いや、嘘をつく気はなかったんだ…サブタイトルでわかると思うけど、あの子を出したかったんだ…(--;)
◇大図書館の司書は見た 〜小悪魔〜
紅魔館地下、この世の知識を全て集めたと言っても過言ではない大図書館へようこそ!
当図書館で司書を務めます小悪魔……皆さんは親しみを込めて“こあ”と呼んでくださいます。
さて、普段は我が愛しのご主人、パチュリー・ノーレッジ様のお側を離れない…離れろと言われても離れたくない私ではございますが、残念ながら今は席をはずせと命じられ、図書館の外で待機中でございます。
私とは入れ替わりに、妖精メイドが1人、図書館に入っていきましたが……はて?
今、図書館内はパチュリー様と妖精メイドだけ…。
妖精メイドがパチュリー様にご無礼を働かないか、少々不安になった私は、ちょっとだけ……ちょっとだけ様子を見に、図書館の中へ…。
これもパチュリー様を愛するがゆえでございます。
さて、パチュリー様は何処に……あ、いたいた……ってぇ!?な、何をなさってるのですか?ああ…妖精メイドの顔を、その柔らかな御手で包み込むように…か、顔が近いですよぉぉぉっ!?い、いけませんそれ以上は!!ああ……そんなにメイドの瞳を見つめて……。
こ、これはもしや……パチュリー様とあのメイドは、「お姉様と妹」的な関係なのですか!?
そ、そんな、ああ…パチュリー様…私というものがありながら罪作りな御方…。
くっ!あのメイドも、頬を赤くして…どこぞの橋姫の真似ではないが、妬ましい!!
そこは私専用のポジションです!貴女は引っ込んでなさい!!
あ、さらに顔が近くに……そんな…だ、だめですパチュリー様…だめ…だめ…
「だめぇぇぇぇぇっ!!」
◇小悪魔来たりて… 〜カヒライス〜
パチュリー様から呼び出されて、何事かと思ったけど、何のことはない。
私のような泣き妖精(バンシーという呼び名が一般的らしい)はもう珍しいらしく、よく調べたいとのこと。
調べるって、何を?どこを!?
こ、こりゃ…脱がなきゃダメですかねぇ?は、恥ずかちぃ!!
なんて思ってたら、私の眼をまじまじと観察してきた。
ですよね〜。死期がわかる能力なんて、まずは他人に見えないものが見えてるんじゃないかって疑いますもんね〜。
誰だ!?破廉恥な想像したやつは!!
それにしても……パチュリー様?顔、近くないですか?
うひ〜!?パチュリー様だって病弱そうだけど、色白美人ですからね?
しかも、少し目線を下げたら、フワフワのお召し物のくせにそこだけアピールしてるのか!?と言いたくなる、露になった胸元が…!?
同性でもドキドキしてしまいますよぉぉ!?
うひぃ!?か、顔がさらに近く!?
「だめぇぇぇぇぇっ!!」
な、何事ぉ!?ぐえっ!!?
本棚ひとつ、中身の本をぶちまけながら何かが突っ込んできた。
本棚に入ってた本の中でも特に重そうなのが、私の頬にぶち当たったのだ。
もうね、○日のジョーの対戦相手にでもなった気分ですよ。
私一瞬、劇画タッチになりましたよね?
…なんて、こんなことを言ってると余裕なように見えるけど、実際は本の一撃で、私の意識は完全にぶっ飛んでしまった。
◆ダメな子ほど可愛い 〜パチュリー・ノーレッジ〜
「だめぇぇぇぇぇっ!!」
と、大図書館に響き渡る悲鳴と共に現れたこあ。
ただ出てくるだけならまだしも、本棚をひっくり返して飛んでくるのは困りものだ。
あ……、先日届いたばかりのエイボンの書が、カヒライスの頬に抉り込むようにして当たったわ…。
あれ、まだ読んでないのに…装丁が硬いから大丈夫かしら?
カヒライスは…とりあえず生きてはいるわね。
まあ、ともかく…。
「こあ…。待っていなさいと言っておいたはずだけど?」
しかし、こあは酷く怒っている様子。
何かあったのだろうか?
「酷いですパチュリー様!私に内緒で…それもメイドに手を出すなんて!!」
なるほど……状況は掴めた。
要するにヤキモチを焼いたわけね。仕事はできるのに、こういうところはダメね…まあ、そこが可愛いのだけど…。
「う…う〜」
カヒライスも気がついた様子。さすが妖精…復活が早いわね。
しかし……話がこじれないうちに誤解は解かないと、こあが何をするかわかったものではない。
それこそ、妖精が復活できない手段でカヒライスを消しかねない。
しかたない…。
私は怒り狂うこあの手を取り、引き寄せた。
◇あくまでも健全でお願いします 〜カヒライス〜
あ痛たた〜。ああ…何だかまだ頭がクラクラする。
どうも気を失ったみたいだけど、たぶん長くはなかったはず……妖精はそのへん便利なのよね…。
あ、いったい何が起こったの?パチュリー様?ご無事ですか、パチュリー様?パチュ…
“ズッキュゥゥゥンッ!”
頭の中でそんな効果音が鳴り響いた気がした。
あ、あれ?パチュリー様と……小悪魔さん?
ナニをしてらっしゃいます?
お顔とお顔がくっついて……キス?
キス(鱚、鼠頭魚)
スズキ目スズキ亜目キス科。
沿岸の浅い海で暮らす種類を中心に5属約33種が分類され、多くは食用に利用される他、釣りの対象としても人気が高い。
じゃないよ!!
チューだよチュー!!
ネズミでもナズーリンでもないよ!!
ああ…頭がクラクラして訳わからなく…。
「ごめんなさいね、カヒライス」
小悪魔さんを抱きしめたまま、パチュリー様が苦笑いを浮かべる。
「この子、ヤキモチ焼きだから、ちょっと勘違いしちゃったみたいで」
そんなことよりも、私には先ほどの御二人の行為の方が驚きでしたけどね。
大丈夫?“R指定”とかつかない?
“あくま”でも健全でお願いしますよ!?小“悪魔”だけに…。
ダメだ……やっぱり頭がクラクラするぅぅっ!
「まあ、今日はもういいわ。咲夜には言っておくから、今日は休みなさい」
パチュリー様にそう言われ、小悪魔さんに追い出されるように図書館から出された私。
図書館の中では何が行われているのか…。
それはご想像にお任せしたい。
それにしても、あの二人…そういう関係?
まあ、魔術の金言に「汝の欲するところを為せ」とかあるし、小悪魔さんは悪魔だから欲求には素直だし、自由なんだろうなぁ…恋愛観とか。
私は純情乙女だからわかんなぁい♪
と、我ながら怖気立つなぁ。
今日は成り行きだけどお休みになったし、ま、いっか♪
……………うん、わかってる……。
すいませんでしたぁぁぁぁっ!!
皆さん小悪魔の性格付けが個性的なので、ウチも何か濃いのがいいなぁ…と、模索したら、あんな感じです。
まさに大惨事世界大戦勃発ですな(--;)
次こそ…次こそはストーリーを……そしてまだ出てない彼女を…!