愛が大きすぎる
お昼時の人気のない場所でお互いに秘密を隠し持った二人の子供が会話していた。けれど、それは子供の会話と言うには余りにも寂しげで、片方は毎回、軽くフランクに話し掛け、もう一人は寂しげに返事を返す。そんな会話だった。
(キャロル)「なぁ…ビビアン、また一人なのか?」
(ビビアン)「貴方もそうなりたくなかったら、私と余りか関わらない方が言いと思いますよ?」
(ビビアン)「それに…」
(キャロル)「それに…?ってどうしてまた泣いてるんだ?!」
キャロルは親友であるビビアンがまた、何時ものように突然泣き出して驚いている。キャロルはこの様子を何度も見てきているのですが、慣れはしません、何せ自分自身に悲しませる要因があるかもしれないのだから、親友の涙の原因が自身にあるのなら、キャロルはすぐさま謝罪するでしょう。
しかし、
(ビビアン)「いえ...何でもありません、ただ悪い記憶を思い出しただけです。それに貴方のことはハッキリと親友だと思っていますから。」
そう、この事はキャロルは彼女に理由を聞こうにもこの一点張りなのだ。余り深く聞かないのは、キャロルなりの配慮だろう。
(ビビアン)「…」
(キャロル)「…」
ビビアンが泣くのを止めるのは以外にも早い、それでも、こうなれば毎回気まずい時間が流れる。そして、終わり次第、急速に気分を切り替え、彼女が嫌がらない範囲で、キャロルは何度も何度も彼女に何か遊ぼうと言って、誘い出してきた。そんな日々が続く…そう思っていた、
二人で喋りながら、主にキャロルが主体で話しをして、チェスで遊んでいた時、ビビアン手を止めてから、一瞬、口を固く閉ざして、もとより暗かった目を更に暗くさせて、数秒だけ間を空けてから口を開き言った。
(ビビアン)「実は私、ここから出ていくことにしました。」
(キャロル)「あぁ、何でか知らんけど…周りの連中が煙たがってるもんな、お前の事、マジ意味分かんないよなw…で?いつ出るの?」
ビビアンはお見送りぐらいさせろよなッと言う彼を見つめた。
(ビビアン)「明日の早朝には出発します。」
(キャロル)「そっか...」
(ビビアン)「お見送りなら…結構ですよ、貴方の睡眠時間を減らしたくありませんし、」
(キャロル)「いや、別れの時まで、人の心配かよ、少しぐらい自分のことも考えろって、期待しすぎもダメだが、心配しすぎも良くないぞ。」
(ビビアン)「はい…忘れずに肝に銘じておきます。」
こうして、二人はお互いの家にかえり、静かに眠る。暗く、寂しい夜に一人、キャロルは決心した。
早朝
(ビビアン)「来なくてもよいと言ったのに…」
(キャロル)「うん、見送るつもりはない、俺も、お前と一緒に行く。」
(ビビアン)「えっ?」
ビビアンは驚いている、そして、直ぐ様に疑問を抱き始める
(ビビアン)「何故...貴方には、貴方を守ってくれる大人も、友人も要るではないですか、何故、そんな居場所を捨てて私と着いてくるなどと、辛い選択をなされるのですか?」
(キャロル)「いや、自分の居場所くらいは自分で決めるし、それに俺って、結構強いし?意外と何処でもやっていけるんだよ。」
もう決めた事だから、キャロルはそう言ってビビアンと一緒に荷物を背負う。ビビアンはそんな彼を止める事はなかった、いや、性格には出来なかった。
彼を止めるべきと分かっているのに勇気がでない。ビビアンはそんな自分に嫌気がさす、ビビアンの人生において、ここまで自分と一緒に要ることを望む人は居なかった。それが堪らなく嬉しい、もしも、ここで説得すれば再びビビアンは孤独になる。それが嫌だった、そしてそんなキャロルが不幸な目に会うのは怖かった。
二つの感情に心が板挟みになって、ビビアンの顔はなんとも言えない顔になる。
(キャロル)「やっぱ、俺が着いてくるのいやか?」
(ビビアン)「いえ...嫌ではないです。」
こうして、キャロルとビビアンは新しい地域に共に旅に出た。