そうせいさまです。
「あははははははは!!」
タン!タン!
大量のヴィランに囲まれながらも黒の葬儀服を身にまとい白と黒の蝶の描かれた二丁拳銃を持ち笑いながらヴィランに向かって乱射する美少女。
私だ。
いやこんなこと思ってる場合じゃないんだけど何故か凄く気分がハイになってるんだよね。強いE.G.Oを使ってる影響?
(管理人!しっかり敵を見てください!)
心の中からイェソドの注意が聞こえてくる。それはそうなんだけどこれ…本当にHEから抽出された武器?危険度格上げでWAWとはいえ強すぎない…?一撃〜3撃当てればヴィラン気絶orパニックおこしてるんだけど…
しかも命中する度に白と黒の蝶が羽ばたいて相手の視界を遮ってる。めーっちゃやりやすい。発射後即着弾だし。
「す、すごい…幻乃さんって集団戦にこんなに強いなんて…!」
「オ、オイラ達やることないぜ…?」
「油断しないの2人とも。ほら、見て。」
バシッ!
「ぐぁっ!」
幻乃の戦いぶりに魅入っていた2人を注意しつつ船に登ってこようとしている想夢が撃ち漏らしたヴィランを舌で弾き水にたたき落とす蛙水。
「でも少しずつ確実に動けるヴィランは減ってきてる…!」
緑谷の言葉通り水の中に大量にいたヴィランの半数は気絶するか軽いパニックを起こし、あるものは敵と味方の区別がつかず同士討ち、あるものはガタガタと震え頭を抱え、あるものは叫び声をあげ彷徨い、あるものは味方に話しかけ、目が虚ろになって話しかけている者を戸惑わせている。
「あは、あはは!!!」
(管理人!落ち着いてください!ちゃんと周りは見えていますか!?」
ホドの声が聞こえてくる。しかし軽く聞き流す程度で銃を撃つ手は止まらない。
「幻乃ちゃん!落ち着いて!後は私達に任せて!」
「えぇ〜?でもこれ使うの楽しいよぉ〜?」
完全にトリガーハッピー状態で惚けた顔で、しかし手は止まらない。
「あぁもう仕方ない…!幻乃さん、一旦それ、手放して!」
バシッ!
緑谷が想夢の手をはたきおとし崇高な誓いは想夢の手から離れる。それと同時に黒い葬儀服と棺桶も消え去る。
「う…あれ?………やりすぎた?」
手が何故かかなり赤く腫れているが正気を取り戻し周りをキョロキョロと見回す想夢。それを見た緑谷は安心して今の状況を話す。
「幻乃さん、かなり興奮して周りの声が聞こえてなかったんだよ…元に戻って良かった…」
「あー…(強いE.G.Oの侵食に耐えてもある程度使いすぎると自制心が減っていくのか…気をつけないと…)」
そう話している間に峰田と蛙水が素晴らしいコンビネーションを見せつける。
「そりゃ!オイラの個性、『もぎもぎ』を喰らえ!1回くっつくとそう簡単には離れないぞ!」
「避けても無駄よ、私がくっつけにいくから。ケロ。」
水の中に峰田がもぎもぎを投げ入れそれを蛙水が泳いで水流でヴィランに当てくっつけ無力化していく。想夢が無力化したヴィランにくっつきくっついたヴィランが動き回ってマトモだったヴィランにもくっつき避けようがない。
「おぉ…凄いね2人とも…」
「僕なんにもしてないよ…3人とも凄い…」
そうこうしているうちに完全にヴィラン達はひとかたまりになり無力化されてしまう。
「鎮圧完了…かな?」
「そうね、多分これでここは大丈夫なはず…他のみんなが心配だわ、中央に戻りましょう。」
「うん…!あいつらを倒さないと…!」
そうして4人は水難ゾーンを抜け出し中央に走るのだった。
(管理人、この事態が落ち着いたら説教だ。覚悟しろよ。)
(うええぇ…)
ネツァクから暴れすぎたことに対する説教がこの後待っていると聞いてげんなりしながら。
(な…んだ、アイツ…!)
念の為隠れながら中央に向かった4人、しかしそこにあったのは制圧され腕を折られたイレイザーヘッドだった。
(あれは…マズイですね、コントロールチームセフィラとして、一刻も早くこの場から逃げることを推奨します、管理人)
イレイザーヘッドは黒い肌のない、脳が剥き出しになった顔人に押さえつけられ身動きが取れず、更に手が沢山ついた男と自分たちをワープさせてきたモヤの男がそばに居る。
(あれは、不味い、レベルが違う…!)
そう思っていたのは他3人も同じようで口を抑え震えている。
(管理人!手遅れになる前にはやく御学友をつれて安全な場所に…!)
イェソドからも言葉が飛んでくるが…
バキッ!!
「ぐぁぁっ!!」
イレイザーヘッドの骨が折れる音が、嫌に耳に響いた。それを聞いた瞬間、想夢は飛び出していた。
「その手を、離せぇぇぇっ!!」
咄嗟に装備した懺悔を振り上げ脳が剥き出しの男向かって振り下ろす。
しかし…
バキッ!!
((((管理人!!!!))))
雑な攻撃が当たる訳もなく、強力な腕力で腹部を殴られ近くの壁まで吹き飛ぶ。
「が、はっ…」
壁に激突した想夢は壁にめり込みヒビを作り、身体中から血を流して地面に倒れふす。
「ッ!!!うわあぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
それを見た緑谷が飛び出し想夢とは比べ物にならない速度で脳が剥き出しの男を殴り飛ばす。
「うおっ、脳無を殴り飛ばすのか…なかなかやるな…」
殴られた脳無は少し吹き飛び殴られたところがヘコんでいるがすぐ再生してしまう。
「そ、そんな…!」
脳無を殴り飛ばした右腕は紫色に腫れ上がり動かせそうにない。
「まぁ、それだけだな、脳無、殺れ。」
命令を受けた脳無がゆっくりと想夢に向かう。
そして、腕を振り上げ…
その腕が想夢に当たることは、なかった。
「あぁ…まだ…死ぬ訳には…いかないんだ…」
大きい音を立てて壁に脳無の腕が直撃する。しかし想夢は既に避け、ゆっくりと血だらけで脳無の横を通り過ぎる。
「あ…?いつオマエ、動いた…?見落としたのか…?」
「そんなことは、どうでもいい…私は、生きたい…生き続けるには、それ相応の勇気が。必要だ…」
そう言って死柄木を見た想夢の目は半目で、白目は黒く、本来黒目の部分は緑色に。髪は完全に緑に染まりきって、肘の辺りまで髪が伸びている。
「『息は止まっているけど、また生きられるなら…』」
「『生き続けるという勇気』」
そういうと共に想夢の身体中にヒビが入り、ヒビが入った部分から緑色の液体が漏れでる。左腕は木の枝のように伸び、またそこからもヒビと緑の液体が漏れ出ている。
「『…俺がいる間は、何人たりとも、回復する事を、許さない。』」
壊れゆく甲冑
E.G.O決死の一生
使用
行動矯正
「『…望まない死を先延ばしにしたところで、何になる?』」
そう言うと決死の一生を片手に飛び出しすれ違いざまに脳無の腕を青い光と共に切り捨てる。
「無駄だ!さっき見てなかったのか?脳無は超速再生持ちだ!いくら四肢を切り飛ばそうが…!……なぜ、再生しない!!!」
本来個性によって回復されるはずの脳無の腕が回復せず、困惑したように脳無も腕をみている。
「『ここは誰も安全じゃねぇ。お前は、違うと思ったか?』」
「ぐっ…だ、だがそれでも脳無には超パワーがある…!また吹っ飛ばして終いだ!」
「『…ここは毎日が悲惨だ。最後の日くらい、楽しめよ。』」
飛びかかってきた脳無に対して横に避けながらすれ違い様に決死の一生で切りつけ傷をつける。先程よりも想夢のスピードが段違いに上がっており、もちろん付けられた傷は回復せず、少しずつ脳無の動きが鈍る。
「クソ…このチートが…!」
そうしているうちに傷が増え、死んではいないが脳無は傷の増えすぎで動けなくなってしまう。
「…後は、オマエだ。」
「死柄木弔…他の場所でヴィランが倒されたと報告が来ました、撤退をオススメします…」
「クソッ…ゲームオーバーだ、一旦ひこ『タァン!』ぐぁぁっ!」
「ここまで、好き勝手しておいて、逃げられるとでも?」
いつの間に切り替えた崇高な誓いによって、体をBLACKダメージで撃ち抜かれる。
「クソ…!いつか殺すぞ、ガキ…!」
しかし黒霧が既にワープを開いており素早く中に入り逃げてしまう。黒霧もそれに続きワープにはいり逃げてしまう。
「また、ワープか…」
「ま、幻乃ちゃん!!!」
2人が消えたのを確認した蛙水と峰田が想夢に駆け寄る。
「…今は、私に触らないで。危ないから。」
「で、でも身体中血とヒビとなんだか分からない緑の液体塗れで…!オイラ達心配なんだよぅ…!」
「…少なくとも、今は、死なない。まだ、生きたいから。生き続けるための、勇気が私にはあるから。」
そう話しているうちに先生方がきて、脳無は厳重に拘束されて警察に送られ、負傷した生徒は相澤先生と一緒に救急車に乗せられてった。
私は、それを見てネツァクとの同期を解除した。
同期を解除した瞬間殴られた場所が凄く傷んで血を吐いてそのまま気絶しちゃって周りを凄く驚かせたのは凄く申し訳なく思う。頭もE.G.Oの使いすぎで凄く痛かったししょうがないね。
塵に帰りたいという彼女の願いは、 生きようとするものすべてを死に場所へと返すでしょう。
to be continued…
USJ編これにて完結です。戦闘描写下手すぎて泣きそう。
セフィラ抑制効果の雰囲気が伝わったのなら幸いです。