仁義八行の勇者、キヴォトスで先生となる   作:ザトラツェニェ

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お久しぶりです。

「柊四四八をブルアカ世界に突っ込ませてみるか」という妄想を書いてみました。



プロローグ

 

 ———最初に感じたのは規則的な揺れと音の二つだった。

 

 

(———ここは……)

 

 

 不思議に思い、閉じていた目を開け、顔を上げる。

 視界に映ったのは向かい合う座席と、地平線の果てから顔を覗かせる太陽が見える大きな窓。

 

 

(電車……?)

 

 

 ———何故俺は電車に乗っているのだろう。そうした疑問を抱き、直前まで何をしていたか思い出そうとした時。

 

 

「……私のミスでした」

 

 

 いつの間にか目の前の席に座っていた見知らぬ少女が話す。

 

 

「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況」

 

 

 少女の服装は白い軍服のようだが、所々に煤が付いたような汚れや、血が付いている。それら全て、普通に生きていたらまず付かないものだろう。

 

 

「……結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかった事を悟るだなんて……」

 

 

 そんな彼女の表情は逆光でよく見えないが、その声色と先の言葉から強い後悔と懺悔が伝わってくる。

 

 

「……今更こんな事を言うのは図々しいですが、お願いします。第二盧生(ザ・セカンド)……いいえ、柊四四八先生」

 

 

 突然名前を呼ばれ、困惑する。それは名乗った覚えもない少女に呼ばれた事もあるが、それよりも———

 

 

「……たとえあなたでもここでの出来事は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。

 何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから」

 

 

 この少女は何者なのだろう。何故その資格について知っているのだろう。

 

 

「経験も確かに大事ですが、それより大事なのはあなたにしか出来ない選択の数々」

 

 

 聞きたい事は数多く浮かんでくるが、何故か彼女の言葉を遮ってまで聞く気が起きなかった。

 

 

「……責任を負う者について、話した事がありましたね。あの時の私にはよく分かりませんでしたが、今なら理解出来ます。

 大人(先人)としての責任と義務。そしてその延長線上にあった、あなたの選択。

 ———それが意味する心延えも」

 

 

 ……なんとなく、察してしまう。

 彼女はおそらく、どうしようもない程の絶望と破滅を経験したのだろう。

 

 

「———ですから、先生。私が信じ、尊敬出来るあなたになら、この捻れて歪んだ先の終着点とはまた別の結果を…… そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかる筈です」

 

 

 そしてそんな結果は絶対に認めたくないと思っている。でも自分が選択すれば再び同じ結果を招くかもしれない———いや、これまでの言葉から察するに絶対に招いてしまうと確信しているのだろう。

 だから代わりに、俺に選択してほしいと……。

 

 

「…………」

 

 

 ———俺は盧生の資格を返上し、後続へ道を示して去った身だ。

 

 

「だから先生、どうか……」

 

 

 だが、そうした悟りを得たからといって助けを求めている彼女の頼みを断る程、狭量でもない。それこそ俺が掲げる仁に反する。

 だから———

 

 

「———ああ、君はよく頑張った。後は任せておけ」

 

 

「———ふふっ、やっぱりあなたも……」

 

 

 

◾️

 

 

 

??「……い。先生、起きてください!柊先生!」

 

四四八「んん……?」

 

 俺を呼ぶ聞き慣れない声によって、意識が現実へと引き戻される。

 目を開けるとそこには眼鏡を掛けた黒髪の少女が、俺の顔を覗き込んでいた。

 

??「少々待っていてくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。何度呼びかけても起きない程熟睡されるとは……それとも何か夢でも見られていたのですか?」

 

四四八「……は?」

 

 おい、ちょっと待て。なんだこの状況は。というかなんだ、この少女の尖った耳と頭上にある輪っかのようなものは。

 

??「先生?何を見て……ああ、なるほど。私の頭の上に浮かんでいるこれはヘイローというものです。先生は外からやってきた方のようなので、知らないのも無理はありませんね」

 

四四八「ヘイロー……?」

 

 俺の視線に気付いて少女は簡潔に説明してくれた。

 って、それよりもまだ色々と疑問があるんだが。

 

リン「今は時間がありませんので、これについての説明は追々に。あらためて今の状況をお伝えします。

 私は七神(なながみ)リン、学園都市「キヴォトス」の連邦生徒会所属の幹部です」

 

四四八「学園都市「キヴォトス」……?」

 

 聞いた事のない言葉に思わず聞き返す。

 

リン「はい。そしてあなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生……のようですが……。

 ああ、推測形でお話ししたのは、私も先生がここに来た経緯を詳しく知らないからです」

 

四四八「……少し待ってくれ」

 

 とりあえず眼鏡をずらし、眉間を揉んで首を振りながら俺はここに来る前の事を思い返す。

 確か俺は……甘粕事件の後、第二の世界大戦を阻止する為に世界中を奔走し、なんとか大戦を阻止した。

 その後も世界で起きた様々な問題を出来るだけ解決しながら、老衰で生涯を終えたはずだ。

 なのに何故俺は見た事も聞いた事もない場所にいる?

 

四四八(まさかここが”あの世“……という訳ではないだろうしな……)

 

 目の前の少女が死神や地獄の鬼の類には到底見えない。

 どちらかと言えば天使のように綺麗で魅力がある———

 

四四八(って、何考えてるんだ俺は!)

 

 浮かんできた余計な考えを頭を振って消し去る。とりあえず彼女は間違いなく今この時を生きている人だと分かる。耳が尖っていて、輪っかもあるが。

 

リン「混乱されてますよね、分かります」

 

 俺の様子を見て、察したように言うリンと名乗る少女に悪意などは微塵も感じられない。

 少なくともこの少女が嘘をついていたり、この世界に呼び寄せた存在という事はなさそうだ。

 

リン「このような状況になってしまった事、遺憾に思います。でも今はとりあえず、私についてきてください。

 ……どうしても、先生にやっていただかなくてはいけない事があります」

 

四四八「……どんな?」

 

リン「この学園都市の命運を賭けた大事な事……という事にしておきましょう」

 

 事務的に、しかし強い意志を宿して言った少女は扉へと歩いていく。

 とりあえず何をやらされるかは分からないが、現状を把握する為には彼女に従うしかないだろう。

 

四四八(はぁ……厄介な事にならないといいが……)

 

 なんて思うが、きっと何か面倒ごとに巻き込まれるだろうと半ば確信を感じながら、彼女に付いて行く事にした。

 

 

◾️

 

 

(ウィイイイイイイン———)

 

 

 リンと共に乗り込んだエレベーターが降っていく中、俺は外の景色を眺める。

 目の前を流れる大きな川と、近代的なビルが立ち並ぶ都市部。

 空に真っ直ぐ伸びている塔のようなもの……?と、まるで彼女の頭にあるヘイローのような丸いうっすらとした模様が、清々しさを感じさせる透き通った青空に浮かんでいる。

 

リン「「キヴォトス」へようこそ、先生。ここは数千の学園が集まって出来ている巨大な学園都市です」

 

四四八「数千の学園……」

 

リン「はい。そしてこれから先生が働く所でもあります」

 

 壮大な景色と学園の数に圧倒される一方、俺の中で抱いていた疑念が確信へと変わっていく。

 

四四八(俺が生きた時代でここまで発展した都市はない。そして邯鄲で経験した可能性世界でもこの都市は見た事がない)

 

 最も、俺が知らないだけで邯鄲にも存在していたと言われればそれまでだが、流石にここまで発展した都市なら多少なりとも世界に認知されていてもおかしくないだろう。

 

四四八(となるとここは俺が経験した邯鄲や、盧生として見通した未来よりも遥か先の未来か……)

 

 後で色々と調べなければならないが、現状考えられるのはその可能性だろう。しかしそうなると疑問が出てくる。

 

四四八(何故、俺なのか)

 

 盧生は制限こそあるものの時代の超越すら可能な存在。

 しかし俺はその盧生の資格を返還した身である。第四盧生を討つ際に時代跳躍する必要があった為にその時だけは盧生の力を使ったが、それ以降一度たりとも使用していない。

 阿頼耶もそんな俺の意志を尊重したのか、強制召喚のような事はしなかった筈だ。しかし今ここにいるという事は他の盧生ではなく、俺にしか出来ない事があるのだろうか。

 

リン「きっと先生がいらっしゃった所とは色々な事が違っていて、最初は慣れるのに苦労するかもしれませんが……あの連邦生徒会長がお選びになった方なので、それ程心配しなくても大丈夫でしょう」

 

四四八「どうだろうな……そもそも俺はその連邦生徒会長に会った事がない」

 

リン「……その辺りは後でゆっくり説明しましょう」

 

 

(チン!)

 

 

 そうして話している間にエレベーターが目的の階に辿り着き、自動ドアが開く———と同時に(かしま)しい喧騒が聞こえてくる。何やら少女たち数人が言い争いをしているらしい。

 

リン「はぁ……」

 

 溜め息を吐いて歩き出したリンの後ろに着いていくと、少女の内の一人がこっちに気付いて近寄ってくる。

 

??「ちょっと待って!代行!見つけた、待ってたわよ!連邦生徒会長を呼んできて!」

 

 (すみれ)色の髪をツーサイドアップにした少し小柄な少女がリンの前に立ち塞がる。表情と口調から察するに、かなり強気な性格のようだ。そして彼女の頭上にも黒い機械のような光輪が浮かんでいる。どうやらヘイローは人によって形状が違うらしい。

 

??「……うん?隣の方は?」

 

 俺に気付いた少女が尋ねると同時に、別の少女が近付いてくる。

 黒色のロングヘアーで、赤い光輪が浮かび、黒い大きな翼が生えている少女は先の菫色の少女とは打って変わって、俺とほぼ同じ位の身長だった。

 そしてもう一つ、男である以上どうしても目が行ってしまう部分があった。

 

四四八(———)

 

 ……あれ程の大きさは中々見ない。一体何を食べればあれ程発育が良くなるのか———じゃなくて!

 

??「主席行政官、お待ちしておりました」

 

??「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員長が、今の状況について納得のいく回答を要求されています」

 

 目を閉じ自分を戒めていると、眼鏡を掛けた金髪の少女も近寄ってくる。そんな彼女の頭上にも光輪があり、左腕に「風紀」と書かれた腕章を着けている。腕章と発言から察するに、この真面目そうな少女は風紀委員なのだろう。

 そんな三人の後方から更に多くの少女たちが集まってくる。

 

リン「あぁ……面倒な人たちに捕まってしまいましたね」

 

 リンが額を抑えながら率直に呟く。

 

リン「こんにちは、各学園からわざわざここまで訪問してくださった生徒会、風紀委員会、その他時間を持て余している皆さん。

 こんな暇そ……大事な方々がここを尋ねてきた理由は、よく分かっています」

 

 皮肉を混ぜながら話すリンの顔からは、不機嫌と威圧感が隠す事なく漏れている。

 

リン「今、学園都市に起きてる混乱の責任を問う為に……でしょう?」

 

??「そこまで分かってるなら何とかしなさいよ!連邦生徒会なんでしょ!

 数千もの学園自治区が混乱に陥ってるのよ!この前なんか、うちの学校の風力発電所がシャットダウンしたんだから!」

 

 菫色の少女の学園には風力発電所があるのか……。

 

??「連邦矯正局で停学中の生徒たちについて、一部が脱出したという情報もありました」

 

??「スケバンのような不良たちが、登校中のうちの生徒たちを襲う頻度も、最近急激に高くなりました。治安の維持が難しくなっています」

 

??「戦車やヘリコプターなど、出所の分からない武器の不法流通も2000%以上増加しました。これでは正常な学園生活に支障が生じてしまいます」

 

 あまりここの事情を知らないから黙って聞いているが、さっきから物騒過ぎる発言ばかり飛び込んでくる。

 ここは学園都市で、見た限りここにいる彼女たちは全員学生なんだろうが、発言内容は組織や国で考えるような事ばかり。一体何があればそこまで治安が悪い世界になるんだ。

 

??「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの?どうして何週間も姿を見せないの?今すぐ会わせて!」

 

 とりあえず色々な学園から人が集まって責任追及されるという事は、連邦生徒会長はキヴォトスのトップに立つ重要な存在のようだ。

 

リン「……連邦生徒会長は今、席におりません。正直に言いますと、行方不明になりました」

 

「……えっ!?」

「……!!」

「やはりあの噂は……」

 

四四八「何だと?」

 

 予想外の発言に俺を含めた全員が驚く。

 

リン「結論から言うと、「サンクトゥムタワー」の最終管理者がいなくなった為、今の連邦生徒会は行政制御権を失った状態です」

 

 サンクトゥム……確か英語で神聖な、とか秘儀などの意味だったか。

 

リン「認証を迂回できる方法を探していましたが……先程まで、そのような方法は見つかっていませんでした」

 

??「それでは、今は方法があるという事ですか、主席行政官?」

 

 ———何故だろう、とても面倒な事に巻き込まれる予感がする。こういう時の感は結構当たるから嫌なんだが。

 

リン「はい。———こちらの先生こそが、フィクサーになってくれる筈です」

 

「!?」

「!」

「この方が?」

 

四四八「……俺が?」

 

 おい待て、いきなり指されてもこっちは何も聞いてないんだが?

 

??「ちょっと待って!そういえばこの先生は一体どなたなの?どうしてここにいるの?」

 

??「キヴォトスではない所から来た方のようですが……先生だったのですね」

 

四四八「いや、俺は———」

 

リン「はい。こちらの柊先生はこれからキヴォトスの先生として働く方であり、連邦生徒会長が特別に指名した人物です」

 

 クッ、否定する前にリンが答えてしまったから周りの目が俺を先生だと捉えてしまった。こうなってしまえば、違うと言っても余計に話が(こじ)れてしまうだろう。

 

??「行方不明になった連邦生徒会長が指名……?ますますこんがらがってきたじゃないの……」

 

 それはこっちが言いたいのだが、菫色の少女に言ったところでどうにもならないので飲み込み、小さく息を吐く。

 

四四八「…………」

 

 

 ……ああ、もう、分かったやってやる。ここで全力否定しても面倒になるのは目に見えているし、先生じゃないなら出ていけと放り出されるのも御免だ。

 ならとりあえずここは話に合わせて、後々色々と調べていけばいい。

 それに色々大変そうな彼女たちを放っておくのも居心地が悪い。困っているならなるべく力になりたいしな。

 だからまあ……とりあえず挨拶と自己紹介からか。

 

四四八「柊四四八だ。このキヴォトスには初めて来たから、正直何も分からない。だから色々教えてくれると助かる」

 

??「こ、こんにちは、先生。私はミレニアムサイエンススクール、生徒会セミナー所属の……い、いや、挨拶なんて今はどうでもよくて……!」

 

リン「そのうるさい方は気にしなくていいです。続けますと……」

 

 態度と表情を忙しなく変える菫色の少女をリンが遮るが、少女は怒ったように続ける。

 

ユウカ「誰がうるさいって!?わ、私は早瀬(はやせ)ユウカ!覚えておいてください、先生!」

 

四四八「ああ、よろしく。そして君たちは……」

 

チナツ「ゲヘナ学園、風紀委員会所属の火宮(ひのみや)チナツです。よろしくお願いします、先生」

 

ハスミ「トリニティ総合学園、正義実現委員会所属、羽川(はねかわ)ハスミです」

 

スズミ「同じくトリニティで自警団に所属している守月(もりづき)スズミです」

 

四四八「ああ、よろしく。それで———」

 

リン「先生、すみませんが続きの自己紹介は後にしてもらえますか?今は早急にやっていただく事があるので」

 

 おっと、そういえばそう言っていたな。

 

四四八「悪い、他の子たちの自己紹介はまた後で……リン、続けてくれ」

 

リン「……先生は元々、連邦生徒会長が立ち上げたある部活の担当顧問としてこちらに来る事になりました。

 その部活の名は連邦捜査部「シャーレ」」

 

 シャーレ(S.C.H.A.L.E)……確かドイツ語で、微生物の培養や実験に使うペトリ皿を指す言葉だったか。

 

リン「単なる部活ではなく、一種の超法規的機関。連邦組織の為、キヴォトスに存在する全ての学園の生徒たちを際限なく加入させる事すらも可能で、各学園の自治区で制約なしに戦闘を行う事も可能です。

 何故これだけの権限を持つ機関を、連邦生徒会長が作ったのかは分かりませんが……」

 

 リンの説明を聞いて頭が痛くなってきた。

 全ての学園の生徒を際限なく加入させられるときたら、色々と問題が出てくるのは想像に難くない。管理が大変なのは当然として、例えば仲が悪い学園と学園の生徒同士が(いさか)いを起こすかもしれない。もしそうなればそれを解決するのは担当顧問と言われた俺になる。

 そしてもう一つ、戦闘という言葉についても気になる。

 

リン「シャーレの部室はここから約30Km離れた外郭地区にあります。今はほとんど何もない建物ですが、連邦生徒会長の命令でそこの地下に「とある物」を持ち込んでいます。

 先生は今からそこへ向かってもらいます。モモカ、シャーレの部室に直行するヘリが必要なんだけど……」

 

 通信端末を取り出して何処かへ連絡するリン。その連絡を受けた相手はのんびりした声で応えた。

 

モモカ「シャーレの部室?……ああ、外郭地区の?そこ、今大騒ぎだけど?」

 

リン「大騒ぎ……?」

 

モモカ「矯正局を脱出した停学中の生徒が騒ぎを起こしたの。そこは今戦場になってるよ」

 

 どうやら不測の事態ってやつが立て続けに起こっているようだ。そして報告を受けるリンの表情が目に見えて不機嫌になっていく。

 

モモカ「連邦生徒会に恨みを抱いて、地域の不良たちを先頭に周りを焼け野原にしてるみたいなの。巡航戦車とか対空砲までどっかから手に入れてきたみたいだよ?

 それで、どうやら連邦生徒会所有のシャーレの建物を占拠しようとしてるらしいの。まるでそこに何か大事なものでもあるみたいな動きだけど?」

 

 つまりその不良たちはシャーレの建物にある大事なもの———おそらくさっきリンが言った「とあるもの」を、手に入れるなり破壊するなりしようとしているのだろう。

 

モモカ「まあでも、もうとっくにめちゃくちゃな場所だし、この報告を聞いたカヤ防衛室長も何とかしようとしてたし、別に大した事な……あっ、先輩、お昼ごはんのデリバリーが来たからまた連絡するね〜!」(ブツッ)

 

リン「…………」

 

 ……まだ会って数十分程度しか経っておらず、詳しい事情も知らないが、彼女も色々大変だなと同情する。

 

四四八「……大丈夫そうか?」

 

リン「だ、大丈夫です。少々問題が発生しましたが、大した事ではありません。それに……」

 

ハスミ「……?」

 

ユウカ「な、何?どうして私たちを見つめてるの?」

 

 ……何となく彼女の考えている事が分かる気がした。

 

リン「丁度ここに各学園を代表する立派で暇そうな方々がいるので、私は心強いです」

 

ユウカ「えっ?」

 

リン「キヴォトスの正常化の為に、暇を持て余した皆さんの力が今、切実に必要です」

 

ユウカ「ちょ、ちょっと待って!?ど、どういう事よ!?」

 

 その流れにやっぱりかと、俺は内心息を吐くのだった。

 





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