東方涙精潭   作:サラム

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 今回は書いていて楽しかった(^^;
 いや、たぶん色々間違ってるでしょうが、どうか許してほしい。
 大海のような広い心でな!
 
 
 ……わかってます。調子にのりました、申し訳ありませんm(__)m



第25話 〜招待道中(人里編)〜

◇招待道中(人里編) 〜カヒライス〜

 

 

 この度、紅魔館当主、レミリア・スカーレットの快気祝いと、ご心配をお掛け致しました皆様へのご挨拶、ご報告が遅れましたお詫びも兼ねまして、心ばかりではございますが、酒宴を催させていただくこととなりました。

 ついては、下記の日取りにて、御足労ではございますがお集まりいただきたく、書状をしたためさせていただきました。

 ご都合がよろしければ、是非とも紅魔館にお出でくださいませ。

 

 尚、付き添いの方がおられる場合は、ご一緒に参加していただいても構いません。

 

 

 と、まあ…言葉づかいとか、書式とかはさておき、だいたいこんなもんか……意味が伝わりゃいいよね。 たった今、人数分の招待状ができたところ。

 あとは、これを届けるだけですが…。

 

「ふぅ……あら?招待状、できたのね」

 

 ちょうどいいところにメイド長がいらっしゃいました。

 

「はい、あとは届けるだけですが…配達はどなたが?」

 

 メイド長はそのスラリとした細い腕を伸ばし…。

 何でその指先が、私に向いてるんでしょうかね?

 

「任せたわカヒ♪」

 

 うわーい、語尾にハートが付きそうな口調で、可愛らしくお願いされちった〜!

 

 そんなわけで、私は今、人里にいます。

 ここでは、先日のヴァンパイアハンター騒ぎで、厄介者のハンター達がいなくなった嬉しさの反面、紅魔館に対する警戒感が高まっている感じです。

 まあ、仕掛けてきたのは向こうですが、結構エグい死体を四つ作っちゃいましたからね…。

 まあ、そんなわけで、人里との緊張緩和の意味で、人里から代表者をパーティーにご招待しましょうということなんだけど…。

 

「ありがたいけど、その日は予定が…」

 

「あいてて…持病の腰痛が痛い……」

 

「私は頭痛が痛くて腹痛も痛い…」

 

「パーティーって……私達が食材じゃないよね…?」

 

 等々、大地主さんやら、商工会のお偉いさんやら、参加者を募ったのですが、まあ、あからさまにわかりやすい拒否反応を示してくださり、いまだに誰も招待できておりません。

 そして、めぼしい有力者としては残る一人、人里の長老様のお宅の前まで来ました。

 ここがダメなら、もうその辺の人間を有力者に仕立てるか?

 と、考えながら戸を叩こうとしたとき、戸がいきなり開いた。

 

「おっと……妖精か?」

 

 出会い頭に長身の女性と激突するところでした。

 あ……この人、前に見たことがある…。

 前に人里に来たとき……名前は確か……。

 

「おや慧音先生…どうかされましたか?」

 

 ああ、そうだ。人里で先生をしている半獣の慧音さんだ。

 で、いま奥から出てきたのが人里の長老様だ。

 

「ああ、妖精がいるんだが……その姿は、紅魔館のか?」

 

 まあ、こんなメイド服はあそこしかありませんよね。

 えへへ〜かわいいでしょ〜♪

 と、いう可愛らしい心の声は隠して、メイドらしく品良くしないとね。

 

「はい、本日は紅魔館より使いとして参りました」

 

 そして、招待状を取り出し、恭しく渡す。

 

「当館の主、レミリア・スカーレットより、招待状でございます」

 

 そう聞くと、長老様の顔色が変わる。

 まあ、そりゃそうよね…。

 紅魔館は悪魔の住まう館。

 そこからの招待状なんて、普通の人間からすれば地獄への招待状みたいなもんよね…。

 実際はプリン食べて幸せそうな顔してる姉妹と、バカップルな魔法使いと使い魔、居眠り門番とワーカーホリックなメイド長、その他大勢が暮らす、至って平和なお屋敷ですよ〜。

 たまに一回休みになるけど。

 しかし、この長老様にまで断られたら人里からの招待客はゼロということに…。

 それはちょっと困るので、何とか食い下がってみる。

 

「もちろん、貴方の身の安全は紅魔館が保証致します。どんな大妖怪だろうと、貴方に危害は加えさせません」

 

 まあ、老いぼれの人間相手に、大妖怪が手を出すわけがありませんし、手を出してきたらお嬢様とフラン様くらいしか対抗できませんが……はったりくらいかまさないとね…。

 とはいえ、まだ長老様の表情は芳しくない。

 

「え…え〜…もちろん長老様には人間用の食事をご用意させていただきますし、お酒のほうも…」

 

「生憎、わしは下戸でのぉ…」

 

「で、でしたら…紅魔館特製のフレッシュジュースとか……あっ!紅茶など、絶品ですよ〜」

 

 もうなりふり構わない、とにかく首を縦に振らせないことには帰れません。

 しかし、どうしたら良いものか…。

 

「招待状には同行者も参加可能と書いてあるが……何なら、私も同行しようか?護衛として…」

 

 慧音さん……ナイスです!

 いやもう慧音先生と呼ばせていただきます。

 もう一押し…もう一押しですよぉ!

 

「ふむ……慧音先生が一緒なら安心じゃな…」

 

 よし!イケる!!これはイケますよぉ!!!

 

「慧音先生には、紅魔館からパーティー衣装も貸し出させていただきますよ」

 

「「よし行こう」」

 

 ………何で二人そろって即答なのです?

 長老様……鼻の下が伸びてますが…。

 男ってやつはいくつになっても……。

 そりゃ…慧音先生はボン!キュッ!!ボン!!!なお見事なスタイルをされてますけどね…。

 パーティードレス姿はさぞ艶やかでしょうねぇ…。

 まあ、とにかく…招待客一人ゲットです。

 気が変わらないうちに…。

 

「では、私はこれで…」

 

「私もこれで…また後日、迎えに来る」

 

 慧音先生と一緒に長老様の家を出ると、慧音先生はふと思い出したように

 

「そういえば、宴の日時を聞いてなかったな…いつだ?」

 

 と、訊いてきた。

 そういえば、慧音先生には招待状無かったんでしたっけ…。

 メイド長のリストには名前がありませんでしたからね…。

 あ、いけない。

 メイド長で思い出しましたが、今日は夕方から、パーティー用のメニューの検討会でした!

 長老様の説得で時間を使っちゃった!早く戻らないと間に合いません!

 

「次の満月の晩ですよ。すいません、急いで戻らないと…では〜」

 

 慧音先生は一瞬、えっ?とでも言いたげな表情をしましたが、きちんとお別れのご挨拶もできずに申し訳ありません。

 でも、この場は行かせてください!

 あ、振り返って見たら、慧音先生が手を振ってる。

 きちんとご挨拶もできなかったのに、さすがは先生と呼ばれる方だ。

 パーティー当日は、心を込めたおもてなしをさせていただきますよ!

 

 

◆満月の夜だけは… 〜上白沢慧音〜

 

 

 ああ……行ってしまった…。

 普段から教師という堅苦しい職業……しかも人里の治安維持にまで手を出して……女の身でありながら、全く華のない暮らしぶりの中で、絢爛豪華な紅魔館の宴に参加できるチャンス…しかも衣装まで用意されるとなれば、私も一夜だけは相応の女性として、宴の華になれる…と、思っていたのに…。

 せっかく、長老様の付き添いとして、ごく自然に参加できたのに…。

 何故……何故、満月の夜なのだ!?

 ああ……私が獣人化してしまう…満月の夜……しかも、獣人化しているうちに、一ヶ月分の仕事を片付けねばならない…。

 更に、急用を思い出したらしい妖精は、さっさと帰ってしまうし。

 参加を取り消そうと手を振って呼びかけたが、そのまま行ってしまった…。

 ああ……どうしよう…。

 長老様は急に行くとはりきっておられるし…。

 私が付き添えないと、護衛する者がいなくなってさぞ心細いだろう。

 ……どうしたものか…長老様が心を許せて……なおかつ、護衛が務まる者……。

 私には、そんな心当たりは一人しかいなかった。

 

 

 




 実は慧音先生のイメージが掴みづらく、動画サイトの手書き漫画の動画等から言葉使いを真似てみてますが…。動画によっては男言葉だったり、逆におしとやかだったり…。
 ウチのは男言葉っぽくしてますが、どうなんだろうか?(--;)
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