悪食少女のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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インターンシップ④

 会議後。

 塚内は警視庁に戻り死穢八斎會に対する強制捜査の為の令状を取るために必要な手続きを踏みに行った。

 そうして……長い会議も終わり一度解散となる。

 


 

 翌日……病院での検査を全て終了した壊理ちゃんの引き取り手として……雄英高校が選ばれた。

 一般の孤児院などの施設では死穢八斎會の者が襲撃に来る事は眼に見えていたので塚内さんが直々に対応した結果である。

 基本的には個性の練習も兼ねている為にゆっくり、少しずつではあるが個性を発揮させる場を設けているとの事。

 そして放課後……A組寮にて。

 相澤先生に連れられて壊理ちゃんがA組の皆と触れ合う時間が催された。

 突然の来訪者にA組生徒達は妹が出来たみたいに、妹や弟が居る者達は懐かしさを思い出しつつ八百万百が個性『創造』にて創り出した簡単なパーティーゲームを開催して楽しむ。

 保護監督者として相澤先生も参加させて結構な盛り上がりを見せたゲームは壊理ちゃんが船を漕ぎ始めるまで継続しており盛況であった。

 そして0:00も目前になってきたのでそれぞれがそれぞれの部屋へと戻り就寝する。

 芳香以外の全員が……。

 芳香は共有スペースのソファに座り天井を見ながら脳内で唄を詠みあげる。

 数百に達しようかという膨大な数の唄を脳内で読み上げていると後ろから唐突に声をかけられる。

 

「宮古……事情は察しているがそれでも部屋に戻れ……言っている意味は分かるだろう?」

 

 教師の中では既に周知の一件……しかしながらA組の皆は誰1人として知らない事実を露見させる危険を相澤は暗に語る。

 そういう想像に至る可能性は万が一にも無いとは思うが危険の芽を芽吹かせる事は避けたい。

 言葉の裏を読み取ってか芳香は素直に会釈をして部屋へと戻っていく。

 それを見届けた相澤も教師寮に戻り小テストの作成や残務処理を行うのであった。

 


 

 そうして……ナイトアイ事務所での会議から2日後。

 早朝6:15分。

 死穢八斎會宅の前には塚内さんと三茶、機動隊30名、ナイトアイ、ファットガム、Ms.ジョーク、青娥、そして各事務所のインターン生達が居た。

 既に令状は降りている。

 死穢八斎會若頭・治崎廻及びその幹部にかけられた容疑は違法薬物密売買・薬物密造・少女に対する殺人、暴行、傷害並びに拉致監禁、それに加えて個性違法行使。

 塚内が陣頭指揮を取り……令状を読み上げてガサ入れが開始された。

 青娥が先行して地下通路への出入り口の場所まで辿り着くが青娥には開き方が分からない。

 だが……開き方が分からないからと言って開かない訳でも開けない訳でもない。

 たかが板一枚、壁一枚で仕切られた秘密の通路の出入り口など……こじ開ける手段はそれこそ星の数程ある。

 

「芳香……これ……食べちゃいなさい」

 

 青娥はそう短く語ると……芳香がその口を開いて捕食する。

 芳香の『何でも喰える』は比喩にあらず。

 捕食できない物など無い。

 コンクリートだろうが鉄だろうがガラスだろうが毒だろうが難なく捕食できる。

 そして……芳香が捕食した事により隠し通路が無理矢理ではあるが開通され……裏に潜んでいた組員がナイフや個性を用いて襲いかかってくるが、どうにも覇気がない。

 何かこう……芝居や演劇でも見せられているかの様に襲ってくる相手から発せられる覇気がない。

 こちらを襲ったり、殺したりしてくる相手特有の覚悟がない。

 故に……反応が一瞬遅れたレッドライオット、デク、バブルガールに纏めて捕縛される。

 組み伏せられた組員は……バブルガールの言葉に対して言葉を返す。

 

「はっ、今警察やヒーローに反抗して捕まりに行ってる奴らは皆正気だよ……組長派の者達さ、俺らも含めてな……治崎は、あの野郎は組のやっちゃいけねぇシノギを推進した、それ以上に……アイツは使えないと判断したら身内でも容赦なく切り捨てる、ガサ入れの警察に抵抗してるんだどうせ組は消滅……治崎に殺されるか社会に殺されるかの違いだ……どっちを選ぶと言われたら……決まってるだろうが」

 

 そうバブルガールを睨みつけながら語る組員は最早諦観した様な眼差しでそう語るのであった。

 隠し通路へと突入した青娥達。

 迷路の様に無数に別れ道が続いているが青娥が先導していく。

 青娥は……鍛え上げた仙術により他者の生命の波動を感知できる。

 それ故に、如何に距離を取ろうが迷路へと誘い込もうが完全に無意味、青娥にははっきりと治崎廻と幹部の位置が分かっている。

 ……500m程進んだ地点で地下迷宮自体が振動と共に唸りを上げて軋みつつ形状を変化させていくと思われた刹那……青娥は芳香を手招きして天井を指差して語る。

 

「あそこ……食べちゃいなさいな」

 

 しゃくっ……咀嚼音が響き渡り天井が芳香により捕食される。

 そして、付随して行われた空間を捕食した事による瞬間移動……それが、死穢八斎會本部長、入中常衣を無理矢理に青娥の眼前へ引き寄せる。

 青娥はとても良い笑みを浮かべながら入中の鳩尾を殴って気絶させる。

 迷宮を操っていた入中が気絶した事により地下迷宮のルート変動は収まった。

 それと同時に、青娥達が立っている場所の地面、その真下から振動が響く。

 青娥は自身が知り得る情報と照らし合わせて周囲に告げる。

 青娥が確認すると下にいるのは乱波と天蓋……などと言っていたか。

 もう少し先には3人組の八斎衆……窃野、多部、宝生。

 そして……肝心の治崎廻と共に歩いているのは音本真とクロノスタシス。

 相手も此方がスピード勝負だと言う事を理解しての行動……必然的に、治崎廻の所に行かせる者は最速で其処へ辿り着ける者、下にいる喧嘩好きと生臭坊主とやるには耐久力及び圧倒的な攻撃力に秀でていなければならない。

 3人組の八斎衆は……アレはアレでコンビネーションがかなりめんどくさい。

 

 誰が何処をどう攻めるか……僅か0.0017秒の間で考えていると……芳香とミリオ、そしてナイトアイが治崎を。

 乱波肩動と天蓋壁慈はファットガムとレッドが。

 3人組の相手はサンイーターこと天喰環が。

 治崎廻に付き従う音本真とクロノスタシス、そしてその付近に居る酒木泥泥の排除にはMs.ジョークとイレイザーヘッドがそれぞれ行う事となった。

 残った最後の1人、今現在下から振動を響かせている活瓶力也に関しては青娥が対応する事に決まり……各々が各々の役割を果たす為に行動を開始した。




久しぶりに低評価貰ってしまった

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