ところでホドちゃ可愛くない???
人は死んだらどこへ行く?
君の元へ行こう。
やがて私のように灰になってしまう、君の元へ。
私の中のアブノーマリティ増えてきたなぁ。今日はなんだか可愛い黒い子と背の高い蝶の頭をしたイケメンが来たようで…
そんなことは置いておこう。バスで移動中の美少女。私だ。
バスに乗る前に雄英侵入事件の後委員長になった飯田君がバスに乗ると聞いて初仕事だと言わんばかりにみんなを整列させていたけどバスの形的に意味がなくて残念がってたのがちょっと面白かったな。
さておき、バスの中ではみんなが談笑している。まぁ移動するだけだしね。実は私はちょっと眠い。少しウトウトしていると梅雨ちゃんがいずくんに話しかけてる。
「私思った事を何でも言っちゃうの、緑谷ちゃん」
「あ!? ハイ!? 蛙吹さん!!」
「梅雨ちゃんと呼んで」
「あなたの個性、オールマイトに似てるよね」
…確かに、言われてみればいずくんの個性はオールマイトにかなり似てる。入試の頃くらいまでは記憶はあったんだけどアブノーマリティが増えていく事に前世の記憶が綺麗さっぱり思い出せなくなっててもう今後起こることはほとんど覚えてない。E.G.Oは身につけた瞬間使い方が分かる凄いやつだから何とかなってるけどね。
「そそそそそうかな!? いやでも僕はそのえー」
「待てよ梅雨ちゃん。オールマイトはケガしねぇぞ。似て非なるアレだぜ」
それはそうだと思う。オールマイトは自分の力で体を壊すことは聞いたことがないし、逆にいずくんは体を壊しすぎ。全く耐えられてないもんね…見てるこっちがヒヤヒヤする。
「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪だな」
「ケッ」
「爆豪ちゃんは、キレてばっかだから人気出なさそ」
「んだとコラ出すわ!!」
爆発さん太郎はマジでうるさい。眠いのに大声出されてイライラしだしてる。
「この付き合いの浅さで糞を下水で煮込んだような性格を全員に認識されるの相当やべぇよ…」
「テメェのボキャブラリーはなんだコラ殺すぞ!」
「ぶっ…」
あっやば、吹いてしまった。
「殺すぞ早着替え女ァ!」
「その通りだから仕方ないね。嫌なら治そうね、下水君?」
「ま、まぁまぁ…でも幻乃さんも結構派手というか分かりやすい個性だよね!その…個性の名前ってなんだっけ」
「長いから忘れるよね分かる。言ってなかった人もいるし丁度いいよ。私の個性は『
「ねぇ、その…WHITEダメージって何?」
「そうね、これも言わなきゃ。私のE.G.Oで出せる攻撃タイプは4つあって、まず物理ダメージのRED、精神攻撃のWHITE、侵食攻撃のBLACK、そしてこれが1番危険かつ最も強力な死を司るPALE。この4つかな。」
「なるほど…確かに対人なら殺しちゃう訳にもいかないから精神攻撃が出来るWHITEダメージが1番使いやすいのか…」
「ヴィランの中にはどれだけ傷を受けようが動くヤツもいるだろうしね。精神を折っちゃえば無力化出来る。」
そんな雑談をしていると相澤先生から一言。
「そろそろ着くぞ、いい加減にしとけよ…」
「「「「「はい!!!」」」」」
一言でバスの中を沈めるのやばいな…どんなWHITE攻撃より強いんじゃない…?
「すっげー!USJかよ!」
「水難事故、土砂災害、火事…あらゆる災害を想定し作られた
本当にUSJなんかい!色々とマズイだろうに…
「スペースヒーロー13号だ!災害現場で目覚しい活躍をしてるヒーロー…!」
「私好きなんよ!わぁ〜…!」
「まぁ前置きはここまでにして私から小言を2つ、3つ、4つ…」
いやドンドン多くなるじゃん…だいぶあるねしかも…
「私の個性は皆さんご存知『ブラックホール』。どんなものでも吸い込んでチリにします。」
「その個性で瓦礫なんかを吸い込んで救助活動してるんですよね!」
「…えぇ、その通りです。しかし………簡単に人を殺せる力です。皆さんの中にもそういう個性を持つ子はいると思います。」
…そうだね、私の力の全属性も人を殺せる。RED、BLACK、PALEは体を、WHITE、BLACKは心を壊せる。心を壊すとそれはもう人間とは呼べないただ生きているだけのナニカになる。
「超人社会は“個性”の使用を資格制にし厳しく規制することで、一見成り立っているようには見えます。しかし一歩間違えれば容易に人を殺せる“いきすぎた個性”を個々が持っていることを忘れないで下さい」
…こないだイライラして記者殴ったのバレないといいな…懺悔とはいえ怒られそう…
「この授業では人のために自分の個性、力をどう活かせるのかを学んでいきましょう!私たちの力は人を傷つけるためにあるのではありません。それを心得て帰ってくれれば幸いです。」
私の力は…鎮圧以外に人の役に立てるのだろうか?こんな危険な個性…
「以上!ご清聴ありがとうございました!」
「ブラボー!ブラーボー!」
「ステキー!」
そうやって話終わった瞬間。凄く、嫌な、1度感じたけれど今度はもっと大きく、近く、直接、殺意が私の身を駆け抜けて行った。
「ッ!!!!殺られる前に…鎮圧!先手必勝!」
マッチガール
E.G.O4本目のマッチの火
長い円筒系で、武器の後ろに目立つ赤い円、また、銃身に大きな火の消えたマッチ棒が刺さった大砲と、黒、灰、白色が混じった炭や灰のように見える防護服を装備し、口には咥えタバコのような火の消えたマッチ棒が装備される。
「幻乃!?一体何を…全員、ひとかたまりになって動くな!!!!」
「先手必勝!喰らえ!マッチキャノン!」
ドガァン!!!
「ん…?ぐぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
出てきた手だらけの男に4本目のマッチの火から放たれた強いREDダメージが襲う。見事直撃し男は少しの火と煙に包まれる。
「死柄木弔!?…ッ、またあなたですか!」
「次は逃がさない!動いたら撃つ!!」
再び4本目のマッチの火…マッチキャノンを構える。
「おいおいなんだなんだぁ!?もう入試の時と同じように始まってんのかァ!?」
「違う!あれは本物のヴィランだ…!」
「敵ン!?馬鹿だろ!ここは雄英だぞ!」
「先生、ヴィラン用のセンサーは…!」
「もちろんある!ただ反応してない…恐らくセンサーをかわせる個性持ちがいるな…馬鹿だがアホじゃないぞ、気をつけろ!」
「少し予定が狂いましたが…問題ありません!」
そう言うと再びモヤを出して多くのヴィランを呼び寄せる。もちろんそんなことを想夢は見逃さないが何故か攻撃が当たらず後ろの地面に直撃する。
「当たらない…!?前回は当たったのに…!」
「そう何度も不意打ちは喰らいませんよ!」
マッチキャノンはその射程と単発の威力は素晴らしいが、連射力に欠ける。一撃撃ち込んだ後にかなりのタイムラグがありその隙にヴィランを召喚されきってしまう。
「13号避難開始! 学校に電話試せ! センサーの対策も頭にある敵だ、電波系の“個性”が妨害している可能性もある。上鳴おまえも“個性”で連絡試せ!」
「っス!」
「いてて…まさか出端をくじかれるとは…まぁ、いいや、ところでオールマイトはいないのか?」
…思ったよりダメージ入ってないな…RED耐性が高いのか…?
「…相澤先生、先日の侵入者、コイツらです。」
「この間のはコイツらの仕業か…!俺が時間を稼ぐ、13号!生徒の避難を開始しろ!!幻乃も下がれ!」
「させませんよ。」
「こっちがさせないよ…!!」
再び黒いモヤの男に向かってマッチキャノンを再び撃ち込むもののやはり当たらない。
「やれやれ、元気のいい事だ…では改めて、我々は敵連合、僭越ながら……この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは…
平和の象徴たるオールマイトに息絶えて頂こうと思いまして…」
…本気か?オールマイトを、殺すと?あの、オールマイトを…?
「その前に、俺たちに倒されることは想定してなかったのか!?」
たった1つの罪と何百もの善
E.G.O懺悔
「REDがダメでも人間ならWHITEは効くでしょう…!!」
正面から想夢が懺悔を振りかぶり、背後からこっそり回り込んでいた切島が殴り掛かり、更に少し後方から轟の氷が炸裂する。が、しかし。
全ての攻撃は空を切った。
「おっと…危ない危ない…学生とはいえヒーローの優秀な金の卵…」
「ダメだ、どきなさい!三人とも!!」
そう叫び13号がブラックホールで黒いモヤの男を吸い込もうと指を開ける。
「散らし、嬲り、殺す」
ずぁぁとモヤが広がり近くにいた生徒たちを吸い込む。もちろん想夢も吸い込まれてしまう。
「ッ…!?(WHITEすら…!?)」
そう思ったのもつかの間、吸い込まれてどこかにワープしてしまった。
「…いだっ」
ワープされ放り出された場所は水難エリア。
「ケロ、想夢ちゃん、大丈夫?」
「梅雨ちゃん!良かった…無事なんだね!」
「幻乃さん!大丈夫!?良かった、無事で…!」
「ででででででもここどこだよ…!さっきまでオイラ達みんなといたはずじゃ…!」
そこには梅雨ちゃん、いずくん、後…確か峰田くんがいた。
「ここは…水難エリア?でもここに梅雨ちゃん飛ばしてるの…アホじゃない?」
「多分、生徒一人一人までは把握されてないわね。私がヴィランだったら火災エリアに飛ばしてるもの。」
近くに嫌な気配もするし多分適当ではあるんだろうけど数で押し殺せばいいって魂胆なのかな?殺すのはダメだし無力化を目指して…
「お?アイツらか?」
「雄英の体操服来てるし多分そうだろ。それに女が2人もいるぞ!」
「片方は壁、だがな!ぎゃーっはっはっは!」
…よし、殺す。
「ごめん、梅雨ちゃん、いずくん、峰田くん…アイツら殺すから。」
「ちょっ!?待って待って殺すのはダメだよ!落ち着いて!」
「けど殺すのはともかく無力化しないといけないのは事実よ、どうしましょう、この数…船に隠れているけどそれも限界はあるわ。」
「あぁもうどうしてこんなことに…!!」
「何ゴチャゴチャ話してんだ!降りてこいよオラァ!」
ガァン!
船が攻撃され鈍い音が響く。
「ひぃぃぃぃぃ!」
「待ってたら船壊されて本当に詰む…!この状況で最も現状打破出来るE.G.O…新入りのあれしかない…!いずくん!私行くから!」
死んだ蝶の葬儀屋
E.G.O 崇高な誓い
そう音がすると黒と白の蝶が描かれた二丁拳銃と、真っ黒なスーツのような葬儀服が装備され、背中には蝶の描かれた真っ黒な棺桶を背負う。
「…ッ…!(武器だけWAWなのに凄く…頭が痛い…!)」
「ま…幻乃さん!それ…大丈夫なの…!?」
見た目からは想像できない圧が辺りを圧迫する。
「ふふ…私は、私だ…大丈夫…!さぁ…!!鎮圧の時間だ…!!」
そう言うとに崇高な誓いを構え、数多のヴィランに向ける。
「私も手伝うわ、ケロ!」
「う、うぅ…オイラも、出来ることは…!」
「全員で、この状況を突破しよう!行くよ!」
「「「おう!!!(ケロ!!)」」」
こうして水難ゾーンの戦いの火蓋は切って落とされた。
(後編へ続く)
少し早いですがもうWAW武器の登場です。防具はまだだけどね。本来ここはレティシアライフルの予定だったんですが想像以上に葬儀屋さん出して!って声が多かったので崇高な誓い登場でございます。マッチキャノンは相手が悪かったね…もし宜しければ高評価、コメントお願いします!