戦いは数だよ無惨さん!   作:土井中32

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260連やってもHi-vが一回も出ないのはキレても許されると思うんだ(Gジェネたーのしー)。




 戦いは数だよ無惨さん!

 

 

「マジかよ…」

 

気が付いたら転生していた一人の少年。

彼は今頭を抱えていた。

主に、これからどうするかで。

 

「よりにもよって鬼滅の刃、しかも刀鍛冶の里とか原作に関わるの確定じゃねェか…」

 

鬼滅の刃。

人食いの鬼が存在する大正を舞台にした物語。

 

刀鍛冶の里とは主人公が所属する鬼狩りの集まり”鬼殺隊”に、鬼殺し専用の剣”日輪刀”を提供する刀匠たちの住む場所だ。

ここで打ち上げられた刀は鬼殺隊の剣士たちによって振るわれ、鬼から人々を守るために使われる。

それゆえに鬼たちからは優先攻撃目標とされており、実際に物語の中では鬼の上級幹部である”上弦”2体の襲撃を受けている。

そんな刀鍛冶の里に住む刀匠の息子として生を受けた名もなき少年。

彼は今、唐突に戻った前世の記憶によりこれから起こることを知り、その対応に困り果てていた。

 

「このままいけばいずれ上弦の襲撃が起きるのは確定、その時俺や家族が無事である保証はどこにもない。

かといって俺に剣術の才能がないことはたまに来る柱の人に見てもらって確定してるし、この体はひ弱すぎて槌も振るえないから、日輪刀を打つこともできない。幸いにして手先は器用な方だが、それで鬼に対して何かできるってわけでもないし。

襲撃自体主人公の動きに依存していて発生時期不確定で、そんないつ起きるか分からない話を大人が信じてくれるかっていうとなぁ…」

 

危険が着実に迫っているのに、それに対して何もできることがない。

その無力さに頭を抱えていた時。

 

「わーん!おとうちゃーん!何で急に死んじゃうんすかァ!せめてカラクリのことをちゃんと教えてから死んでよォ!!」

 

目の前を泣きながら歩く少年が目に入って。

 

「閃いたァッ!!」

「ヒィッ!?」

「小鉄ゥッ!!今すぐ俺を案内しろォッ!!」

「いやいきなり何っていうか抱き上げるな小脇に抱えるなあああああ誰か助けてェッ!!?」

 

その思い付きを形にするため、彼は小鉄少年を小脇に抱えて走り出した。

…ひ弱な体のことを忘れていて、ちょっと走っただけで小鉄を取り落としたが。

 

 

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鬼。

本来は空想上の存在とされるが、この世界においては実在する脅威である。

人間の何倍もの身体能力を誇り、驚異的な再生能力と肉体変化能力を持ち。

上位の鬼になると、もはや超能力か妖術としか言いようのない力すら発揮する。

何より彼らは人以外食べることができず、同時に人間を食料としか見ていない。

故に、出くわせばほぼ間違いなく喰われて終わりである。

彼らに対抗するために組織された「鬼殺隊」の剣士であれば抵抗も可能だが、鬼殺隊幹部にして最強たる「柱」ですら単独で相手取れるのは鬼の下級幹部「下弦」まで。

鬼に挑むも返り討ちに遭い、そのまま腹に収まる剣士も少なくはなかった。

 

そんな、人類の上位種の名をほしいままにしている鬼が。

 

「ヒィ、ヒィ、ヒィ…!」

 

走る。

ただひたすらに走っている。

振り返ることすらできず、ひたすらに逃げている(●●●●●)

自分の腕を切り落とし、再生できない傷を負わせた追っ手を必死に振り切ろうと真夜中の野山を駆け抜けるが、それが実を結ぶことはない。

徐々に、徐々にそれの立てる音が近づいてくる。

カタカタ、カタカタという死神の音が、近づいてくる。

 

「こ、のォ…!?」

 

追手が近づく音に耐えられず、鬼は反撃しようと振り向き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『絶対にお前たちを許さない』

「」

 

 

 

 

 

ほぼ目前、真後ろ数センチに迫っていた顔を見て動きが止まり。

赫く光る刀によって、首を刎ねられた。

 

鬼殺隊の剣士に支給される刀、日輪刀。

この刀を以て首を刎ねれば、一部の例外を除いて鬼は死ぬ。

そしてこの鬼は例外ではなく。すぐにさらさらと崩れ、そこに鬼がいた証は何一つ残らなかった。

 

「…」

 

鬼の死を見届けたそれ(●●)は、刀を鞘に納め。

ゆっくりとした動作で、野山を下り始める。

やがて日が昇るころには山を下り切り、山里に向かう道を歩き出す。

その途中で田仕事をしに来たのだろう、田んぼの横で準備をしている老人が歩いてくるそれに気づき。

 

 

 

 

 

 

「おう、今日もよろしくな案山子のカラクリさんよ」

「カタカタ」

 

 

 

 

 

 

カラクリ仕掛けの、武者を模した案山子にそう言い。

カラクリもまた、足を止めて老人に頭を下げた。

 

 

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縁壱一式。

全国に展開する産屋敷商会の看板商品である。

カラクリ仕掛けによって自立・勝手に動き回るこの案山子は従来の案山子と比べて獣除けにとても効果があり。

値段もほぼ材料費だけといった安価さから飛ぶように売れていた。

とりわけ、「壊れたら無償で修理、ないし交換」という謳い文句も客の財布のひもを緩ませる要因であった。

 

なお、その実態は当然ただの案山子などではなく。

刀鍛冶の里に伝わるカラクリ人形、縁壱零式を解析して作り上げられた「鬼絶対ぶっ殺すカラクリ人形」である。

3対の腕を持つ縁壱零式と比べて腕を1対に減らされた一式は性能では劣るものの代わりに自立行動でき、ある程度簡略化された構造は大量生産を容易にし。

全国各地に工場まで建て、一つの工場につき日に数十体というペースで量産された縁壱一式はこれまた大量生産された日輪刀(見習いたちが修行がてら打ったもの)を持たされて昼間はカラスやスズメ、ときにイノシシやシカを追い払い。

夜になれば人を襲おうと人里まで降りてきた鬼をしばき倒しまくっていた。

なお日輪刀は大量生産品のため質がかなり落ちているが、手に仕込まれた高出力の電熱線とカラクリ人形ゆえの強力な握力によって赫刀になっているため、下級の鬼程度であれば掠っただけで大ダメージは避けられない。

総合的に見て「柱」には及ばないものの彼らの内弟子である柱候補の「継子」に匹敵する戦闘能力を持ち、それが数の暴力を伴って襲いかかってくるという理不尽さは人間を下に見ていた鬼たちを震え上がらせていた。

何せそこらの鬼殺隊剣士よりも強いうえ、チンタラやってると周辺の縁壱一式が集まってきて数の暴力を行使し始めるのだ。

逃げようにもカラクリに持久力の概念はない。空間転移や異空間に逃げ込むなどと言った例外でなくば地の果てまで追っかけ回されるので、見つかった時点で逃げるのは不可能である。

 

何よりも彼らを疲弊させたのは、縁壱一式がカラクリである、という点だ。

 

鬼殺隊剣士であれば倒した後喰らって体力の回復が見込めるし、毒などと言った搦め手も効く。

が、カラクリに毒は効かない。鉄と木でできた縁壱一式を鬼は食えない。

腕や足が飛んだ程度では止まらず、むしろ損傷したら後続のために鬼に絡みついて挙動の邪魔をしてくる。

しかも苦労して破壊しても食べられないので鬼にとってはまさしく骨折り損のくたびれ儲け。何も得るものがない。

そうやって体力を回復できないまま弱ればいつかは赫刀が首に届き、或いは朝まで粘られて太陽の光に焼かれる(もちろん日陰に逃げるなど縁壱一式たちは許さない)。

よしんば破壊して運良く逃げることができても、壊れた一式は回収されどんな方法で壊されたか徹底的に調べられる。

そして壊された一式のいた近辺には対策された一式たちが放たれるのだ。

 

自分たちが今までやってきた「死なない暴力」を、数の暴力というおまけ付きで返されるという強烈な皮肉によって、鬼の数は凄まじい勢いで減り続けていた。

 

…余談であるが、鬼殺隊剣士の技量も生存率も右肩上がりである。

何せ、腕を上げないと巻き藁代わりの人形に木刀でしばき倒されるし。

基本的に相手の情報が皆無な状況から始めなくてはならない鬼狩りが、代えの利く縁壱一式を先に嗾けることによって弱ければそのまま討伐。

もし縁壱一式より強くても、剣士たちはある程度鬼の手の内を知った状態から始められる。

赫刀のメカニズムも判明して意図的に起こす方法も確立されており、おまけに数の暴力まで行使できるとなれば、そりゃあ生存率は上がるというものである。

 

 

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「ええいあの異常者どもめがぁアアアアアッ!!」

 

鬼の始祖、鬼舞辻 無惨は荒れていた。

主な原因は最近鬼殺隊が投入してきたカラクリ人形である。

縁壱一式には鬼を感知する機能が搭載されており。感知範囲に鬼がいれば、それが格上だろうと問答無用で襲いかかる。

逃げ隠れしていた無惨ですら縁壱一式たちの鬼感知レーダーからは逃れられず、週に一回は襲撃されていたのだが。

 

「全く、私を殺すためにこんなものまで作るとは。

やはり鬼殺隊は異常者の集まりだな。やつらは~~」

 

いい加減嫌気がさしてきた頃に、懲りずに自分の前に現れたある縁壱一式に対して、尊大な態度でやれ鬼殺隊は異常者だとか己は天災だなどと(無意味なのに)ご高説を垂れていたところ――

 

 

 

 

 

 

 

『……………プッ』(口に手を当てて失笑)

 

 

 

 

 

 

 

――これである。

 

「何 が お か し い」

 

笑った個体はすぐに破壊されたが、よりにもよって町の近くで破壊したために「縁壱一式を破壊できる鬼」が近辺に潜んでいると即座に鬼殺隊に知られ。

近くの産屋敷商会から急遽集中投入された縁壱一式に今までを遥かに超えた頻度で、たとえ町中だろうと建物内にいようと昼夜を問わず襲撃されるようになり。

身を守るためにはどこで何をしていようと鬼としての力を行使するしかなく、そうすると今まで使っていた身分を捨てるほかない。

仕切り直すため離れた地へ逃げても、もはやどこに行っても縁壱一式のいない町などなく。

結果として毎日のように一式に追っかけ回される羽目になり、天元突破していた彼のストレスと怒りは更なる天井をぶち抜いた。

何より癪に障るのがカラクリの顔がかつて自分を追い詰めたあの「耳飾りの剣士」そっくりなことである(100%無惨への嫌がらせ)。

当初こそあのにっくき耳飾りの剣士をこの手で八つ裂きにできると喜んでいたが、日に十回も襲撃を受け続ければそんな感情も引っ込む。

なのに他の鬼と情報共有すると必ずこの顔を見る羽目になる。しかも人形ゆえの能面のような無表情で、あのセリフを言いながら。

 

 

『何が楽しい?』

 

『何が面白い?』

 

『命を何だと思っているんだ?』

 

 

普通にホラーである。しかも大抵、無惨にとっては一体でもトラウマものの顔が群れとなって迫ってくる映像である。

思わず情報共有先の鬼を殺してしまったのも一度や二度ではない。

…なお、挑発用に録音されたセリフを言う機能はついているが、

 

「ええ?そのセリフ無惨にしか言わないはず…覗き見てるのを感知してる?そんな機能つけてないのに?何それ怖…」

 

と、開発した少年はコメントしている。

 

当然無惨はあのふざけたカラクリを壊し尽くすよう配下に命じたが、一体あたりが下っ端の鬼よりも強いうえ、多少強い程度では数の暴力で押し潰されてしまう。

とりわけ倒しても鬼にとって得る物はないので、縁壱一式を相手にすればするほど人喰いの頻度が落ち、強くなれないばかりか体力の消耗を補えなくなって。

逆に上弦の鬼ですら討ち取られる事態となり、無惨は使える手足を大幅に失ってしまった。

四の五の言っていられず鬼を増やせど増やせど強くなる前に片っ端から討ち取られる現状に、彼は配下に当たり散らす以上のことができなかった。

なお、情報共有はほとんどできていない。だってあの顔を見るのが嫌だから。

 

 

以下、現在の鬼たちの動向である。

 

 

○ 黒死牟の場合

 

『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『オイは恥ずかしか!介錯しもす!』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『鬼は死すべし慈悲はない。イヤー!』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『オデノカラダハボドボドダァ!』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『誤チェストにごわす。こンば生き恥晒しとるのは兄上では無か』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』「南無阿弥陀仏」『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』『おいたわしや、兄上』

 

「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ッ!!フンッ!フンッ!ヴェああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

黒死牟はキレた。

前後左右、何だったら上下からすら大量の弟の顔が迫りながら今際の際のあの言葉を繰り返してくるのだ。

縁壱厄介オタクであるこいつが、カラクリとはいえ大量の弟に襲いかかられて冷静さを保てるわけもない。

とにかく目に映る縁壱一式を片っ端から壊して回るカラクリ絶対壊すマシーンと化していた。人喰いすら忘れて。

…なお、片っ端から壊して回っているせいで鬼殺隊に現在地が知られ、岩柱・悲鳴嶼 行冥による監視で手の内がほぼバレていることを、彼はまだ知らない。

まあバレたところで対処できるかは別の話なので、致命的なレベルに弱体化するまで縁壱一式による波状攻撃が続行されるのだが。

 

 

○ 猗窩座の場合

 

『やーい負け犬』

『大切な人を誰も守れなかった負け犬!』

『生き恥負け犬ゥ!』

『負け犬?』

『負け犬』

『鬼なのに負け犬ゥ!』

『鬼じゃないと誰にも勝てない負け犬ゥ!!』

 

「殺す」

 

上手く思い出せないが人間だったころのトラウマを刺激されて、彼もまたカラクリ絶対壊すマシーンと化していた。

黒死牟と違うのはたまに入るセリフで動きが止まってしまい、そのせいで攻撃を食らって弱体化の速度が速いことである。

 

『狛治さんもうやめて!!』

 

何度やってもこのセリフを聞いた瞬間に動きが止まり、止まった一瞬をついて壊されても機能停止していなかった一式が手足に纏わりついて身動きが封じられ、そのまま切り刻まれて結構な重傷を負う羽目になったりしていた。

上弦でも図抜けた再生力を持つとはいえ、赫刀で何度も切り刻まれていれば消耗は避けられず。

このままいけば黒死牟よりも早く討伐に移れそうだと鬼殺隊はその準備中である。

その際は例のセリフを有効活用できないか検討中だとか。

…なお、このセリフは縁壱一式には収録されていない。何なら縁壱一式は男性モチーフなので女性の声の収録なんて一度もされていない。

 

「…」

 

…こちらは水柱・冨岡 義勇によって監視されているのだが、素で気づかれていない模様。

必要がなければ全く喋らないせいだろうか…?

 

 

○ 堕姫・妓夫太郎の場合

 

『不細工』

『不細工?』

『不細工!』

 

「お兄ちゃんをバカにするなあああああああッ!!」

「見え透いた挑発に引っかかるなバカ妹ォッ!?」

 

どれだけ強かろうと兄妹ゆえの連携を発揮しようと一人当たり百体を超える継子級戦力による物量戦の前にはなすすべがなかった。

特に兄の方は毒など対人戦に特化気味だったので尚更に。

 

「…地味に且つ簡単に終わるかもなぁ…」

 

堕姫の潜伏していた吉原を内偵していた派手柱…もとい、音柱・宇髄 天元はこれ幸いと二人と一式たちの戦いを安全な場所から観察。

ほぼ手の内を晒しきって疲弊したところで後ろからこっそり近づき、2体同時に首を取った。

 

 

○ 玉壺の場合

 

「芸術?ガラクタの間違いだろ」

『ガラクタ?』

『ガラクタ』

『やっぱりガラクタ』

『やーいガラクター』

 

「私の芸術を笑うなあアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」

 

原作通りに刀鍛冶の里を襲うも、警備戦力として展開していた縁壱一式の警戒網に引っかかり交戦を開始。

最初は余裕ぶっていたが一体二体に貶された程度ならともかく、三ケタ単位に一斉に煽られてはたかがカラクリなどと言っていられなかった。

冷静さを失い一式を壊して回るも、元々対人用の術が多いため割と苦戦。

しかも騒ぎを聞きつけて霞柱・時透 無一郎まで参戦。

なりふり構わず真なる姿を晒して一時は優位に立ったが、縁壱一式の物量に物を言わせた人海戦術によって体に貼り付かれて身動きが取れなくなり、そのまま斬り刻まれ続けて弱ったところで無一郎に止めを刺された。

 

 

○ 半天狗の場合

 

「ひぃぃぃぃぃっ!恐ろしい恐ろしい、なぜお前たちは儂のような弱者を甚振るのだ…!」

てめェが鬼だからだろうがァッ!!おいカラクリども、そいつらの滅多斬りやめんじゃねぇぞっ!!」

 

『手が悪いならその両腕を斬り落とす』

『見えるところにあるのが悪いなら目を潰す』

『お前が責任転嫁する部分を一つ残らず潰してやる』

『さあ、あと何回他人のせいにできる?』

『言ったはずだぞ、いつか必ずその時が来ると』

『きょう、ここで、命を以て、お前は今までの罪を償うのだ』

 

「ひぃぃぃぃぃっ!?」

 

原作同様玉壺と共に刀鍛冶の里を襲うも、縁壱一式たちとの物量合戦に発展。

しかし分裂体を生み出しても生み出してもそれを上回る物量を以て抑え込まれ、しかも動きが止まった分裂体は即座に取り囲まれて滅多斬りを受け続ける羽目に。

当然再生には本体の力を消耗するので、一体でも滅多斬りを受け続けるとそれだけで全員の継戦時間が縮んでしまう。

憎珀天と石竜子を出して優位を取ろうとしたが、逆に戦力集中の余地を与えてしまい却って消耗を早める結果に。

更に風柱・不死川 実弥(逗留中だった弟が気になって見に来ていた)が参戦し横殴りしたことで憎珀天が首を取られ、動きが止まった瞬間に縁壱一式たちによる滅多斬り拘束の餌食となった。

もはやこれまでと本体は逃げ出したが、手の空いた一式たちによって山狩りが行われ。

人海戦術で本体を見つけたものの無駄に硬くて首を斬れなかったので、鉄板に熔けた鉄で両手足を溶接され、何もない原っぱに連行。

不死川に朝まで首を斬れないか試され続けた。

苦し紛れに出した分裂体は全て一式たちに滅多斬り拘束された。

 

 

○ 童磨の場合

 

『『『ヒャッハー汚物は消毒だー!!』』』

 

「ねえ俺の時だけ言動おかしくない?」

 

悪意ある第三者によって改造された、という建前で晴天の真昼間に火炎放射器を装備した縁壱一式二百体が万世極楽教本部を強襲。

所かまわずぶっ放される炎に追い立てられて信者たちは建物から逃げ出すしかなく、そうして炎によって建物内の温度が上がれば氷を操る童磨の血鬼術は封じられ。

それでも鬼の膂力を以て健闘したが、焼け落ちた場所から差した直射日光を浴びて消滅した。

 

なお、根本的に生身の人間と相性が悪いことからこの作戦に鬼殺隊の剣士は参加できず。

姉である元花柱・胡蝶 カナエを傷物にしてくれた(原作と違い致命傷を負う前に縁壱軍団が割り込んだので、剣士は続けられなくなったが一命は取りとめた)憎いあん畜生をこの手でぶった斬ることができなかった蟲柱・胡蝶 しのぶはしばらく不機嫌だったとか。

 

 

○ 下弦の鬼たち

 

普通に人海戦術の前に屈した。

彼らに出番はない。

 

 

○ それ以下の鬼たち

 

討ち取られるか逃げ回るばっかりでちっとも役に立たない。

継子が人海戦術行使すれば当然ともいえるが。

 

 

○ 珠世・愈史郎の場合

 

「逃げ隠れするのが困難になった。訴訟」

 

縁壱一式が売り出され始めた辺りでこのまま逃げ隠れし続けるのは困難と悟り、産屋敷家に連絡を取った。

その扱いには鬼殺隊内でも結構揉めたものの、監視付きで蝶屋敷にて「対無惨用の毒」と「鬼を人間に戻す薬」の開発に携わることに。

縁壱一式によって毎日結構な数のサンプルが届けられるため、研究はかなり捗っている模様。

 

ちなみに、珠世は不定期に開催される『鬼への恨みを叫び大会』にて、歴代のお館様以外で初の殿堂入りを果たしている。

 

 

以上が現在の鬼たちの近況である。

 

なお、鬼側が手をこまねいているうちに日輪刀の原料である猩々緋砂鉄を原料とした太陽と同じ光を発する電灯、「太陽灯」が実用化。

目から太陽光をサーチライトの如くぶっ放してくる一式改型(見た目は一緒。部品共用+不意打ちのため)が登場し、更に鬼たちは追いつめられることとなる。

…通常の一式よりも高価なのだが、泥棒除けとして売り上げも好調。まあ、夜中に泥棒に入ったら目を光らせたカラクリに延々と追っかけ回されるとか普通にトラウマものである。誰だろうとそんな目に遭うのは勘弁だろう。

 

 

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「フハハハハハッ!!ついに完成したぞ縁壱二式!

縁壱一式五百体分っつーバカみたいな費用が掛かったが、零式みたいな腕6本生やさず継国縁壱の人外性能を完全再現した最強の鬼絶対ぶっ殺すカラクリ人形の完成だァッ!!

性能しか考慮してねェから刀鍛冶の里の人間総動員しても月一体が限度だが、あのクソ無惨を追い詰めた縁壱が数の暴力持ち出せば上弦だろうがクソ無惨だろうが敵じゃねェッ!!

勝った、勝ったぞ俺は!フハハハハハ!!」

 

 

「おいたわしや、兄上」

 

 

「…小鉄(こて)っちゃん、何か言った?」

「その年でもう()けたんですか?今来たばかりで何も言ってませんよ」

「じゃあカラクリに触った?なんか勝手に立ち上がってんだけど」

「重要部分ほとんど一人で作ってたじゃないですか。どこにスイッチあるかなんて知りませんよ」

 

 

「何が楽しい?何が面白い?命を何だと思っているんだ?」

 

 

「いやちょっと待てどこへ行く縁壱二式ーーーッ!?」

 

引き留める彼を無視し、二式は外へと飛び出していく。

解析のために解体された縁壱零式の内部から発見された、黒い日輪刀(砥ぎ直し済み)を持って。

 

…上弦の鬼が全滅し、無惨が無限城に引き籠るまであと五時間。

頑張れ無惨!早く対策しないと月一で縁壱が増えるぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『鬼舞辻無惨。お前を絶対に許さない』×十万

「」

 

 

 

縁壱軍団(二式一体、一式改型五千体、通常の一式九四九九九体)が無限城に殴り込んでくるまで、あと七十二時間。

 

 

 

 

○ 大正コソコソ小話

 

実は縁壱軍団には必ず胴体に「悪鬼滅殺」と書かれたお札が五寸釘で打ち付けられた藁人形が収められている。

これが入っていると入っていないでは目に見えるほどに剣術のキレに差が出るらしい。

…時折人間臭い動作(刀を振る練習をする、話しかけたりするとリアクションを取るなど。当然無駄なのでそんな動作は組み込まれていない)を取る個体もいるとか。

…縁壱一式の中身を知ってる者は事の真相にうすうす気づいているが――

 

「嫌がらせのつもりで呪いの藁人形入れたら強くなった。

なんだかよく分からんが強くなったからヨシ!」

 

――と、作った本人は全く気付いていない。

 

 






無限城にカラクリたちが入ってきた方法?そこに使い減りしない労働力(穴掘り要員)がたくさんあるじゃろ?

ちなみに日輪刀の生産が追い付いていないので普通の刀から包丁、更にはなぜか金棒を装備した一式が存在しますが、鬼たちからはむしろこっちの方が恐れられている模様。

理由?死ねないから。

朝まで切り刻まれ続けたり叩き潰され続けるというのは、いくら鬼といえど辛いので。


○ 詰め込み切れなかった一発ネタ集


――囮は多い方がいい――

猗窩座「だからお前も鬼にならないか?」(懇願)
煉獄「断る。俺が縁壱一式としたいのは鍛錬だ、鬼ごっこではない!」

なおこの後煉獄に致命傷を与える前に縁壱軍団の集結を許してしまい、ホントに鬼ごっこをする羽目に。


――大正三種の神器――

産屋敷商会スローガン「目指せ一家に一台縁壱一式!」
鬼たち『おいばかやめろ』(震え声)

ちなみに、現実には一家に一台どころでは済まない数(工場一つにつき日産百体に届かないくらい)が量産されていることを、鬼たちはまだ知らない。


――不思議なことが起こっちゃった結果――

御屋形様「今日からみんなと一緒に戦ってくれる…



カラクリ柱の縁壱二式だ。仲良く頼むよ」

縁壱二式「カタカタ」
柱たち『』

なお模擬戦として柱全員で挑んだところ、秒で瞬殺された。
自分たちと違って二十四時間三百六十五日、十二鬼月も下っ端も関係なく鬼をしばき倒し続けるさまを見て――

『もうあいつ一体でいいんじゃないかな』

――と全員一致で思ってしまったとか。
そして開発者の少年は

「次は経験値泥棒なカラクリニンジャだな」

と、次の準備を進めている。


短編につきツッコミどころ(縁壱一式の動力とか)満載ですが、元をただせば縁壱零式の時点でツッコミどころ満載なのでどうかご容赦を。

ようやく残業地獄(足かけ五か月)が開けていろいろできるようになったぜコノヤロー!
…はい、長編の準備が全く進んでいません。まだ1クール分も終わってないです。
なのに今年後半は気になるゲームが次々と出る予定でさらに時間が取れない…。
スパロボやりたいFFTも気になるデジモンもやりたい!
…デジモン、プラットフォームのゲーム機一つも持ってないんですけどね。
いい加減PS5買うべきかなぁ、でも不具合の話聞くしなぁ…。
というわけで、長編の投稿は今しばらくお待ちを!

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