改行してたり、一行空けたりしても、閲覧すると文章がくっついて読みにくくなってたり…。
あ、今更ながらこの話は視点がコロコロ変わります。
◇(サブサイトル)〜(視点の主)〜
と、切り替わるところで書いてますので、ご了承ください。
◆ 永遠に紅き幼い月…の憂鬱(レミリア・スカーレット)
「ふぅ……レミィ…」
一仕事終えましたと言わんばかりに一息ついた我が友パチュリー…パチェが、早く本題に入れと促してくる。
正直、一介の妖精に、この事を話すのは本意ではない。
何しろ、ここ10年ほどの私の悩みの種であり、また、弱みを見せる内容だけに、相談できる相手などパチェくらいだったのだ。
それが最近、パチェが民話などの書物を閲覧していた際に、紅魔館に属している、ある妖精の事が書かれている書物を見つけた。
その妖精は、「人の死期を悟り、泣いて知らせる」という妖精だ。
本来ならば、捨て置いても問題ない能力だ。
私が死ぬことなど無いと自負している。
私が泣かれることなどない。
しかし……私はここで、あることに気づく。
いるのだ。紅魔館で、真っ先に件の妖精に泣かれるであろう存在を…。
「私はずっと…“死ぬ人間”ですよ」
以前、蓬莱人が起こした異変の際に、不老不死になれる蓬莱の薬を飲むことを、そう言って拒み、今もなお、吸血鬼化も拒み続ける、紅魔館で唯一の“人間”のことを…。
私にこの妖精のことを教えたということは、パチェもまた、私の悩みに有用だと思ったのだろう。
この幻想郷より外の世界に存在する国、イギリスのウェールズという地方を中心に信じられてきた妖精の逸話の数々。
目の前で妙に怯える妖精メイドも、元はそこで語り継がれた存在だったと、パチェが見つけた書物には書かれていた。
そして忘れ去られ、幻想入りしたのは容易に想像できるが注目するべきは、その能力である。
「貴女……死期を悟れるというのは本当?」
念を押すようにカヒライスに確認する。
「は、はいぃ…さ、悟るだけですよ?死なせたりとかはできませんから、ど、どうか命だけは……」
カヒライスはガタガタ震えながらそう答えた。
よくわからないが、命乞いされてしまった…。
パチェは我慢できないのか、隣で肩を震わせて笑いをこらえているようだし…。
「パチェ…私がなにかしたか?」
笑いをこらえていたパチェは、深呼吸をして息を整えながら、パラパラと別の本のページをめくる。
「よくある勘違いね。彼女は死期を悟って泣くのに、端から見れば、あたかも泣き声などで死なせているように見えるとか……一部の物語じゃ、完全に死神みたいな亡霊扱いよ」
そう言いながら広げて見せた本…おそらくは小説の類いだろうが、その挿絵に描かれているのは、主人公とおぼしき人物に、泣きながら襲いかかる亡霊の姿である。
「カヒライスが能力を隠していたのは、それが原因ね…。そして、それがバレた今……目の前に立つ吸血鬼は自分をどうするのか……想像したら、恐くもなるわよね…。しかも、その吸血鬼がこの上なく不機嫌そうな仏頂面をしてたら…」
ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべるパチェ。
「そんなに不機嫌そうに見えるの?“カリスマが溢れている”の間違いでしょ?」
「いいえ、見事な仏頂面よ。鏡でも見たら?」
「吸血鬼が鏡に映らないことくらい、知っているでしょう…」
◇ わちき…許された? 〜カヒライス〜
最早これまでと覚悟してたのに、お嬢様とパチュリー様は軽口を言い合っているだけで、パチュリー様が発していた殺意も、お嬢様の仏頂面もない。
こ、これは……どこかの傘妖怪の言葉を借りるなら「わちき…許された?」というやつだろうか?
ブラボー……おお、ブラボー…。
思わず満面の笑みで手を叩きたくなるが、依然として実力者2名の前にいる状況は変わらない。
「コホン……とにかく、貴女にそういう能力があることはわかった……隠していたことは問題だけど…」
あ、やっぱり処分とか、あるんですか?
「今回は不問とします…私のお願いを聞いてくれたらね……」
ああ……あれですね?「お前に選択の余地はない」ってやつですね?わかります。
「わ、わかりました……では……私はいったい何を……」
恐る恐る私が訊くと、お嬢様は少し間をおいてから、ゆっくりと口を開いた。
「メイド長を……“十六夜咲夜”を監視なさい」
東方で最初に好きになったのは咲夜さん。
強くて美しく、何でもそつなくこなす女性は憧れです。
そしてどこか儚さげで…。
私にそんな咲夜さんは書けるのだろうか?ううむ……(--;)