夢のヒーローアカデミア   作:ZAT23

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次回更新は一週間後です。待っててや!


再会

空が裂けたかと思うほどの音が響いた。次の瞬間、地の底から絞り出すような咆哮が街を貫き存在を示す。

 

ガラスが一斉に鳴動し、ビルの外壁に貼られた看板が共鳴して震える。地下鉄の通気口から吹き出す風が逆流し、街灯がわずかに軋む。

 

『緑谷君。もうすぐあなたの武装が届きます。打撃武器ですので、深く考えずに使ってください』

 

全身が総毛立ち、鳥肌が止まらない。上位の捕食者から睨まれた動物としての体の反応を抑えることができずに恐怖が体を固めてしまう。

普通なら失禁でもしてそこらで震えるだけになる。そう。付近にいたチンピラたちは事実としてそうなっている。それは当たり前の反応だった。

 

しかし、ヒーローの卵たちはと言えば恐れつつも隙を晒してはいなかった。

 

「発動するのに異形型かよ!なんだよそれえ!!」

 

「獣化といっても、限度がありますぞ!ズルですぞ!!」

 

ヒーロー科の生徒たちは危機にこそ立ち向かうべく訓練をこなしてきた。殺す気のゲイル先生鬼ごっこや、オールマイトとスターアンドストライプのガチファイト観戦など。雄英高校での経験は実戦のそれと大差ない。

 

「動けない人がいるなら自分が後方に運ぶっスよ!」

 

純真な心配を含んだ夜嵐イナサの言葉はもはや、煽りにしか聞こえないヒーロー科になっている。

 

「ここで動けなきゃ漢じゃねえ!なぁ!? 鉄哲!」

 

「あたぼうよ!こっからだぜ俺たちは!」

 

「あまり馬鹿にしないでください!まだ行けますわ!」

 

「あの人?すごい血の匂いです。混ざりすぎてて、酔いそうな感じ」

 

「耐久性に自信がなかったら下がって隙を見てほしい!みんなで攻撃を重ねよう!」

 

緑谷の掛け声で、状況が再開した。

 

威嚇のための咆哮ではなく、爪を振り下ろすための息遣いが小刻みに届く。

 

それらを受け止めるのはCクラスの熱血鉄壁コンビだ。切島の個性は『硬化』。

体が硬化するシンプルな能力であるがその硬度は非常に高く、斬りかかってきた刃物が逆に折れるレベル。単純な物理攻撃はもちろん衝撃にも強く、高所からの落下や爆豪の爆破にも一切怯むことはない。

 

鉄哲の個性は『スティール』。肉体の一部や全身を金属化する事ができるのは切島の『硬化』とよく似ているが耐久性はこちらが上だ。全身を金属化させ、銃弾をも跳ね返す鋼の肉体へと変化する。強度・パワー・持続力は体内の鉄分量に左右されるらしく、長時間使用すると鉄分不足で個性の発動を維持できなくなるため、こまめな鉄分補給が欠かせない。

 

獣の一撃によって飛ばされても、すぐに戻って敵へと組み付く。

 

「ぜってえ!倒れねえ!!」

 

激闘が始まった時、一部の者へと声が届いた。

 

『百ちゃん。芦戸さん。これを作ってくれ。大丈夫。相手はこれくらいじゃ死なない。俺が保証するよ』

 

そんな淡輝の声と共に、指定の物質とそれらを包む容器の形状が指定された3Dデータで表示されている。

 

「がってんだ!ねー!ヤオモモってさ!淡輝君とどうなの!?百ちゃんって普通に呼んでるのってそういう!?」

 

「あ、後にしてください!それに違いますから!というかなんてものを作れと言うんですの?こんな、こんなの!」

 

「あ、もう通信切れてる。結構振り回してくる、俺様系な……そういう感じ?」

 

「良いんですね。私が酸を『創造』し始めたなら芦戸さんの役割は……」

 

「わ〜!ごめんごめんって!あたしのアイデンティティ奪わないで〜!」

 

女子トークをしながらも指定された物質を入れるための容器や準備を進めていくのは訓練の賜物だろう。Cクラスでボコボコにされていた芦戸三奈もしっかりと要望の酸を生み出していた。

 

ダークシャドウが獣の目を狙い、茨が伸びて手足を拘束しようとする。足場が沈んだと思えば獣は跳躍して回避する。

 

「ルミリオン先輩は本来の担当区域を離れて助けに来ていただいていました。ここは私たちで何とかしましょう!」

 

ヒーロー科の個性が集結し、相手に対応を迫らせることができていた。一手間違えれば死んでもおかしくないのだが、危機の直前に人形から耳元に言葉が届くのだった。

 

誰もが必死で、真剣で、そして一切手を抜いていないのだがこれはおかしい。

あまりに上手くいきすぎている。獣自身が誰よりその違和感に気づいていた。このような戦いの素人たちはすでに数名は殺せていないとおかしいというのに、なぜか彼らを殺せていない。

 

必死の仕掛けが最も相性の良い個性で防がれる。不可避のはずの奇襲がなぜか知られている。

 

再び柔らかくなった地面から飛び退いて、そして追い縋る茨を振り払うと氷塊をぶつけられる。

砕けたそれは、さらに風によって戻ってくると二度、三度と衝撃を入れてくる。

 

プロヒーローよりもなぜか倒れない学生という不思議がここにあった。

 

 

「青山君!」

 

「う、うん!輝け!ネビルレーザー!」

 

そして傷にはならないが、目を潰そうとしてくる厄介なレーザー攻撃も鬱陶しそうに手で目元を押さえている。

 

その隙を見逃さずに全力で死角から飛んでくるのは緑谷出久だ。

 

「あれが、マリアさんの言っていた武器!」

 

ドローンが運搬してきた棒状の道具を空中でキャッチ。空中で回転を加えながらそれを獣の背中へと叩きつける。

 

 

「ワンフォーオール20%……」

 

セントルイス・ストライク!

 

 

 

握りしめたのは、金属棒の先に鉄の玉が付いているとしか表現のできない何かだった。

 

次の瞬間、青い稲妻が発生し獣を地へと縫い止める。

 

「マラカスが光った!?」

 

『上鳴君。個性を全力で使用してください。今なら有効打になります』

 

「マリアちゃんマジ!?でもやるからね!?すまん!緑谷!」

 

上鳴電気は半信半疑でも個性を全力で発動する。

 

彼の放電は高い威力を誇るが、指向性をつけることができない。敵とほとんど密着している緑谷はもちろん。味方も巻き込む距離なのだが、指示を無視した方が怖い。

 

青い電撃が弱まった頃に、黄色のような白光の電気が溢れ出す。するとなぜか、電気は一斉に緑谷のもつ玉の棒へと集中するのだった。

 

爆発的な電撃が発生し、落雷でもしたかと思うほどの轟音が鳴り響く。

 

 

「すごいや……。なんて威力なんだ……ってダメだ!誰か救急をっ……!」

 

敵の命の心配をしてしまうほどには強烈な一撃が決まり、ヒーローたちは焦り始める。そんな心配を全くしていない、ヒーローとして適格か怪しい人物が何名かいた。彼らだけは行動を続けていた。

 

立ち上がった獣がその顎で緑谷を噛み砕かんとする直前、誰より早く獣に手を当てる男がいた。

 

「クソナードは引っ込んでろや」

 

後ろ足で緑谷を背後へと回し、そして手のひらに当てるのは八百万と芦戸からの届け物が握られている。獣の毛皮はこれまでの攻撃を全て弾いていたが、今は酸によって溶かされた。

 

 

酸を先頭にした掌底が決まると、劇的に溶け出た体液と血液が溢れ出す。そして酸の次の層に待機していたのは創造した固体のナトリウムだ。

 

覆う被膜が瞬間的に溶け、水分とあまりに早く反応する。

 

次に起きるのは巨大な水素爆発だった。

 

そしてその爆発を広げずに、手のひらの中から獣の方へと押し付ける。個性の全力を出し切って制御する。

 

勝負は一瞬だ。失敗すれば良くて両腕を失う。ミスれば死ぬ。さらに悪けりゃ、周囲も道連れというだけだ。

 

Heat Shot Dynamite

 

胸中でつぶやいた必殺技は、その名の通りの威力を発揮する。

 

逃げ場を一方向に限定された爆発的な圧力は獣の体へと殺到し、毛皮を突き破って体内を蹂躙する。これは致死の一撃になると爆豪は分かっていたが、それでも動いた。動くことができた。

 

獣は上下に分たれて、臓物を撒き散らしながら弾け飛ぶ。

 

斜め上に向かってその爆発が放たれていなければ、少なくとも二桁の人間が死んでいたであろう威力。降り注ぐ血と肉の中で、爆豪は自分の限界を確かに超えたと確信し、そしてそれを後悔した。

 

意識を失うその寸前まで彼は考え続ける。

 

やっちまった。

でもまだ、まだだ……。俺は、もっと……。

いや、こいつはまだきっと……。

 

オールマイト…。

 

そうして死んだ獣の姿が消えると、満身創痍の鎧が出てきた。刀を振り上げ、力尽きた爆豪の首を刎ねるべく、振り下ろされる。

 

 

それを防いだのは、鎌だった。

 

爆豪を守るように振り抜かれた鎌が刀とぶつかり、火花をちらす。空中の鎧を弾くと、流石に体幹が崩れかけており、防御が完璧には間に合っていない。それでも最初に見せた弾きの構えをとって、追撃に備えているのは一流の戦士こそだろう。

 

鎌を振りながら、機械的な音がする。次の瞬間には、老人の手には鎌ではない先ほどの鎌の刃部分だけを取り外して曲剣として握った状態で振りかぶる。

 

それでも、防御が間に合う。爆発であってもなんでも防ぐ、弾きの個性。

 

それが……発動しなかった。

 

驚愕に止まる動き、その隙に刃が胴をなぎ、鎧はついに膝をついた。刀を持つ手が吹き飛んで、遅れて遠方から銃声が聞こえた気がする。

 

 

「さあ、私の介錯に身を任せたまえ。皆は可能な限り、離れるように」

 

その声に従い、鎧姿は姿勢を正す。そして、首を差し出した。

 

「そこか、悪趣味だ。まったく」

 

いつの間にか鎌に戻ったその武器を、ゲイルが振りかぶるその前にヒーローが止めに来た。

 

「先生!それは、それはダメですっ!!!」

 

緑谷出久が、今までで一番早くゲイルへと突っ込んだ。バチン!という大きな音はおそらく靭帯が断裂した音だろう。加速を使う先生に遅れないよう、リミットを遥かに超える力を出したらしい。

 

鎌の振りかぶりに間に合い、それをどうにか止める。しかし、緑谷の危機感知はいまだに致死の危険が迫っていると訴える。

 

「ほう。しかし、それは良くないな。仕方ない爆豪君、守ってくれたまえ」

 

グイと緑谷は襟首を掴まれ加速する。

そして爆豪勝己の背後にゲイルが回ると、それは起きた。鎧姿が爆発し、周囲から音を奪って消える。

 

 

そしてその爆風に最も近い距離で巻き込まれた三人は……。

 

 

どうにか無事だった。

 

「おい、今ぁ。俺が起きなかったら、個性を使えなかったら、どうしてやがった?」

 

「その時は私が君らの盾にでもなっていたさ。私は死に、君らも五体満足ではいられなかっただろうが、仕方ない。いやはやしかし、助かったよ。ヒーローとして頼らせてもらうことになるとは思わなかった」

 

 

「い、今のって……」

 

「君への講評は後だ。本能的な行動には一長一短もあるということだけを覚えておきなさい」

 

『敵主力の無力化を確認。隠者もこちらで始末しました』

 

「おや、あとは残党狩りになるようだね。誰一人逃げず、負けず、そして何より生きている。素晴らしいじゃあないか。しかし、主力とされていた人物はまだ一人いるようだが?」

 

 

ゲイル先生は、先ほどの爆発で意識を戻した手に包まれた少年を見ている。崩壊者と呼ばれているらしいとマリアから共有されていた。

 

「なんだよおい。これなんだ? 囮どころか端役じゃないか。ふざけんな。ふざっけんなよぉ!?」

 

血が出るほど皮膚を掻きむしると、途端に冷めたようだった。

 

「もういい。おい、黒霧!いい加減に応答しろ役立たずが!帰るぞ、さっさとしろ」

 

 

「黒霧?殺されたいのか?一体何して……」

 

まず、顔面に狙撃を受けた。

 

「があっ!」

 

肩が、撃ち抜かれた。

 

「ぎいい!」

 

体を掴む手がそれらを貫通はさせていないが、きっと顔面の骨はいくつも折れているだろう。

右腕もフラフラとしているのを見るに、折れている。

 

そんな彼を包み込むように、黒い靄が彼を包んだ。

 

「お待たせしまし……。死柄木弔!?いけない、すぐに離脱します」

 

ようやく現れた黒い霧が、全てを飲み込み倒れた少年を連れ去ろうとしている。

 

『そこまで、マーキングは完了した。あれは逃す。全一君へのGPSだ。泳がせるぞ』

 

ここからは魏漢にいるであろう全一を攻めるターンだ。絶対に見つけ出して殺してやる。

 

 

現状の報告が滂沱のように流れていく。あらゆる犠牲を整理して、このまま進むかを決めていく。これまでの無数の挑戦が身を結び、今度こそ上手くいったようだった。

 

いくつか不可解な報告はあれど、未知の個性だろうか。ビルがいくつか傷ついた程度だ無視できる。

 

『戦闘状況終了。救護活動へと移行する。計画通りに行動を開始』

 

狩峰淡輝はその報告を全てAC内で処理していた。長くは飛べないが、帰りの分くらいはある。空を進んでUAIへと帰還して、実際の街の様子を見る。

 

建物、商業ビル。インフラ、備品。無数の無人機たち。多くが破壊されているがしかし、市民の死体はどこにもない。

 

世界中から集められたヴィランが5000人単位で街中に突然襲ってきて、被害者はゼロ。テロリストを殺さずにおくことはできなかったが、全員を殺すこともまたしていない。

 

何より、ヒーロー科一年生が『執行者』に勝利した。これは本当に難しく、しかしやりがいはあったのだった。

 

 

そうか。やっとか。

 

 

やっとこの夜を終えられる。次に、進めるんだ。日本にいた本来なら数日前の出来事がまるで遠い過去のようになっている。

 

Cクラスのみんなが無事に生きている姿を見て、息を吐いたその時にそれを見た。

 

 

 

見て、しまった。

 

 

UAIランドの高層ビル。その一つにぴったりと寄り添う腕がある。ふしくれて筋張ったその腕は、病によって死にかけている老人のような白さでやけに長く伸びている。いや、見ようによっては黒いだろうか。

 

全部伸ばせば、一本あたり7mはあるかもしれない腕。よくわからない。なぜなら肘にあたる関節が二つ存在し、違和感のある曲がり方を見せつけているからだった。それらが伸び切った時にはどれだけの長さだろうか。いやというよりも、メートルなんて尺度で測れるような気がしない。目算が出来ないのだ。

 

長さよりもそれを異形たらしめている最大の要素は数だと思う。

 

左右に一対の腕ではなく、右腕が4本と左腕が3本というアンバランスさはこの際目につかないが、その多腕が本能的な嫌悪感を掻き立てる。

 

ビルをつかむ指は6本あり、長い爪がまるで犬歯のように伸びている。

 

見たことのあるはずの部位なのに何かが違うと直感できるのは、これが人の手であるはずもないと確信しているからだ。

 

折り畳まれた足は主張少なくそこにあり、尻尾のようなものが伸びていて一定のリズムで揺れている。手足含めて体表を見れば今度はしっかり見れた気がする。それは灰色がかった青色であり、くすんだその色はまるで血の気が引いた鮮やかな死体に灰が被っているようでもある。それの各部に毛のような長い糸状のものを生やしており、それらは風に揺れている。

 

細長いくびれを超えると、胸部はやけに幅広い。7本の腕を生やす根本であるなら、それもそうだろうという大きさだ。

 

そして最後に頭部のような部分に目がいく。

 

まるで、乾燥した節ばったアーモンドのような物体が首の上にある。

 

なぜ、そこが頭部であるとわかるのか。全体の造形からギリギリ認識できなくもないがそれよりももっと明らかなものがそこにあるからだ。

 

 

目がある。

 

 

黄色の目が節ばった凹みだと思っていたところから、無数に覗き、こちらを見ている。

 

 

目があう。

 

 

どれとは言わないが、そのどれかと目が合った。その先の虚無と虚空に睨まれて動けない。

 

老人のような手が伸びてくる。

 

ああ、逃げられない。体が全く動かないし、そんなことは無意味だと知っている。

その手が不思議な引力を伴い体を包むと、体がまるで風船のように浮かびあがって降りられない。

 

まだ見られているというのは間違いない。瞳が脳を照らすように、こんな時にビル風の抑揚がやけにきつい。

 

これが一体何をしているのか。それが問題だ。今は緊急時であって平穏を望むべくもない。懐中電灯に群がる虫がそうであるように、夏の虫が水に入っていくように、動かない。宇宙の窪地に落ち込むように惹かれていくが、そのままではいけない。どうにか手を打つ必要がある。

 

今すぐに凱旋を包まなければ。手遅れになる前にそうしないと、次に掴まれるのは空っぽになった芯の自分になるしかない。それだけが提出されつつ保証はされていない。

 

血を恐れよとは誰の言葉だっただろうか。だって暴力によるノックをしないと、誰も聞いてくれない。そうするのはオセアニアでも非常識の類だろう。

 

壊れてないのに動かない懐中時計をいま回そう。手当たり次第に抱きしめて、いや炎を使って燃やすのにバカを言うな神社で救われると思うのか?

 

邪魔になったのだ皆さんで。顎が閉じらないんですたすけて。

 

 

 

 

 

 

 

ぶちゅりと音がして、狩峰淡輝は死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

ACの内部。その内側のさらに中。脳裏に這い出した何かが爆ぜて、内部から脳漿とピンク色が爆発的に暴れ狂い。溢れ出る。

 

それは狂気が具現化し血液を槍として内部から突き刺すようにして、圧力が解放されていく。見えざる悪夢が再び、宇宙のような泰然とした包容力で掴みかかりそして死んだ。

 

ただそれだけだというのに、なぜこんなにゆっくりと全てを感じるのだろう。

 

千切れる思考の中で、散らばる記憶。最後にこれと遭遇した5年前を思い出しながら、狂いながら死んでいく。

 

その寸前、何か明るくて熱い何かが世界を包んだような気がするがわからない。

 

わからない。わからない。なぜ瓦礫と海に沈んでいるのかわからない。

 

 

何一つわからずとも、それでもきっと目覚めるのだろう。

 

それだけはなんとなしに確信をしながら噛み締める。

悪夢との再会を、痛みと共に脳髄の奥から確かに味わった。

 

 

 

名前:狩峰淡輝

君の過去は過酷な試練が続いた

それには意味があったはずだ

 

個性:『目覚め』

その目覚めはきっと有意なものになる

交わした覚えもない約束は、それでも必ず守られ続ける

 

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【啓蒙について】
それは未知との邂逅によって得られる智慧である。
人ならぬ知識を得るほどに高まる。また高いほど発狂しやすい。
知ることでこそ失うものを知らず、ただ知ろうとするものはいずれ人を逸するだろう。

つまり淡輝君は啓蒙を溜め込みすぎて、ナニカを見た瞬間に発狂して死にます。レベル1、武器なし、画面縛りという感じでしょうか。

よければ作品評価をお願いいたします。より多くの方へと届きますように!
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