幻想の力でヒロアカ生活(リメイク済)   作:ろぐいんち

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かなり短い上に演出があんまりできませんでした。許して…


14話 決戦!雄英体育祭!Part2

「第一試合、始め!」

 

合図と同時に、切島くんが大きく踏み込んだ。

全身が岩のように硬化する。

 

「行くぜ、幻乃さん!」

 

「うん、よろしくね」

 

私は一歩下がり、呼吸を整える。

 

(硬化。真正面は無理)

(なら――削る)

 

 

装備 E.G.O『レティシア』

 

 

パチン、と空気が切り替わる感覚。

人形めいたE.G.O衣装が私の身体を包み、

手にはライフル。

 

可愛らしい見た目とは裏腹に、

照準は静かで冷たい。

 

「……銃か」

 

切島くんは構えを崩さない。

 

私は狙いを定め、引き金を引く。

 

乾いた銃声。

BLACK属性の弾丸が、切島くんの胸部に命中。

 

「ぐっ……!」

 

硬化が衝撃を受け止める。

だが、完全ではない。

 

(効いてる。

肉体じゃなく、意識の奥に)

 

「この距離なら!」

 

切島くんが距離を詰める。

拳が振り下ろされる。

 

私は後ろへ跳びながら、E.G.Oを切り替えた。

 

 

装備 E.G.O『懺悔』

 

 

十字架のメイスが、ずしりと現れる。

WHITE属性。

 

「……それ、鈍器?」

 

「心に響く方、かな」

 

私は踏み込み、真正面から振るった。

 

懺悔がブンッ、と音を立てて振り下ろされる。

 

直撃。

 

切島くんの身体が揺れ、

一瞬、硬化の集中が乱れる。

 

「……っ!」

 

歯を食いしばる切島くん。

 

「これ……気合だけじゃ、キツいな……!」

 

距離を取って《レティシア》。

BLACK射撃。

 

踏み込んで《懺悔》。

WHITEの打撃。

 

肉体 → 精神 → 肉体 → 精神。

 

単純だが、

硬化という個性には確実に効いていく。

 

「……それでも!」

 

切島くんが叫ぶ。

 

「ここで負けたら、

漢が廃るだろ!」

 

硬化を維持したまま、最後の突進。

 

(……強い)

 

でも――

 

私は一歩も引かず、

《懺悔》を振り抜いた。

 

WHITE属性の一撃が、

切島くんの集中を完全に断ち切る。

 

「……っ、く……!」

 

硬化が解け、

切島くんの膝が地面についた。

 

「――勝者!

幻乃!」

 

歓声が上がる。

 

私はすぐにE.G.Oを解除し、

切島くんに駆け寄る。

 

「大丈夫?」

 

「……ああ」

 

切島くんは悔しそうに、でも爽やかに笑った。

 

「参った。

真正面じゃなく、ちゃんと考えてきたな」

 

「切島くんが強すぎるだけだよ」

 


 

「想夢さん、勝った!」

「でも無茶してないよね……?」

 

「幻乃、やるじゃん!」

「……でもあれ、地味に怖くなかった?」

 

私は少しだけ苦笑した。

 

(まだ、見せてないだけ)

 

 

 

 

勝利はした。

でも、分かっている。

 

次の相手は――恐らく、あの爆豪勝己。

 

(このままじゃ、押し切られる)

 

私は、

"まだ使っていない"奥の手の存在を、

胸の奥にしまい込んだまま、次の試合を見据えた。




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