東方涙精潭   作:サラム

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 ご無沙汰しておりましたm(__)m
 まずは長々と間が空きましたことを、お詫びいたします。
 当方の多忙ゆえですが、スマホの打ち込みに慣れない不器用さと相まっての遅筆…。
 情けない次第でございます(´д`|||)
 今後も間が空くこともあるかとは思いますが、どうか気長にお待ちください。
 未完にはしたくはありませんので、書き続ける所存です。
 
 では、東方涙精潭…気長にお読みください(^^;


第33話 ~荷物はどこ?~

◆荷物はどこ? 〜八意永琳〜

 

 

 てゐも戻ってきたし、フランドール嬢も妹紅と姫様に思いの外打ち解けたようで、“スカーレット家の妹は気が触れている”なんて噂があったことは、今まで忘れていた。

 まあ、ウドンゲが見ているし、私はここを離れても良さそうだ。

 

「ウドンゲ、私は研究室に戻るから、お客様方のことは任せたわよ」

 

「あ、はい。わかりました師匠」

 

 さぁて、この前のスカーレット姉妹の件を聞いて以来、興味が湧いて吸血鬼の研究を始めたのだけど、なにぶん西洋の妖怪であるところの吸血鬼の資料は、東洋文化色濃い幻想郷では手に入らない。

 致し方なく、外の世界と往来が可能な者に、必要物資の調達を依頼するしかなかった。

 そう…あの八雲紫にだ。

 彼女に借りを作ると後々面倒そうだが仕方ない。

 そんな妥協をしてまで手にいれた品が先程届き、今は玄関の箱の中に………

 

「………ない!?」

 

 そこにあるはずの箱。

 それがそっくり箱ごと消えてしまっていたのだ。

 

 

◆あの子の正体 〜因幡てゐ〜

 

 

 ふふふ〜♪我ながら良くできた罠ウサ♪

 後は、誰が引っ掛かってくれるか……。

 本命はあのお客の女の子かな?

 次点は妹紅か鈴仙か……おや?永琳が困った表情で探し物してるっぽい。

 フフフ〜♪お探しのブツは私が有効活用してあげよう…。

 それにしても、ただの水に何をそんなに固執するのやら…医者の考えることはわからないウサ…。

 まあ、見つかってもめんどくさいから、早々に退散…

 

「あ、てゐ!」

 

 残念、ちょうど目があっちゃった。

 鈴仙が余計なこと言ってなきゃいいけど…。

 

「何?」

 

 と、わざと素っ気なく訊くけど、用件はわかってるから。

 

「貴女、ここに置いてあった荷物を知らない?」

 

 ほら来た。

 

「知らないウサ」

 

 当然そう答えるよね~。でも、あんな水、そこらで汲んでくりゃいいものを、何でわざわざ取り寄せたのか少し気になった。

 

「その荷物って何なのさ?」

 

 ごく自然にそう訊いた。当然の疑問だし、怪しまれることでもないだろう。

 

「“聖水”よ?幻想郷じゃ手に入らないから、外の世界から取り寄せたの」

 

「聖水?」

 

 ただの水だと思ったら、そんなもんだったのか…。

 まあ、そんなもん、悪魔や吸血鬼でもない限り、なんの意味もないわなぁ~。

 

「今日はあの子が来てるから、変なところに置いてなければいいのだけど…」

 

 あの子?ああ、客人のあの女の子か…。

 いくら幼いからって、瓶詰めの聖水が危ないわけ無いじゃない。

 永琳は心配しすぎでしょ。

 

「劇薬でもないなら、いま焦って探さなくても…」

 

 軽い気持ちでそう言ったんだけど、永琳は首を横に振る。

 

「あの子がいるから危ないのよ…」

 

 

◆気に入ったから ~蓬莱山輝夜~

 

 

「えっ!?この子って、レミリア・スカーレットの妹なんですか!!?」

 

 いきなり間の抜けた声をあげたのは鈴仙だ。

 今の今まで、この子がレミリア・スカーレットの妹であるフランドール・スカーレットだとは知らなかったらしい。

 まあ、私も永琳も、今日初めて会ったんだけどさ…。

 それにしたって、もう少し早く気づきなさいよ…。

 

「あわわわ…知らなかったとはいえ、相応のおもてなしも致しませんで、失礼致しました!」

 

 あ~あ…鈴仙ったら慌てちゃって…。フランのほうが困った顔しちゃってるじゃないの…。

 

「あ~…ウサ耳のお姉さん…そんなに気を使わなくていいから…」

 

 実年齢はずっと上とはいえ、見た目小さな子に気を使われる鈴仙…はぁ~……。

 それにしても、フランって気が触れてるなんて言われてたのが嘘みたいに良い子じゃないの…。

 気に入ったわ。

 

「ねぇ、貴女……私のコレクションに興味ない?」

 

 私にはもうひとつ、珍品収集の趣味がある。

 昔は言い寄ってきた男たちに探させたものだわ…。

 そのコレクションが納められた部屋は、私のサンクチュアリ…聖域に等しい。

 そこに入ることができるのは、大変な栄誉と思ってほしい。

 

「面白そう!見せて見せて!!」

 

 うん、この素直な反応…大変よろしい。

 

「じゃあ、案内してあげる。ついてらっしゃ………あいたたた…!」

 

 な、何っ!?何で両足が…こんなに…しびれて……!?

 

「姫様……まともに正座をしたのは何日ぶりでしょう…?」

 

 はっ!?しまった…漫画を描くために洋式の机と椅子を買ってから、椅子にばかり座ってたから…。

 

「ただの足の痺れですね…マッサージすればすぐに治りますよ」

 

 と、鈴仙が容赦なく私の足に触れたからたまらない。

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 し、痺れる!めっちゃ痺れるぅぅぅっ!!

 畳をバンバン叩いてギブアップを訴えるも、鈴仙は構わず足をモミモミモミモミ…。

 フランはそんな私を面白そうに見てるけど、正直見られたくない姿ではある。

 そして、最も見られたくない奴がすぐ隣に…。

 

「情けねぇなぁ~ぐや様よぉ~」

 

 うっさいわ妹紅!あっ!こ、こいつ…何よその指は!?

 

「とりゃ」

 

 と、私の痺れるもう片方の足をツンツンしだした!!

 

「あっ!ああっ!!や、やめぇ…!」

 

 きっと私は今、エロ同人の様な顔をしてるに違いない。

 こんな顔を…よりによって妹紅の指でするなんてぇ…!!

 つ、次の新刊のネタにしてやるぅぅぅっ!!

 ともあれ、さすがに恥ずかしすぎる。

 

「ふ、フラン…悪いけど…先に行ってて……私も後から……ふあああっ!!廊下に出て…奥の……突き当たりの襖…開けた先だからぁぁぁっ!!」

 

「私はもう少し、輝夜の面白い姿を眺めてようかなぁ~?」

 

「あんたも出ていけぇぇぇーーーーっ!!」

 

 妹紅がバカなことを言い出したので、怒鳴り散らして部屋から追い出した。

 

 

 

◆ヤバいヤバいヤバい!! ~因幡てゐ~

 

 

 

 ヤバいヤバいヤバい!!

 何がヤバいかって!?

 あの子が吸血鬼なんて知らなかったよ!しかも紅魔館の秘蔵っ子?気が触れてると言われてるレミリアの妹なんて!!

 あのどこが気が触れてるって!?普通の女の子に見えたから、吸血鬼なんて思いもしなかったよ!!

 とにかく…あの罠にかかる前に、罠を外してしまわないと!

 今回仕掛けたのはウォータートラップ…不用意に襖を開ければ、上から水が降り注ぐやつだ。

 これが普通の水で、かかったのが普通の人間なら、びしょ濡れになってイタズラ大成功なのだけど…。

 

「まさか吸血鬼の女の子に、聖水のウォータートラップ仕掛けるなんて…」

 

 これはもう殺意を疑われても言い訳できない。

 紅魔館を敵に回すか、最悪、永遠亭からも見捨てられかねない。

 私は、文字通り脱兎のように、無駄に長い廊下を駆けてる。

 罠を仕掛けた場所は、姫様のコレクションルームの前…どうせ姫様が見せびらかしたいだろうと思って仕掛けたけど…。

 あのフランの様子からして、姫様が気に入る公算は強い。

 かかるのが姫様なら怒られるだけで済むが、フランなら…。

 フランの悲鳴を想像して怖気が走った。

 どうか、間に合いますように……さしもの幸運を運ぶ兎である私も、今回は自分自身のために幸運が欲しいくらいだった。

 

 

 




 はい、久しぶりな上に、スマホでの投稿は初なので、色々間違ってないか不安(^^;
 
 さて、次回は構想だけはあるので、あとは文章に起こせれば………。
 気長に…気長にお待ちください(´・ω・`)
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