ある日の朝の
本来なら
そのため
「どうしたのって、え? ポーラちゃん? ポーラちゃんなら……」
そう言って彼女が目を向けた先には、震えながら
先ほど突然、窓から教室に飛び込んできたと思ったらこの状態である。
その知らせを受けてやってきた
「おいまさか……」
それを聞いた
「注射が嫌いで何が悪いかぁ!!!!」
「……まだ何も言ってねーよ」
どうも第一印象からそうだが、見た目以上に幼い感じに
「だって……あんな金属の針を体内に突き入れようってのよ?」
注射の恐怖を思い出したのか、ポーラの顔が青ざめていく。
「え? でも、もっと太いモノを体内に」
「
不適切な発言は、るりの手によって物理的に防がれた。
「むーむー」
「芸風を広げるのは良いけど、あんたが進むべき方向はそっちじゃないわ」
今さらの話かもしれない。
本当に、
まあそれはさておきポーラのほうに視点を戻す。
彼女が教室に飛び込んできた時点では騒然としていた周囲の人々。
彼女のことを知らない人たちからすれば注射を怖がるただの少女なのだが。
正体を知っている
「お前、本当にヒットマンなのか?」
「私は正真正銘、優秀なヒットマンよ! その証拠にもうすぐメガンテだって覚えるし!」
「それは鉄砲玉だ……」
いつの間にか持ち物が世界樹の葉で埋まっていたら、そういうことである。
「つぐみちゃん、ヒットマンと鉄砲玉って違うの?」
「ええ、別物です。なぜか日本では混同されることがありますが」
まあ
「ヒットマンは資金と時間をかけて育てられた、任務の達成と同時に生還が求められるプロフェッショナル。
鉄砲玉は発射された弾丸が戻ってくることが無いところから付けられた、任務の達成が求められるも生還は望まれていない使い捨ての道具。
極端に言うとこれくらい違うものなんです」
自身がヒットマンとしての誇りを持っているからなのか、鉄砲玉への扱いが少し酷い。
しかしそれも、少し胸をそらして得意気に語る
「そう、ポーラちゃんは優秀なヒットマンだ」
彼女の頭を優しく撫でながら
「厳しい訓練の成果、というのも勿論あるけど、ポーラちゃんが頑張ったからこそ
そして苦手だった野菜も食べられるようになったし、自転車にも乗れるようになった。泳げるようにもなったし、勉強も頑張ってる」
頑張ってるのは分かるが、それは同列に並べてもいいのか?
「だからね」
両手を肩に乗せ、ポーラの瞳を真っ直ぐに見つめる。
「そんなポーラちゃんなら、注射だって乗り越えられるよ」
「…………んっ!」
ポーラの瞳に活力が戻る。
「私、頑張る。この試練に、勝って見せる!」
そこまで意気込むものか?
「ほら、行くわよ、
「あ、待ってよポーラさんっ」
「注射は放課後だよ~」
「…………立派になって」
目元をハンカチで押さえる
「いやだから、そこの2人は子育て夫婦感を出すんじゃない」
とうとう