何らかの液体が満杯まで入っている培養槽……その中に呼吸器などなくただ液体に浸かっており何の目的で繋がれているか不明な電極や用途不明の大量の管に繋がれている宮古芳香が居た。
それは誰がどう見ても100人が100人共に非人道的で非合法と答えるであろう。
その横に繋がれたコンピュータを操作するのは自律機械のロボットであり……その無機質な画面には専門用語と思しき無数の文字の羅列がビッシリと書き込まれていた。
無機質な機械の駆動音が響くがその音の発生源は芳香を入れている培養槽とはまた別の場所にある倉庫を埋め尽くす程の培養槽……その中に入れられている『モノ』を急冷させる為の冷却ポンプの駆動音が静かな倉庫内に絶え間なく響き渡る。
だだっ広い倉庫内には芳香が入れられている培養槽の他にも培養槽がある。
それらにも実験結果表示用のモニターはあるが精々が1個か2個……しかし宮古芳香の所は大小様々なモニターが乱立しており全部を合わせると20個はある。
それを……自律機械ロボットのカメラ越しに観ながらAFOの信奉者にして協力者であるDr.は極秘の地下研究施設で確認して必要事項にチェックを入れていく。
「とても貴重なデータじゃわい……実に貴重じゃ……しかしながら……10数年間も蓄積したデータを一気に抽出するのは時間がかかるの、まぁ時間はたっぷりある……その後の用途はまたその時に考えようかの」
人を人とも思わない所業であるが……そこにはDr.以外は誰もおらずその声を聞くものは誰1人としていない。
故にこの悪魔の所業に対して異を唱える者は居なかった。
一方その頃、ヒーロー科1年A組とB組の面々は自宅のTVの前に悲痛な面持ちで座っていた。
雄英生徒1年生達は……生徒達はそれぞれの自宅で、TVの前にいた……見ずにはいられなかった。
雄英高校の記者会見が開始されてそこには正装に身を包んだ根津校長、相澤先生、ブラドキングがいた。
記者会見がスタートして開口一番、謝罪の言葉が根津校長より告げられる。
「この度……我々の不備からヒーロー科1年生の林間合宿中に
そう告げてたっぷり30秒程であろうか、お辞儀をして頭を下げる3人。
そして、質疑応答となる
NHAの記者が挙手をして質問を行う。
「雄英高校は今年に入ってから4回も生徒が
それを受けて根津校長がマイクを取り口を開く。
「周辺地域の警備強化・校内の防犯システム見直し・そして『強い姿勢』で生徒の安全を保証する、と説明を行なっておりました」
そうして……質問は続いていき生徒に出した戦闘許可命令の必要性を問われる。
「生徒の安全……と仰りましたが……イレイザーヘッドさん、貴方は事件の最中に生徒に戦う様に許可を出したそうですね? その意図をお聞かせください」
その問いかけに対してイレイザーヘッドがマイクを手に取り答える。
「私共が状況の把握が遅れて
イレイザーヘッドのその答えに記者は更に言葉を続ける。
「『最悪』とは? 合宿地の森林はほぼ全焼……32名もの被害者と爆豪勝己さんと宮古芳香さんの拉致は『最悪』の結果ではないと?」
そう語る記者に対してイレイザーヘッドは再度マイクを取り語る。
「私があの場で想定した『最悪』とは
それに対して記者は変わらず告げる。
「不幸中の幸いだ、とでも言うおつもりですか?」
それに対して根津校長が言葉を語る。
「未来を侵される事が『最悪』だと考えております、我々もただ手を拱いている訳ではありません……警察や他のプロヒーロー達と共に調査を進めております、我が校の生徒は必ず取り戻します」
そう話す根津校長に対して記者はあからさまに煽るようにして質問とも言えない呆れたような口調で口を開く。
「攫われた爆豪勝己さんについても同じことが言えますか? 体育祭準優勝、ヘドロ事件では強力な
独自調査のその結果で一気にざわめき立つ記者達。
宮古芳香の過去については校長である根津や担任である相澤……それとごく一部の警察関係者達と当時作戦に関与したヒーロー達しか知り得ない情報であった。
当然、その作戦は守秘義務故にベラベラ喋ることなどあり得ない。
マスコミに喋るなど以ての外である……。
恐らくは独自調査というのは個性を使用したモノであろうが……。
相澤はマイクを握り潰す勢いで掴みながらゆっくりと語る。
極めて冷静にと自分自身に言い聞かせながら。
「……爆豪勝己の行動に関しましては私の不徳の致す所です、ただ、体育祭でのそれらは彼の理想の強さに起因しています……誰よりもトップヒーローを追い求めもがいている、アレを観て隙などと捉えたのなら……
そう相澤が告げると記者からは更に質問が齎されるが根津校長が先んじて口を開く。
「我々も手を拱いている訳ではございません……繰り返し申し上げますが警察や他のプロヒーロー達と共に調査を進めております、我が校の生徒は必ず取り戻します」
そうして、会見は終了した。
場面は変わり警視庁刑事部塚内直正の執務室。
塚内は作戦立案と必要な人員を取り纏めた作戦立案書に提出済みの記入をして今回の人員を頭の中で反芻する。
プロヒーローは
オールマイト
エンデヴァー
ギャングオルカ
マウントレディ
ベストジーニスト
イレイザーヘッド
虎
マンダレイ
ピクシーボブ
グラントリノ
シンリンカムイ
エッジショット
クレア・ボヤンス
ブラドキング
プレゼントマイク
ミッドナイト
セメントス
ウワバミ
……イレイザーヘッドら雄英教師陣は会見後にすぐさま召集に応じてというより……誰よりも速く警視庁刑事部執務室へと出向いてきた。
そして警察の特殊部隊及び機動隊を二手に分けて投入。
クレア・ボヤンスはオセオンのプロヒーローであり現在は日本での長期休暇中であったが本人承諾のもと……本作戦に組み込ませてもらった。
反芻していると三茶が入室してきて告げる。
「準備できました……塚内さん」
そう告げられて塚内は防刃防弾アーマーを着込みヒーロー達が集う会議室へと移動した。
「……今回行うのは拉致被害者の救出作戦だ、誘拐のリミットである96時間……既に52時間が経過している……アジト2箇所は避難区域として住民達の避難完了済み……奪還と制圧までを極めて短時間で済ませる、頼んだぞ……」
各自が手渡された作戦書類を熟読しつつ自分達の役割を理解し……準備を行って行った。
劇場版は入れた方がいいですか?
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絶対いる
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絶対みたい
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超要らん
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そんなもん書く暇あるなら本編進めろボケ