木』『食虫花』『緑化』『巨木』『柔軟化』これで拘束して奪い尽くせ」
血で血を洗うようなこの凄惨な夢をどうやって終わらせるか。俺はそればかりを考えていたと思う。
どうにも狩人の流儀に則っているうちは大きな流れからは外れることができないんじゃないか。デジャブに肯定され体に馴染む方法からこそ、脱却しなくてはいけないのではと思っていた。
人と獣の境を失う、血に塗れた狩りの夜を終わらせるには、血とは別の理を使わなくてはいけない。
思いついたのは、なぜか植物だった。
足元の白い花が震えて、その下から別のものが突き上げる。蔓だ。緑化が花畑を一瞬で塗り替えて、巨木が幹の太さでそれを下から支える。何本もの蔓が天へ伸びて、まるで動物のように月の魔物の腕に絡みついた。
魔物が暴れる。腕を振り回し、絡んだ蔓を引き千切ろうとする。爪が当たって、蔓が裂ける。けれど血は出ない。獣なら傷口から血が噴いて、そこを起点に弱っていくはずのものが、植物には起きない。裂けた端からまた伸びて、別の角度から巻きつき直すだけだ。柔軟化のおかげで、千切ろうとする力がそのまま逃げていく。掴もうとするほど、握った先が形を変えてすり抜ける。
『……メタを張って圧倒する。これが君らの戦いだったな。反吐が出るぜ』
いくつもあった蔓が潰されたが、数本は到達していた。絡んだ蔓が表皮を貫いて根を下ろすと、その根の先が、今度は内側から外へ向かって芽を出す。いくつもある触手の、一本ずつから緑が突き出てきた。最初は針の先ほど。それが見ているうちに葉を広げ、節を作って、腕の形をなぞって這い登っていく。
上位者がまるで植木鉢である。
爪の隙間から、関節の継ぎ目から、新しい芽が吹く。腕を振り回すほど芽は揺れて、振った先の別の腕にまた根づいていく。暴れることが、そのまま自分の体へ植物を植え直す作業になっている。気づいていないのか、気づいても止められないのか、魔物は腕を振るのをやめない。やめないぶんだけ、緑が濃くなる。
「血を交換したいんなら、一方的に全部奪ってやる。血も肉も。全部を栄養にしてこっちの都合で使ってやるさ」
末端では食虫花が口を開いて、垂れた腕の先を一本ずつ咥え込む。噛み砕きはしない。閉じて、ゆっくり吸うだけだ。咥えられた腕からも、また芽が出る。
吸われているのが、見ていて分かった。
最初に色が抜けた。光を吸って返さなかった黒が、葉の生えた端から灰へ、灰から乾いた白へ褪せていく。張り出していた膜は、空気の抜けた袋みたいに垂れた。腕は緑に覆われたまま力をなくし、関節ごとに折れ曲がって、爪の鋭さだけが葉の隙間に意味もなく残る。
妙に静かな声で言う。その通りだ。これは戦闘じゃない。手入れの行き届いた、捕獲作業と言っていい。
宿木が魔物の体に根を打ち込む。膜の隙間、腕の付け根、縦に裂けた顔の縁。柔らかくなった表皮を貫いて、内側へ潜り込む。同時に食虫花がいくつも開いて、垂れた腕の先端を一本ずつ咥え込んだ。噛み砕く牙などなく、根が張ってそこからゆっくりと吸っていくのだ。
これはとある囚人が持っていた個性であり、非常に強力なものだった。
肉に苗を植え付けて、紫色の巨大な食虫植物を発芽させる個性を持った『KUNIEDA』と呼ばれる殺人鬼の個性である。
水も日光も必要とせず、宿主の生命力だけを養分に育つ。宿主の体が大きいほど、植物も大きく強く育つ。成熟して開花すると花粉を撒き散らし、芋蔓式に急速増殖する。術者が倒れても苗は消えず、勝手に繁殖を続けるため手に負えない。
そんな植物に動きを止められた上位者が呻いている。エネルギーが、活力が。精気が吸われているのが、見ていて分かる。
色が抜けた。光を吸って返さなかった黒が、端から灰へ。張り出していた膜が、空気の抜けた袋みたいに垂れる。何十本もあった腕は、力をなくして関節ごとに折れ曲がり、爪の鋭さだけが意味もなく残った。
体がひと回り縮む。精気というものがあるなら、それが蔓を伝って下へ、根へ、自分たちのほうへ移ってきているのが感じられた。奪い尽くせと言ったのは自分だ。植物は律儀にそれをやっている。
抗う動きが、だんだん緩くなっていく。だんだんと灰から乾いた白へ褪せていく。
そうして盆栽に飲み込まれる庭石のように、白くなった上位者は大きな木となり、その中心に栄養源として飲み込まれていった。
それはもはや狩りではなく、獣狩りの作法すらどこにも見えない。
狩峰淡輝を捨てた俺は、狩人であることも捨てることができた。
全一君には悪いが、巻き添えとして寄り添ってもらう。
ふと気づけば、ここはUAI中心の制御塔。よく緑谷と一緒にご飯を食べていたところである。
そこにやけに立派でグロテスクな、生命の坩堝のような木が生えている。
その根は今まさにこの島の中枢に根を張り始めている。
この建物を侵食し続ければ、いずれマリアの本体にもたどり着くだろう。
それは世界最大にして初の生体コンピュータであり、量子コンピュータとほぼ融合している科学の粋だ。
「人形ちゃんも。行こうか……」
回収していた治崎廻の『オーバーホール』があれば、生物や非生物でも無理に融合することができる。
上位者を種として喰らい、成長し続ける巨木。
全ての個性を支配する異常な自我を持つ魔王。
この世で最高の計算体であるマリアの脳。
それらを繋ぐのは、上位者の赤子を取り込み、人をやめた狩人の残骸。つまりは俺だ。
潤滑油どころか接着剤のような扱いだがなんでもいい。
全てを飲み込みながら、全部が融合を果たしていく。飲み込まれていく。全てが一つになっていく。
ここまで一回でうまくいくなんて、最善を求めていたがちょっと意外だったな。
でも、正直ちょっとだけ想像はしていた。最後の最後、こちらの予想を裏切ってくるのはいつも決まってあの存在なのだ。
「でも正直、ここに来るのは緑谷だと思ってたよ。意外だな」
「あーくんのことを救うと、そう言いました。私、嘘はつきませんわ」
不可能を可能にする英雄が、俺の目の前に現れた。
絶対に救って見せると、確固たる覚悟をその目に宿して。
「ヒーローだもんな」
「ヒーロですもの」
不屈の英雄が、八百万百が最後の最後で、たどり着く。