過去とかはこれから書くからまっておくれ。
「やえさまー?」
この世界に来て早数日。
以前よりも随分短く、力も弱い小さな手。
ピクピク勝手に動く上のなにかや
背中に感じるモフモフとしていてフリフリ動く物に
困惑しながらもそれなりに慣れてきた朝。
「あさですよー?」
丸い布団を小さい体でどうにか揺さぶる。
どうにも彼女は朝が弱いらしいというのが
ここ最近で見つけた弱点の一つだ。
「おきないとおうどんのあぶらあげなしですよー?」
ビクッと布団が跳ね、
彼女が「お揚げは取らんでくれ…」
と言ったら布団を剥ぎ取る。
恨めしそうに此方を見て「寒い…」と溢すが、
お揚げを欲しがったのは彼女だ。
「あぶらあげ"は"とってないですよー?」
そう言えば彼女は……九つの尻尾を持つ桃色の狐は
「…言うようになったのう小娘?」と少々恨めしそうな
目で此方を見てくる。
「いまだにこむすめといわれるのはなれませんね。」
「まあよいじゃろう?ほれ、用意して待っておると良い。」
「はやくきがえてきてくださいねー。」
台所に戻り、おっきなお揚げを二つものせた豪華な
きつねうどん二皿をテーブルに置いて待つ。
待つ間、ピコピコと勝手に動く異物……
この幼い子供の娘についている狐の耳や尻尾。
初めて知覚した時には困惑のあまりに
腑抜けた声が出た物だが、仕方ないと割りきった。
暫く待つと長身で美しい桃色髪の女性…妖艶と言う
言葉が似合う巫女…いや、神子が其処に居た。
「待たせて悪かったのう。」
「いえ、ひどいねこじたですからやけどしますし。」
「それもそうじゃったな。」
「まあいいでしょう?のびちゃいますしたべますよ。」
「うむ。」
「「いただきます。」」
「………。チュルチュル」
「………………。」
「…………。モグモグ」
「………………。」
「…………。ゴクン」
「………………。」
「…………食べないのなら貰うぞ?」
「…………のびるとはいいましたが...……まだあついです。」
「かなり時間たったはずではないか?」
「…………おはずかしながら………にじゅっぷんさましたからあげでやけどするほどひどいねこじたでして………。」
「………初めからぬるく作れば良いものを………。」
「めんどうで……。」
「…………。」
「…………。」
悲しい沈黙が場を支配している気がする。
そう。決して「なにやってんだこいつ……。」みたいな
憐れみと馬鹿にしたような眼差しに負けて
うつむいている訳じゃない。うん。きっと。
さっきまでピコピコしてた耳や尻尾と一緒に
フニャっとした馬鹿で憐れな小娘じゃない。………はず。
気分が乗ったら書いていきます。
アトデキレバハツトウコウダカラオオメニミテホシイナ-。ムリカナー…?