ポンコツ主と悪魔執事たちの現実   作:青瑠璃

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アモン目線でお話が進みます

良かったら読んで下さると幸いです














執事たちの悩み

 

「う〜ん……」

 

「どうしたの? アモン」

 

 俺が考え込んでいると、人の悩みに敏感なフェネスさんが声を掛けてきた。

 

「フェネスさん。いや、大したことないんすけど……」俺は一旦言葉を切る。「主様って、俺たちの体に触れて悪魔化から浄化してくれるじゃないっすか」

 

「うん、そうだね。本当に凄いことだよ」

 

 と何気なく答えているフェネスさんを見ると、俺が気になっていることが些細なことのような気がしてきた。これ、フェネスさんに話しても大丈夫か……?

 

「それがどうかしたの?」

 

 俺が黙っていたからか、フェネスさんが心配そうに目を見開いて聞いてくる。よし、ここは思い切って聞いてみるとしよう。

 

「主様のナデナデって、ちょっと長くないですか?」

 

「え?」

 

 フェネスさんは驚いたように目を丸くさせた。やっぱこれ、言わない方が良かったか……?

 

「それ、俺も思ってたんだ。やっぱり俺だけじゃなかったんだ……」

 

 と少し残念そうに呟くフェネスさんの様子は気になったが、一旦それは置いといて、やはりそうだったのかと俺は納得した。主様は悪魔化を防ぐ為に俺たちの体に定期的に触れて浄化をしてくれている。その時、俺たちは頭や背中や腕などを撫でて貰っているのだが、やたらその時間が……長い気がしていたのだ。

 

「もしかして、他の執事たちにもナデナデが長いのかな……? ハウレスに聞いて確認してみてもいいかも?」

 

「いやいや、待って下さいっす」俺はフェネスさんを引き止める。「もしそれが本当だったら、主様のナデナデが短くなるかもっすよ?」

 

「え? それはどうして……?」

 

 フェネスさんは困惑した様子で俺に聞いてきた。どうやら気づいていないみたいだ。これはちゃんと説明して置こう。

 

「主様のナデナデが長いという話が広まったら、マナーが良くないとか指摘されて、もう一生長いナデナデをして貰えないかもしれないっすよ?」

 

「ええ、そ、そうなのかな……?」

 

 フェネスさんからの反応は半信半疑だったが、なんだかんだ俺の言葉を信じてくれたみたいだから、この話が他の人に広まる心配はしなくて良さそうだ。

 

「やっぱり、主様のナデナデは、長い方がいいっすからね♪」

 

 結局、主様の撫で撫でが長い理由は分からなかったが、主様に触れられるのは嬉しいからということで話は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日後。

 

 俺が庭の花に水やりをしていると、深刻そうな顔のハウレスさんが近づいてきた。

 

「アモン」

 

 声を掛けてくるハウレスさん。もしかして訓練の話だろうかと身構えていると、全く違うことで相談されたのだ。

 

「最近、主様から相談されたことなのだが……アモン、主様のナデナデは長いと思うか?」

 

「え?」

 

 なんでそのことをハウレスさんが知ってるのか……? と思った。まさかフェネスさんがバラしたのでは、とも考えたが、あの人が秘密を破るような性格とは思えない。そうなると、誰かにあの会話を聞かれて主様の耳に入ったとか……?

 

「アモン、どうした?」

 

「あ、えっと、なんでもないっす! 主様、なんでそんなことで悩んでたんすかね〜」

 

 ハハッと笑いも交えてなんとかそう言ってみる。ハウレスさんも、そうだよなと相槌を打ったから誤魔化せたみたいだ。

 

(だけどどうして、そんなことで悩んでたんすかね……)

 

 俺は考えてみたが答えは分からず。ハウレスさんたちのフォローもあって主様の撫で撫では長くてもいいということになったみたいだが、俺はあの日フェネスさんと相談したことが気掛かりになった。

 

 

 

 

 





※A,主様が聞いてた※

 今度こそおしまい
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