東方涙精潭   作:サラム

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 初投稿なのに、連載予定作品なんてどうなのよ?(--;)

 はい、そんなバカをやらかしたサラムと申します。

 言い訳をさせてもらえるなら、「妄想が止まらんかった」

 いや、そうとしか言いようがない(--;)
 完全見切り発車ですので、完結できるかもわかりませんし、公式設定と突き合わせて、可能な限りは矛盾無いようにしますが、やむ無く独自設定、独自解釈が出てくることもあります。ご了承ください。

 では、拙い文章ですが、広い心で、気長に読んでいただければ幸いです。




第1話 〜とある館の妖精メイド〜

 死。

 

 

 突然に、這い寄るように私の涙腺を緩ませる、死の気配。

 私にはわかってしまう……眼前に立つ者の、迫り来る死期が……。

 それが涙として溢れ出てしまう。

 止めどなく、止めどなく、止めどなく…。

 老若男女、面識の有無にかかわらず、込み上げる涙は止まらない。

 眼前の人物は、私がなぜ泣くのか、意味がわからないだろう…。

 そして、私の正体を知ったら……いったいどんな顔をするだろう…?

 

 

私は“カヒライス”

 

 

“死期を悟り、泣く程度の能力”を持つ妖精。

 

 

 

◇ とある館の妖精メイド

 

 そこはさながら、本棚で作られた巨大な迷路。

 古今東西、有史以来のあらゆる書物が集められていると言われても、納得してしまいそうな蔵書数を誇る大図書館。

 その大図書館の、今にも周囲の本が崩れてきて、埋め尽くされてしまうのでは?と思える、図書館の広大さに対して僅かに開けたスペース。

 そこで、重厚感のある書斎机を囲むように座る女3人。

 一人は魔法使い。

 書斎机とセットの重厚な椅子に座る、紫色の長い髪と、同色のゆったりした装いに身を包んだ病弱そうな少女。

 その隣、これまた魔法使いの少女に負けない豪奢な椅子に身を委ねる、さらに年若い容姿の少女。

 彼女に至っては吸血鬼である。

 それもとびきり強力で高位の。

 外見は年若いが、背中に生やした蝙蝠の翼、口元にわずかに見える鋭い牙、そして全身からにじみ出るオーラが人外の中でもさらに特別であることを如実に顕していた。

 思わず、「カリスマぁ……」と呟きたくなる。

 もちろん、空気を読んで呟かないが…。

 そして、その二人に相対すように、背もたれもない丸椅子に座るのが、この私だ。

 

 ………なんかね……座る椅子だけで、立場とか格とか実力とか、わかっちゃうね…。

 そりゃ、見た目だって、目立つのは銀の髪と赤い目くらいで、あとは地味ですけどね…着ているのだって下っぱのメイド服だし…。 などと余計なことを考えていたからか…、

 

「カヒライス」

 

「ひゃっ!?ひゃいっ!」

 

 はい、慌てて返事をしたせいでカミました。

 だって急に呼ぶんだもん…。

 あ、申し遅れました、私の名前は“カヒライス”と申します。

 言いにくい名前なので“カヒ”とでも呼んでほしい。

 断じて“カレーライス”ではない。

“カビ”などと呼ぼうものなら、タンスの角に足の小指を百万回ぶつけるように呪いをかける。

 ……呪いのかけ方知らんけど…たぶんできる気がする…あまりの怒りで奇跡が起こせそう…自分で何を言っているか、わからなくなってきたが、それくらい怒るというのは理解願いたい。

 こんな無駄な思考に要した時間、僅か0.5秒。

 

「貴女がここで働くようになったのは、どれくらい前だったかしら?」

 

 その華奢な手で持つにはあまりに分厚くて重い本を、魔法で浮かせつつ、ページすら手を使わずにめくっている魔法使いが訊いてきた。

 

 そんな調子で身体動かさないから、いつまでもモヤシとか言われるんですよ?という言葉は間違っても口には出せない。

 

「吸血鬼異変のすぐ後だったかと…」

 

 この世界、“幻想郷”では、大規模な怪事件や怪現象の類いを総じて“異変”と呼んでいる。

 

 私が言う“吸血鬼異変”というのは、幻想郷に現れた吸血鬼が、幻想郷の支配を目論んで起こしたものだ。

 目の前の吸血鬼、“レミリア・スカーレット”も、その時に幻想郷に来たと聞いている。

 結局は“博麗の巫女”に解決され、さらにその後にレミリアお嬢様が起こした“紅霧異変”でも敗れはしたものの、その力を見せつけた結果として、この館…“紅魔館”は一定の影響力を確保できた。

 

 さて話は戻るが、私に質問したのは、見た目は病弱だが、賢者とも評される紅魔館の動かない大図書館“パチュリー・ノーレッジ”だ。世間話をするために、館の主と一介の妖精メイドを呼びつける珍妙な真似はしないと思うが…。

 

 今、この大図書館にいるのは、この巨大な空間にもかかわらず3人だけ。

 普段は主人の傍を離れないメイド長も、この図書館で本の整理をしている司書も今はいない。

 完全に人払いをされた上で、紅魔館の上位2名と、妖精メイドの中でもオールワーカーと言われる雑用係のメイド一人で話すことというと……。

 

 え…?な、なにか…怒らせるようなことしました?それとも……クビ…クビですかぁぁぁっ!?

 




 職場の休憩中などで、勢いで、それもモバイルでちまちまと書いてるので、長文が結構きついです。
 できうる限り、速く書きますが、公式設定との突き合わせ、手直し等しながらの作業ですので、気長にお待ちいただければ有り難いです。
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